概要
アローラ地方のポケモン博士。研究テーマは「ポケモンのわざについて」。
名前の由来は恐らくトウダイクサ科の樹木の「ククイ」。ちなみにククイはハワイの州木にもなっている。
褐色の肌にサングラス、半裸の上から白衣を羽織る独特のファッションが特徴。
歴代の博士の中でも若く、アララギ博士と同じくらいかそれに次ぐ年齢だと思われる。
バーネット博士と結婚している。
主人公とその母親がアローラ地方に移住するきっかけとなった人物であり、主人公を島巡りに誘うほか、従来どおりポケモン図鑑を渡す役割を担う。
メレメレ島のハウオリシティの外れに研究所を構えている。研究所の外観はかなりボロボロだが中はかなりの設備が整っており、地下室が研究スペースになっている。その他ヨットも所有している。
ポケモンの技についての研究に熱心であり、時には自らポケモンの技を受けることもあるという。建物のあちこちが修繕されているのもこれが原因。
主人公と同年代の少女・リーリエが助手を務め、自宅にはイワンコ、ブルー、ヌイコグマ、ヤミカラス、ニョロゾ、ラブカスなどがいる。
アローラ地方のポケモンリーグ設立にも力を尽くしており、カントー地方でジムリーダーたちと戦った経験もある。
ゲームでは研究者とポケモンリーグ設立者としての面が強調されがちだが、トレーナーとしても優秀。
覆面の凄腕ポケモントレーナー「ロイヤルマスク」としてロイヤルドームで活動している他、ある場面では強敵として主人公の前に立ちはだかる(後述)。
アローラ地方のボックス管理者であるマーレインは親友の間柄。
かつては主人公同様マーレインと共に島巡りに挑戦していたらしく、スカル団のボスであるグズマからはキャプテンになれなかったと指摘されているが、本人は「夢のため、なれなかったのではなくならなかった」と語っている。
ストーリー終盤において
島巡りを全て終え、ラナキラマウンテン(今作におけるチャンピオンロードにあたるダンジョン)を超えた主人公の前に現れ、新設されたポケモンリーグへ案内する。
そして、そこにいる四天王を倒すと、主人公は晴れて「アローラ地方初代チャンピオン」となる。
アローラのポケモンリーグは完成したばかりで、主人公は最初の挑戦者である。
つまり、必然的に「四天王を制覇した者=チャンピオン」はいないという状況になる。
四天王を撃破したのち、王者の部屋の玉座に主人公は腰を下ろし、晴れてチャンピオンとなった。
今までの作品と同じように、博士もチャンピオンになった主人公の前に現れ「これからは君がチャンピオンだ!」と賞賛の言葉を送る。
しかし、彼は言葉を続ける。
「実はもう一人戦わなくてはならない」と。
その相手とは・・・
「もちろん この ぼく だぜ!」
そう、他でもない。
島巡りに挑む主人公たちを支え、時に導いてくれた彼の人。
主人公がアローラ地方に降りたち、一番最初に出会った人物。
ククイ博士その人である。
これは「チャンピオン戦」ではない。
博士は「チャンピオンの座を奪うため」に主人公に挑んでいるのではない。
ククイ博士はあくまで「ポケモン博士」であり、
主人公は四天王を倒した時点ですでに「初代チャンピオン」になっているのだから。
しかし、そんなことは関係ない。
この物語の始まりである「島巡りの儀式」
その最後を飾る最高の勝負を、この最も空に近い場所で、伝説のポケモンに捧げるために。
燦々と輝く太陽に、もしくは幻想的に輝く月に見守られながら…
「島巡りの トリを 飾り
新しい リーグの 門出を 祝うのに ふさわしい ポケモン勝負を しよう!!」
最後にして最高の「エキシビションマッチ」が今、始まる。
(上記の通り、これはストーリー上チャンピオンの座を賭けたバトルではないエキシビションだが、これをクリアしなければ殿堂入りにはならない。システム上は歴代チャンピオン戦と同じである。)
主人公とバトルするポケモン博士はプラターヌ博士から続き、殿堂入り後は、チャンピオン防衛戦のトレーナーの1人として登場する。
なお、彼はポケモンリーグを新設するにあたり、ポケモンリーグ本部のあるカントー地方に赴き、ジムリーダーや四天王であるマントのドラゴン使いとも戦ったらしい。
ジムリーダーとの戦いは周知の事実であるらしく、主人公の母親はとても熱い戦いだったと感激していた。勝敗は不明だが、ククイ本人はジムリーダーたちにいいようにやられたと語っている。
そしてポケットモンスター「赤・緑」のチャンピオンであるグリーンの視点そのものである。
なお、赤緑のストーリーの没案に「博士がチャンピオン」というものがあったらしく、今回はそれを視点を変えてセルフオマージュした形になる。
「ポケモン20周年」にこれ以上ないほどマッチしたシチュエーションなのではないだろうか。
