概要
このジャンルは「とにかくたくさんのキャラクターが登場する作品」「イケメンや美少女だらけ(稀にゆるキャラ、モンスター)」という認識を持っている人もいるが、その中でもシナリオやストーリーより個々のキャラクターを重視するものを指すことが多い。
昔から続いてきた上でキャラが増えたものよりも、比較的近年のうちに発表され、最初から多数のキャラが存在する作品が「キャラカタログ」と呼ばれる傾向にある。
たくさんのキャラクターを魅力的に見せる様は、まさしく図鑑やカタログのようだ。キャラごとのコンテンツ(グッズやキャラソン)、漫画化舞台化などの幅広いメディアミックス、さらにコラボカフェやライブといったイベントの展開が盛んに行われるのも特徴となっている。
キャラの性格や行動の描写に力を入れており、そのファンにとってキャラクター像を強く想像させるような手法をとる。ファンによる二次創作が活発になるだけでなく、むしろ公式が二次創作を許可・推薦している作品も少なくない。
一方で作品自体には「キャラばかり増やしてシナリオがお粗末」、ファンに対しては「作品ではなくキャラしか見ていない」などの感想を抱いた上で、揶揄的・批判的に呼ぶ人も見られる。好きな作品がキャラカタログ呼ばわりされることを嫌う人もいるので、注意が必要である。
関連ジャンル・媒体
登場人物が多くなり、さらに「概要」の要素が見られる場合「キャラカタログ」と呼ばれやすいジャンル群。ここで挙げた要素が複数絡み合っているケースも珍しくない。傾向は多岐に渡るだけでなく、個別に作品名を出していくとキリがないため、ここでは省略する。
- 十二星座といった概念や動物、戦国武将などの「一つのカテゴリの元にまとめることができる複数のもの」をモチーフにしている場合。基本は元ネタ一つにつきキャラが一人用意されるが、モチーフが同じで別のキャラがいたりするケースもある。原典にはないオリジナルのキャラクターが出てくることも。
- 擬人化もの
- 歴史創作
- その他使われやすいモチーフについては、chakuwikiの「ベタな作品のモチーフの法則」が詳しい。
- 収集・カスタマイズの要素があるもの。こちらはコンセプトの時点でキャラの数が多くなることは必然といえ、ここで挙げられているジャンルの中でも特に「キャラカタログ」と呼ばれやすい。
キャラカタログと言われづらいジャンル
キャラカタログと相反する設定なのを逆手に取って、キャラカタログと同様の人気が出るのを期待したジャンルもある。
- 主人公や相手役の名前、姿、設定が定まっていないストーリー、世界観重視作品
- 各読者が自分自身やオリジナルキャラクターを当て嵌めて楽しめるようにした作品。ゲームだと、フリーシナリオ、各イベントがショートショート形式の作品もある。
- ストーリー重視作品のガイドブックやスピンオフ
- 本編を破綻させないまま、本編のキャラクターに人気が集まるのを期待した作品。パラレルワールドを使ったギャグ漫画、人気脇役が主人公の外伝、悪役を主人公にした倒叙もの、人気版権作品のファンのキャラクターを主人公にしたメタ作品など。
- 大人もターゲットに入れた子供向け
- 作者たちにライブ、メイキングを配信させて、作者たちにファンが付きやすく、ファン同士でチャットを行いやすいようにしたSNS
- 作品はキャラカタログではないが…
- キャラクター単体と関係性を作り込んだ狭く深く掘り下げた作品。
- キャラ数は多くないが、SNSでファンに「作品別の推しキャラ」を拡散されるのを期待している。
関連タグ
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