さあ、銀河を統一するぞ。みんな、黙って俺に、ついて来い!!
概要
『宇宙一の無責任男シリーズ』とは、『無責任艦長タイラー』を第一作目とした「吉岡平」によるSFライトノベルシリーズである。
解説
「クレージーキャッツ」のメンバーであった植木等が演じていた映画「無責任男シリーズ」の主人公「平均(たいら ひとし)」がモデルである、
ジャスティ・ウエキ・タイラーと、その未来から過去に至るまでの子孫や先祖たちの「タイラー一族」が主人公となっている。
(『無責任三銃士』シリーズのみ異なる。)
ジャスティ・ウエキ・タイラーが主人公であった第1シリーズ『宇宙一の無責任男』は、映画「無責任男シリーズ」へのオマージュを数多く含み、様々なパロディを盛り込み、荒唐無稽なギャグ的展開や設定が入り混じった、軽快なSFギャグスペースオペラコメディ的作品であったのだが、
その子孫や先祖が主役の他シリーズ作品は、ギャグ的な表現は抑え目となり、至極真っ当なSFスペースオペラライトノベル作品となっていった。
なお、第1シリーズ『宇宙一の無責任男』の完結後に「無責任艦長タイラー」のタイトルでテレビアニメ化されている。
そして、実はそこから大変なことになっていったわけだったりするのである。
三つの世界観
原作版『宇宙一の無責任男シリーズ』と、アニメ版「無責任艦長タイラー」、及びリライト版である『真・無責任艦長タイラー』の三シリーズは、キャラクターの年齢や外見や設定、そして世界観の設定すらも、もはや別作品に等しい、と言っていいぐらいに大幅に変更されている。
と言うわけで、世界観やキャラクターのバージョンが大まかに分けて、
原作版: 「宇宙一の無責任男シリーズ」
アニメ版: 「無責任艦長タイラー」
リライト版:「真タイラー」
の三種類が存在することになった。
しかし、『無責任キッズ』以降の『宇宙一の無責任男シリーズ』は、挿し絵がアニメ版キャラデザイン担当であった平田智浩に変更になったことも理由の一つではあるが、
それよりも、原作者:吉岡平の「創作活動において、他の事柄からの影響を、良くも悪くも受けやすい」という性質を反映して、
アニメ版の影響を受けた、第一シリーズと時間軸は同一であるが、その空気感や印象が明らかに異なる『宇宙一の無責任男シリーズ』。
という、二つの世界が混ざりあった、更に独特な世界観となっている。
アニメ版については「無責任艦長タイラー」、
リライト版については『真タイラー』のタグ記事をそれぞれ参照のこと。
タグ使用について
現在pixivでは、
原作版、アニメ版、リライト版の投稿作品の総合タグとして「無責任艦長タイラー」を使用し、
その後、原作版の投稿作品には「宇宙一の無責任男」タグを、
そしてリライト版の投稿作品には「真タイラー」タグを使用している。
なお、pixivに投稿されている作品は、「デザイン性がしっかりしていること」、そして「知名度の高さ」から、アニメ版関連の投稿作品が圧倒的に多くなっている。
シリーズ作品解説
以下、各シリーズに分けて作品解説をしていく。
『宇宙一の無責任男』
『無責任艦長タイラー』
シリーズ第1作目。
後のテレビアニメ版『無責任艦長タイラー』やリライト版『真・無責任艦長タイラー』の基礎となるストーリーとなっている。
惑星連合宇宙軍巡洋艦「阿蘇」の艦長となった「宇宙一の無責任男」ジャスティ・ウエキ・タイラーが、ラアルゴン皇帝である少女・アザリンと出会い、一躍大出世を成し遂げる物語。
しかし、それは全ての物語の始まりに過ぎなかったのであった。
『明治一代無責任男』
シリーズ第2作目にして、早速外伝的物語である。
いい時代だったなぁ(遠い目)
巡洋艦「阿蘇」がなんと明治時代へとタイムスリップしてしまい、当時の日本をラアルゴン帝国の魔の手から救うことになる。
作者:吉岡平による「明治時代の軍事やそのいろいろな蘊蓄」が存分に楽しめる作品となっている。
『ワングの逆襲』
惑星連合宇宙軍の最新鋭艦「信濃」が「反乱」を起こし、それに乗じて第1作目の敵役「ナク・ラ・ワング」がアザリンを攫ってしまった。
タイラーはアザリンを救えるのか!?
このお話も、今を思えば「いい時代だったなぁ」という物語である。
『無責任元帥タイラー』
『アザリン16歳』
『タイラー大逆転』
通称「アシュラン編三部作」。
ティン・ルウ、ティン・ラオ、ティン・シュンたち三兄弟率いる「アシュラン公国」により、惑星連合とラアルゴン帝国は征服され、アザリンは皇帝を廃位されてしまう。
三兄弟とアザリンを巡る悲しき因縁の中、タイラー一家はこの難局と対峙する。
その内容の「熱さ」から、原作ファンの間では一番人気があるシリーズである。
『無責任大統領タイラー』
『風速四十光年』
『永遠なれ無責任男』
『宇宙一の無責任男』最終章。
通称「颱宙ジェーン編三部作」。
銀河系をも飲み込む超特大ブラックホール「颱宙ジェーン」が迫り来る。
タイラーは、惑星連合とラアルゴン帝国、全銀河を巻き込み、拒む難敵「シード教徒」と「颱宙ジェーン」の脅威に挑む。
外伝
『銀河無責任時代』
タイラーが「阿蘇」の艦長になるまでの、黎明期の物語。
『大宇宙(おおぞら)のサムライ』
コジロー・サカイが主人公。
なぜ彼が「女嫌い」となってしまったのか、その若き日の物語。
『 緋き獅子』
ル・バラバ・ドムが主人公。
その若き日の、悔恨の物語。
『厳冬惑星ホロシリの叛乱』
厳冬惑星「ホロシリ」に叛乱が発生した。
その鎮圧に向かったタイラーであったが、その叛乱の首謀者は「タイラーに縁ある人物」であった。
その人物とは?そしてタイラーの起死回生の策とは!?