『ポケモンUSUM』ではリーグ建設までの流れは同じだが、チャンピオンとなった主人公への最初の挑戦者はハウに変更されている。その代わり、バトルツリーに登場するようになった。
手持ちポケモン
サン・ムーン
先頭のルガルガンは高確率でステルスロックをしかけ、ウォーグルはふきとばしを連発するというわざの研究家らしくこった戦術を使ってくる。御三家は当然それぞれのタイプのZワザを使ってくる。
- ルガルガン(まひるのすがた) (Lv.57♂)
- カビゴン (Lv.56♂)
- ジバコイル (Lv.56♂)
- ウォーグル (Lv.56♂)
- アローラキュウコン (Lv.56♀)
- ガオガエン/アシレーヌ/ジュナイパー ※1 (Lv.58※2)
※1…主人公が選んだアローラ御三家によって変わる。モクローの場合はガオガエン。
※2…アシレーヌのみ♀
チャンピオン防衛戦
手持ち内容に変化はないが、レベルが跳ね上がっている。
ちなみに防衛戦に登場するトレーナーの中では最も賞金が高い。
- ルガルガン(まひるのすがた) (Lv.65♂)
- カビゴン (Lv.65♂)
- ジバコイル (Lv.65♂)
- ウォーグル (Lv.65♂)
- アローラキュウコン (Lv.65♀)
- ガオガエン/アシレーヌ/ジュナイパー ※1(Lv.65※2)
※1…主人公が選んだアローラ御三家によって変わる
※2…アシレーヌのみ♀
ロイヤルマスクとしての活動と、防衛戦にて御三家を使うことから、「ガオガエンが似合いすぎてる」と話題になっており、事実下記のアニメではパートナーとなっている。
ウルトラサン・ウルトラムーン
チャンピオン防衛戦
- ルガルガン(まひるのすがた) (Lv.69♂)
- カビゴン (Lv.68♂)
- ジバコイル (Lv.68♂)
- ウォーグル (Lv.68♂)
- アローラキュウコン (Lv.68♀)
- ガオガエン/アシレーヌ/ジュナイパー (Lv.68)
バトルツリーでは手持ちに変化はないが技構成はそれぞれ異なっている。ルガルガンはまよなかのすがたを使ってくる場合もある。
アニポケ
ポケモンのバトルや技の研究者で、ポケモンスクールの教師でもある。ゲームでの一人称は「ぼく」だが、アニメでは「俺」。ハラとは幼い頃からの知り合いで、「クー坊」と呼ばれていた。
「メガトンパンチ」や「クロスチョップ」など、ポケモンの技の名前を台詞に組み込むことが多い。初めて見る他の地方のポケモンには興味津々。
生徒の性格は一人一人把握済みで、新入生であるサトシのことも温かく見守っている。
Zワザが上手く使えなくなったことに悩む彼に対して、もう一度基本のワザを鍛えることを進め、無事発動成功へと導いた。
アローラに滞在することになったサトシを下宿先として自宅に住まわせ、家での食事や学校用の弁当を作るなど保護者的な役割も引き受けており、実際サトシは途中からククイに対し実の家族同様タメ口で会話するようになっている。
37話予告ではサトシが洗濯機を使えるようになったことを褒めちぎる親バカ振りを見せていたが、サトシが抜け出したイワンコを探すため夜中に飛び出したまま帰ってこなかったときは「夜中に何も言わず出て行くやつがあるか!」と本気で心配していた。
実は、セレビィの時渡りによってサトシと幼少時に出会っており、その頃からの不思議な縁を持っていた事が判明するが、お互い本名を名乗らぬまま別れた為現在も気づいていない。
当時から多くの野生ポケモンと遊んでいた経験ゆえか、ポケモン領域が有るならば人が勝手に侵してはいけないと、イワンコの手助けに入ろうとしたサトシに悟らせている。
ミステリードラマ『アローラ探偵ラキ』を視聴しているが、推理力に至ってはロトムと同様に乏しい。
DJレオとアローラダグトリオの音楽を試聴し惚れ込んだ様子だったが、レオが幼馴染みだった事をすっかり忘れてしまっていた(髪型と髪色が以前と別人だったので)。
放送開始当初はゲーム版と異なり独身で、44話にてバーネット博士が登場した際、2人の現在の関係は知り合いということが明かされた。ただ彼女を研究仲間ではなく恋愛対象として意識し始めているようなフシもこの頃から既にあり、2人きりになったときには顔を赤らめていた。
そしてウルトラビーストの事件解決後、夕焼けの海岸で彼女にプロポーズを敢行し心を射止め、いの一番にサトシとピカチュウ達に報告した。結婚式はしないつもりだったが、後に知ったスクール組からハラやレオ、アナなど周囲の人物達へ働き掛けサプライズウェディングが行われた。この際もウォーグルを立ち会いポケモンに選んでいる。
これ以降は彼の左手薬指には結婚指輪が嵌められている。
42、43話でカントーへ郊外学習へと赴いた際は生徒たちにジムバトルを体験させ、帰国時にアローラでポケモンリーグを開くという自身の夢をユキナリとナリヤに語っていた。
