データ
身長/184cm
体重/192kg
犯罪歴/想い出泥棒(29)
犯罪技/ひったくメモリー(29)
ルパンコレクション/「想い出~La mémoire~」(29)、「楽しくいこうぜ~Plends-le dessus~」(31)
概要
ゴーシュ・ル・メドゥの手によって金庫を移植する人体改造を施されたポーダマン。頭部その物が金庫となっており、遠目から見ると金庫のランプがまるで一つ目の顔の様に見える。またルパンコレクションの力を発現させる為なのか左手が肥大化している。
金庫に収めたコレクションの力を使う事で通常のポーダマンには無い特殊能力を行使出来るが、能力が不完全に働く事も少なくなく不安定。一方で素の戦闘力は元のポーダマンのままなのでコレクションを盗られたら一気に倒されてしまう程弱い。
なお頭部に移植された金庫は、元々別のギャングラー怪人の物だったのを無理矢理剥ぎ取って使った可能性がある。金庫自体が身体の核であるギャングラー怪人にとって金庫を取られるのは死を意味しており、このポーダマン一体を作る度に通常クラスのギャングラー怪人が一人死んでいるかもしれないのである。
しかもこんな犠牲を経て作られた改造ポーダマンをゴーシュはルパンコレクションを用いた実験台として使い捨てており、そこにポーダマンや移植した金庫の元の持ち主に対しての哀悼や感傷等は全く感じられない。外見こそシュールかつコミカルだが、彼等もまたゴーシュの異常性と残虐性の餌食になった哀れな存在なのだ。
活躍
#29
ゴーシュがねだってドグラニオから譲って貰う形で手に入れたカメラのルパンコレクション「想い出~La mémoire~」を金庫の中に収納した個体が登場。巨大な左手で対象を叩いてコレクションの力で記憶を写真に閉じ込めてしまう犯罪技『ひったくメモリー』を持つ。
しかし、ポーダマンである為戦闘力は低い上に犯罪技を受けてしまった圭一郎は中途半端にしか記憶が欠落せず、コレクションの力を完全に発揮できない等欠点が多い。
また、顔が金庫になってしまった為か劇中では一言も言葉を発さなかったが、常に踊る様な不思議な動きをする。
金庫の暗証番号はピッチ・コックと同じ「108」。
ゴーシュの言う「実験」の為、多くのポーダマン達と共にゴーシュに連れられて人間界へと赴くが、そこでゴーシュ達を発見したパトレンジャーの3人と交戦する。
戦いの中、ゴーシュが圭一郎を捕縛した隙をついて、犯罪技を圭一郎に向かって発動。巨大な左手に叩かれた圭一郎の頭から記憶の一部が写真として飛び散るが、思った通りにコレクションの力が発動しなかった為、ゴーシュに連れられてギャングラーの本拠地へと一時帰還する。
そのせいで圭一郎の記憶は中途半端に欠落して記憶喪失となってしまうが、写真の中でルパンレンジャーの写真には反応を示していた。
その後再度人間界へと赴き、民間人の女性を襲おうとしていたが国際警察を飛び出した圭一郎に妨害される。
だが圭一郎は記憶が中途半端に欠落している為に上手く戦えないでいたが、ノエルの頼みを聞き、自分達にとっては厄介な存在だが何度も助けられてきた事もあって、圭一郎の記憶を取り戻す為にルパンレンジャーの3人がその場に現れて交戦する。
その様子を見ていた圭一郎は全ての記憶の回路が繋がり、コレクションの力で抜け落ちた記憶が元に戻り、全ての記憶を取り戻す事に成功。そのままパトレン1号へと警察チェンジし、トリガーマシンクレーン&ドリルを使ってクレーンバズーカを装備する。
その間に透真に取り付かれてダイヤルファイターで解錠、ルパンコレクションを取られてしまう。そしてその流れでパトレン1号の『ストロング撲滅突破』を他のポーダマンらと共に食らって爆散。金庫も跡形も無く破壊された。
#31
同じくゴーシュがドグラニオから譲ってもらった化石のルパンコレクション「楽しくいこうぜ~Plends-le dessus~」を所有した個体が登場。しかし既にルパンレンジャーに盗られてしまっていた為、このコレクションがどんな力を持っていたのかは不明。
金庫の識別番号も判明していない。
劇中冒頭ではすでにゴーシュに巨大金庫を施されて巨大化しており、デストラが召喚したゴーラム(緑個体)と共に暴れていたが、エックスエンペラースラッシュに押され気味であった。
