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基礎データ

図鑑No.110
英語名Galarian Weezing
分類どくガスポケモン
タイプどく/フェアリー
高さ3.0m
重さ16.0kg
特性ふゆう/かがくへんかガス/ミストメイカー(隠れ特性)

進化

ドガースガラルマタドガス(ガラル地方内でLv35以上)

※通常種と進化条件は同じ。

概要

ポケットモンスター ソード・シールド』に登場する、ガラル地方の環境に適応する為に独自の変化を遂げた、マタドガスリージョンフォーム

正式名称は「マタドガス(ガラルのすがた)」

アローラライチュウアローラガラガラなどと同様に進化前が従来と同じ通常個体である。

全身が従来の紫色から灰色になっており、頭頂部がまるでシルクハットを連想させるような煙突状に変化。

周囲には体内に蓄積された毒素が、濃度の高い黄緑色の毒ガスとして漏れ漂っているが、このガスが口回りや眉の部分に付着する事で、まるで髭や眉毛のように見えており、全体的に英国紳士のような風貌となっている。なお、メスも同じ姿である。

少量嗅いだだけでも身体が痺れて動けなくなるほどの毒性を持つこのガスは、ポケモンバトルで最大の武器として利用されている。

原種と同じく毒ガスの他汚い空気も栄養源としているが、取り込んだそれらの毒素だけを吸収し、その長い頭頂部から放出している。その蒸気は浄化されており、非常に綺麗。

昔のガラル地方は工場が立ち並び、空気がとても汚かった為、ドガースが大量発生したらしい。そうして汚れた空気を食べ続けていく内、ガラル地方のドガースは空気を綺麗にしてくれるこのマタドガスへと進化する様になったのだという。ドガースさんマジ紳士。

アローラベトベトン同様、エコなポケモンに変わってくれたから良かったものの、もし、これがもっと酷い毒性を撒き散らすものに変化していたなら、今頃ガラル地方は滅びていた事は想像に難くない。

タイプは今作で初登場となる「どく・フェアリー」の複合タイプで、弱点がじめんはがねエスパーと3つしかない優秀なタイプ。通常種と同じ「ふゆう」持ちの場合、相手が「かたやぶり」を持っていなければ、じめんタイプのわざを無効化できる。

妖精”的な要素が一切見られないため意外に思われるだろうが、これは関節式機関車の“フェアリー”式をモチーフにしているのではないかという見方が強い。

フェアリー式は二台の機関車が背中合わせに結合した形状をしており、マタドガスの頭部の煙突を蒸気機関のそれとすると、2匹のドガースが合体している姿とも一致する。

ただし、蒸気機関車の方のフェアリーは人名由来の"Fairlie"であり、妖精を意味する"Fairy"ではない。ちょっとしたダジャレである。

また、フェアリータイプは他のRPGでいうところの光属性聖属性的な意味合いも多分に含まれているので、恐らく「光化学スモッグ」も含まれるダブルミーニングだと思われる。

原種の主な使い手は悪の組織や暴走族などならず者ばかりであり、他地方の者からすればこのリージョンフォームは意外なものである。

LEGENDSアルセウス』では、ヒスイ地方のギンガ団の建物にこのガラルマタドガスを模した煙突が使われており、その時代から既に存在していた事が窺える。

性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
6590120857060490

種族値は原種から変化なし。フェアリータイプがついたことで耐性が6つ、内1/4が2つ、無効が1つと極めて優秀な耐性を持つ。

代わりにはがねタイプが弱点になってしまったため、ミミッキュ蔓延る環境下のこと、不意に飛んでくる鋼技に要注意。

公式スクリーンショットでも紹介された、浄気能力に由来するフェアリー技「ワンダースチーム」を専用技に持つ。

何気に思い出しで「ねっぷう」を習得できるので、苦手なはがねタイプにも即座に対応できる。

加えて本作から追加された新特性かがくへんかガスは、ガラルマタドガスが場に出ている間、敵味方全てのポケモンのとくせいを無効化し封殺する効果を持つ。

ちなみにこの特性は進化前のドガースはもちろん、原種も第二特性として追加されている。

この様に色々強烈な個性が追加されたが、実は対戦においては原種と戦術や見られる相手にあまり差はなく、鋼にさえ気をつければいつものマタドガスと同じように運用できる。

明確な差があるとすればフェアリータイプのおかげでサザンドラはじめとするあくタイプに明確に有利なことか。

特性はどれも甲乙つけがたい。どくタイプのふゆうの強さは今更語る必要もないが、

かがくへんかガスこんじょう持ちにおにびアロマベール持ちにちょうはつを容赦なくぶちこんたりすることもできる(残念ながらばけのかわは無視できない)し、隠れ特性のミストメイカーは主にダブルでフィールドの奪い合いに活躍するだろう。しかし、ミストフィールドは状態異常を防止する都合上おにびやどくどくとの相性は言うまでもなく悪いので注意(一応ひこうタイプorふゆう持ちの相手にはフィールド効果の恩恵を受けないので全く使えない訳ではない)。

DLCの鎧の孤島では教え技として新技「ミストバースト」と「ふしょくガス」を与えられ、「ミストフィールド」も後続のアタッカーを安全に降臨させるためのサポート特性としてより生かせるようになった。

また冠の雪原にて解禁されたレジギガスとはダブルバトルにおいて相性は抜群。レジギガスのスロースタートを打ち消せる上、物理型のレジギガスには厳しい特性いかくも無効に出来る。この為ダブルバトルではレジギガスとのコンビがなかなかの割合で使われている。

原種同様物理技に乏しいが、「じゃれつく」を覚えるため「しっぺがえし」や、ダイマックス前提となるが「ジャイロボール」をサブウェポンに据え、「のろい」と併せて完全物理型にするのも一興かもしれない。

何気にガラル地方初出ポケモンでは貴重な地面技をかわせるポケモンである(特性「ふゆう」の場合)。過去に開催されたガラル地方初出ポケモン限定大会「ガラル☆ルーキーズ」ではその点を重要視された。

2019年11月16日、ヒコザルコミュニティ・デイ終了後に突如このガラルマタドガスのレイドアワーが実施され、ガラルのすがたの一番手として同ゲーム中に実装された。

その後、しばらくの間★★★★のレイドボスとして常駐することとなった。それ以降も時折ピックアップの対象になることがある。

ゲージ技が4種あり、運用を考えるなら3ゲージのどくタイプ技「ヘドロこうげき」と2ゲージのフェアリー技「じゃれつく」を選ぶのが鉄板構成。

通常技は当初「たいあたり」のみでゲージを溜めるまで時間がかかるのがネックであったが、2022年9月に新たにタイプ一致技の「ようせいのかぜ」を覚えられるようになったことでこの欠点は解消され、使い勝手が大幅に向上した。

関連タグ

ポケモン剣盾 マタドガス どくタイプ フェアリータイプ

リージョンフォーム ガラルのすがた

アローラベトベトン初代からの同期で元々類似した種族。リージョンフォームも生態が似ている。

バチンウニイエッサンゴリランダー:隠れ特性でカプ神フィール特性を与えられたポケモン繋がり。

きかんしゃトーマス:顔面から煙突が出ており似てると話題。実際この原作もイギリス生まれだったりする。同作にも「マイティマック」というフェアリー式機関車をモチーフとしたキャラが登場する。