概要
バイキンメカとは、ばいきんまんが作るメカの総称。その数はオフィシャルにも名前がついていないものがあるほどで、また名前がついていても細部が異なるなど、数々のバリエーションが存在する。その数だけでも、ガンダム・三悪メカ・エッグモービルの総数に匹敵するくらい。下記に記されているのは代表的なものにすぎない。
登場頻度の高いメカ
初登場回 - TV第1話「アンパンマン誕生」
ばいきんまんが乗っているUFO。バイキンメカとも呼ばれる。
改造により、だだんだんなどの巨大ロボットに変形することが出来る(一例として、だだんだん、もぐりん、バイキンマッチョロボ、バイコング2号、バイキンペンキメカ、バイキンインクロボ、大足ロボット、バイキンヤシガニメカ、バイモンキー、……少なくともプラス十数種は間違いなくある)。
ほぼこれに乗っているため、バイキンメカの中では一番登場する。
CV - 中尾隆聖、渡部建(映画「かがやけ!クルンといのちの星」)、他
初登場回 - TV第16話A「アンパンマンとだだんだん」
バイキンUFOを変形させて現れる巨大なロボット兵器(2号機のタイプが主)。円盤型の大きな両足で何でも踏み潰してしまう。最初から組み立てていることもある。
初登場した1号機は腕が無く、口から噴射する黒いカビのエキスのみを装備していた。
映画第2作目「ばいきんまんの逆襲」から登場した2号機以降はペンチ型の両腕がつくようになった。
4号機まであるが、その他にも改造を施されてパワーアップしたタイプが数多く存在する。(というか、バリエーションが多すぎて、制作サイドも把握していない感がある)。
2号機が最も登場回数が多く、劇場版でも頻繁に登場する。通常回ではアンテナがオミットされていたり腕脚の構造が異なっていることがあり、登場する度にしばしば外見が変わる。
バイキンUFOの次に登場頻度が高い。近年では下記のバイキンロボットとあまり区別されていない。
初登場回 - TV第19話「アンパンマンともぐりん」
モグラ型の地底戦車。鼻の部分にはドリルがついていて、地下に潜れるようになっている。
様々な改良メカが登場しており、詳細は該当記事を参照。
派生型にガブリンなどがいる。
CV - 藤井恒久(映画「とばせ!希望のハンカチ」)、児嶋一哉(映画「かがやけ!クルンといのちの星」)
初登場回 - 1990年TVスペシャル「みなみの海をすくえ!」
巨大な芋虫型のロボット兵器。口から油や蚕の糸を吐く。穴掘りや潜水も可能。
一昼夜を要するが、せいちゅうゴロンゴロに完全変態する機能もついている。糸を吐く能力が失われる代わりに大風や飛行能力でパワーアップする。
シーボーズ
初登場回 - TV第37話A「アンパンマンとくじらのクータン」
潜水艦型のロボット兵器(2号機のタイプが主)。
初期型であるうみのあくまの頃は腕が無かったが、その後、改造されて出来た1号機にかみばさみの両手が取り付いた。
2号機と3号機は足と口が付いて水陸両用のカニ型メカになっているが、4号機は蛸型である。
名前の由来は「海坊主」だと思われる。
初登場回 - TV第27話B「アンパンマンとあかちゃんまん」
巨大なゴリラ型のロボット兵器(2号機のタイプが主)。
1号機は体色が銀色で顔の部分も付いていたが、あかちゃんまんにあっさりと倒される。
その後、改造されて出来た2号機はバイキンUFOからの変形であり、頭部がUFOのキャノピー部で体色もUFOと共通している。
時々デザインが異なるものも登場する。
バイキンエンピツロボ
声 - 小林和矢
初登場回 - TV第241話A「アンパンマンといろえんぴつの島」
いろえんぴつ島を汚すために作った、巨大な黒い鉛筆型のロボット兵器。手先から出す墨が武器。
バイキンマッチョロボ
初登場回 - TV第424話A「ばいきんまんとちびぞうくん」
バイキンUFOから変形したロボット兵器。バイキンUFOを円盤部分が分厚くなった胴体で大型化し、巨大な腕部と脚部をつけたような外見をしている。バイキンUFOロボとも呼ばれている。両手は鉄球型、ペンチ型、五本指などのバージョンがある。
その他のメカ
あ行
アイアンロボ
CV - 川津泰彦
初登場回 - TV第590話A「メロンパンナとアイアンロボ」