『カトリくんタンマ』
表題作である、ハロルド・カトリが「阿蘇」乗艦を決意する「カトリくんタンマ」。
ユーミ&エイミィの父親であるハナー中将の引退物語である「ハナー提督物語」。
イサムとアザリンが「ケンカの花道」よろしく痴話喧嘩をする「オキュパイド ハネムーナー」
の三編からなる番外編。
イサム、頑張れ(笑)
なお、この巻よりイラストが都筑和彦からアニメキャラクターデザイン担当の平田智浩に変更されており、キャラクターもアニメ版の影響が出てくることになる。
『我が名はヤマモト』
タイラーとヤマモトの「本当の出会い」の物語である表題作「我が名はヤマモト」。
現役を退いた後、旅行に出かけたタイラーとユリコの周りにトラブルは尽きず…!「ミッシングリンク」。
『無責任キッズ』の主人公、キサラとシゲチヨの学生時代の物語「パーフェクト アドバイザー」。
あ、あれ?
まあいっか、「無責任シリーズ」だし(おい)
なお、「我が名はヤマモト」はアニメ版の影響を受けつつも、『無責任カルテット』に繋がる新設定込みの物語となっている。
『無責任キッズ』
『暗黒太陽小町』
『WHY?の嵐』
『燃えてキサラ』
『時先案内人』
『銀河嫁取物語』
タイラーの娘:ビクトリー・キサラ・ウエキ・タイラーが主人公。
偉大過ぎる父・タイラーを越えるべく、銀河を股に掛けた奮戦記。
『無責任カルテット』
『君の名はマチコ』
『天使・失格』
『邪教殱滅』
『決戦!薔薇色星雲』
『銀河賛唱』
タイラーの孫:エドが主人公。
銀河を駆けずり回るジェットコースター・ラブストーリー。
『無責任三国志』
『謀略トライアングル』
『冷たい三角関数』
『炎のトリコロール』
『奇跡のトリニティー』
『三匹快進撃』
『三羽烏登場!』
『三つの王冠(クラウン)』
『試練の三番勝負!』
『サード・ビッグバン』
『輝け!トライスター』
タイラーの玄孫:イツマ、銀河の裏のドン:スレイ、「何かを持っている男」:ベルファルド。
銀河を巻き込んだ、「タイラー一族の後継者」を巡る三つ巴の戦乱記。
なお、この時点で130歳にてタイラーが没するため、ここまでが「ジャスティ・ウエキ・タイラー一代記」となる。
以下のシリーズは「歴史的に折り返し」となり、本シリーズとは「別の時間軸の物語」となるため、タグ記事:真タイラーにて解説する。
『無責任黙示録』
『無責任三銃士』
原作版登場人物
本項では『宇宙一の無責任男』から『無責任三国志』までの主要キャラクターについて解説する。
なお「声の出演」は、
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
もしくは
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
のものである。
アニメ版キャストは「無責任艦長タイラー」を参照のこと。
惑星連合宇宙軍
声:山本正之
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
主人公:「宇宙一の無責任男」。
「楽がしたいから」という理由で惑星連合宇宙軍に入り、お世辞使いと強運で巡洋艦「阿蘇」艦長になった男。
ラアルゴン皇帝・ゴザ16世ことアザリンと巡り会ったことにより、全宇宙を股に掛けた大出世物語、いやさ全宇宙を巻き込んだ「ジャスティ・ウエキ・タイラー一代記」を展開していくことになる。
物語が進むにつれて、お世辞や強運だけではない策謀家の面が強くなっていく。
そして作中の荒唐無稽な策は、だいたいこの男のせいである(笑)
声:松本保典
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
代々軍人を輩出する家系出身のエリート軍人。
巡洋艦・「阿蘇」の副艦長、即ち「タイラーの副官」となってしまい、それを嘆く日々であったのだが、なんだかんだで「タイラーの終生の副官」となり、子々孫々までタイラーに影響されていくことになる。
先祖代々子々孫々、タイラーとは正反対の「不運」かつ「凶運」の性質を持つことになる。
実は原作版第1シリーズでは、割と物わかりがよく、格好良い面もあり、有能な副官役であったのだが(特に第1シリーズ「アシュラン編」と「颱宙ジェーン編」)、アニメ版の影響を受け、キャラクターの情けない面が強調されるようになっていってしまった。
ある意味確かに「不運」かもしれない。
声:川村万梨阿
カセット文庫版:「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
艦隊司令官・セッシュウ・ミフネの秘書。
秘書として有能であり、お茶汲みも上手い。
そしてタイラーの生涯の伴侶となる。
原作では第1作目から既にタイラーに好意を抱いている。
好意を抱く経緯については外伝『銀河無責任時代』にて語られている。
本シリーズでは理想的な恋人、伴侶、及び母親という立ち位置となっている。
ただし「宿六」呼ばわりはする。
声:水谷優子
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
通信担当であり、ハッカーの才も有る、情報収集能力も高い宇宙軍の才媛。
ユリコ・スターの親友でもある。
アニメ版とは異なり、クール系美女である。
原作ではとある因縁から、タイラーを恨みながらのクルー入りとなる。
アニメ版では登場せず。
技術、通信担当。
本作の蘊蓄担当であり、ヤマモトの蘊蓄の聞き役となったり、後には要所要所でキョンファのサポート役的立場となる。
そのおかげか(ネタバレのため削除されました)
声:子安武人
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
金髪イケメン、自動車宇宙戦艦なんでもござれの名操縦手。
欧米系だが和風好き。
女たらしだか、義に厚い。
声:古田信幸
カセット文庫版:「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
原作版ではハロルド・カトリの元上司で艦長も勤める。
ヴァイキングの末裔であり、赤髪、赤髭の巨漢で、ラアルゴン人に引けを取らない豪傑である。
通称「赤毛のエイリーク」。
「颱宙ジェーン編」にてアザリンをかばい殉職するが。
声:西村朋紘
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
「坂井三郎」をモデルとする、宇宙軍のエースパイロット。
極度の女性恐怖症であったが、(この経緯については外伝『大宇宙のサムライ』にて)
ユーミ&エイミィたち「ハナー・シスターズ」の指導をしていくうちに…。
ユーミ・ハナー&エイミィ・ハナー:ハナー・シスターズ
声:志村佳名子(カセット文庫版 ユーミ役)
太田薫 (カセット文庫版 エィミィ役)
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
かないみか(一人二役)
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
アニメ版ではユミ・ハナー&エミ・ハナー。
タイラーの恩人であるハナー提督の遺児である双子の姉妹。
父親の没後、軍に入隊し、コジロー・サカイの指導の元、戦闘機パイロットとして『バブルボール・ジェミニ』の異名を取りその名を馳せる。
原作版でのコジロー・サカイの相棒。
アニメ版では登場せず。
堅実な性格で、コジローの良き抑え役となっていた。
「アシュラン編」で戦死する。
イラストデザインで「坊主頭の地味顔」となったためか、いろいろと扱いが良くなかった。
原作版でのタイラー直属の海兵隊隊長。
「颱宙ジェーン」騒動の最中、アンドレセンと同じく、非業の殉職を遂げるが。
アニメ版のアンドレセンとクライバーンは、彼を織り交ぜたキャラとなっている。
タイラー直属の部下の海兵隊員。
原作ではボブ・キーナンの部下であった。
こちらはアニメ版に登場し、海兵隊の隊長となり、アニメ版アンドレセンの相棒的存在となる。
「阿蘇」に乗艦していた「泥酔軍医」。
いつも酔っ払っている、というより酔っ払っていた時の方が震える腕が止まり医療の腕が上がる、ぶっちゃけアル中。
酒好きなあまりにメチルアルコールに手を出し失明し義眼になったが、あらゆるギミックを取り込んだ特注品で、「こんなこともあろうかと!」な場面で活躍する。
アニメ版では登場せず。
タイラーの良き理解者かつ後見人で、「タイラーファミリー」の重鎮。
「三次元軍人将棋」の達人で、対局しながらタイラーに「軍略のイロハ」を教えた、いわばタイラーの師匠である。
「アシュラン編」にて「未帰還」となった。
声:とまとあき
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
アニメ版では登場せず。
原作版での「そよかぜ」における、タイラーにとって「初めて」の副官。
実直であるが抜け目ない性格であり、「軍人将棋」の逸話など、タイラーが「艦長」となる為の経験を与えた。
その後も、作中の要所要所で要となるいぶし銀な役回りとなっていく。
アニメ版では登場せず。
惑星連合宇宙軍技術局所属の、軍艦製造のエキスパート。
というか「軍艦オタク」。
作中、突拍子でもない軍艦が出てくる場合はだいたいこいつのせい。
実は、作中最凶最悪のキャラ、なのかもしれない。
原作者:吉岡平がモデルの説有り。
そして本作中で最も「理不尽な事態」を引き起こした男でもある。
コジロー、がんばれ。
銀河外周方面艦隊司令官でありタイラーの直属の上司。
何かあると刀を振り回す、「かくなる上は腹を切る!」が口癖、などの奇行をするのはアニメ版と同様だが、ススム・フジとは政敵関係であり、三人の息子が戦没し先立たれてしまうなど、もともとはシリアスな役回りであった。
息子たちの戦死の要因にタイラーが絡んでいたこともあり、タイラーを嫌悪を通り越して憎悪すらしていたのだが。
シリーズ第1作『無責任艦長タイラー』の終盤にて戦死する。
声:菅原淳一
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
参謀総長。
「将としては無能だが、政治家としては有能」な人物。
タイラーを「目の上のたんこぶ」としており、蹴落とすために数々の策謀を巡らした。
ところが、息子のイサムがタイラーの一番弟子となってしまい、その人生が一変する事になる。
