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違うね!・・・・・

死ぬのは ぼくの能力を見るおまえの方だな

概要

ブチャラティの部下で16歳の青年。身長178cm(TVアニメ版対比表より)。

IQは実に152という、13歳で大学に入学できるほどの優れた頭脳を有し、同じチームで年上ナランチャに勉強を教えている。

ちなみに判明している中でのジョジョ世界のIQランキングでは、究極生命体カーズの400、タツヒコ(ダービー弟の人形コレクションの1人)の190、片桐安十郎の160に次ぐ第4位。


普段は紳士的だが、実はキレやすい性格。

元々はネアポリスの裕福な家庭に生まれたお坊っちゃまだったが上記の性格が災いし、教師に対し重さ4kgの百科事典でメッタ打ちの暴行を加えた事をきっかけに道を外れ、ギャングとなる。

ただし原作では、後述する登場回数の少なさにより実際にキレた描写があるのは初登場時の一度だけなので、「キレやすい」というより「キレると怖い」という表現の方がより正確だろうか。


物語中盤で組織を裏切ったチームメンバーについていけず離脱することとなり、以後は登場しない。ブチャラティチームの中でも最初にブチャラティに見出された最古参メンバーという設定にもかかわらず、出番やドラマの少なさを残念に思う読者は多かった。→項目:ナンテコッタ・フーゴ


「よくやった」

これは元々フーゴがブチャラティ達を裏切る役どころとして描かれる予定であったものを、作者が暗い展開になるのを避けて離脱させるという方針を採ったためである。その代わりとして、ローマでフーゴの代わりに立ちはだかる敵として、あの「悪の限界が無い」「最低のゲス」野郎が誕生した。そういうこともあってか、両者とも無差別に被害を拡大・感染させていくスタンドとなっている。


また、スタンドを強力すぎる設定にしてしまったという理由もあるらしい。常に巻き添えの危険性を孕むあの能力では、チームメイトとコンビで戦わせるアイディアを出すのは他のメンバーのスタンドよりもことさらに難しいものがあったのだろう。


この煽りを受けてか、他のブチャラティチームのメンバーが物語が進むに連れ生年月日などのプロフィール設定が簡潔に公開されていった一方、フーゴだけは明確なプロフィールがほとんど明らかにされていない。

数少ない情報である1985年生まれという設定もジョルノより一つ年上なことやナランチャが後に生年を繰り上げられたことを考えるとこれは誤記で、正確には1984年生まれだと思われる。


容姿

嗤う天才

右前髪以外オールバックヘアーと穴あきスーツ(シャツなし)が特徴。ピアスや靴など随所にイチゴのアクセサリーを身に付けている。


主なカラーリングは以下の通り。

  • カラー版、超像可動:銀髪・赤いスーツ
  • 『黄金の旋風』:白髪・黄色いスーツ
  • 『EOH』(『ASB』2P):オレンジ色の髪とスーツ
  • 『ASB』(『EOH』2P)、TVアニメ版以降:金髪・緑のスーツ

スタンド『パープル・ヘイズ

パープル・ヘイズ

拳に搭載された数個のカプセルから殺人ウィルスをばら撒く能力を持つスタンド。詳しくは当該記事を参照。


TVアニメ版での活躍

前述の通り、原作での活躍の場が少なかったためか、アニメ版のフーゴには随所でキャラ設定が深まるような細かい演出やセリフが増やされている。


  • ナランチャが買い出しに行く前に態々赤いキーホルダーを付けて鍵を目立つ様にして渡し、買い出しに出掛けてる最中は苛立ちながらも彼の事を心配している。帰宅したナランチャが起こした失態を責めた後ジョルノが庇った際は「参謀にでもなったつもりか?」とジョルノに敵意を向ける等、人物の掘り下げがされている。
  • 「キレやすい」という設定に関しても、以下のようなシーンの追加で補強されている。
    • 7話ではズッケェロを拷問するシーンでナランチャと共にキレる。
    • 9話では目上のペリーコロの返事に「うん」と返したナランチャに腹パンして注意したり、トリッシュの言動にイラついて上着を叩きつけたりしている。
    • 12話では助手席からの道案内が遅れたジョルノを怒鳴りつける。この時はジョルノが謝ったにもかかわらず目を向いてキレたが、アバッキオに座席を蹴られて落ち着くように言われた。
  • マン・イン・ザ・ミラーによって引きずり込まれた鏡の中の世界にて、スタンドが出ている事をハッキリと自覚した上で姿が現れないことを不思議に思うなど、原作よりもスタンドを意のままに操れているような描写もある。

過去とその後

原作ではイルーゾォによって明かされるだけだったが、アニメ版では原作者・荒木氏の発案の元(詳しくはBlu-rayブックレットにて)深く掘り下げられた。


両親の姿も明らかになっていて、幼い頃から両親の教育的虐待に近い過剰な期待に耐え切れず、背後から父をナイフで刺しかけるなど凶暴的な事を起こしかけていた(行う前に自身でブレーキをかけたので全て未遂に終わっている)。


