演:濱田龍臣
概要
『ウルトラマンZ』では第6話から登場。
新世代ヒーローズ5作目『ウルトラマンジード』の主人公で、本作『Z』ではサブトラマン枠で活躍する。
復活したギルバリスとの戦いでジードライザーが破損してしまった為、ヒカリからペガを介して渡されたゼットライザーとウルトラメダルを使って変身している。
また、後輩であるゼットとは既に面識があり、ゼロの弟子を自称し自身を「兄弟子」と慕う彼には困惑している様子。なお、ゼットはジードが光の国に牙をむいた反逆者にして大悪党であるベリアルの息子である事は知っており、逆賊の息子だと承知の上で兄弟子と慕っているという事になる(ついでにトライスクワッドとゼロの仲間も、ジードがベリアルの息子である事を知りながらも嫌ってはいない)。
なお、ゼット曰く「ベリアルを倒してM78星雲にその名を轟かせた超有名人」らしい(そもそもキングとウルトラの父に認められた事実だけでも相当なものだろう。また、『Z』以前にも『つなぐぜ!願い!!』でジャグラーがギルバリスについて語る際に「ベリアルを倒したお前でも」と言っていたり、ヴィラン・ギルドにも功績を認知されていたりと、M78星雲に限らずかなり有名な事が窺える)。
彼からは先輩と見られているが、(ジード本編から何年後の時間軸かは不明だが)実年齢ではZの方がおよそ5000歳くらい年上である。
『Z』本編での怪獣騒動の発端であるデビルスプリンターがベリアル因子に関わる事態であるため、リクは息子として父の鎮魂のために解決に躍起になっている。
ゼットライザーを起動させてインナースペースに入る際のヒーローズゲートの形状は十字の光の線から展開する。
活躍
第6話
デビルスプリンターの影響で機械生命体として復活したギルバリスを追跡してギャラクシーライジングの姿で地球に降り立ち、ギルバリスのボディを破壊。しかしコアには逃げられてしまう。
その後ペガとの連絡が取れなくなるが、奇しくもかつてのギルバリスとの戦いで共闘したジャグラスジャグラーことヘビクラ・ショウタと闇の仕草の洗礼を受け対面。
思わぬ再会に驚くと同時に、彼が防衛チームストレイジの隊長となっていた事実に困惑するが、再びギルバリス打倒の為に協力関係を結ぶ。
しかしその後、(鉄パイプ片手に)単身ギルバリスのコアを破壊しようとし、意図せずストレイジの作戦を妨害してしまった。その際にハルキと邂逅し、偶然にもウルトラ戦士同士である事を知る。
ゼットやストレイジとの共同戦線でギルバリスを撃破した後、ハルキにデビルスプリンターの正体が悪名高きウルトラマンベリアルの細胞のカケラである事を教え、この事件に関しては息子である自分の手でケリを着けたい旨を語る。しかし、べリアルを知らないハルキには「僕が決着をつけなきゃいけない相手」と、関係をぼかしている。
第7話
ギルバリス戦後、ストレイジの基地を訪れており、地球に来るまで何も食べていなかったようで大量のカップ麺(「星雲亭ワンタン醤油」)を食べていた。ヨウコとユカからなぜギルバリスのコアを追っていたのかを追及されたが、ヘビクラが「色々な怪奇現象を調べて動画サイトにアップするため」と助け船を出し、彼もそれに乗って「チャンネルAIBを設立してさすらっている風来坊」とごまかした。
突如現れた防衛軍職員に化けたバリスレイダー達に拉致され、ベリアルメダル生成を目論むカブラギにより、「ベリアルを安らかに眠らせて欲しい」という説得もむなしく、体内のベリアル因子を摘出されてしまう。
ストレイジは彼を救出すべく「守るぜ希望!朝倉リク救出大大作戦」を決行する。
ハルキとヨウコがレイダーの群れに苦戦する中、現れたジャグラーの手引きで脱出し、スカルゴモラ出現の際は「ハルキはリクを安全な場所へ」とまたヘビクラに助け舟を出された事でとっさに「うわ、怪獣!た、助けて!」と逃げるふりをしてハルキと共に変身し、戦闘に突入する。スカルゴモラに続きサンダーキラー、ペダニウムゼットンと多段変身する正体不明の敵にゼット共々苦戦するが、遅れてやってきたゼロと協力して制圧に成功する。
その後、ようやくネオブリタニア号でやってきたペガと再会し、宇宙各地で発生しているデビルスプリンターによる怪獣災害が起こっているのを知る。ベリアルメダルの事もあり最初は地球に残ることを考えたが、ハルキに背中を押され、地球をハルキとゼットに任せてゼロと共に去っていった。
ジャグラーの事をゼロに伝えたかどうかは不明。当のジャグラーはリクに「とりあえず、俺の事はあいつらには内緒」と一応の口止めはしているが、この「あいつら」とはストレイジの面々を指しており、他のウルトラ戦士達までは括りに入っていない。
仮にリクが喋っていれば、クレナイ・ガイことウルトラマンオーブにも、遅かれ早かれ情報が伝わると思われるのだが…