アスカ・コリア
アニメ版では登場せず。
情報将校の才媛であり、准将。
軍法会議議長として「信濃事件」の時に、タイラーに「大将より二等兵への降格」の処分を言い渡した。
実は、ススム・フジの愛人としてイサム・フジを産んだ、イサムの実母であった。
イサムに対して冷たい態度を取っていたが、「アシュラン戦役」の折、イサムのせいで危機に瀕することとなる。
声:小野純一
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
アニメ版では登場せず。
当代の最高司令長官にして元帥。
好々爺としていながら、人生経験の豊富さ故の大人物。
タイラーを寵愛し、その最大の後援者となる。
ロベルト・J(ジュンイチ)・ハナー
声:吉岡平
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「ハナー・シスターズ」ことユーミ&エイミィの父親であり、惑星連合宇宙軍の名将と謳われた男。
しかし、重度の宇宙放射線症障害を患ってしまい退役、不遇の末に場末のアパートにて寝たきりの生活となり、ユーミとエイミィに介護されながら余生を送っていたが、宇宙軍の年金課に配属になったタイラーと出会う。
ユーミとエイミィ目当てで足繁く通っていたタイラーに感動し、アンダーソン最高司令長官に手紙を送ったことが、タイラーの大出世の足掛かりとなる。
原作ではその没後にユーミとエイミィが宇宙軍に入隊した。
後にアニメ版の影響を受け、単行本『カトリくんタンマ』にて、番外編「ハナー提督物語」が収録されることになる。
アニメ版では登場せず。
ススム・フジの一人息子。
なのだが、父親を半面教師とし、タイラーに弟子入りし、その「一番弟子」となる。
「アシュラン編」でアザリンと出会ったことにより、「アシュラン編の主役の一人」となる。
アザリンとは「ローマの休日」の経緯を経てその「皇配」となった「銀河一の果報者」である。
神聖ラアルゴン帝国:ラアルゴン
アザリン・ド・エル・クラン・ライクン(アザリン):ゴザ16世、後にルッチナ1世
声:本多知恵子
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「厳冬惑星ホロシリの叛乱」
第1作目では未だ御歳10才であったのだが、神聖ラアルゴン帝国第27代皇帝に「なってしまった」少女。
本編の実質的なヒロインであり「もう一人の主人公」でもある。
帝国宰相・ワングにより傀儡とされていたのだが、実は皇帝としての自覚、気質、素質は十分であり、「パコパコ」ことタイラーと出会った事で、ラアルゴン帝国随一の「女帝」となっていく。
パワードスーツを駆っての戦闘も辞さない、「三人のアザリン」の中では最強のアザリンである。
なのだがうら若き少女の面も持ち合わせており、裏ではこっそり「アザリンちゃん」と呼ばれ、親しまれている。
本シリーズでのタイラーとの関係は、「君主と家臣」、もしくは「飼い主とペット」、そして「父と娘」であり、そうであるが故の強い絆で結ばれている。
声:堀内賢雄
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
「赤き獅子」の二つ名で知られるラアルゴン帝国の猛将。
タイラーの永遠のライバル。
幼いアザリンに「名君の片鱗」を見いだし、主君として仰ぐ。
初代イラスト担当の都築和彦によって「深紅の長髪を持つ美丈夫」に描かれたためか、原作版、アニメ版、リライト版ともに外見のイメージは共通している。
声:不明
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
ラアルゴン帝国統一協会大僧正。
『無責任艦長タイラー』と『ワングの逆襲』での悪役。
帝国宰相として、ゴザ16世(アザリン)を傀儡とし、ラアルゴン帝国を牛耳っていた。
しかし『無責任艦長タイラー』終盤にてタイラーにこっぴどくやられ、『ワングの逆襲』でアザリンを人質に逆襲を試みたが。
アニメ版でのハルミの元キャラ。
駆逐艦「阿蘇」に乗り込んだ惑星連合軍の従軍看護婦。
しかしその正体は、ラアルゴン帝国破壊工作員「ゲッショウ」特製の暗殺用アンドロイド。
「阿蘇」艦内に「赤痢」(既に撲滅された病のため、治療法も失われていた)を蔓延させ、「阿蘇」を無力化させた。
アニメ版とは異なり「主人」であるゲッショウに従順であり、冷酷無比に淡々と任務をこなし、そして「殺された」。
ゲッショウ(バラゴム)
声:不明
カセット文庫版:「無責任艦長タイラー」
アニメ版には登場せず。
ハルミと共に「阿蘇」に乗り込んだ従軍僧侶。
しかしその正体は、ル・バラバ・ドムによって送りこまれたラアルゴン帝国の破壊工作員。
地球人とラアルゴン人とのハーフであり、自分と母親を害した地球人を恨んでいた。
地球とラアルゴン、二つの勢力争いの「負の象徴」である。
ちなみにハルミはゲッショウの母親(地球人)がモデルとなっている。
私掠海賊をしていた家柄出身のラアルゴン帝国の女提督。
男勝りで跳ねっ返りでじゃじゃ馬な美女であり、屈強な男達を率いり大型駆逐艦で戦場を駆けていた。