アンパンマン対策に作った意思を持つ巨大ロボット(画像の真ん中のロボット)。性格に関しては、ばいきんまん以上にドジ。そのため、出撃の際に岩に頭をぶつけて、記憶をなくしてしまったところで、メロンパンナと親しくなり、パン工場の外で居候するが、メロンパンナが目を離している間に、ばいきんまんに連れ戻されて、リモコン操作ができるように改造される。しかし、メロンパンナの説得と話を聞いたジャムおじさんの修理で、改心。
アイロンタンク
初登場回 - TV第73話B「アンパンマンとアイロンタンク」
巨大なアイロン型の戦車。何でも踏み潰したり、糊入り蒸気を噴射したりして攻撃する。空も飛べる。
アメンボメカ
初登場回 - TV第307話A「ばいきんまんとシャボンダマン」
アメンボの形をしたロボット兵器。水の上を移動する他ボートなどに変形することもできる。
アメンボバイキンロボ
映画第18作目「いのちの星のドーリィ」に登場したこちらもアメンボ型のロボット兵器。
スーパーかびだんだんをコントロールする機能が付いていて、相手をかびるんるんの姿に変える砲弾を打ち出すことが出来る。
アリジゴクン
初登場回 - TV第175話A「アンパンマンとアリジゴクン」
蟻地獄をモチーフにしたロボット兵器。地中に何でも埋めてしまう。
イカロボット
※画像左側が映画版、右側がTV版
巨大なイカ型の潜水メカ。
映画第5作目「恐竜ノッシーの大冒険」に登場した方のロボットは恐竜の国の光の玉を盗むために作った。墨を吐いたり、脚で締め付けたりして攻撃する。
TV第253話B「アンパンマンとにんぎょのサニー姫」に登場した方のロボットはサニー姫を捕まえるために作った。頭部は姫を閉じ込めるためのガラス部分になっている。
うみのあくま
初登場回 - TV第17話A「アンパンマンとうみのあくま」
上記シーボーズの原型と呼べる潜水艇型ロボット。
おおあしロボット
初登場回 - TV第53話B「アンパンマンとアリンコキッド」
バイキンUFOの変形型で、巨大な足がついたもの。その足で踏み潰そうとしてくる。
オニヒトデ
初登場回 - TV第56話「アンパンマンとまいごのマイマイ」
巨大なヒトデ型の潜水艦ロボット。海底のマイマイ王国を襲い、海を汚すために作った。頭部の割れ目から武器を出したり、先が二股に分かれた舌を伸ばして相手を捕まえたり、全身からトゲを大量に生やしたりして攻撃する。
おばけねこ
初登場回 - TV第569話A「かつぶしまんとおばけねこ」
ひなた村の野菜料理が狙いで村を襲った巨大な化け猫型のロボット兵器。
お祭りロボット
初登場回 - 映画第6作同時上映「こむすびまんとお祭りロボット(「みんな集まれ!アンパンマンワールド」のAパート)」
夏祭りのご馳走を独り占めするための巨大ロボット。胴体は櫓の中、頭部は神輿の中に隠れていて、合体が可能。4本の腕の掃除機が武器。
おむすびへんけいロボ
初登場回 - TV第637話A「こむすびまんとちびむすトリオ」
背中や胸から泥水を出して攻撃するロボット。
お役者ロボット
初登場回 - TV第506話「しろかぶくんとでんでん一座」
歌舞伎役者がモチーフの巨大ロボット。1号はばいきんまんが外側で操縦するが、しろかぶくんに倒される。
か行
カキゴーリラ
初登場回 - TV第93話A「アンパンマンとカキゴーリラ」
夏でも口から吹雪を起こして雪を降らせることができるゴリラ型のロボット兵器。
カッパラス
初登場回 - TV第110話A「カッパラスをやっつけろ!」
巨大な河童型のロボット兵器。川や湖を汚すために作った。水中を自由に泳げるが、地上には弱くて、全身が乾くとオーバーヒートする。
カブトムシロボット
初登場回 - TV第393話「フルーツ島をすくえ!」
カブトムシ型のロボット兵器。角で地中を掘ったり、角の先の刃を使って攻撃したりする。
カマキリロボ
初登場回 - TV第393話「フルーツ島をすくえ!」
自律行動するカマキリ型のロボット兵器。両手の鎌で何でも切り裂く。
カンフーロボ
バイキンUFOの派生型で、道着を着た姿になる。シュウマイ姉妹の拳法を打ち破り特性シュウマイを盗むために作られた。
きょうりょくでんきじゅう
フランケンロボくんの充電に使われる強力な電気銃。
