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手塚海之の編集履歴

2023-02-07 19:56:24 バージョン

手塚海之

てづかみゆき

手塚海之とは、特撮テレビドラマを中心としたメディアミックス『仮面ライダー龍騎』の登場人物である。

「確かにあまりいい運勢は出ていない。

 だが立ち止まるよりは進んだ方が正解だ。

 あんた次第でどうにでもなる……大丈夫だ」


概要

プロフィール

年齢:24歳
職業:占い師
契約しているミラーモンスター:エビルダイバー
演:高野八誠

仮面ライダーライアに変身する占い師の青年。

神崎士郎に仕組まれた運命に対抗すべく、ライダー同士の戦いを止めるため奔走する。

どこか達観していて容赦なくズバズバと物を言う性格だが普段は穏やかで物腰の柔らかく、面倒見の良い好青年で自分のことばかり考えているライダーたちの中ではかなりまともな部類。

コインなどを使った占いで未来を見通す能力(所謂、予知能力)を持ち、その占いが百発百中なためか「俺の占いは当たる」が口癖。但し本人は「運命は変わらないものではなく、むしろ変えるべきもの」というスタンスを取っており、占った者にその旨を言い添えておくことも忘れない。


経歴

登場当初は秋山蓮に戦いの無意味さを説くため半ばつきまとっていたが、彼の考えに同調する城戸真司と出会い、真司が居候する喫茶店「花鶏(あとり)」に出入りし(一時期居候もしながら)、彼に手を貸すようになる。

その後は真司と共にライダーバトルの本質を探ろうと神崎士郎・優衣兄妹について調査を進める中で優衣の異常性にいち早く気づく。優衣の未来を占っても「無」という結果が出た際には、かつてないほど動揺していた。

調査を進める中で彼と真司は神崎士郎の配下であるガルドサンダーに遭遇する。すると普段の物腰の柔らかい彼とは打って変わって激昂しガルドサンダーを撃破する。戸惑う真司に手塚は自身がライダーになったきっかけを話す。


彼がライダーになったきっかけは、神崎からデッキを受け取った親友である斉藤雄一の死。

ピアニストであった雄一は、浅倉威の起こした暴力事件に巻き込まれて手を負傷し、以前のような演奏が出来なくなってしまう。

そこへ現れた神崎士郎からデッキを手渡され、「ライダーバトルに勝ち残ればあらゆる願いが叶う」と唆されるが、「他人を傷つけてまで手を治したいとは思わない」と戦いを拒絶したため、神崎士郎に仕えるガルドサンダーに食い殺された。

雄一の最期を目の当たりにしていた手塚は、友人の死を無駄にしないため「戦いを止める」という目的を持ってバトルに参加したのである。


前述の通り、ライダー同士の戦いを止めさせることが目的であるため、戦おうとしない彼を急かすように神崎から「サバイブ」のカードを渡されても、自身では一度も使用せず最終的に蓮に託した。


当初は蓮が新しいライダーに倒される未来を予見。そのことを巡り真司とも対立するが、19話で最終的にこれを覆した真司に希望を寄せる(代わりにその新しいライダーが脱落したのだが)。

しかし次の脱落者を占うと、表情を一変。その場にいた真司に「次に消えるのは…俺だ」と伝える…









変わる運命

その後の戦いで王蛇と交戦するもファイナルベントから龍騎を庇い、致命傷を負ってしまう。

変身解除された手塚は、「運命に決められた通りに死ぬのかよ!」と半ば憤るような真司に真実を伝える。


「次に消えるライダーは…本当はお前だった。しかし運命は…変わる」


そう、手塚の占った結果では、本来の次の犠牲者は真司であった

満身創痍ながらも満足気な笑みを浮かべる手塚。その後現場に駆けつけた優衣の鏡像を指し示し、何かを伝えようとするが声を出すことすらままならない。

代わりに真司を見て、「お前なら」と心の中で呟く。そして亡き親友に「今ならわかる……お前は俺の運命を変えてたんだ……そしてそれがもっと大きな運命を変えるかもしれない……」と思いを馳せながら、真司たちに希望と未来を託して息絶えた。

最期に優しい『嘘』をついた手塚。「ライダー同士の戦いを止める」という同志とも呼べる者の死に、真司の叫びが響き渡った。


「俺の占いが……やっと……外れる……」













手塚が真司を生かしたおかげで、心を閉ざしていた蓮が最後には真司に「お前こそ生きろ」と叫ぶまでになる、また、優衣が戦いを止めるよう兄に働きかけるようになるなど、手塚のこの決断は龍騎本編のライダーバトルに多大な影響をもたらしたと言える。


本編最終回の新世界にも登場。ガス欠を起こした真司のバイクが東條悟の自転車に追突された様を見て、「あんた、今日の運勢は最悪だな」と一言。さらにそのバイクが浅倉に蹴られ、「俺の占いは当たる」といつもの言葉を告げるのだった。