原作版ではひょんなことからヤマモトに惚れ込み、押し掛け女房よろしく結婚し、惑星連合(地球)とラアルゴンの融和を象徴する夫婦となる。
アニメ版から入ったファンにはこの設定の差異でだいたい驚かれる。
ちなみにヤマモトとは子宝に恵まれ、その孫の1人が『無責任カルテット』の主人公である。
つまり彼女の血、即ち「ラアルゴンの血」も後々タイラー家に入ることになる。
アシュラン大公国
「アシュラン編」の敵役。
ラアルゴン皇家の遠縁にあたり、ルウ、ラオ、シュンの三兄弟はアザリンの乳兄弟であり、親しく育っていた。
しかしワングの讒言により、アザリンの父である先帝ゴザ15世によって滅ぼされてしまう。
その後地下に潜り復讐の機会を狙った結果、「アシュラン編」へと繋がっていく。
アシュラン三兄弟の長兄。
アシュラン公国の首領的存在。
幼い頃、アザリンのわがままから起きた事故により脚が不自由となり、車椅子での生活を余儀なくされる。
それでもアザリンを恨んでいるどころか、三兄弟の中で彼女を一番想い、アザリンもまた慕っていた。
アシュラン三兄弟の中で唯一、設定は変更されたがOVAシリーズ第1話「16歳の法則」にてアニメ版に登場している。
アシュラン三兄弟の次兄。
アシュラン公国の参謀的存在。
三兄弟の中で一番冷徹であり、アザリンを亡き者とせんために様々な策謀を巡らせた。
育った経緯もあり、アザリンを恨んでいる、かと思われたが。
アシュラン三兄弟の末弟。
豪快で猛将となる素質を持つ青年であるが、末っ子のためか、パーティーでの乱闘騒ぎに嬉々として参加したりするなどするやんちゃな面も持つ。
また次兄:ラオの策謀に気付き、アザリンをタイラーやイサムに託すなど、アザリンを「妹のように」想っている。
『無責任キッズ』
ビクトリー・キサラ・ウエキ・タイラー
声:矢島晶子
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
『無責任キッズ』の主人公。
「アシュラン編」で誕生し、母子ともども人質になるなど生まれた早々波瀾万丈な状況にあったが、それを「父親以上の強運」で切り抜けた。
母親似の美人であるが、その強運も相まって、傲慢かつ尊大、わがままで跳ねっ返り、慎む、ということを知らずに育ってしまう。
そして付いた異名が「暗黒太陽小町」。
士官学校に入学し、「偉大なる父親」を越えるべく奮闘する。
実はわがままに描き過ぎたせいか、シリーズ内で一番人気が無い主人公だったりする。
シゲチヨ・ヤマモト
声:置鮎龍太郎
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
「颱宙ジェーン回避作戦」の真っ只中で生まれた。
父親の不運を受け継いで、「キサラに惚れる」「しかも逆らえない」という父親以上の不幸に見舞われてしまい、生涯キサラにアゴで使われるという、「端から見てると不幸だが、本人は幸せ」な人生を送ることになる。
普段は大人しい性格でキサラのフォローに徹しているが、母親からラアルゴンの血を受け継いでいるためか、キサラに追い詰められ過ぎて、キレると暴走してしまう。
優男な容姿なためか女装が似合うため、女性陣に事あるごとに女装させられてしまい、
「そういう趣味?」
「違います!」
というやり取りのあと、父親であるヤマモトが卒倒するのがお約束。
挙げ句の果てに、ウエディングドレスまで着させられる羽目になる。
とにかく気の毒過ぎるキャラである。
ハルミII
かつて駆逐艦「阿蘇」に潜入したラアルゴンの暗殺用アンドロイド「ハルミ・ナカガワ」を元につくられたアンドロイド。
故あってキサラたちの元へと「押し付けられ」、そのサポートをすることになる。
アニメ版ハルミのキャストである岡本麻弥が、原作でのハルミの顛末を読み、原作者:吉岡平に懇願した結果、生まれたキャラクターである。
よって原作版ではなく「アニメ版ハルミ」に沿ったキャラクターとなっている。
ドクロク・ド・ラルゴ
声:玄田哲章
ラジオドラマ版:「無責任キッズ『暗黒太陽小町』」
キサラたちが乗っていた研修船を襲撃した、ラアルゴン人の宇宙海賊。
その幕僚たちをソラで覚えるほどに「無責任第一世代」に憧れていた。
「タイラーの娘」であるキサラを人質に取りタイラーに会おうとするが、キサラとシゲチヨによって返り討ちに遭ってしまう。
逮捕の後にタイラーに会うことか叶い、その手引きにより、今度はキサラたちの手助けをする事になる。
パワーファイターでありながら理性的な面も持ち、キサラ一行を支えていくことになる。
クム・ナン
辺境の惑星に居住する種族「ケルテ」の王族。
「ケルテ」とは、ナメクジ的生命体から進化した地球人類型知的生命体であり、それが故に雌雄同体で、半年ごとに性別が入れ代わる。
兄であり姉でもある「クム・ビク」による、故郷での圧政を止めるべく、キサラたちの手を借りることになる。
レオナルド・リチャード・カーネギー・デュポン・ミツイ・イワサキ・ロックフェラー・フヨウIX世
通称「ディック」。
その長ーい名前の通りに、宇宙有数の財閥の御曹司。
しかし、生まれながらに免疫系に異常があり、完全滅菌された環境でしか生きることが出来ない身体となっている。
キサラの行動力に惹かれ、プロポーズし、結婚式まで漕ぎ着けるが?
