概要
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは参戦ファイター達には避けて通れないいわゆる通過儀礼が存在する。
特に、原作若しくはキャラクター自身がシリアス拠りでギャグとあまり縁がない(原作で所謂“優等生”タイプのキャラだったり、逆に残虐非道で冷酷な悪役だったりする)場合、そのギャップからか殊更ネタにされやすい傾向にあるようである。
と言っても古今東西の様々な作品からファイターが参戦するスマブラなのでギャグキャラだから洗礼を免れると言う訳でもない。
むしろシリアス寄りのキャラや悪役、ゲストキャラがスマブラでは積極的に洗礼の実行犯に回っていることすらある。
発端
このワードが本格的に使われるようになった原因として真っ先に挙げられるのが、カメラモードが進化したこと。
初代『スマブラ』においてはせいぜいプレイを一時停止した際に画面の向きを変えるくらいしかできなかったのが、その後、カメラモードが初実装されキャラクターもハード性能の向上により細かくモデリングされるようになった『スマブラDX』になると、カメラで面白い/ネタ的な写真を撮るという流れが公式も含めて本格化するようになる。
以後、『X』『for』『SP』を経てカメラワークの操作性が順当に進化し、ファイター一体一体の作り込みもより細かくなっていった(キャラクターのグラフィックが代を経る毎にさらに向上し、表情も豊かになっていった)事でよりネタに事欠かなくなっていた。
そして、『SP』において『Minecraft』の「スティーブ / アレックス」が参戦し、他のキャラクター、ステージとは全く異なる世界観故に撮った画像がどう見てもコラ画像としか思えないと話題になり(実際、開発では『Minecraft』の特異性を出すことを念頭に製作されていた)、
続く『ファイナルファンタジーⅦ』の「セフィロス」が一見ネタ要素とは程遠いキャラであった(せいぜいどことコラボしてもクラウド参戦の時点でセフィロスが勝手についてきたり、テーマ曲の空耳くらいしか有名ではなかった)事が皮切りとなり、スマブラそのもののネタ性とそのギャップが一躍注目されることになる。
ちなみに、『SP』で「ファイター達は“フィギュア”である(=原作に登場するキャラクターとはまた別の存在である)」というシリーズの根幹とも言える設定を改めて強調したのも、こうした事情があったからだともされている。
一例
- 頭にウサギずきんやお花などが付く(付けられる)
- ハンマーやゴールデンハンマーに振り回される
- 徐々にメタル化、ゴールド化
- 激辛カレーライスを食べて顔が真っ赤になり、小走りしながら口から火を吐き続ける
- 振る際に鳴る音もカワイイスターロッドやリップステッキを使いこなす
- おとしあなのタネやヘッドバットなどで地面に埋められる
- バナナのかわですべってくれといわんばかり
- キノコやサンダーで巨大化・縮小化(声も変化)
- ふうせんポケモンやフラワーポケモンなどにねむらされる
- シールドブレイクなどでふらふら状態になり、頭上に星が回る
- 水に落ちておぼれる(みずタイプであっても)
- ピンクの悪魔や圧巻の悪漢などに捕食される
- 某コックに料理にされる
- 一部の投げワザで変なポーズにされる
- イカしたワカモノにインク塗れにされる
- 煙を引きながら豪快にふっとんでいく
- 画面奥に飛ばされ情けない悲鳴を上げながら星になる
- 画面に思いっきりぶつかって張り付く(通称「手前やられ」)
- あまりにもミスマッチすぎる対戦カード(片翼の天使VSやんちゃな電撃とか)
- サンドバッグくんをホームランバットでふっとばす
- 新ファイターに参戦ムービーでボコられる
- ゲーム中の一枚絵(こいつらも問答無用で巻き込む)
余談
一見シリアス一辺倒に見える冷血御曹司は、原作シリーズの時点で「コスチュームカスタマイズ」なる要素があることや、(親父やその関係者のせいで)高頻度でネタエンディングの餌食になることに加え、ボウリングに興じたり、Wii U版限定の「キノコモード」で巨大化するなど、様々な方面ではっちゃけている。
このため、「もうその手のはっちゃけた洗礼は通過済み」と言われることも。
関連イラスト
関連タグ
スマブラ 公式が病気 通過儀礼 お約束 アイテム(スマブラ) ステージ(スマブラ)
かませ犬…ある意味参戦ファイター全員のためにある言葉
アニポケ…同じ任天堂の作品で原作ではネタとはほぼ縁がなかったキャラがネタキャラ化している辺りスマブラの洗礼に近いものがある。特にサン&ムーンの洗礼が最もたる例。
スマブラ由来の関連タグ
最後に
これらの「洗礼」はキャラ崩壊ネタや性的な表現が多い。
ネタ全般にいえる事だが、中には苦手or不愉快or本気で嫌う人がいる為、過剰な取り扱いには注意しよう。