他のメディアミックス

劇場版「EPISODE FINAL」

ディレクターズカット版でのみ冒頭で既に脱落していることが示唆されている。

どういった末路を辿ったかは不明だが、彼の契約モンスターであるエビルダイバーが王蛇の支配下に置かれているため、TV版と似た顛末であると思われる。が、あくまで詳細は不明。


TVSP「13RIDERS

TVシリーズ本編とは設定が異なり、蓮の親友であり恵里の元恋人(?)として登場。

願いの為に他人を殺めることに疑問を感じていたが、モンスターとの戦闘中に高見沢逸郎/仮面ライダーベルデの襲撃を受け、最期はベルデのファイナルベントを受けて死亡した。


漫画版「13RIDERS

仮面ライダーという仮面を着けて戦っている内に人間性を失うことへの恐怖、ミラーモンスターライダー成れの果ての姿ではないのかという推測を口にする姿が描かれていた。

こちらもベルデの手にかかり死亡したが、TVSPとの違いとしてシザースが死亡しないため、クライマックスの地下駐車場でのライダー混戦前に死亡した唯一のライダーだったりもする。


小説版

手塚かどうかは不明だがライアが登場。

こちらもTV版と同じく浅倉/王蛇に撃破される。


RIDER TIME 龍騎にて

仮面ライダージオウのスピンオフ作品『RIDER TIME 龍騎』にも登場。手塚が映像作品に登場するのは実に17年ぶりとなる。


EPISODE1ではライダーバトルが開始されて既に4日が経過しているが、この間に真司が変身する龍騎や、木村(ベルデ)、石田インペラー)と4人でチームを結成。自らが率先してまとめ役となり、芝浦淳(ガイ)・石橋(シザース)・戸塚(タイガ)のチームと敵対していた。

自分達の拠点を襲撃してきたガイのチームを退けた後、真司達とは遅れて合流。芝浦から共闘の申し出があった事を伝え、話し合いの場を設けるために全員のカードデッキを預かりたいと話し、真司達のカードデッキを回収した上で話し合いの場に連れて行く。


しかし、実は物語開始時点で既に芝浦達と内通しており、真司達からデッキを回収したのも、彼等からデッキを奪って変身できない状態にした上で、芝浦達と共に真司達を一網打尽にするためだった。

手始めに石田をエビルダイバーに捕食させ、残る真司と木村も芝浦達と共に始末しようとした……が、そこに突如乱入して来た王蛇のベノクラッシュでタイガが死亡。そこに王蛇に付き従っているゾルダまで現れ、混戦状態となる。


続くEPISODE2ではゾルダのエンドオブワールドから逃れ、芝浦達が拠点としていた屋敷に引き上げた後、一応の祝杯も兼ねて食事を楽しんでいたが、その最中に突然、芝浦と共にミートナイフで石橋を刺殺

その後、なんと芝浦とは肉体関係がある事が明らかになる。

(流石に本番のシーンはなかったものの)ベッドシーンや事後のシャワーシーンなどの衝撃的な場面が連続する中、最終的には芝浦とも敵対しなければならない事実に苦悩していた(この時、タロットカードを使った占いを行っていたが、引いたカードは『塔』。即ち破滅を示していた)が、突然現れた鏡の真司から「裏切り者は裏切られる。本当は気づいているんだろう?芝浦の奴は信用できないって」と唆しを受けたのをきっかけに、芝浦との共闘関係も破綻。戦闘に突入する。


最初は互角の戦いを繰り広げるも、一瞬の隙をついて仕掛けたファイナルベントをガイのコンファインベントで打ち消され、反撃のヘビープレッシャーで撃破され敗北。

しかしその衝撃で、かつての自分と真司の記憶が蘇る事となり、満身創痍になりながらもその場から逃げおおせる事に成功。真司を探して彷徨う中で木村と遭遇し、裏切られた事への怒りをぶつけられそうになりながらも彼にベルデのデッキを返し、その上で真司に龍騎のデッキを返す為に彼に会いたい事を願い出る。


しかし、その願いは叶わず、木村が真司達の下に合流できた時には既に力尽き、息絶えてしまっていた。

代わりに木村は真司に手塚の血で染まった龍騎のデッキを返すと、手塚が最後に記憶を取り戻した事や、手塚からの2つの遺言として「お前はお前らしくいればいい」そして「もう1人の城戸真司には気をつけろ」と伝えたのだった(その遺言から、自分を唆した真司が本物ではない事に気づいていた模様)。