次の項で少しネタバレとなりますすみません。
『無責任カルテット』
ジャスティ・エドワード・ウエキ・ハス・ヤマモト・タイラーIII世
『無責任カルテット』の主人公。
通称「エド」。
キサラとシゲチヨの第1子。長男。
名前の通り、ヤマモト、シア・ハス、そしてユリコとタイラーの孫である。
タイラーとヤマモトの「強運と悪運、不運と凶運」を併せて受け継いだため、運気が極端に上下する「ジェットコースター的人生」を送ることになる。
幼い頃に出会った「マチコ」に再会するため、カルト宗教集団「ブラック・セラフィム」に潜入したことから、銀河を駆けずり回る「君の名は」的ラブストーリーを展開する。
カツヤ・ウエキ・タイラー・ジュニア
エドとは歳の近い叔父となる。
キサラの弟となり長男であるため、本来なら「タイラー家の嫡男」となるが、家督は姉に譲る形で「無責任カルテット」の一員として共に「ブラック・セラフィム」に潜入するなど、エドをサポートしていく。
士官学校も出ていないし軍人でもないが、後に艦隊指揮を取るや大活躍し、「赤色巨星番長」の二つ名を得る。
本作のもう一人の主人公とも言える。
そして作中終盤で「悪の魅力」に取り付かれてしまう。
タイラー一族の中では「不運」の要素を持つキャラクターである。
ディスティニー・ノリカ・ウエキ・タイラー
エドと同い年の叔母。
「無責任カルテット」の一員。
タイラーの強運を、「どんなにスピードを出して車を運転しても事故を起こさない」くらいに、一番強く受け継いだ。
ロナルド・ケン・カーネギー・デュポン・ミツイ・イワサキ・ロックフェラー・フヨウX世
前作でキサラにプロポーズしたディックの一人息子。
父親の病気は遺伝していないため、「無責任カルテット」の一員としてエドをサポートしていく。
後にノリカと結婚する。
ブラック・セラフィム
新興の宗教団体であり、いわゆる「カルト教団」。
その実態は「ヤーヴェ」ことコウサク・カヤマが孫娘である「マリア」:マチコ・カヤマのために作りあげたハーレム集団が基になっている。
そのため、他の能力も優秀だが、上位陣は皆イケメンである。
構成員のほとんどが、ソーラーシステムの暴走より発生した惑星規模の大事故である「リガの惨劇」の孤児であり、事故が原因である「雷に対するトラウマ」を持っている。
宗教団体ではあるのだが、その組織は軍事化されており、「邪教集団」となってしまっていた。
マチコに会うためにエドとカツヤが潜入することになる。
シリーズ発表当時、世間を騒がせていた「オウム真理教」がモチーフとなっている。
ラヤ・キムターク
カッツ・モリガン
カイ・マサヒコ
シン・カトリ
キヨシ・サナギ
ゴロン・イノセント
「ブラック・セラフィム」の上位構成員。
皆、「能力のあるイケメン」であり、作中、敵に味方にと、エドとカツヤに関わることになる。
名前を見ての通り、作品刊行当時、台頭し始めていた、森且行を含めた「SMAP」が名前の元ネタである。
またニッキー・カルキン、ノリユキ・オストベルク、カーツ・ウェクサーなど他の構成員もジャニーズ事務所のアイドルが名前の元ネタとなっている。
なおシン・カトリのみ、ハロルド・カトリの末子となっている。
マリア:マチコ・カヤマ
エドの「想い人」。本作のヒロイン。
ブラック・セラフィムの構成員たちと同じく「リガの惨劇」に遭い両親を喪い、祖父であるコウサク・カヤマに引き取られ、「ブラック・セラフィムの『マリア』」となってしまう。
彼女もまたエドを想っており、エドを陰から手助けしたり、ブラック・セラフィムを出奔したりしたが、エドと再び巡り会うのは容易ではなく、すれ違いを繰り返すことになる。
ヤーヴェ:コウサク・カヤマ
タイラーにソーラーディンギーの操縦を教えた「大学の友人で大富豪のドラ息子」として、第1作目『無責任艦長タイラー』からセリフの中で登場しており、そして「タイラーの一番最初の理解者」であった。
「リガの惨劇」で息子夫婦を喪ってしまい、孫娘のマチコを引き取り、その歪んだ愛情から「ブラック・セラフィム」を作り上げてしまう。
民間人
宇宙軍の兵員募集のポスターやCMに起用された人気アイドル、だった。
原作でもアニメでも、彼女の姿を見てタイラーは宇宙軍に志願入隊する。
しかし原作では、過去にタイラーが彼女の唇を奪ってしまった時に受けた「罰」から、後に宇宙軍に入隊することになったという、結果として「宇宙一の無責任男」を生み出すきっかけとなった人物となっている。
その辺りの経緯は原作番外編『我が名はヤマモト』を参照のこと。
そしてタイラーと同じ時に知り合ったカヤマと結婚し、三年で離婚したが一児をもうけた。
そしてその子の娘が「マチコ・カヤマ」であり、つまりはマチコの祖母である。
『無責任三国志』
原作『無責任艦長タイラー』本編よりも、約100年後の物語。
タイラー一族、及び銀河を統べる人材の枯渇を憂いたタイラー(御歳120歳)が銀河をまとめるための策略「銀河三分の計」を思いつき、「三人の無責任候補者」に試練を課す。
