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刀については→孫六兼元を参照。


プロフィール編集

刀帳224番
種類打刀
刀派なし
刀工孫六兼元
一人称
身長不明
杉田智和
演者砂川脩弥(舞台)
lack

「だんだら模様の羽織ねえ、さて、どれを着たもんか」


公式Xの紹介文編集

「三本杉」の焼刃で知られる、孫六兼元の打刀。

様々な要因で斬れる刀が作られなくなる中、人を斬ることを目的にした手合いのご職業が好む玄人刀となった。

旨い酒に旨い飯、義理人情と多少の面倒事――そういうものに滅法弱い。

(公式Xより引用)


概要編集

2023年10月16日に公式X(旧Twitter)にて実装が発表された刀剣男士

10月17日から10月24日まで期間限定鍛刀CPにて実装。

三本杉の刃文、折れず曲がらずよく斬れる実用性の高さ、そして「関の孫六」の名で現実でもフィクションでも非常に有名な孫六兼元の打刀。


特定の一振りではなく孫六兼元作の刀すべての集合体として顕現したと思われる。

刀工の兼元は室町時代から現代まで代々続いており集合体の範囲がどこからどこまでかは定かでないが、最上大業物にも選ばれ最も有名な二代兼元(=初代孫六)がベースになっていると推測される。


それゆえこれまでの主は沢山いて、孫六自身は「使い手には有名人が多い」と認識している。

事実、孫六の刀を所持していたとされる歴史上の人物は豊臣秀吉黒田長政など有名な戦国武将やその家臣が多い。


更に講談時代劇時代小説などの創作作品においても孫六の刀はよく登場し、中でも新撰組斎藤一赤穂浪士堀部安兵衛(どちらもだんだら模様の羽織を着ていた)のことは創作上の元主として特に気に入っているらしい。

新撰組に縁がある刀剣をモチーフにした刀剣男士としては一文字則宗以来、約2年ぶりの実装となる。

全体的に戦国時代よりも幕末を彷彿とさせる要素が多く、それは当時語られた孫六の物語の量や濃度が幕末の方がより強かったためか。


の形状は六角形の中に三本杉。

元主の影響は特に無い文様だが見方によっては三本杉がだんだら模様に見えなくもない。

六角形なのは孫六の六からと思われる。


容姿編集

髪、衣装(戦装束・内番着)ともにほぼ全身黒ずくめ。

美術性ではなく実用性に特化した兼元刀本体の飾り気の無さが表れているようで、この点は同田貫正国とも通ずる。


戦装束は上半身がインナーに着物、下半身は、左肩と腹部に防具。同郷出身の兼定組に似た和装ベースだが、兼定組と違い外套ではなく羽織を纏っている。

首元には三本杉を意識したような模様の大きな襟巻があり、更にその下には長い黒布を巻いているようだ。この布と羽織は裾がぼろぼろに擦り切れたようになっている。

袴はよく見るとファスナー線らしきものがあり実際は袴風のフレアパンツではないかと思われる。プリーツの形状は一文字則宗のものとよく似ている。実は和装寄りの和洋折衷といった方が正しいかもしれない。


内番着は黒い着流しで一見すると軽装のようにも見える。

下には江戸時代股引のようなものを履いていて一応馬当番や畑当番などの作業も出来るようである。

なお立ち絵では時代劇の用心棒がよくやるような懐手をしている。


髪型は伸ばした黒髪をハーフアップにしてシニヨンでまとめている。髪の長さは大体肩よりやや下あたり。

瞳の色は明るい水色で、黒ずくめの中ではかなり目立つ。この色が新撰組の浅葱由来なのか、兼定組の一部に寄せているのかは不明。

目元にうっすらミッドチークライン(所謂ゴルゴ線)らしきものが見え、打刀男士の中では比較的外見年齢が高めの印象。

シルエットは体感薄く痩せているが、通常立ち絵から露出した肘下や真剣必殺を見る限りかなり筋肉質。


本体を収める鞘の色は赤色で、これは「高田馬場の決闘」を描いた物語で堀部安兵衛が赤鞘の孫六を持っていったという描写に由来していると思われる。


人物編集

課されたお役目は清濁を問わず請け負う仕事人。

折れず曲がらずよく斬れるで有名なばりばりの実践刀として、己を人斬りの花形と称し、用心棒やあるいは暗殺など仄暗い仕事でもお手の物だという。

逆に畑仕事のような未経験の苦手分野でもまずはやってみる姿勢を取る。


しかし堅いタイプではなく態度は寧ろ粋で飄々としていて、時代劇や講談を思わせる芝居がかった言い回しを度々するのが特徴。

そのどこか演技じみた部分と、会話する相手によって空気感がかなり違っているのも相俟ってあまり掴みどころが無い。


自分に対しても他者に対しても俯瞰するようによく観察しており、自分の持っている来歴や物語(史実、創作、美術的な評価など)は全て受け入れた上で、更に知らないことは自ら探求しようとする。

