ゾンビ兵

ぞんびへい

ゾンビ兵とはゾンビ化した兵士、ゾンビを兵士に仕立てたもの、もしくは何らかの手段で判断力を奪われゾンビのようになった兵士。

概要

ゾンビ感染し生前の武装はそのままにゾンビとなった兵士で、ゾンビアーミー、アーミーゾンビとも呼ばれる場合もある。

また死霊使いやマッドサイエンティストなどがゾンビを兵士に仕立て上げ使役する。

厳密にはゾンビではないが、何らかの手段で脳が侵され使役される兵士のこともゾンビに見立ててそのように呼ばれる。

創作作品においてゾンビパンデミックが発生した場合、事態の収束のために軍隊や自衛隊が出動することが多いが、作戦途中にゾンビ感染してしまったものがそのように呼ばれる。

また、ロメロ以前の創作ではゾンビは悪の魔術師によって使役される戦闘員的なモブキャラクターであったため、兵士とされるのはある意味原点回帰と考えられる。

しかし、本能赴くままに人を食おうとするロメロ以降のゾンビは、軍隊における自己判断での行動が必要な複雑な作戦に不向きなため、戦場に大量に投入し敵兵をゾンビ化させた上で殲滅する非人道的な作戦に用いられたり、囮や塹壕堀りなどの単純作業に従事させるなどの利用法がある。

ある程度の判断力があり、武装がそのまま使用できるものは死なない兵士として重宝され、さらに機械的・魔法的な改造を施し武器を運ぶためのプラットフォームとされる場合もある。

コントロール能力がある寄生虫やナノマシンなど、ある種の制御装置を用いたり、ネクロマンサーなどの術者が存在する世界では、彼らがオペレーターとして同伴する。

ファンタジー世界では魔力で操られているため、兵士としては死肉という死重量が無く、動きが素早いスケルトンのほうが使い勝手が良いためか登場頻度は高い。

とある世界では永続的に補給するため、国防上の理由として火葬が禁じられているとか。

ただし、このような戦力を備えている勢力は大概邪悪とみなされる。

近未来が舞台の作品においてはサイボーグや、パワードスーツを着た兵士がゾンビ化し、やっかいな存在となる場合もある。