しかし、13歳で入学したボローニャ大学で尊敬していた男性の教授に関係を迫られた事でついに爆発し、4kgの辞典で何度も教授を殴打した(フーゴは明らかに教授を避けており、教授の「また我が家に食事に来なさい」という台詞から一度は誘われたようである)。

この際、少し高い(描写から推測すると床から2m弱は離れた)位置に掛けられた紫の薔薇の飾り物にも血が飛び散るほどの勢いで殴っており、相当な威力で辞典を振り下ろしていたことがわかる。


「僕は! 貴方をッッ!! 尊敬していたんだぁッッ!!! このド腐れがァァーーッッ!!!!」

(紫のバラの花言葉は「上品・気品・高貴な」「他人への尊敬」「その人を誇りに思っている」など)


この件で逮捕されたフーゴは両親と金の力によって無罪にはなったものの、教授との関係を知った学校(この時、他の学生に「大学にも教授のコネで入った」「色目を使った」等と言われており、普段からその優秀さを妬まれていた節が見受けられる)や両親に汚らわしいもののように扱われ、家からも勘当され天涯孤独の身となってしまった。


以降万引きや泥棒をして生きるようになるが、皮肉にもこの生き方が自身が身に着けた知性を最大限活かせる生き方であった。

ある日レストランで食い逃げをして店員に捕まるも、法律知識(緊急避難扱いになる)を武器にし自身の無罪を主張して口論していたところ、自分のチームを作ろうと考えていたブチャラティと出会い、その頭脳を買われチームに誘われる。


ギャングになるのも悪くないと感じたフーゴだったが、最初は『自分の内面にある凶暴性によっていずれはブチャラティさえも殺しかねない(だから誰とも関わらずに生きる)』と、その誘いを受けることを躊躇う。

しかし、それすらも受け入れようとするブチャラティの言葉に心を動かされてチームに入ることとなった。

アニメ版では彼もポルポの試験を受けてスタンド能力を身に着けたこととなっている。


その時のレストランは、後に天涯孤独の身になっていた少年を連れてきた時やブチャラティが新メンバーを連れてきた時の店である。ブチャラティ行き着けの店だったのだろう。


因みに、この時は穴が開いていないジャケットを着ている。(原作では穴開きジャケットの中にシャツを着ていた)しかし、デボス加工の如くジャケットにはところどころ丸いへこみがある。少なくとも、家を追い出されてからナランチャを拾うまではこの服を着ていたようだ。…一体なぜ穴を開けようと思ったのかは不明。

また、この過去は外伝小説とは少し異なるが、時系列をずらせば統合してもさほど違和感がないように描かれている。


そして原作通り最後の出番となるであろう21話での離脱の場面では自分以外の全員がブチャラティについて行き、裏切り者となった事に対し、彼らの所業を「馬鹿げた裏切り」と断じ、「僕らの仕事は所詮汚れた仕事だ。こんなのは五十歩百歩の問題ではないのか?!」と直言しブチャラティの「正しさを求めるギャング」という在り方の矛盾を非難した。

そして、ただ一人取り残された事に悔しさと恐怖が綯い交ぜになったような表情で俯き、一歩を踏み出せず仲間たちについていけなかった自分を「僕は こんな馬鹿げた裏切りには乗れない……正しい馬鹿にはなれない!」と零した。


彼の言う通りトリッシュとは知り合って二日も経っていない関係、それも組織のボスを敵に回してまで助ける理由など本来ならばフーゴだけでなく他のメンバーにもないはずなのだ。

父親の都合だけで殺されようとする娘を見過ごせない』という人として正しい想いを貫いたブチャラティとそれに着いて行ったメンバー、されどギャングのボスを敵に回すという賢いとは言えない道を歩む強く優しい彼らは、フーゴの言う通り『正しい馬鹿』と言える。

決してフーゴの選択と主張は間違ったものではない。誰だって自分の命が惜しい。彼は至極当然の道を選んだに過ぎないのだ。

とはいえ、あの用心深いディアボロがフーゴとブチャラティの内通の可能性を考慮しないわけがなく、もしディアボロが勝っていた場合、後々フーゴも始末されていたと思われる。


2ndOP「裏切り者のレクイエム」のアニメーションでは、OP初めに「チームが前に進む中、自分だけが進みかけたものの足を止める」という演出が成されている。


アニオリとして、35話でなんと再登場を果たす

ナランチャが死亡した同時刻、どこかの路地裏で背中を丸くして途方に暮れていた。自身の頭上を一機の小型飛行機が通り過ぎる影を見かけ、何かを感じ取ったのか、空を見上げた。