そのため時間が空いた時は読書にいそしみ、戦場まで本を持ち込むほど。

また、自分にまつわるものを何かしら受け継いでいる後世の道具や人物や物語のことは少なからず大事に想っているようで、研究のために本体を見せてほしいと言われた時もすぐ貸してあげている。


一方、自分と同じようなよく斬れる刀との鍔迫り合いや、斬れ味を追求された人斬り刀の真価が発揮できるような勝負を望んでいるらしく、血の気は多い。

斬れれば何でもいいわけではなく、斬ることに迷いがある者には敢えて本気を引き出すような煽りをしたり、時間遡行軍は斬っても満たされぬと感じるなど、相手にも相応のものを求める。

また、同郷の身内に対しては言葉の上の喧嘩にとどめ、実際には「同士討ちは無意味」としてあまり血闘したがらない。


飢えた(元ネタは壬生狼だろうか)を時に自称したり、狂犬呼ばわりされたりと、人によっては怖さを感じるところもあるかもしれないが、

前述の畑当番では、頑張ったものの成果が出なくてがっくりしていたり、御祝重弁当をあげると何やらたじろぎながら自分の分け前を守ろうとしたり(何者かにご飯を狙われている?)、意外と可愛らしいところもあるのがまた一つの魅力である。


関の刀や刃物は日常使いの道具として常に人間のそばにあったためか、人斬り刀といえど人間のことは好きらしく、審神者含め主のことを「最高の使い手」と評する。

義理人情には滅法弱いとのことで、様々な理由で自分を振るってきた人間達の物語を愛しているようだ。

そして今の自分が人の姿で楽しめる事柄や紡げる物語についても好意的で、特に美味しいと食事が好き。

ただし日常使いの刀ゆえ「折る、折られる」という話題に躊躇いが無く、自分が折れることすら「今更」と思わなくもないと言う。


他の刀剣男士との関係編集

維新の記憶・宇都宮(1-3面)に出陣させると回想138「最強と無敵」が発生する。

外見や経歴は正反対だが、刀工の名を持った名刀の集合体に創作(特に新撰組)の物語を足しているという顕現構成がよく似ている。担当絵師が共通しているのもそのためか。

彼ら自身も自分達の似ている点を認識しており、則宗は孫六に対しては新撰組関連の話題も気兼ねなく話せるようだ。

また、内番の手合せに一緒に入れると特殊会話が発生。お互いフィクションと分かっていながら新撰組の元主になりきってとても楽しそうに勝負している様子が見られる。


彼と編成し出陣させると回想136「関の義兄弟」が発生する。

刀工の二代兼元(初代孫六)と二代兼定(之定)は同じ師のもとで学び兄弟の契りを結んだという逸話が残っており、そのため刀剣男士の人間無骨と歌仙兼定も孫六の義兄弟にあたるという。

ただ、顕現構成が異なるためか昔共にいた記憶などは無いようで、無骨曰く歌仙は孫六に対して人見知りを起こしているらしい。

お互い血の気が多いので物騒な会話になりがちだが、関の刀の歴史や在り方について語り合える関係でもある。


彼と出陣させると回想139「咆哮、遠く」が発生(※先に回想66「由来は近く、心も近く」の回収が必要)。

人斬り刀としては孫六が先輩、肥前が後輩にあたり、ぼろぼろの衣服を纏っているところなど共通点もある。

しかし本心では人を斬ることに乗り気ではない肥前に対し、良い刀なのに迷いがあると見抜いた孫六が、岡田以蔵の話や坂本龍馬と斎藤一の関係の話などを史実・創作問わず引用しながら、肥前を容赦なく煽って怒りを誘発し本気の殺意を引き出そうとする…という何とも物騒な関係になってしまった。


彼と出陣させると回想137「新々刀の推し事」が発生する(※先に回想74「新々刀の系譜」の回収が必要)。

実践性能に重きをおいた考えを大事にする水心子にとって、孫六の刀は一度間近で見てみたい代物であったらしく、実際に見せてもらった時は物凄い長文で喋り倒す刀剣オタクと化した。

孫六はそれを微笑ましく眺めていたが、水心子がある行動に出ると想定外の事態が彼を襲い…?


