概要
新宿駅（東京都新宿区）から本八幡駅（千葉県市川市）までの23.5kmの路線。京王電鉄京王線（京王新線）と相互直通運転を行っており、京王側に併せて1372mm軌間（馬車軌間）を採用しており、日本唯一の馬車軌間の地下鉄でもある。
東京都交通局管轄の地下鉄路線中、唯一の都外に駅がある路線(本八幡駅のみ千葉県)・1372mm採用という特異路線である（交通局全体で見れば埼玉県の停留所を経由する都バス梅74系統や同じく1372mm軌間が採用されている都電荒川線があるためどちらも唯一とは言い難いが）。
東京の地下鉄で全線を優等列車が走り、待避線がある路線の1つだが、副都心線が東新宿駅だけに対し、こちらは岩本町と瑞江、時には大島…と3つもある。
かつてはVVVFインバータがATCに影響を与えるという理由で、走行可能な車両に制約があった（同じく旧型のCS-ATCであった有楽町線新富町～新木場ではVVVFインバータの車両も入線しているので、システム自体が根本的に違うのだろう）。
現在は京浜東北線D-ATC（209系で実績有り）をベースにしたものになっているため、この制約は無い。
都営地下鉄の路線の中では浅草線に次いで黒字額が多く、乗車収入でも大江戸線に次いで多い。
現在は都営車両の10両化も進めており、今後は全車両10両化を目指す予定となっている。
現在も10-300形2次車の大部分が8両以外は京王線直通を含めて全て10両となっている。
また、東京の地下鉄の中では都内南東部の東京都心エリア(新橋駅、東京駅、品川駅)に乗り入れない数少ない地下鉄の1つでもある(他は東京メトロ副都心線しかない)。
神保町や秋葉原は経由するものの東京駅エリアからは北側から離れた場所を通過する。
ダイヤ
嘗ては急行列車が平日日中や土休日で20分に1本のダイヤだったが、2022年(令和4年)3月のダイヤ改正によって大幅に激減したので特に新宿駅～本八幡駅間の移動では特に注意する必要がある。
駅一覧
| 番号 | 駅名 | 急行 | 乗り換え路線 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ⇑京王新線経由京王相模原線橋本駅及び高尾線高尾山口駅まで直通運転 | ||||
| S-01 | 新宿 | ● | 京王線新宿駅からの通しの番線で、橋本方面は4番線、本八幡方面は5番線となっている。 | |
| S-02 | 新宿三丁目 | レ | 東京メトロ丸ノ内線/副都心線 | |
| S-03 | 曙橋 | レ | かつてフジテレビ河田町社屋が当駅近くにあり、フジテレビ前の副駅名があった。 | |
| S-04 | 市ヶ谷 | ● | ||
| S-05 | 九段下 | レ | 東京メトロ東西線/半蔵門線 | バカの壁と評された半蔵門線とのホームの間の壁は2013年に撤去されている。 |
| S-06 | 神保町 | ● |
| |
| S-07 | 小川町 | レ | ||
| S-08 | 岩本町 | レ | 開業時から1987年まで当駅が京王線直通電車の折り返し駅。 | |
| S-09 | 馬喰横山 | ● | ||
| S-10 | 浜町 | レ | ||
| S-11 | 森下 | ● | 都営大江戸線 | 2000年の大江戸線開業で急行停車駅に追加。 |
| S-12 | 菊川 | レ | ||
| S-13 | 住吉 | レ | 東京メトロ半蔵門線 | |
| S-14 | 西大島 | レ | ||
| S-15 | 大島 | ● | 1987年から1991年まで京王線直通電車の折り返し駅。 | |
| S-16 | 東大島 | レ | 地上駅。開業時から1983年までの終着駅。旧中川を越すようにホームがあり、江東区と江戸川区の区境がホーム上に設置されている。 | |
| S-17 | 船堀 | ● | 地上駅。1983年から1986年までの終着駅。 | |
| S-18 | 一之江 | レ | ||
| S-19 | 瑞江 | レ | ||
| S-20 | 篠崎 | レ | 1986年から1989年までの終着駅。 | |
| S-21 | 本八幡 | ● | 1989年開業から2年間は仮駅だった。 |
関連タグ
西武新宿線(但しこちらの西武新宿駅と都営の新宿駅はかなり離れています。)
千葉ニュータウン鉄道 本来は千葉県営鉄道として本八幡～新鎌ヶ谷～小室～印旛松虫の区間で開業、都営新宿線と直通して都心と千葉ニュータウンを結ぶメインルートとなるはずであった。都営新宿線内の退避設備はこの千葉県営鉄道計画の名残である。