後にしまキングやエーテル財団の協力を得て、115話でついにアローラ初のポケモンリーグ開催を発表。
リーグ優勝者と決勝戦後のエキシビションでロイヤルマスクとしてバトルするつもりだったが、途中でアクジキングが襲来し騒動のなかで正体がバレてしまい、最終的にアローラリーグ創始者ククイ博士としてエキシビションを行うこととなった。
最終話EDでバーネット博士が懐妊したことが示唆され、新無印37話で再登場。空港前で出迎え、ゴウのラビフットとメッソンに「良い育て方」の太鼓判を押した。その間に「レイ」という赤ちゃんが生まれ、サトシは事前に名前を知っており、定期的に連絡を取っていた。
手持ちポケモン
当初パートナーはイワンコだと思われていたが、15話でいつの間にか家に居着いたポケモンと判明。同話でサトシにゲットされ、現在はルガルガンに進化している。
本人によると、手持ちにでんき技を使えるポケモンはいない模様。
63話で初登場。ククイが5歳の頃からの付き合いである気心の知れた相棒で、バトルロイヤルのチャンピオンを務める。詳細はリンク先も参照。
使用技は「DDラリアット」「ビルドアップ」「じごくづき」「ブラストバーン」。
- ウォーグル(CV:不明)
52話で初登場。ククイが相棒と呼ぶもう一体のポケモン。
ジャラコ達に襲われるバーネットらを助けたり、襲来したロケット団を迎え撃つ活躍をしている。
使用技は「ブレイブバード」「いわなだれ」「フリーフォール」「はがねのつばさ」。
140話で初登場。リーグに現れた3体目のアクジキングに対抗するべく披露された。
使用技は「インファイト」「りゅうのはどう」「しんそく」。
142話で初登場。二足で立ったり花を自在に動かしたりと、かなりアグレッシブ。
使用技は「つるのムチ」「ソーラービーム」「ヘドロばくだん」。
142話で初登場。ククイ曰く「海流捜査で世界中を泳ぎまくるタフさ」を売りにすると云う。
使用技は「メタルクロー」「ドリルくちばし」「うずしお」「ハイドロポンプ」。
- 六体目
最後に控えていたポケモンだったが、乱入してきたコケコに出して貰えないまま出番を奪われる憂き目に会う。
自宅兼研究所
ポケモンスクールからほど近い浜辺にある。『サン&ムーン』第1話終盤からサトシが居候を始めた。
1話から登場しているリビングや、地下にある研究所のパソコンの配置などはゲーム本編と同一。だが外観はボロボロではなく、内部にも修繕箇所は見当たらない。
1階と地下部分にはみずタイプのポケモン(サニーゴやラブカスなど)が入った巨大な循環型アクアリウムがあり、トレーニングルームもあるらしい。
6話で更に詳しく内装が描写されており、キッチンや洗面所(17話の『ポケもんだい』ではバスルームと脱衣所も描写する)の他、ゲームではリーリエが自室にしているロフト部分も登場している。アニメではサトシの自室となっている模様。自分は地下の一室にあるソファーで就寝する。
また、ドラム式の全自動洗濯機や大型冷蔵庫、IHクッキングヒーターなど、やけにリアリティの高い生活家電が揃っている。
サトシ「機械の力ってすげー♪」
休日やオフ等ではスーパーで食料品や必需品を買いにサトシを伴い出掛ける場合がある。曰く「居候が大飯喰らいだ」からだとか。
他媒体
ポケモンマスターズ
CV:諏訪部順一
バディはルガルガン(まひるのすがた)。
イベント「天空を統べる竜」「チーム・ホウエン結成!」ではヒガナやユウキ、ハルカのサポートや引率役的な役回りをこなしていた。
「パシオの試練に挑戦!?」では、試練を突破したヨウ、ミヅキ、主人公を称えて共に戦ったバディをみんなに見せてほしいと頼むなど、『SM』での殿堂入り後をオマージュした場面も描かれた。
ミヅキにはロイヤルマスクの正体であることは気付かれていないようで、「見たことはないけれどきっと特訓では朝はキテルグマと取っ組みあい、昼はカイリキーと腕立て伏せ、夜はずっとガオガエンのDDラリアットを受けている」とあまりに行きすぎた想像をされてしまい、さすがにそこまではしないと焦っていた。
余談
アニメでは石塚運昇氏が一貫してナレーションを務めていたが、氏の病状悪化により2018年8月9日放送の第85〜86話は中川氏がナレーションを担当した。
21年目にして初のナレーション交代となり、その後は最後の出演回となった第91話まで石塚氏に戻り、92話からは再び中川氏が担当。堀内賢雄氏がオーキド役を引き継いでからはナレーションも堀内氏が担当している。
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ナナカマド博士 アララギ博士 プラターヌ博士 マグノリア博士