下の段左から、「無責任候補者」であり主人公でもある三人、スレイ、イツマ、ベルファルド。
イツマ・ウエキ・タイラー
「無責任候補者」の一人となる。
実は男装の麗人、つまりは女性であり、本名は「ジョアンナ」。
とある事件が原因で、女を捨て男性として生きるようになる。
そのため男性と比較されるのを極端に嫌い、またシア・ハスからのラアルゴンの血と、タイラーや他の血縁者の能力や素質を受け継ぎ、男性と互角に渡り合い、他の二人の「無責任候補者」たちとも平等かつ対等な好敵手となっている。
TAC社(タイラー・アームズ・コーポレーション)という兵器会社の経営者を経て、最終的に「三国の一国」汎銀河共和国の大統領まで上り詰める。
ドン・レオ・スレイ
とある施設で育った孤児で、マフィア組織エグゾゼ・カンパニーに身を置く「闇稼業の男」。
実はタイラーの冷凍精子から生み出された試験管ベイビー:TTBの一人であり、つまりは「タイラーの息子」となる。
そのため「無責任候補者」の一人となる。
同じ施設で育った「兄弟」の、「選別」や「闘争」を凌ぎながら生きてきたため、冷酷な判断を下す事ができ、自らの手を汚す事も厭わない。
その一方で信義に厚い面もある侠客の漢。
ラアルゴン帝国から「拒否」されたバグジーの境遇に同情し手助けをした結果、「三国の一国」バグジー=スレイ帝国を立ち上げることになる。
イーサン・ベルファルド・タイラー
エドの次男の結婚相手の連れ子………………………
かと思われたが、実は「戯れで作られた」ジャスティ・ウエキ・タイラーのクローン人間。
そのため「無責任候補者」の一人となる。
一見大人しいが、「タイラー本人」だけあって知略に長け、しかしタイラーよりも正義感が強い男である。
アニメ版のタイラーのキャラが基礎になっている。
タイラーの策略に我知らず乗った結果、「三国の一国」企業国家「ベルファルド・コーポレーション」を成立させることになる。
バグジー・マローン・ウエキ・タイラーV世=ノワール・ド・エル・クラン・ライクン
通称「バグジー」。
アザリンの悲願であった「タイラー一族とラアルゴン皇室との婚姻」の結果生まれた、エドの孫、アザリンの曾孫、そしてタイラーの玄孫に当たる少年。
父母の突然の死によりラアルゴン帝国の次期皇帝候補となるが、「ラアルゴン原理主義者」たちに拒まれてしまう。
そしてスレイとともにラアルゴンを出奔、バグジー=スレイ帝国の初代皇帝となる。
フロイ・ジュダ・ウエキ・タイラー
カツヤの孫。タイラーの曾孫。って、タイラー一族多過ぎぃ!(笑涙)
カツヤがブラック・セラフィムの残党と共に立ち上げたマフィア組織エグゾゼ・カンパニーの裏の支配者にして総帥。
タイラー一族を攻略すべく、「タイラーの冷凍精子からの子どもたち:TTB」を作り上げる。
つまりはスレイが生まれたきっかけの人物でもある。
その後、タイラーに懐柔され、「三人の無責任候補者たち」に試練を与えるための「妨害」を課していくことになる。
しかし、表舞台に立つ野望を持ってしまったがために…。
タイラー一族の中では最も「不運」に見まわれたキャラクターである。
カセット文庫とラジオドラマ
本作品には、アニメ版以外に、「原作に基づいた他メディア作品」が三つ存在している。
以下にその三作品に関して解説する。
なお「カセット文庫」とは、別名「カセットブック」とか「オーディオブック」と呼ばれた、1980年代に流行った音声ドラマの刊行物である。
カセット文庫「無責任艦長タイラー」
アニメ版放映開始前の約二年前、第1シリーズ最終巻『永遠なれ無責任男』刊行後に制作発売された。
シリーズ第1作目『無責任艦長タイラー』に、番外編『銀河無責任時代』を織り交ぜた内容となっている。
A面ではタイラーの副官となってしまったヤマモトの懊悩に『銀河無責任時代』の内容を織り交ぜ、「タイラーの副官となることを決めるヤマモト」の物語となり、
B面は、タイラーが神聖ラアルゴン帝国の捕虜となり、ゴザ16世ことアザリンと出会い「パコパコ」と呼ばれるようになる、という原作版『無責任艦長タイラー』後半の内容となっている。
なお下記の通り、コジロー、ドクター・キタグチ、ハルミ、ミフネなど、登場しないキャラも多くなっている。
以下、キャストとその解説を簡単に記述する。
声:山本正之
本作品により山本正之が実質的な初代タイラー役となっている。
作品内の途中途中で、ギターをかき鳴らしながら(これはもちろんライブ音源となる)原作内での吉岡平の歌詞に曲を付けて歌い上げ、「山本正之オンステージ」状態となる。
もしくはこれが本編説もある。
ちなみに、「山本」と「ヤマモト」で、現場はたまに混乱していたそうな。
声:松本保典
本編の前半はヤマモトの独白が中心となる。
特に冒頭部分はト書きの部分を独白してるので、若干ウザい(笑)