しかも既にコレクションはルパンレンジャーの手に渡っていた為、間髪入れずにルパンレンジャーがゴーラムを撃破。そのままエックスエンペラーガンナーの『エックスエンペラーガンナーストライク』を受けたと同時にルパンカイザースプラッシュマジックの『グッドストライカー弾けちまえスプラッシュ』で水球に包まれ、水球ごと破裂した。
その傍らでまたドグラニオから譲ってもらったコレクションを無駄にしたとデストラに苦言を呈されるゴーシュだったが、実際は#29も合わせ、ゴーシュが行おうとしている本当の目的の為の実験だった。そして、今回で力を安定させる方法を理解した彼女は恐ろしい実験を実行に移す…。
改造ポーダマン(赤)
「今年の俺は、一味違う! 目指すぜ、ギャングラーのテッペンを!! はい決まった! ぎゃあ!? イテテテ、痛い!何これ痛い! 触るな!痛いから。だ…誰だ!」
「遂に始まりました~!“ここから脱出できたら金銀パールプレゼントゲ~ム”!! はい、また決まっちゃった…」
身長/184cm
体重/188kg
犯罪歴/(快盗戦隊)拉致監禁
犯罪技/転送ポーズ
ルパンコレクション/「いっしょに遊ぼう~Attrapé dans le jeu~」
#46に登場。
これまでの個体と違って明確な意思を持ち、会話も可能な改造ポーダマン。ルパンコレクションを扱える存在になった事からギャングラー怪人達の様に人間界を制圧し異世界犯罪者集団ギャングラーの後継者になる事を目論む。
身体は装甲が赤一色になっており、首元に白ネクタイを巻いている他、左手が元のサイズへ戻っている。ゴーシュの人体改造を耐え抜きコレクションを扱う力を得た経緯からか、他のポーダマンよりカリスマ扱いされている様子。
チェスピースのルパンコレクション「いっしょに遊ぼう~Attrapé dans le jeu~」の力で対象をゲーム(遊戯)スペースへ転送する能力を獲得、その能力を独特なポーズで発動する犯罪技『転送ポーズ』を使う。ゲームスペースには自身の立体映像を投影出来る他、特定の物だけをスペースに送ったり元の世界に転送する事も可能。ただし強制的にポーズを決められても犯罪技が発動してしまうのが欠点。コレクション抜きの素の戦闘力が低い点もそのままである。
金庫の暗証番号は「313」。
バラエティー番組の司会者よろしく、マイク片手にハイテンションでゲームの進行役を務めるノリノリな性格。無駄な独り言も多い。
初詣が行われていた神社にポーダマンを引き連れて現れるが、ちょうど初詣に来ていたルパンレンジャー四人とグッドストライカーに見付かり先制攻撃を貰う。そのまま相手は快盗チェンジを行おうとするが、その直前にルパンコレクションの力を発動して四人をゲームスペースへと閉じ込め、『ここから脱出できたら金銀パールプレゼントゲーム』を仕掛ける。
用意したくじ引きでゲームを決める様に4人に言い、まず第一ゲームは『モノマネ披露』。
これに対し早速魁利が名乗り出るが、やろうとしたモノマネがエアロビをする透真だった事から本人より、
透真「ほう…、俺の何のマネをするつもりだ…?」
と怒りを滾らせた視線を向けられた魁利は自らの命の危機を感じた為、急遽ルパンブルーの名乗りポーズに変更。
グッディ「ひよったな」
勿論、似ておらずつまんないと言って不合格、ペナルティの金ダライを脳天に落とされた。
そこでノエルがパトレン1号=圭一郎の口上をモノマネし、これが認められてクリア。
第二ゲームは『辛かったことカミングアウト』。
これへはまず透真が『コグレが三人へ分裂した事』と答えたが、本人が「馬鹿馬鹿しい話」と言った為に「バカバカしかった事じゃないよ〜!辛かった事を言わないと出られないよ〜」と判断されて不合格、金ダライを喰らった。
すると今度は初美花がルパンマグナムの試練を切り出す。そこからビクトリーストライカーとサイレンストライカーを手に入れた事を経由し、デストラとの死闘を繰り広げて倒した記憶をルパンレンジャーは思い出し、あの時は精神的にも肉体的にも辛かったと回想する。
すると「分かる、分かるぞ~!デストラさん、強かったもんな~!」と共感され、クリア。
第三ゲームは『かくし芸を披露』。
これに対しノエルが持ち前の身体能力を披露するが、「お前さ、いつもそうやって戦ってるだろ!」とツッコまれて不合格。やっぱり金ダライを喰らった。
仕方なく用意された小道具を使って芸を披露する事になったが、ここで初美花が閃き、持ち前のオシャレセンスを発揮して男性陣とグッティを女装させた。そしてこれが大ウケ、「可愛い! 美しい! そしてビューティフル! あなた達ね、ゴーシュ様にも負けてないわよ~!」とオネエなお褒めを貰ってクリア。
