概要
2006年に発売されたニンテンドーWii専用ソフト。略称はバトレボ。
開発はポケモンコロシアムシリーズを制作したジニアス・ソノリティ。
第4世代のソフトと連動しており、データを同期させて育てたポケモンで戦ったり、アイテムを購入して受け取る事が可能となっている。また、DSをコントローラー代わりに通信対戦が出来たりと画期的な試みが見られたソフトでもある。
登場ポケモンはフシギダネからアルセウスまでの493体。(ただし、プラチナで追加されたフォルムチェンジは使用不可能だが、先述のように一応連動は可能である。)
実質的に第4世代版ポケモンスタジアムという位置付けの為、本作でポケモンを捕まえて本家に連れて行く事は不可能であるが、ストーリーモードではレンタルパスを使って本ソフト単体でも遊べるように設計されており、ポケモンの交換はレンタルパス同士で、レンタルパスにない新たにポケモンを追加する場合はエンディング後のゲートコロシアムを勝ち進み、パーティ内のポケモンと相手チームポケモンと交換する必要がある。
また、フレンドコードを使わなければWi-Fi通信で対戦する事が出来なかった本家とは異なり、不特定多数のユーザーと対戦が可能である事が功を奏し、ニコニコ動画黎明期でのポケモン実況を支えていた作品でもあり、この作品の実況で知名度を上げた人物も少なくない。
しかし、近年は本家シリーズの通信機能が充実やグラフィックの向上により、こうした本家と連動した対戦ゲームは発売されていない。
それでも技のエフェクトの壮大さでは近年のシリーズに迫るものがあり、愛好家も少なくはない。
2014年5月20日にWi-Fiサービスが終了したため、現在はオフライン要素しか遊べないので注意。
登場人物
アバター
プレイヤーのアバターとなるトレーナーたち。各トレーナーの身分証明書とも言うべき、バトルパスには、固定デザインであるレンタルパスとストレージしたポケモンとトレーナーのスタイルが変更可能なバトルパスの2種類存在する。
ちなみに本作登場トレーナーのほとんどはこのアバターの流用である。
また、レンタルパスのポケモンはストレージしたポケモンとの入れ替えは不可能だが、レンタルパスのポケモン同士でなら入れ替えが可能となっている。
- しょうねん(DM:ジェイ)
赤いニット帽が特徴的な少年。
使用ポケモンは全て第4世代のポケモンの第一進化。オーソドックスな組み合わせなので初心者にも非常に使いやすいが、弱点としてはガバイトの地面技やモウカザルの格闘技の威力が貧弱な点である。持ち物は全てプレートで統一されているものの、得意タイプではなく、威力が低めの技をカバーするための物が中心となる。
最初から使用可能。
- しょうじょ(DM:リン)
ポニーテールと赤い帽子が特徴的な少女。ミルタンクのサイズはそれなりにある。
その懐かしさすら感じる風貌からもわかる通り、使用ポケモンは全て第一世代に登場したもの。
ひらいしんを持つサイホーンやでんきタイプに耐性を持つハクリューやフシギソウがいる為、でんきタイプには滅法強い。基本的にこうげきが比較的高く、おいかぜを使えるピジョットを中心にしていく戦法が中心となる。
最初から使用が可能。
- おにいさん(DM:セント)
青い髪にグレーのソフト帽を被った青年。
使用ポケモンはロトムやメタングなど上級者向けのポケモンが多く、道具もメトロノームやこうかくレンズといった対戦向きアイテムが多い。特にゴーストタイプ2匹は耐性の広さ、そして素早さととくこうが高く、グラエナは弱点を突けるタイプの技が多いのが強み。
ストリートコロシアム、ウォーターコロシアムのクリアで使えるようになる。
- おねえさん(DM:エル)
紫髮のスタイルの良い女性。
使用ポケモンは可愛らしいポケモンから美しいポケモンまで幅広い。デフォルトメンバーであるネオラントでのあまごいからのなみのりコンボや、ニューラを使用して先手を打つ戦法が中心となる。ただし、弱点タイプが非常に多め。
ストリートコロシアム、ウォーターコロシアムのクリアで使えるようになる。
- マッチョ(DM:カイル)
白いタンクトップに身を包んだゴリマッチョなナイスガイ。
使用ポケモンは攻撃力の高いポケモンが揃っており、即戦力級のバクーダが加入済みである点は見逃せない。
スリーパーはつめたいいわを装備しており、イノムーであられを起こしてからのれいとうパンチというコンボが前提となっている。ただし、みずタイプへ弱点を突けるポケモンが非常に少ない為、対策ははっきり言って致命的である。
カジノシアターコロシアム、クリスタルコロシアム、サニーパークコロシアムをクリアする事で入手可能。
- おんなのこ(DM:キュア)
とんがりヘアーが特徴的な少女。
しょうじょ寄りも年齢は幼め。残念ながら本作におとこのこはいない。
使用ポケモンは可愛らしいポケモンが殆ど。加入済みであるピカチュウはステータスこそ低めだが、比較的威力の高いほうでんや苦手なタイプに弱点を突けるかわらわりを習得済みででんきだまを持っている為、並のポケモンであれば互角以上に戦えるだろう。シードラは総合的な技の威力こそやや心許ないが、はがね/みず/こおりと習得している技の範囲が広めなのが救いか。チェリムはあついいわを持っており、にほんばれを発動してからのソーラービームで押していく戦法が中心となる。
