データ
概要
第11話「超獣は10人の女?」に登場。
ヤプールがTACのレーダー基地破壊の為に送り込んだ蜘蛛の超獣。
普段はサイクリング部所属の10人の女子大生に変身して姿を隠し、戦闘時には9人が胴体に、アヤと名乗る1人が司令塔となる角に合体する。また分離状態のまま超獣の姿になれるために、バラバラ状態の本来の姿のまま夜間に寝ていたり、北斗星司を包囲したり、移動したりしている(頑張ればキングジョーⅡみたいな回避技使えるんじゃなかろうか。もし再登場したら回避技も使えるようになるかもしれない)。『ウルトラ怪獣大百科』ではパーツの一つ一つが超獣そのものであるとしており、分離体のパーツ一つ一つがヤプールで、合体した姿が巨大ヤプールに相当する形態ともいえる。
バキシムやブロッケン、コオクスなどと同様に超獣人間の一種とみることができる超獣である。
口や腕から吐く溶解性のある糸「テリブルストリング」で相手を絡め取って引き摺り回す戦法が得意で、角からフラッシュ攻撃を発射して相手にダメージを与えた上で、自由に操る事を可能とする。また、体に火が点いても全身から消火液を噴射し、鎮火する事が出来る。また、腕のハサミは一度に電柱20本を切断するほどの威力がある(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」)。
ツノはミサイルにもなり、発光して敵を怯ませるといった用法も可能。
TAC第3レーダー基地の破壊や人間体での当たり屋行為による第3レーダー基地復旧に必要な部品の強奪に成功するも、レーダー基地破壊後に現れた事で北斗星司に怪しまれ、司令塔以外が夜中に超獣の姿に戻っていた上にイビキをかいて寝ていたことで北斗に正体がばれる。しかし、逆に利用して本当の事が喋れない様にリモートコントロール装置で口を塞ぎ、TAC第2レーダー基地の破壊にも成功し、さらに北斗と南夕子との分断と北斗の殺害を図った。
ウルトラマンエースとの戦いでは、マルチギロチンを受けてバラバラになったが、バラバラのまま戦場を市街地に変えた上で、すぐに再合体して再生。角と合体して暴れ回るが、ストップフラッシュで動きを止められた後、ウルトラシャワーでドロドロに溶かされた。
その後はジャンボキングの腕パーツと後ろ足になった。
材料
「ウルトラ怪獣大百科」の解説によると、『10人の大学生は元は人間で、ヤプールの人体実験によって改造された』と言う説が提唱されている。実際に宇宙人を改造したと思わしき超獣や、怪獣に改造された人間が後の作品に登場している(ちなみに後者はユニタングの司令塔の役者と同じである)為、ありえない話ではないだろう。(改造されなくても、超獣に変えられた地球人や宇宙人(正しくは精霊)もいたりする。)
本当だとしたら、元人間のJDがギロチンで切り裂かれたり、シャワーで溶かされたりした事になる。
改造された説も合間って非常にえげつない。
派生作品
漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』ではナックル星人と手を組んだヤプールが、敵対するペダン星人を全滅させるために送り込んだ超獣軍団の一体として登場。
エースキラーが主人公・御蔵イオの操るゴモラに破壊された事を知ったヤプールは、超獣達をイオの元へと進撃させるが、突然現れたキール星人ヴィットリオの差し向けたEXゴモラの伸ばした尻尾でガマス、ブラックサタンと共に、3体3纏めて串刺しにされ死亡。
漫画『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』では巨大ヤプールが呼び寄せた超獣軍団の一体として登場するが、特殊能力を見せる間もなく、ウルトラマンタロウのシューティングビームで滅殺された。ここでタロウカッターなどの切断技を選択しなかったタロウの判断は賢明だったと言える。
『ウルトラ銀河伝説』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の一体として登場した。
漫画『酩酊!怪獣酒場2nd』では無職の腐女子という設定になっており、第23話ではオフ会で待ちぼうけを食らい、一人先に料理を注文するも、出て来たのは火炙りの刑に処されている鯖であり、周囲から好奇の目を集めてしまう。10人の女子大生に分身してその場をやり過ごすが、10人予約していたと勘違いされて記念品の人形を贈られるも、その光景はさながら呪いの儀式のようであった。
余談
デザインイメージは蜘蛛で、胴体は複数の女性が合体した事から、乳房が並んだような模様がついている。
鳴き声はゴモラをアレンジしたもの。その後、『ウルトラマン80』のアルゴンに流用された。
劇中でユニタングとなる女子大生が歌っているのは当時の流行歌である「ハチのムサシは死んだのさ」。
劇中において、司令塔のアヤが「変身!」と言いながら角に変身しており、『仮面ライダー』のパロディとする意見もある。また、アヤ役を演じた夏川は次回作『ウルトラマンタロウ』のZATの北島隊員の幼馴染山川真理役を演じているが、こちらは宇宙人に連れ去られて地球侵略用の怪獣に改造されてしまっている。
ポジション的にピッタリなのだが露骨過ぎるからか、未だにウルトラ怪獣擬人化計画に出れていない。
北斗のTACへの嫌味は飽くまで操られたことによるもの……のはずである。
関連タグ
ガマス:忍者系超獣仲間。
ロードラ:デザインに類似点が見られる。