第四ゲームは『宝物を見せろ』。
これへは迷いなく自分達のルパンコレクション(VSチェンジャーにXチェンジャー・VSビークル)を見せたルパンレンジャーだったが、これを見た改造ポーダマンはクリア扱いにすると同時に「予告する、貴様らのお宝いただくぜ!」と言い放ちルパンコレクションをゲームスペースの外へ転送してしまう。
彼の本当の目的はルパンレンジャーのコレクションであり、それを取り上げた上で快盗達をゲームスペースに永遠に閉じ込める事を画策していたのだ。
元の世界に戻った改造ポーダマンは「バカめっ! 俺の本当の狙いに気づかなかったな!」とルパンレンジャー4人の事を馬鹿にしつつ勝利を確信した事に高笑いしていたが、見せたコレクションの中にはグッティも混ざっていた上、その前で自身の犯罪技の仕組みをベラベラ喋ってしまい、これを聞いたグッティは「ギャングラーのテッペン取れちゃうな、これな」と言っている改造ポーダマンの背後へ飛び、尻へ自分の先端を突き刺して高く飛び上がらせた上で追撃、ポーズを強制的に取らせて犯罪技を発動させて快盗達を脱出させた。
そして地面へ落下、「し、しまった〜! やっちゃったぁ~!」と呟きながら痛がっている隙に引き連れていたポーダマンは快盗達に叩きのめされコレクションも取り返されてしまう。そして更に自身のコレクションも手に入れようとノエルが向かって来るが往生際悪く抵抗、彼が取り出したバックルを弾き飛ばす。
だが次の瞬間、初美花がサイクロンダイヤルファイターをノエルに投げ渡す。そこへ「上手いな君、かわいいしね」とノエルを褒めようと近づくもすぐに金庫へサイクロンダイヤルファイターを押し当てられてしまい解錠、ルパンコレクションを盗られてしまう。
そして更に、透真から渡されたXチェンジャーと魁利が起動したサイレンストライカーにより、ノエルはスーパールパンエックスに快盗チェンジ。これに対し命の危険を感じた改造ポーダマンは「そうだそうだ。ごめんごめん、あのね、ちょっと俺、お母さんに買い物を頼まれてたんだ。ちょっと待ってそこでね。ちょっと待っててよ」と適当な事を言ってその場から逃げ出す振りをし、「な〜んて、ウソ!」と言って振り返るもスーパースペリオルストライクが既に目前に迫って逃げる隙もなく食らってしまい、「やば! これ、やっば! これやば! これ、やばやば! やっ、やだーっ! ただの陽気なMCで終わってしまった…!!」と言い残して爆散した。
余談
劇中の動きや姿、犯罪歴から映画館でよく見るあの泥棒をオマージュしていると思われる。
また、赤個体の声を演じた佐藤氏はNHK教育の番組『みいつけた!』のキャラ・サボさんも演じている。HPでは監督の渡辺勝也氏が佐藤氏のファンだった為オファーが成立したと書かれている。
劇中ではノエルの事を何故か「かわいい」と言って気に入っている様な素振りを見せているが、これはノエル役の元木聖也氏が同じNHK教育の番組『おとうさんといっしょ』に出演していたのに因んだ物と思われる。
また、金庫の暗証番号は上記の「サボさん」の語呂合わせと思われる(「3(サ)1(→棒→ボ)3(サン)=サボさん)。
#29のルパンコレクションのモチーフは特命戦隊ゴーバスターズのイチガンバスター。同じ戦隊のアイテムとしてはゴーシュの持つ「世界を癒そう~Guéris le monde~」のモチーフのソウガンブレードに続いて二つ目である。説明文のヒントはゴーバスターズが敵メガゾードを撃破した時に言うフレーズ(「シャットダウン完了」)から採られている。
名前の由来はアメリカのロックバンド・weezerの『memories』を和訳した物と推測される。
#31で登場したコレクションのモチーフは爆竜戦隊アバレンジャーのダイノブレス。名前の由来はREO Speedwagonの楽曲『Take it on the Run』と思われる。
更に#46で登場したコレクションのモチーフは未来戦隊タイムレンジャーの圧縮冷凍カプセル。
赤個体のスーツは#50の巨大戦に登場した巨大ポーダマン(赤)に改造された(というより頭部を通常のポーダマンに戻しただけ)。
関連項目
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 異世界犯罪者集団ギャングラー
ゴーシュ・ル・メドゥ:製造者。
実験体:彼等から得たデータを元にゴーシュが造り出した人造ギャングラー怪人。