  • その他

内番の手合せで特殊ボイスが出る関連刀が非常に多い。

前述の則宗以外は相手のボイスは通常仕様だが、大まかに「大業物(肥前やなど)」「最上大業物(兼光など)」「之定の刀(義兄弟)」「だんだら模様の同志(現在は新撰組の刀のみだが赤穂浪士の刀が実装されればここに入るかもしれない)」と、同じ大量生産刀の同田貫に対して孫六が反応するようになっている。


性能編集

レアリティは3。

打刀にしては生存値や統率値が低めだが、その代わり機動値は特打刀の中で最大値を比較するとへし切長谷部に次ぐ数値でかなり速い。

また、隠蔽値と偵察値は特打刀の中でトップ。暗殺や諜報の仕事を得意とすることを表しているのだろうか。


メディアミックス編集

舞台 刀剣乱舞編集

2024年6〜7月公演「心伝 つけたり奇譚の走馬灯」にて出陣。

対大侵寇防人作戦以降に実装された刀剣男士の中では初の2.5次元顕現となる。


余談編集

・刀工の兼元が代々拠点としてきた関(岐阜県関市)は現在日本を代表する刃物の名産地。関の孫六といえば現代では貝印株式会社の刃物ブランド「関孫六」としても有名だが、これも貝印の発祥が関市であり、斬れ味抜群の孫六の刀にあやかって、現代の兼元とも関係を築いた上でブランドを作ったからである。孫六の実装が発表された際は自宅にある包丁を撮影してアップする審神者がXにて大量発生し「うちの包丁」がトレンド入りした。また、孫六のキャラデザインを担当したlack氏には貝印から関孫六ブランドの一番お高い包丁が贈られてきたらしい。


・世界観設定&シナリオ担当の芝村裕吏氏が孫六実装翌日に投稿したポストによれば、関市にある関鍛冶伝承館へ取材に行ったのは11年前(つまり2012年)とのこと。


・初実装時の鍛刀CPは特命調査慶応甲府の再実装と同日に開始された。恐らく意図して行われたものと思われるが、特命調査の復刻順が変化したややイレギュラーな事態でもあった。


・斎藤一が孫六の刀を使用した物語の出典は、松林伯知という講談師が編んだ『新撰組十勇士伝』という講談で、天満屋事件にて使用したくだりがある。松林伯知は永倉新八の知人であり取材も行っていたらしいが、後代でなく二代兼元の刀を斎藤一が本当に入手できたかは不明で、何にせよ件の講談はあくまで創作として扱われている。


・孫六のボイスには「外に出る時は足から、な」など斎藤一の言葉に由来するものがある。だが池田屋の記憶・池田屋二階(6-3面)に出陣させても、新撰組男士限定ボイス「御用改めである」は言わない(これは則宗も同様)。


・「姓(しぇい)は孫六、名は兼元(きゃねもと)」などのボイスがあることから、斎藤一と堀部安兵衛の他に丹下左膳の要素も入っているのではないかと推測されている。丹下左膳は林不忘の小説に登場する隻眼隻腕の剣士で、乾雲丸と坤竜丸という大小一対の孫六の刀をめぐって波乱の物語を展開する。


・実在する孫六の刀には青木兼元や二念仏兼元など有名な名や逸話持ちのものも複数あるが、今後これらが別途実装されるかどうかは今のところ不明。


・CVを担当している杉田智和氏は、アニメ『花丸』を見ていて大和守安定に関心を持ち、大和守の声を担当している市来光弘氏とリプライの応酬を繰り広げたことがある。れっきとした男である安定にムラムラしたのは『薄桜鬼』の推しである雪村千鶴と似ていたから(性別の違いはあるが、どちらも新選組と深い関わりがあり、袴姿でポニーテールヘア)。


・杉田氏はアニメ『ねこねこ日本史』やアーケードゲーム『英傑大戦』にて、斎藤一の声を担当したことがある。また、孫六実装後の2024年に放送予定のアニメ『青のミブロ』では近藤勇の声を担当する。


・孫六実装発表日のXでは杉田氏と仲が良いあの人の名前もトレンド入りし、今後の出演を期待する声や、動画出演の際にふるさと納税の返礼品リストに日本刀があったことから話題に出して刀剣乱舞への出演を熱望したり、別ゲームで意思を持つ刀の声を担当していることなどがネタにされた。


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孫六兼元しぶくてかっこいいな~孫六兼元

孫六兼元人斬、粛として音無し


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