この直前、ナランチャは「決別したフーゴにまた会えたら」という事を皆に話しており、ナランチャ自身は決別した後もフーゴの事を思っていた。


後述の小説版(2011年版)ではナランチャが別れる前に取ったある行動が、フーゴの精神に重く圧し掛かっていることが独白されている。


小説版での活躍

結果的に「組織を裏切らなかった」ことになったため、ディアボロの死後、組織解体後もどこかで生きており、ノベライズ版では影で暗躍しブチャラティ達を助ける様子が描かれている。


2001年に発行された宮昌太朗と大塚ギチ著の『ジョジョの奇妙な冒険 2 ゴールデンハート/ゴールデンリング』においては、ブチャラティ達と別れた直後のフーゴがパッショーネに従いながら、組織とかつての仲間を裏切らない道の選択をする姿が描かれている(ただしその過程・結果については大いに問題があり、黒歴史化している読者も多い)。


なお、前述した「ブチャラティ達の裏切り者として描く予定であった」と言う裏話は、この小説版の荒木による解説で語られているものである。


誓い

2011年には、ブギーポップシリーズなどで知られる上遠野浩平により、第5部完結後のフーゴを主人公に据えたノベライズ作品恥知らずのパープルヘイズが発表された。

ジョルノ率いる新生パッショーネとフーゴの関係や、フーゴが新たな戦いを通じて己を見つめ直す姿が表現されている。

ジョジョ連載25周年の記念企画の1つであり、公式設定ではないという扱いなのだが、本編補完としての秀逸さに加え戦闘員としてのフーゴの活躍が存分に描かれており、高い評価を受けている。


小話

  • パンナコッタ(Pannacotta)とは、イタリア語で「焼いた牛乳」という意味の菓子を指し、フーゴ(Fugo)はイタリア語で「撒き散らす」の意。なんというか、組み合わせると非常にもったいない名前であり、ある意味では彼のキャラクターを表しているともとれる。
    • イチゴという意味をもつ「la fragola(ラ フラーゴラ)」から来ているという説もある。彼がイチゴのピアスやネクタイを身につけているのもこのためだろうか?
  • スタンド名のパープル・ヘイズ(Purple Haze)とは「麻薬の煙」の隠語でもある。当初はチームを裏切る予定だった事から、麻薬を憎むブチャラティとの対比となる命名であったのかもしれない。
  • リベッチオで、丁寧に教えてもトンチンカンな回答をしたナランチャに対して放った言葉は元々はこのド低能がぁぁぁぁっ!!!だった。が、かなり過激すぎるものだったので文庫化の際に「荒木先生、ソフトなものに変更をお願いできますか?」と頼み込んだ所このクサレ脳ミソがぁぁぁぁっ!!!という言葉に変更されたという話がある。さらに悪化している。ちなみにPS2ゲーム版では必殺技を使う時の掛け声が「行け! ド低能がっ!!」となっている(『行け!』の部分でパープルヘイズが相手の胸倉を掴み、『ド低能がっ!!』の掛け声で殴り飛ばす)。
  • 家族構成がアニメ版と『恥知らずのパープルヘイズ』で異なる。
    • アニメ版は父、母の三人構成。『恥知らずのパープルヘイズ』では父と母、長男、次男、祖父、祖母と大家族になっている。父母と二人の兄、祖父とは不仲であるが、祖母とは非常に仲が良好で自分に味方をしてくれた唯一の存在だった。
  • 『恥知らずのパープルヘイズ』では、大学教授とトラブルを起こした理由がアニメ版と異なっている。
    • 原作では具体的な描写がなかったため、各々で補完した経緯になっている。『恥知らずのパープルヘイズ』では、唯一自分に味方をしてくれた祖母が亡くなったことに酷く落ち込んでいたところを「マンモーニめ・・・」と冒涜されたことがきっかけだった。
    • ちなみに最初の打ち合わせ段階では制作スタッフは『恥知らずのパープルヘイズ』を踏襲する形で進めていたが、荒木氏が提案してきたのがきっかけで現在の形になったことがタワレコのスタッフトークショーで明かされている。
  • アニメ版の描写にて、食い逃げをしたフーゴを牢屋に放り込むと言うレストランの店員を、アルジェント裁判の例を出して論破していることから、ファンからは大学では法学部に在籍していたと考察されている(彼の知識の多さを考えると元々この裁判のことを知っていた可能性もあるが)。当たっていればジョルノの父と同じである。

担当声優


関連イラスト

fugo獰猛🍓🍰🍴フーゴ一刻靜謐無題

関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

パープル・ヘイズ


ブチャラティチーム

ジョルノ・ジョバァーナ ブローノ・ブチャラティ グイード・ミスタ レオーネ・アバッキオ ナランチャ・ギルガ トリッシュ・ウナ


イルーゾォ


恥知らずのパープルヘイズ

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