「マジックカーペット~!」
「ぐるぐるぐる~!長い物にはもっと巻かれろ~!!」
登場話数:バクアゲ27「甘くない選択」
データ
全高/188cm(ギャーソリン大暴走体/44.5m)
重量/255kg(ギャーソリン大暴走体/604.8t)
エンジン/ハシリヤン通販の秘密の絨毯
スピード/ぐるぐる巻き最速
カスタム/マキマキランス、レッドカーペット
ナンバー/0181
ファーストラウンド(コース/イベント会場)
ファイナルラウンド(コース/ビル街)
概要
ハシリヤンが、再健隊長・ディスレースの地球就任祝いの為に納品された、ハシリヤン通販の秘密の絨毯に込められた燃える敷きもの魂をイグニッションし、地球に納車された苦魔獣。
絨毯(カーペット)を巻いて構成したターバンと肩周りを覆うマントを被っており、ハシリヤンマークが配された絨毯の刺繡と縁の羅紗、素体へと固定した際に打たれたネジ頭のコントラストが意外にも芸術的でお洒落。また顔の双眸はアイマスク風で左側がマントの立てられた左襟を貫いている他、ターバンの隙間からも炎が噴き出して逆立つ頭髪へも見える。
そして武器として、筒状に巻かれて梱包された絨毯にスパイクと横持ちの為の取っ手をあしらった棍棒『マキマキランス』を携行。全体的にアラジンやシンドバッドの様なアラビア風の魔術師を思わせる外見になった。
腰ベルトのバックルに付いているナンバープレートのナンバーは「0181」。
掌から生成したカーペットで走り逃げ惑う地球人を簀巻きにして高速で拘束し苦しめ、ギャーソリンを捻出させる事が可能。能力の仕様上敵を捕縛するのにも使えるが、いかんせんカーペットなので的が大きく迎撃が然程難しくないのが難点。
他にも横持ちしたマキマキランスを振って『レッドカーペット』を繰り出せるも、形状的に無駄に大振りな為跳ね返される危険も高い上、跳ね返されれば自身が頭からレッドカーペットを被って視界も身動きも封じられ、完全な丸腰になってしまう致命的なリスクまである。
結局のところ、戦力が充実し大分戦い慣れもしたブンブンジャー相手には役不足の苦魔獣でしかなく、いつもよりも苦労無く手短に倒される戦績しか残せなかった。
だがこの苦魔獣の製造元となった絨毯を地球へ持ち込んだディスレースにとっては、苦魔獣に成って以降の戦果よりも製造元の絨毯にギャーソリンが蓄えられる事が重要だったので、所詮は端から倒されるのを前提にされた捨て駒の扱いだった様子。
アラビアの踊りの様に腕をクネクネ動かす癖を持つ、マイペース気味なゆっくりとした性格。
本編での動向
「地球ナワバリ計画」のテコ入れの為に地球に来訪したディスレースはブンブンジャーとの初コンタクトもそこそこに済ませ、サンシーターの潜伏するアジトへ赴き自己紹介と新体制の説明をしていた所に、少し遅れてハシリヤン通販で頼んだ絨毯も(アジトの天井を突き破りつつ)納品される。
ヤルカー「これ、なんなのカー?」
デコトラーデ「ハシリヤン通販なら、惑星乗っ取りの必需品だ……」
イターシャ「ハッ!すっごい秘密兵器とか?」
ヤルカー「開けてみるカー!ビリビリ…あっそれ、ビリビリ…!」
そして一晩明かした後、長旅ですっかり疲れたディスレースが寝ている間に、届いた荷物の中身が気になったヤルカーが勝手に荷を解いてしまう。
サンシーター「「「……絨毯?」」」
ディスレース「見〜た〜な〜?」
デコトラーデ「どわっ!見てないです!絨毯なんか絶対見てませんっ!!」
ディスレース「見てんじゃねぇかっ!!……まぁ、いいや。地球1番乗りってのはリスペクトしてるからよ。お前らにも今日のタスクだ。シャーイタ、やれ」
案の定、騒がしい物音で目覚めたディスレースに見られてしまうが、あまり咎めはせずにイターシャに指示してハシリヤンイグニッションキーを装填、誕生した。
納車後は「のほほ~!カ~ペット~!!」と叫びながら某炎の漫画家のトークショーの後行われたサイン会を強襲して地球人をカーペットでぐるぐる巻きにし、ギャーソリンを収集する。
だが程無くブンブンジャー5人が出現、拘束した人々は全員救出・解放される。直後逃走の後詰めをサンシーターに頼まれ「任せてカーペット!」と了承、交戦に突入するも、取り巻きのネジレッタはあっさり掃討され、拘束する為に放ったカーペットの弾幕も全て撃ち落とされるとまるで歯が立たず圧倒される。
そしてブンレッド119に捕まり屋外に連れ出されるや、レッドカーペットを放って反撃しようとするも、相手はズンズンオーバードライブの水圧でレッドカーペットを押し返して捲り、逆に自分が頭から被ってしまう羽目に。
そしてこれで視界を奪われ慌てている間に二射目のズンズンオーバードライブが直撃、隙だらけな所を突かれて呆気無く敗北する。
直後、ヤルカーのハイウェイ光線でギャーソリン大暴走体になってビル街に再出現したが、ここからの途中経過は省略される形でブンブンジャーロボ119に圧倒され、バクアゲレスキュー・ブンブンフィニッシュを叩き込まれて「歩きたかった…!勝利のレッドカーペットぉぉぉっ!!」と出世を惜しむ様に叫び爆散。絨毯だけに、過去一の巻きでフィニッシュした。
デコトラーデ 「言われた通りコイツ(カーペット)を回収して来ました」
イターシャ「一体これで何をするので?」
ディスレース「凄い事だ。楽しみにしてな」
ところが倒された後に残された絨毯はサンシーターに回収されており、それと地球来訪時に最優先で手に入れたマフラー型のアイテム=マッドレックスの残した体組織を用いて、ディスレースは翌話でマッドレックスの蘇生・復活を実行。生き残っていたハシリ犬もサンシーターを動かして捕まえ、体組織と一緒に蘇生時の媒体として捧げた事で、強力な手駒兼傀儡であるマッドレックス・フューリーを手に入れる事に成功した。
余談
- プレートナンバーは、その真の製造理由に関係する「霊媒(0:れ、1:い、8:ば、1:い)」の語呂合わせ。また、ディスレースの就任祝いも込め「お祝い(0:お、1:い、8:わ、1:い)」の語呂合わせも考えられる。
- カーペットモチーフの戦隊怪人では『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場した妖怪イッタンモメン以来14年ぶりで、製造アイテムを使い悲鳴を集める共通を持つ、長物(こちらは槍ではなく箒)が武器、アラビア風魔術師っぽい外観を持つ等共通点も多い。
- CVの荻野氏は今作が特撮初出演となった。
- スーツアクターの竹内氏はアコギグルマーに続いての怪人役となる。
関連タグ
ソードグルマー:こちらも改造隊長が地球外から持ち込んだ器物を元に納車(製造)され、製造元にギャーソリンが蓄えられるのを見越して使い捨て前提の運用をされた。
スシワルド:3年前に登場した怪人でこちらも人々を簀巻きにして苦しめる行動を取った。