ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

99世代の編集履歴

2022-01-30 09:13:51 バージョン

99世代

きゅうきゅうせだい

日本の競走馬で1996年生まれの世代、99年クラシック世代。

4523


概要

1996年に生まれ、1999年に4歳(現3歳)を迎えた世代。


中央平地GI22勝を挙げ、歴代7位タイ世代。


史上2頭目のGI7勝・史上初の中長距離GI年間グランドスラム・史上初の天皇賞3連覇(3連勝)・史上初のGI6連勝・史上初の中央4場GI制覇・16年間世界歴代賞金王のテイエムオペラオーが代表格で、「オペラオー世代」である。


テイエムオペラオーとナリタトップロードの2頭に、3強の1角がアドマイヤベガラスカルスズカメイショウドトウと移り変わっても、3強の図式が途切れなかった。


他には最長間隔GI制覇のアドマイヤコジーンドバイワールドカップで日本馬として初めて連対したトゥザヴィクトリートウカイテイオー産駒初のGI制覇となったトウカイポイント、史上2頭目の春秋スプリントGI同一年制覇のトロットスター、デビューから最短GI制覇だったスティンガーなどがおり、中央のGⅠレース(当時13競走)のうちジャパンカップダート以外は全て勝ち馬を出している。


また、史上2頭目の同一重賞3年連続2着ロサード・史上2頭目の同一GI3年連続3着ナリタトップロードと、珍記録を達成した馬が2頭もいた。繁殖牝馬では、後に世界初の白毛GⅠ馬ソダシなどを輩出する白毛一族の祖シラユキヒメなどが挙げられる。

113連敗の高知のアイドル・ハルウララもこの世代である。ハルウララの他、名ダートホースサウスヴィグラス、地方交流戦線で息の長い活躍をみせたノボトゥルー、岩手の皇帝トーホウエンペラー、北関東所属ながらNARグランプリ年度代表馬を獲得したベラミロードなどもこの世代。またジャパンダートダービーが創設された世代でもあり、南関東所属のオリオンザサンクスが初代覇者となっている。


ヨーロッパでは、1999年の凱旋門賞エルコンドルパサーを破ったモンジュー、01年欧州年度代表馬に輝いたファンタスティックライト、芝ダート問わず国際GⅠを勝利したドバイミレニアムらがいた。


騎手にとってGI初制覇のパートナーが多かった世代でもある。安田康彦騎手GI初制覇とブゼンキャンドル(秋華賞)、和田竜二騎手とテイエムオペラオー(皐月賞)、渡辺薫彦騎手GI初制覇とナリタトップロード(菊花賞)、後藤浩輝騎手とゴールドティアラマイルチャンピオンシップ南部杯 地方GⅠ)およびアドマイヤコジーン(安田記念 中央GI)など、後々まで語られる名コンビが多くいる。


2000年になってからはテイエムオペラオーの無双状態(そしてほぼ毎回メイショウドトウが2着)だったこと、そのオペラオーも3歳時に先輩のスペシャルウィークグラスワンダーらを相手に世代交代を証明できなかったこと(直接対戦成績は1勝1敗の五分だが)、勝ち方が地味だったことから、世代全体が低く評価されている節がある。

しかし2000年のジャパンカップに招待されたファンタスティックライトランフランコ・デットーリ騎手はオペラオー(とドトウ)を「クレイジーストロング」と評しており、翌年には「今の日本の競馬は特別にレベルが高い。サキーガリレオでもなければ去年の2頭(オペラオーとドトウ)には敵わないだろう」とコメントしており、世界的な名ジョッキーからも高く評価されていた。


結局のところ、多数の強豪が凌ぎを削った98世代の方が見応えがあったため、その煽りを受けて不当に低く評価されてきた面が強い。


戦績

1998年:3歳(現2歳)GⅠ

朝日杯3歳Sアドマイヤコジーン(最優秀3歳牡馬)

阪神3歳牝馬Sスティンガー(最優秀3歳牝馬)


1999年:4歳(現3歳)GⅠ

クラシック三冠

皐月賞テイエムオペラオー(最優秀4歳牡馬)

日本ダービーアドマイヤベガ

菊花賞ナリタトップロード


牝馬三冠

桜花賞プリモディーネ

オークスウメノファイバー(最優秀4最牝馬)

秋華賞ブゼンキャンドル


NHKマイルカップシンボリインディ


種牡馬成績

前世代が種牡馬も強かったことからこの世代は国内種牡馬は目立っていない。それでもアドマイヤベガがブルーメンブラットを出し母父でもニホンピロアワーズを出した。アドマイヤコジーンも母父で香港勝ちのウインブライトを出している。サウスヴィグラスは優秀なダート馬を多く出している。

一方海外は豊作で、モンジューは代表産駒のモティヴェイターが菊花賞馬タイトルホルダーの母父となりスタミナを伝えている。ドバイミレニアムは1世代の産駒しか残せなかったが、その中でドバウィが唯一の後継として世界に血を広げている。ダンシリは数多くの活躍馬を出しているが、ハービンジャーが輸入されてG1馬を数頭出しているため日本への影響力も大きい。



代表的な競走馬

馬名性別主な勝利レース
テイエムオペラオー皐月賞/天皇賞(春)(連覇)/宝塚記念/秋古馬三冠
ナリタトップロード菊花賞
メイショウドトウ(IRE)宝塚記念
アドマイヤベガ日本ダービー
ラスカルスズカ万葉ステークス(オープン)
スティンガー阪神3歳牝馬ステークス
ウメノファイバーオークス
フサイチエアデール4歳牝馬特別
トゥザヴィクトリーエリザベス女王杯/ドバイワールドカップ2着
トロットスター春秋スプリント制覇
アドマイヤコジーン朝日杯3歳ステークス/安田記念
プリモディーネ桜花賞
ブゼンキャンドル秋華賞
トウカイポイントセンマイルチャンピオンシップ
シンボリインディNHKマイルカップ
ノボトゥルー(USA)フェブラリーステークス
ロサードオールカマー
マグナーテンセン毎日王冠/アメリカジョッキークラブカップ
ホットシークレットステイヤーズステークス/目黒記念
ハルウララ(高知)『ハルウララ賛歌』発売記念特別(F8特別競走)2着など
ゴールドティアラマイルチャンピオンシップ南部杯
ノボトゥルー(USA)ジャパンカップダート
オリオンザサンクス(大井)ジャパンダートダービー
トーホウエンペラー(岩手)東京大賞典マイルチャンピオンシップ南部杯
ベラミロード(栃木)東京盃
サウスヴィグラス(USA)JBCスプリント

国外馬

馬・出身国性別調教国主な勝利レース
ファンタスティックライト(USA)GB→UAEBCターフなど
モンジュー(IRE)FR凱旋門賞など
ダンシリ(USA)FR
ドバイミレニアム(GB)GB→UAEドバイWCなど

ウマ娘では

ウマ娘として採用されているのはテイエムオペラオーメイショウドトウアドマイヤベガハルウララナリタトップロードの5名。

やはりというかオペラオーとドトウのライバル関係が強調されがちだが、オペラオーにとってはクラシック時代のライバルだったアドマイヤベガもいる。2022年に入ってトップロードも登場することが判明した。

また海外馬も、モンジューをモチーフとしたブロワイエがアニメにいたり、ファンタスティックライトと思しきウマ娘がCMに姿を出していたりした。


関連タグ

98世代 ← 99世代 → 00世代

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました