概要
基礎データ
太陽からの距離 | 2億2790万㎞ |
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直径 | 6794km |
表面積 | 1億4400万㎞2 |
質量 | 6垓4191京t |
重力 | 0.38(地球を1とする) |
公転周期 | 687日 |
自転周期 | 1.03日 |
表面温度 | 最低-140℃平均-43℃最高20℃ |
分類 | 岩石惑星(地球型) |
太陽系の惑星の1つである赤い星(赤いのは地表に錆びた鉄が含まれるため)。地球のすぐ外側を公転している。惑星では金星に次いで明るく(ただし、公転しているので地球からの距離により大きく明るさが変化する)、肉眼でも容易に視認でき、オレンジから赤っぽい色をしているのを確認できる。望遠鏡を使うと、表面の模様や極の氷冠なども確認できる(ただし、小口径の望遠鏡だと、2年ごとに地球に接近する時でないと難しい)。
直径は地球の半分、表面積は地球の4分の1(地球の陸地の総面積とだいたい同じ)、質量は地球の10分の1くらい。地表は気温が低く(大半が氷点下)、重力が弱い上に地磁気もないため、大気も非常に薄い(気圧は地球の1%もない)。液体の水もほぼ存在しない。
地表は概ね北半球が低い平原になっていて、南半球には高原が多い。太陽系で最大級の山であるオリンポス山は北半球にある。
表面に溝のような構造が確認され、イタリア語から英語に訳する際に表記が似た「運河」に誤訳されたこともあり、かつては火星人が居るのではないかとも言われ、SFの題材になることも多い。
衛星にフォボスとダイモスがある。どちらも表面がごつごつしていびつな形であり、ジャガイモに似ている。
創作での扱い
先述の通り小説『宇宙戦争』以来、火星には運河がありタコみたいな宇宙人がいるという設定の作品が雨後の筍のごとく現れたが、さすがに第二次世界大戦後はここまでありきたりな設定の作品はめっきり減った。
所謂火星人らしい火星人が最後に登場したのは『マーズ・アタック!』に出てくる脳味噌丸出し軍団くらいではなかろうか?
月に比べ比較的テラフォーミングが簡単ということもあり、「人類の手により運河が生い茂り、草木あふれる第2地球」みたいになっている作品も多々ある。
以下、(タコが攻めてこないタイプの)火星が登場する作品の例
- 鉄腕アトム:プロトタイプ『アトム大使』で宇宙移民と地球人の半数づつが金星と火星に移住。後に『火星隊長』で開拓が行われるも、X字型の宇宙生物の軍勢が押し寄せる(火星人ではない)。そして最終回『火星から帰ってきた男』で、遂に火星原住民が登場。
- キャプテンKen:アメリカ人が21世紀初頭に到達、テラフォーミングにより200年後には西部開拓時代のような生活を送る。火星原住民もいるが、人類側に弾圧されている。
- 21エモン:舞台となる2018年(アニメでは2050年)時点でだいぶ緑化が進み、運河も完成。観光用にタコを改造した火星人もどきが家畜として飼われているが時々脱走する。
- ドラえもん:35億年前に「種まく者」が生命の種をまくも失敗。死の星となる。
- ウルトラマン:バルタン星人は火星に移住しようとしたが、彼らの嫌うスペシウムが山ほど火星では算出されるため断念し地球を侵略しようとした。
- ウルトラマンタロウ:暴君怪獣タイラントがウルトラマンエースと激突。
- ウルトラマンG:ゴーデスが出現し、ウルトラマングレートに倒されるも細胞は地球に飛来。
- ウルトラマンダイナ:2007年にはすでに基地が作られており、10年後の第1話では主人公のアスカ・シンがダイナに変身するきっかけを作る。そして最終3部作でも火星が舞台となる。
- 銀河鉄道999:最初の停車駅。惑星開拓に1世紀もかかったのだが、その頃には機械人間技術が進みすぎて全くテラフォーミングの意味を失ってしまった。
- 宇宙戦艦ヤマト2199:地球文明圏の一つのはずだが、ガミラスにより滅ぼされる。
- 無敵鋼人ダイターン3:主人公破嵐万丈とその父が住んでいたのだが、彼らの作り出したメガノイドにより征服される。
- 無敵ロボトライダーG7:都市開発がすすめられ、主人公たちも何度も訪れている。
- 宇宙大帝ゴッドシグマ:21世紀半ばに開発が進められたが23世紀からやってきたエルダー星人にフルボッコにされ滅亡。
- 忍者戦士飛影:2200年には既に地球並みの気候が整っているが、ハザード・パシャにより掌握される。
- 蒼き流星SPTレイズナー:1980年代には米ソが上陸し開拓を始めるも、グラドスにより滅ぼされる。
- 超時空要塞マクロス:2009年にはすでに基地が完成している。『マクロス7』に登場するガムリン木崎はここ出身。
- 機動戦士ガンダムF90:なぜか宇宙世紀では殆ど歴史が語られない火星であるが、本作ではジオン残党(まだおったんかい!)により勝手にアジトにされる。
- 機動武闘伝Gガンダム:既にリゾート地になっているので、本作を『W』『AGE』『鉄血』の未来ではないかとする説もあるっちゃある。
- 新機動戦記ガンダムW:劇場版『EndlessWaltz』でテラフォーミング計画が始動。
- 機動戦士ガンダムAGE:テラフォーミング中に風土病「マーズ・レイ」が併発し、地球人に見捨てられた開拓民たちが後にヴェイガンを名乗る。
- 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ:ガンダムシリーズで初めて火星テラフォーミング史が語られた。しかし貧困や地球側の圧政に耐えかね鉄華団が蜂起する。
- YAIBA:詳細不明であるが、最終回で鉄刃と峰さやかが魔剣クサナギに乗り火星に出発した。
- 機動戦艦ナデシコ:ナノマシン散布により地球並みの気候となるも、木星連合により核攻撃を受ける。しかも、木星連合の残党が「火星の後継者」を勝手に名乗りまたも攻撃される。本作においては火星原住民(?)による超古代文明があった設定。
- 魔法先生ネギま!:22世紀にはすでにテラフォーミングが完成している。超鈴音はここ出身の宇宙人で未来人で異世界人の超能力者。
- 電脳戦機バーチャロン:テラフォーミングは失敗しており、『マーズ』のOPナレーションにも「見捨てられた赤の惑星」と言われている。現在は「マーズクリスタル」を巡る限定戦争が、特捜部隊MARZの監視下で催されている。
- ARIA:2150年ごろにテラフォーミングが完成し星全体が海に覆われ「惑星アクア」に改名。舞台となる2301年にはネオ・ヴェネツィアという水上都市が完成。
- テラフォーマーズ:21世紀半ばに苔とゴキブリが送り込まれテラフォーミングが開始されるも、26世紀にはゴキブリが謎の文明により改造され、凶暴な生命体テラフォーマーとなり、地球からやってきたクルーたちを殺して回る。
- 仮面ライダービルド:パンドラボックスが発見された。実は既に凶悪な侵略者により滅ぼされている。
…なんか滅亡とか侵略とかばっかりなのは気のせいである。