寺田克也

らくがきんぐ

日本のイラストレーター、漫画家、キャラクターデザイナー。

1963年12月7日生まれ。

岡山県出身。別名ラクガキング。またはペインターの鬼。

なお自身によるとラクガキングとは「落書きの王（King）」ではなく「落書き中（-ing）」とのこと。

人物

高校時代メビウスやフランク・フラゼッタ、エンキ・ビラル等のイラストに出会い、阿佐ヶ谷美術専門学校に進学。同期に竹谷隆之、先輩には雨宮慶太、桂正和。後輩には山崎貴がいる。在学中からイラストの仕事を開始、1984年にフリーランスとなる。

雨宮からゲーム、特撮関連の仕事を受けるようになり、漫画も発表していたが長年知る人ぞ知る存在だった。しかし、セガの『バーチャファイター』の公式イラストの仕事を受けたことにより一般にもその名が知れ渡り、一躍人気イラストレーターとなった。

海外にもファンが多く、MacintoshのPainterを使用し、ダイナミックであり、キュートで流麗なイラストを描き上げることから作業の見学に来た漫画家も多い。

2017年頃にはiPad Pro2枚を同時使用しapple Pencilで作画、Procreateで仕上げるという手法を編み出し、iPad2枚にPencil1本を同時接続できる設計を要望していた。

またライブ・ドローイングを世界各地でおこなうことが増えてきている。

同業者で先輩の鳥山明には「寺田くん、免許を持っていないのにこんなにうまく車を描いてはいけない。」、イラストを担当した『餓狼伝』の作者夢枕獏には「寺田克也よ、おまえはなんて絵がうまいのだ。」と紹介されている。

内藤泰弘は、寺田氏の仕事場に遊びに行った際のエピソードを『トライガン』のコミックス（徳間書店版）のあとがき漫画に記しているが、「仕事場に、鳥山先生直筆の悟空のイラストが無造作に置かれていたが、寺田先生曰く「鳥山先生はマブだ（鳥山にCG作画を教えたといわれる）」とのことだった（尚、この件に関しては（あくまでもネタ的な範囲ではあるが）内藤氏が「（その悟空の絵は）神棚にまつれぇええええ！！」とツッコミを入れている）」「寺田先生はとにかく速筆で、雑談の合間に描いている絵がどんどん仕上がっていた。素人がアレを見たら、木っ端微塵になる」といった事が語られていた。

西原理恵子は「人生画力対決」で来訪したときに、林の中にある古い日本家屋に妖怪達と暮らす、電子の山下清と表現している。

谷口ジローについて、「デビュー間もない若造に対して、同業者として分け隔てなく接してもらったことから、師匠と慕うことにしていた。」と氏が亡くなった際にブログで公表している。

pixivにおいては氏のデザインしたキャラクターと、氏の画風を真似るもしくは模写した作品にこのタグがつけられている。