空港急行
くうこうきゅうこう
南海電気鉄道が運行する急行系列車種別で、南海本線難波駅から空港線に乗り入れて関西空港駅までを結ぶ。
1994年6月18日の空港線開業と同時に登場。難波~関西空港間の系統のみで終日運行され、和歌山市駅方面には直通しない。
種別幕は、黒地に朱色のアンダーラインが入り、日本語部分が黒地に白文字、アンダーライン部分に白文字で「Airport Exp.」の英語表記種別が入る。なお、南海8000系・8300系の側面の表示は、黒地に白文字の日本語表記と、朱色に白文字の英語表記を3秒ごとに切り替えて交互表示される。
現在は昼間に毎時4本が運行されており、大阪府大阪市中心部と、関西国際空港方面へのアクセスと泉佐野駅以北の準速達列車としての役割を果たしている。
種別の取り扱い
空港急行は運転上では「春木駅停車の急行」(⇒-急行-・白線急行)の扱いとなっている。
両者とも難波〜泉佐野間は停車駅が同じのため、空港線区間が走行不能となった際は稀に種別が変更される。その代表例として2018年9月の台風災害で連絡橋が損壊した時には、4日間に渡ってすべての空港急行が羽倉崎発着の白線急行になっていた。
時刻表では、オレンジの数字に飛行機マークを記載。オレンジの数字は急行も使用しているが、和歌山市・和歌山港発着の急行が春木駅を通過するのに対し、泉佐野発着の急行(白線急行)・空港急行は停車する為、空港急行が使用する飛行機マークが実質的に春木駅停車の有無を識別する役割も兼ねている。
現在のダイヤは急行の本数が圧倒的に少なく、春木停車・通過の区別が判別し辛くなってしまい、急行が走る時間帯に春木駅まで乗る際に誤乗が発生しやすくなる弊害が生じている。
南海本線での停車駅が空港急行と全く同じ区間急行は緑の数字で表示されており、空港急行や白線急行も時刻を緑表示に改めれば春木の誤乗問題は解決されるのだが、現時点でそのような動きはない。