カジノシアターコロシアム、クリスタルコロシアム、サニーパークコロシアムをクリアする事で入手可能。
- ポケットモンスターダイヤモンド・パールの主人公
DSバトルモードでのみ登場する。
強豪トレーナーたち
- ジョー
某ガンダムのパイロットを思わせるヘアスタイルの青年でゲートコロシアムのマスター。
タキシードに身を包んでいる事からもわかるように、冷静だが、熱くなりやすいところがある。
グラフィックは固有。
- テイル
パチリスを模した衣装を着た幼女で、ストリートコロシアムリーダー。
性格は見た目に反して礼儀正しく、戦闘では可愛らしいポケモンを中心に戦う。
グラフィックはおんなのこの流用。
- マリン
カイオーガを模した衣装を着た少女で、ウォーターコロシアムリーダーを務める。
性格は勝気でみずタイプのポケモンを中心にパーティを組んでいる。
グラフィックはしょうじょの流用。
- ラプラ
カジノシアターコロシアムリーダーを務めるロズレイドの衣装を着た大人の女性。
ギャンブル性のあるバトルを好み、くさタイプを中心にパーティを組んでいる。
グラフィックはおねえさんの流用。
- ボルド
クリスタルコロシアムのリーダーで、エレキブルの衣装を着た筋肉質の男。
その風貌も合間って作業員を思わせる。
グラフィックはマッチョの流用。
- リボン
サニーパークコロシアムマスターで、露出の多いアジア風の衣装を着た女性。
可愛らしい外見のポケモンを中心にパーティを組んでいる。
グラフィックは固有。
- ダイ
グラードンの衣装を着た少年で、その見た目に違わない荒々しい熱血漢。
マグマコロシアムのリーダーを務め、ほのおタイプとシンオウ御三家を中心に組んだパーティで勝負を挑んでくる。
グラフィックはしょうねんの流用。
- ルイン
サンセットコロシアムリーダーを務めるクールな青年。
ルカリオの衣装に身を包んでおり、素早さと攻撃力の高めなポケモンでパーティを組んでいる。
グラフィックはおにいさんの流用。
- ルトガー
キャッスルコロシアムのマスター。
マフィアの首領を思わせる男でじめんタイプのポケモンを中心にパーティを組んでいる。
グラフィックはマッチョの流用。
- ミステリオ
ラスボスにしてポケトピアのマスター。
シルクハットに、サルバドール・ダリを思わせるヒゲを伸ばした奇矯な人物で、実際にマジックも使う事が出来、敗北すると帽子を置いてどこかへ消えてしまう。バトルにおいてもマジックの面でも生粋のエンターテイナーとも言える人物。
クリア後のスタービューコロシアム8周回目には伝説のポケモンを中心にパーティを組んでくる。
グラフィックは固有。
その他
ポケモンのOVAや2代目オーキド博士役でもお馴染みのベテラン声優。
本作では『決まったァーッ!!』などの印象的かつ熱い実況でバトルを盛り上げてくれる。
その実況ボイスは非常に多岐に渡り、シードフレアやさばきのつぶてなど発売当時は未解禁だった技の専用ボイスまで完備しており、この作品の名物となっている。
スタジアム
- ゲートコロシアム
ポケトピアの港に浮かぶスタジアムで、夜景が楽しめる。
バトル形式はパーティのポケモンを交換していくトレードバトル。
- ストリートコロシアム
大通りにあるコロシアムで、ビッパやパチリスの巨大バルーンが設置されている。
バトル形式は勝ち抜き形式。
- ウォーターコロシアム
大滝の近くにある古代の闘技場。
バトル形式は入れ替えの出来ない団体戦方式。
- カジノシアターコロシアム
ドクロッグ型の高層ビルにあるバルコニー(ちょうど鳴嚢あたり)がコロシアムになっている。
NPCとプレイヤーが持ち寄ったポケモンからルーレット形式で使用ポケモンを決めていくと言う変則的な形式を取っている。
- クリスタルコロシアム
輝く鉱石に彩られた洞窟のコロシアム。
バトル形式はダブルバトル。
- サニーパークコロシアム
自然豊かな公園のコロシアム。観客席は木の上にあり、ファンシーなデザインのタワーがシンボル。
バトル形式はダブルバトル。クリア後はレベルの低いポケモンで戦うリトルバトルとなっている。
- マグマコロシアム
火山島の火口にあるスタジアム。
バトル形式は勝ち点を競い、勝ち点が多いと決勝へ進めるようになっている。
- サンセットコロシアム
夕日を臨む入江にある古代遺跡。大昔はバトルの聖地だったとも。
バトル形式はランダムに選ばれた12匹の中からポケモンを選択して戦うセレクトバトル。
- キャッスルコロシアム
森林の中にある満月が美しいコロシアムで、トリデプスを模した城が特徴的。
バトル形式はダブルバトルだが、常に霧がかかっており、命中率が低い状態で戦わなければならない。
- スタービューコロシアム
ポケトピアの山の頂上に位置するスタジアム。その名の通り、プラネタリウムになっている。
バトル形式はシングルバトル。
- コーラルコロシアム
通信対戦専用。ポケトピア近海の小島にある。
BGMの一部はロックマンX7のOPを思わせる曲調になっている。
余談
本作の舞台はどこかの孤島にあるポケトピアとされており、恐らくは本家シリーズと世界観が同じであると推測されるが、具体的なモデルは不明。
また、建造物はポケモンをモデルにしており、エントランスを見る限りでは
が確認できる。
関連タグ
もこう:このゲームの実況シリーズで知名度を大きく上げた人物。
ハガネール:「ハガネール=わかもと」ネタの初出はこのゲームの実況ネタ。