また、ゼロもかつてのギルバリスとの戦いの際にジャグラーと共闘したことがあるため、そこまで深く絡んではいないものの一応両者に面識はある。
第15話
ブルトンの死滅によって時空が歪み、虚空振動が発生したのをネオブリタニア号のレーダーが感知し、虚空怪獣グリーザの出現を予期して再び地球に戻ってくる。
ゼットと途中で乱入してきたトライキングと共に戦うも全く歯が立たず、ゼットにジードメダルを託すと、自ら無の中に取り込まれる事でグリーザを実体と虚数の狭間に閉じ込めて時間を稼ぐ。
その後、自分のベリアル因子から新たな「宇宙の針」が生まれるのを目撃し、デルタライズクローに変身したゼットによってグリーザの中から救出される。ゼットにグリーザの中で生まれた針の事を伝え、ゼットはグリーザから針=ベリアロクを引き抜く事に成功する。
最初はベリアルと見違えたがすぐに別物だと判断しており、グリーザが撃破された後はベリアロクについて特に追求せず、自分がゼットライザーでの変身に使っていたギンガ、エックス、オーブのメダルをハルキに渡し、ヒカリによって修理されたジードライザーで久々にプリミティブに変身し、再びデビルスプリンター事件の解決のため、別宇宙へと去っていった。
ギャラクシーライジングに変身する事はなくなったが、ジードライザーが使えるならば、フュージョン形態を使い分けて柔軟に立ち回る事ができる為、不自由することはないだろう。
なお、今回はジード本編の映像以外では声のみの出演となっている。
余談
『ニュージェネクロニクル』や『ウルクロZERO&GEED』での出演も含めると、4作に渡って地上波に新撮映像で登場、劇場版を含めると4年連続でシリーズ本編に登場している。
初登場となった第6話では、かなり早い段階で姿を見せた上、ゼット(及びハルキ)が主人公である事を忘れさせるほどの活躍ぶりを視聴者に見せつけ、挙句フュージョンライズできない*(公式ツイッターではフュージョンライズに関する話題で紹介していたが)のに挿入歌の「フュージョンライズ!」が流れたりしたので、一部ファンからは「違うぜ!番組!」などとネタにされていた。
ハルキがウルトラゼットライザーを左手で持って使っているのに対し、リクは右手で使っており、見事に対になっている。
これはジードライザーを使っていたことも踏まえてのリスペクトとのことで、演者の濱田氏自身が提案したものである。
ちなみに玩具の『DXゼットライザー』でリクのカードを使い、フュージョンライズの変身に用いるカプセルと同じウルトラマンのメダルの組み合わせてスキャンするとそのフュージョンライズ形態名がコールされる(プリミティブならウルトラマンとベリアルのメダル又はアクセスカードのみ、ソリッドバーニングならセブンとレオのメダル、アクロスマッシャーならコスモスとヒカリのメダル、マグニフィセントならゼロとウルトラの父のメダル、ロイヤルメガマスターならベリアルとキングのメダル)が、本編でも同じことをしてフュージョンライズ形態になれるのかは不明。
原典以降は「亡き父の安らぎの為」にデビルスプリンターを悪用する者達と戦っている彼だが、自身がベリアルのクローン、つまり高純度のベリアル因子の保有者である事実に変わりは無く、彼の戦いには奮闘すればするほどベリアルの安らぎが遠のく危険が高まると言う残酷な事実が追き纏うことになる。実際、第7話においてカブラギに奪われたリクのベリアル因子がベリアルの怪獣メダル生成に利用されてしまっており、図らずもカブラギの企みに加担してしまう事になった。苦労人であるがどんな苦難が待ち受けようとも、彼は諦めずこの宿命に立ち向かうだろう。何故なら彼はベリアルの息子であると同時に、一人のウルトラマンであるからだ。レイブラッドもほとほと罪作りな野郎である
- とはいえ、ベリアロクのように結果的にプラスに働く事もある上、結果論だがカブラギがリクを拐ってベリアルメダルを作ってなかったら冗談抜きで詰んでいた可能性があった。
本作の前日譚のウルトラマンタイガの劇場版、ニュージェネクライマックスに登場するのだが、都合により本編の放送中に公開される。
関連タグ
ウルトラマンゼロ:同じく作品を超えて活躍する主人公。
モロボシ・ダン、ヒビノ・ミライ:自身が主役でない作品内で変身アイテムを敵に破壊された共通点がある(後者はすぐに回復したが)。
アスカ・シン:戦いの様子を監視され、第三者に正体がバレて力を悪用された人繋がり(こちらを攫った人物は防衛チーム側の一部)。
浅倉威:鉄パイプが凶器の「あさくら」。リクも初登場回でギルバリスのコア相手に鉄パイプで応戦していた。
門矢士(仮面ライダージオウ):作品を超えて変身アイテムを変えて活躍する、過去作主人公としての前例。敵に利用される点も同じ。