余談

他の媒体では一貫して主人公サイドの味方寄りの善人として描かれていた手塚が、(最終的に本来の人物に戻ったとはいえ)裏切りや殺人も躊躇しない冷徹な悪役+同性愛者として描かれた事は往年のファンに衝撃を与えた。というか様々な意味においてRIDER TIME 龍騎の最大の注目点の一つであり、当然ながらこの手塚のキャラクターについては賛否両論を巻き起こし、多くのファンの間で賛否含めて話題や論争を呼んだ。


しかし本編の手塚は、ライダーバトルを拒否する心優しい親友・斎藤雄一の死を通じて戦いを止める使命感に目覚めたのであって、記憶を消され親友の死どころかその存在すら思い出せなくなった今となっては、戦いや裏切りに躊躇しない人物になったという事自体はそれほど違和感のある描写ではない(とはいえ、石橋を躊躇なくナイフで刺すような人物になるかと言われれば、それは別の話ではあるが)。

そもそもRIDER TIME 龍騎はあくまで「ジオウの世界の龍騎の話」である為、最初から原典の手塚とは別物と見る意見もある。


また手塚はともかく、原典の企画段階において本来のライアは元々敵キャラとして登場する予定であり、手塚はライアではなくガイに変身する予定だった。本作における手塚の裏切りはその初期設定の名残とも思われる。

…という噂が囁かれているが、ファンタスティックコレクションにおけるデザイナーのコメントで「ガイとライアは善悪逆のイメージで作った」とは書かれているものの芝浦と手塚を逆にする予定だったとは書いておらず、"手塚を悪人にする筈だった"という根拠の書かれた資料も特に見つからない。

また2017年には番組プロデューサーの白倉氏と脚本家の小林氏は手塚は当初僧侶にするつもりだったと話しており、悪人だったとは話していない為、「手塚は悪人キャラとして想定されていた」という噂は上記のデザイナーのコメントに尾鰭がついた信憑性の低い、はっきり言ってガセの可能性が高い。

ちなみに両者の契約モンスターはどちらもキカイダーの敵キャラがモチーフだったりする。

それとは逆に、TVSPにおいて手塚を倒すなど完全な敵対関係であったベルデが本作では味方寄りの人物として描かれており、原典での立場が逆転した状態となっている。


本作のベッドシーンはあまりの衝撃故に、ファンからは賛否含めた論争は別として「芝浦×手塚のユナイトベント」などと早くもネタにされる事にもなった。実のところ、芝浦はともかく手塚は本編においても雄一と二人きりでクリスマスを過ごしていた、会って間もない真司にやたら親身であるなど、そうとも取れそうな描写は所々のシーンに存在している(これはあくまで一部のファンの憶測であり、真偽は不明。tvspでは恵理の元恋人という設定もあるので、異性愛者である可能性も低くないだろう)。

手塚を演じた高野氏はtwitterで「2話を見たいけど、怖くて見れない」と語っている

ちなみにこれらの描写の演出的な意図としては、真司と蓮の『肉欲を伴わない友情・絆との対比の為』という解釈もある(さすがに無いと思いたいが…)。


七月七日

7月7日はみゆの命日変わる運命

TV本編で手塚が退場した第23話『変わる運命』の放送日が七月七日の七夕であったことから、pixivではこの日を彼の命日として関連作品を発表するユーザーもいる。


本を出した事があるってホント?

結論から言うと、これは半分正解で半分本当である。

と言うのも、2003年9月1日に主婦と生活社から刊行された書籍『仮面ライダー占い』が販売されていたのだが、著者は誰あろう手塚海之(という設定)で、文体も手塚の口調に併せたもの(※1)。

登場するライダーについてだが、昭和ライダーは1号からRXまで(BLACKは同一カウント)、平成ライダーはクウガからファイズまで(サブライダーはG3-Xギルス13ライダーカイザが登場)。

裏表紙が文字通り鏡文字になっていたりとネタは細かい。


同じく主婦と生活社から2013年12月13日(ちょうど『仮面ライダー鎧武』が放送していた頃である)にバージョンアップ版とも呼べる同名の書籍が登場しているが、手塚が書いているという設定はなくなり、登場ライダーは昭和ライダー15人+平成ライダー16人(サブライダーでただ一人バロンが登場しているため)となっている。


東映公式でも似たようなノリの『ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー ~ガチで探せ!君だけのライダー48~』というネットムービーを製作していたことがあり、こちらはサブライダーの幅が広く、仮面ライダーライアも登場する(声は代役だが、変身者はおそらく手塚だと思われる)。


(※)余談だが、架空のキャラクターが執筆したという設定の本は他にも例があり、ウルトラマンタロウが執筆したという設定の『ウルトラマンの愛した日本』(宝島社新書 422)などがある。


関連タグ

仮面ライダー龍騎 仮面ライダーライア

城戸真司 秋山蓮 浅倉威 芝浦淳 斉藤雄一


関連・類似キャラクター


外部リンク

手塚海之|仮面ライダー図鑑|東映

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