人物
東京で生まれ、満州で育ち、引き揚げ後にテレビ業界へ入り、円谷プロを中心に活動。映画監督や脚本家、演出家として特撮を主に活躍し、独特の映像表現や撮影技法で注目を浴びた。
独特のセンスを持った人物であったため、彼の影響を受けた者も多く人気も高いが、一方で人付き合いが難しいと言われたり、センスが理解できないと評されたりする。
特にウルトラマンシリーズでは、良くも悪くも考えさせられるような話が非常に多く、それに感銘を受ける視聴者が多い一方で、ヒーロー物としての爽快感に欠けると言う評価も。ただ、本人も自覚的ではあったようで、「他の脚本家が王道を書いてくれるから自分はああいうのが作れた」と言う旨の発言をしている。
また、「スプーンで変身しようとするハヤタ」「ちゃぶ台を挟んでダンとメトロン星人が会話するシーン」などを撮った結果、ベテランスタッフやプロデューサーを怒らせ、しばらくウルトラシリーズから追い出されていたという話もある。
主な作品
※1タイトルの後ろのカッコ内は登場するウルトラ怪獣
テレビ
『ウルトラQ』
未製作「キリがない」(ウェットン)
「バクたる」(バクゴン)
『ウルトラマン』
(STORY★ )
『ウルトラセブン』
未製作「宇宙人15+怪獣35」(宇宙獣神ゴード)
『怪奇大作戦』
4話「恐怖の電話」
5話「死神の子守歌」
23話「呪いの壺」
25話「京都買います」
『シルバー仮面』
1話「ふるさとは地球」(チグリス星人)
2話「地球人は宇宙の敵」(キルギス星人)
『帰ってきたウルトラマン』
『ウルトラマンタロウ』
未制作「怪獣無常! 昇る朝日に跪く」(ウェルズの想像したような宇宙人【正式名所不明】)
『ウルトラマンティガ』
37話「花」(マノン星人)
40話「夢」の原案および監督(バクゴン)
『ウルトラマンダイナ』
38話「怪獣戯曲」(ブンダー)
『ウルトラマンマックス』
22話「胡蝶の夢」(魔デウス)
24話「狙われない街」(メトロン星人(再登場))
『ウルトラQ dark fantasy』
24話「ヒトガタ」(雛)
25話「闇」(異なもの)
映画
- 実相寺昭雄監督作品ウルトラマン(1979年)
- 帝都物語(1988年)
- 屋根裏の散歩者(1992年)
- ウルトラQザ・ムービー星の伝説(1990年) 登場怪獣、宇宙人(ワダツジン、薙羅)
- 姑獲鳥の夏(2005年)
- シルバー假面(2006年)
- ユメ十夜(2007年)第ー夜
遺作
『ゴードの巻』 - お蔵入りされたウルトラセブンのシナリオ
「フィギュア王 No.118」誰も知らなかったウルトラセブン特集号にて収録(一周忌追悼企画)
漫画家一峰大二よって描き下ろし作品。
これまでの怪獣・宇宙人たちが連合を組んで総攻撃を開始する。
さすがのウルトラセブン、ダンがやられてしまう。そんな中空から二つの光が舞い降りる。
一つはセブン上司、一つは光の怪獣ゴードであった…。
小説
他
『怪獣無常! 昇る朝日に跪く』-お蔵入りされたウルトラマンタロウのシナリオ。
『月刊マンガ少年別冊 すばらしき特撮映像の世界』(発行元:株式会社朝日ソノラマ)という雑誌内にて漫画家・板橋しゅうほう氏によって漫画作品として掲載されている。
関連タグ
『宇宙家族カールビンソン』の原住生物のジッソーくん