そして彼と「キクチヨ・ミフネ」の逸話の「原作での第1作目と番外編の設定のズレ」が本作品で解消されている。
声:水谷優子
後にラジオドラマ版「無責任キッズ」にて、本作品より水谷優子のみが続投となる。
「無責任キッズ」は約20年後の物語なので、演じ分けを確かめるのもまた面白い。
声:子安武人
とにかく声が若い(笑)
あと少しチャラいキャラとなっている。
声:不明。情報下さい。
ヤマモトとタイラーの縁に影響を与えた。
本作は『無責任艦長タイラー』の間に『銀河無責任時代』を入れることで、両作品の設定の矛盾を解消している。
ロベルト・J(ジュンイチ)・ハナー
声:吉岡平
とまとあき演出のメディア作品で良くあった、原作者特別出演。
の割には台詞が多い(笑)
ユーミ・ハナー&エイミィ・ハナー:ハナー・シスターズ
声:志村佳名子(ユーミ役)
太田薫 (エィミィ役)
だ、そうです。
エィミィ役の方もお知り合いの方の可能性が高いです。
声:小野純一
声:菅原淳一
声:とまとあき
とまとあき演出メディア作品に良くあった、とまとあき本人による出演である。
声:不明。おそらく兼役だとは思いますが、情報下さい。
声:堀内賢雄
ということだそうです。
ゲッショウ(バラゴム)
声:不明。おそらく兼役だとは思いますが、情報下さい。
アザリン・ド・エル・クラン・ライクン(アザリン):ゴザ16世
声:本多知恵子
「タイラーがアニメ化されるならアザリンの声は本多知恵子しかいない同盟(略称:TAD)」というタイラーファンクラブ(何か違うような気が(笑))を作るほど、原作者がこだわった配役だった。
後に、アニメ版のキャンペーンの一つ「パコパコダイヤル」のアナウンスも担当した。
ナレーション:さとまさのり
カセット文庫「厳冬惑星 ホロシリの叛乱」
アニメ版開始の約半年前に制作発売された、カセット文庫第2弾。
タイラーが「厳冬惑星『ホロシリ』」にて起こった叛乱を「治める」物語。
実はこのカセット文庫発売後に、番外編である単行本『厳冬惑星ホロシリの叛乱』が発売された。
つまり、この作品に限って言えば、カセット文庫版が原作であり、単行本は「小説版」という扱いとなる。
宇宙一の無責任男シリーズ外伝4 厳冬惑星ホロシリの叛乱【電子新装版】 - 吉岡平(富士見ファンタジア文庫):電子書籍ストア - BOOK☆WALKER -
以下、ネタバレとなるが、キャスト紹介と共に「厳冬惑星『ホロシリ』」と叛乱首謀者である「ジェイコブ・ランカー」について解説する。
厳冬惑星「ホロシリ」
地球からの「北海道系移民団」が銀河辺境ネサコ宙域ネサップ恒星系に発見した惑星。
旧名は漢字表記で「幌尻」。
首都は「ハスカップ」。
お察しの通り、元ネタは「北海道」。
惑星公転軌道が極端な楕円形であるため、1公転周期(地球で言うところの一年)の極僅かな期間を除いて、ひたすらに冬が続く「厳冬惑星」となっている。
それでも北海道からの移民団は、過酷な環境と格闘しながら長く居住していたが、暴動を起こしてしまったことで自治権を剥奪され、惑星連合の直轄地となっていた。
そして豊富な地下資源をタダ同然で「召し上げられて」しまうようになり、不満が溜まっていたところ、「ジェイコブ・ランカー」を首魁とした叛乱が発生する。
住民全員が老若男女問わず「屯田兵」となっており、そこに自動攻撃衛星システムの試作品である「ドグラ」「マグラ」が配備され、叛乱に使用されてしまい、惑星連合軍が対応に困り果てた結果、タイラーに白羽の矢が立つことになる。
声:山本正之
声:松本保典
声:水谷優子
声:子安武人
声:古田信幸
声:川村万梨阿
アザリン・ド・エル・クラン・ライクン(アザリン):ゴザ16世
声:本多知恵子
ジェイコブ・ランカー
声:緒方賢一
「『ホロシリ』の叛乱」の首謀者。
実は原作版第1作目『無責任艦長タイラー』に登場した「R上等兵曹」のことであり、つまりはジャスティ・ウエキ・タイラーを面接し、惑星連合宇宙軍に入隊させた張本人。
その後、ススム・フジ参謀総長によって「諸悪の根源」として「ホロシリ送り」とされてしまい、「『ホロシリ』の叛乱」の首謀者となる。
その境遇に、ヤマモトからは心の底から同情された。
叛乱の鎮圧の為にやってきた指揮官が「あのタイラー」であることを知り、「ドグラ」と「マグラ」を従えて、タイラーに一大復讐戦を挑むが!?!
本作品では「第二の主人公」扱いとなっており、キャストである緒方賢一の「迷演技」がたっぷりと楽しめる内容となっている。
「ドグラ」と「マグラ」を従えた「ラスボス戦」は、往年の「タツノコアニメ」と「聞き紛う」かのような仕上がりとなっている。
オチとしては、タイラーが「責任を取る」ものとなっている。
余談だが、本作品のエンディングは、「カンフー映画」よろしく、各キャストの「NGシーン集」が収録されている。
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