同時上映は『機動警察パトレイバーtheMovie』。
あらすじ
その日、丘の上にある有名男子校のニューボーイスクールと有名女子校のゼータ女学園による合同学園祭が開催された。
両校の生徒会長であるシャアとハマーンの仲睦まじい雰囲気もあって、行事は平和に進むかと思われた。
しかし、そんな上流階級に対して激しい僻みと嫉みを持っている逆襲学園の不良生徒達が突如乱入!
学園祭をぶち壊そうと大暴れする彼らを止めようとするシャアだったが、次第にハマーンとの仲に亀裂が・・・
登場キャラクター
今作から、機動戦士ガンダム0080のキャラとMSが登場する事になる。
ニューボーイスクールとZ女学園
CV:池田秀一
ニューボーイスクール生徒会長。今回の合同学園祭の開催を提案。
実は隠された忌まわしき記憶があるのだが・・・
CV:榊原良子
ゼータ女学園生徒会長。シャアの恋人。
作中では度々お色気シーンを見せる。
実は彼女にもシャアと同様に忌まわしき記憶が・・・
シャアの前に度々姿を現す少女の幽霊。おでこにビームサーベルが突き刺さっている。
CV:林原めぐみ
男女交際クラブで開催された告白イベントの司会進行。
せっかくのイベントなのに誰も告白しないので、段々と苛立ちを募らせていき…。
CV:辻谷耕史
クリスと共に告白イベントの司会進行を担当。
CV:永井一郎
ニューボーイスクールの校長先生。教師でありながら男女交際好きで告白イベントにちゃっかりと参加していた。
他にもシャアに仕えているランバ・ラルとクラウレ・ハモンとガンダムMk-Ⅱ(ティターンズカラー)、生徒としてミネバ・ラオ・ザビやジェリド・メサ、パプテマス・シロッコ、サラ・ザビアロフ、黒い三連星、ハンマ・ハンマ、サイコガンダムmk-Ⅱなどがいた。
講堂でバンド演奏をしていた軽音部のメンバーはガンダムNT-1、量産型ガンキャノン、ハイゴッグ、ケンプファーであり全員0080に登場したMSで構成されている。
逆襲学園
モヒカンヘアーが特徴的なハロで、逆襲学園から合同学園祭の偵察に送り込まれた。
会場の様子を見て「上流学校ガ、ナンボノモンジャイ!」と憤慨し
学園に帰還した後「男女交際ダッテヨ、フザケテヤガル! 単ナル不純異性交遊ジャネーカ!」と報告をしていた。
CV:古谷徹
逆襲学園の不良生徒軍団を率いるリーダー。彼女いない歴8年で性格は暗い。
シャアとは旧知の仲で、彼の過去について何か知っているようだ。
愛車はνガンダム。
CV:矢尾一樹
不良生徒軍団の1人。彼女いない歴は無しで、趣味はコソ泥。妹が1人いる。
今作では金髪で眉毛が細くなっている。講堂で開催されていたバンド演奏に乱入して自らも歌を披露するが、とんでもないレベルの音痴で会場が崩壊してしまった。
愛車はZZガンダム。
CV:飛田展男
不良生徒軍団の1人。彼女いない歴、性格ともに不明。所謂ぷっつんカミーユで
ザクレロと共に乱入した男女交際クラブの告白イベントでは「ちょっと待った!」コールを連発し、周囲を困惑させていた。
挙句の果てには激昂したクリスによって簀巻きにされてしまう。
愛車はZガンダム。
不良生徒軍団の1人。彼女いない歴は1000年で、女好き。
カミーユと共に男女交際クラブの告白イベントに乱入、サイコガンダムmk-Ⅱとカップル成立したと思われたが・・・
不良生徒軍団の1人。ジュドーの妹で、兄と共に大暴れする。
不良生徒軍団の1人。ハロの報告に「育ちがいい奴はそうは言わないのさ」と返事をしている。
学園祭に乱入後はブライトに対して電気あんまを仕掛けていた。
この他にも逆襲学園にはガンダムやサイコガンダムが所属している。
また、生徒ではないがヤザン・ゲーブルとキャラ・スーンも町に住んでいる(二人ともゴミ箱を漁っていた)。
余談
今作で使用された挿入歌「曖昧 Me Your Steady GIRL…?!」「涙のSingle Rain」
「I Wanna Hold You」とエンディングテーマ「ぺ・ぺ・ぺのぺ」は
後にリリースされたCDに収録され、現在におけるキャラクターソング等の礎になったとされる。
今作で描かれた上流階級と下層階級の対立。これは元である宇宙世紀シリーズにおけるアースノイド(エリート)VSスペースノイド(貧民)と言う対立構造と非常によく似ている。
事実、ニューボーイスクールとZ女学園は上品で華やかな雰囲気を醸し出しており、TVを介したリモートの授業が行われていたり、広いプールやテニスコートがあるなど至れり尽くせり。男女交際クラブの告白イベントでも「下品な人、お風呂に入っていない人、汚れた人は入場禁止」と注意がされている。
逆襲学園の方も、学園のある町がまるでゴーストタウンのような感じになっているため、この考察は案外的を得ているのかもしれない。
また、ラルがシャアに仕えている所は原作を考えると感慨深いシーンと言える。
関連タグ
機動戦士ガンダム水星の魔女:後のガンダム作品で学校が舞台。
スーパーロボット大戦A:何気にラルがシャア(キャスバル)に仕えている作品。
結末
以下、ネタバレ注意
実は、シャアもかつてはアムロ達と同様の不良生徒であった。
アムロはその証拠写真をハマーンに突きつけるが、上手くはぐらかされてしまう。
しかし、度々シャアの前に姿を見せていたララァがもう一つ証拠写真を見せ、シャアをかつての不良生徒の姿にしてしまった。
その事を知ったハマーンから絶交宣言を出されたシャアだったが、アムロ達による妨害を阻止するために孤軍奮闘する。
しかし妨害は段々とエスカレートし、愛の架け橋も崩壊しそうになっていく。
崩壊を止めようとするシャアだったが、大暴れを続けるアムロ達や、ララァにかつて不良生徒だった事をカミングアウトされて
やけっぱちになったハマーンによって阻止されてしまい、とうとう愛の架け橋は崩壊してしまった。
そして逆襲学園から流れてきた下品な空気(学園の敷地内にあった風車はこの下品な空気を受け流すための物)を吸って、不良生徒だった頃の雰囲気に戻ったシャアは
アムロから「山の手に出来た上流気取りのマンション」を汚しに行かないかと誘われ
喜んでその申し出を受けるのであった。
こうして、かつての仲間を取り戻した不良生徒達は新たな獲物を目指して旅立っていった。
そして、1人残されたカミーユは・・・
何故か蝶の姿へと羽化していた。