ギョギョーン
声 - 熊谷正行
初登場回 - TV第470話「アンモナイトくんと黄金の谷」
巨大な半魚人型のロボット兵器。2枚の長い舌が武器。
ギョギョット
初登場回 - TV第294話「青い海をすくえ!チビマリンの大冒険」
沈没した海賊船から宝を取ってくるために作られた深海魚型の潜水メカ。
くろだるまん
初登場回 - TV第160話A「ゆきだるまんとくろだるまん」
巨大な黒い雪だるま型のロボット兵器。世界中を黒い雪で覆うために作った。口から吐き出す黒い吹雪で何でも凍らせる。
さ行
3倍マシーン
初登場回 - TV第494話A「しょくぱんまんと3ばいドキンちゃん」
中に入ると何でも三つに増える装置。元の人物から誕生した分身2人はそれぞれ体色と性格が違う。初登場した頃は、ばいきんまんの顔を模したデザインだったが、後に鉄骨マシーンと同型になっている。
ジャイアントばいきんまん
初登場回 - TV第18話B「アンパンマンとやかんまん」
ばいきんまんの姿を模した巨大ロボット。口の中が操縦席になっている。
なお、ミシンさんに、カビだらけの古い衣服を縫って作らせた、自律行動型のぬいぐるみの怪物も「ジャイアントばいきんまん」という名前で、こちらは踊り回ることで町中にカビをまき散らす。
映画第11作目「勇気の花がひらくとき」に登場した巨大なロボット兵器。
破壊されたジャイアントモグリンの中から突き破って現れた。大砲型の口から何でも鉄球にしてしまう砲弾を打ち出す。頭部の爆弾も武器。
すいこみどり
初登場回 - TV第170話A「アンパンマンとすいこみどり」
巨大な鳥型のロボット兵器。欲しい物は掃除機型の嘴から何でも吸い込む。尻尾から花火を打ち出し、空も飛べる。
CV - 西村朋紘
映画第18作目「いのちの星のドーリィ」に登場した巨大なロボット兵器。
開発中のメカかびだんだんがバイキン星の雷の力で強化してできた。口から何でも固めるカビの液体を吐き出す。また、その液体でアンパンマンの『いのちの星』を滅ぼした殺人兵器とも言える。
初登場回 - TV第367話「アンパンマンとてつの星」
だだんだんともぐりんを合体させたような三つ首の巨大ロボットで、ばいきんまん曰く「史上最大にして最強のロボット」。
様々な攻撃を繰り出し、通常のアンパンマンはもちろん元気100倍状態のアンパンマンさえ追い詰めるほどの性能を発揮した。
ズダダンダン
映画第20作目「妖精リンリンのひみつ」に登場した巨大なロボット兵器。
右手のドリル、左手の大型ハンマー、相手を花に変える光線が武器。空も飛べる。
詳しくはズダダンダンを参照。
た行
たいやき号
初登場回 - TV第28話A「アンパンマンとタイヤキごう」
子供たちをさらうための巨大なたいやき型の飛行船。ペンチ型のマジックハンドとたこ焼き爆弾を装備している。中の気球でアンパンチを跳ね返すが、ハサミには弱い。
※画像左側がダストデーモン、右側がスーパーダストデーモン
映画第13作目「ゴミラの星」に登場した巨大なロボット兵器。
ヤーダ星から集めたごみとバイキンUFOと合体させてを作った。粉々になってもすぐに再生し、スーパーダストデーモンにも変身できる。口から何でも泥人形に変える毒液・ゴミオキシンを吐き出す。
チェンジバードロボ
映画第15作目「ルビーの願い」に登場した巨大な鳥型のロボット兵器。
見た目はすいこみどりに似ている。ブラックロック島のオーロラの雫を奪うために作った。嘴から相手を黒い小鳥に変える灰色の息を吐いたり、空を飛んだりすることができる。
鉄骨マシーン
初登場回 - TV第383話A「ばいきんまんとてっこつホラーマン」
中に入ると筋肉モリモリに変身できる装置。
詳しくは鉄骨マシーンを参照。
トリプルヘッド
映画第7作同時上映「ばいきんまんと3ばいパンチ」に登場した巨大な三つ首のロボット兵器。バイキントリオがそれぞれ3つの頭部の中で操縦している。
な行
は行
バイキンザウルス
初登場回 - TV第38話A「かえってきたあかちゃんまん」
巨大な恐竜の骸骨の形をした自律行動型のロボット兵器。口から相手を吸い込み、肋骨型の檻に閉じ込めてしまう。バラバラになってもすぐに再生できるが、頭蓋骨型の頭部が弱点。
バイキンバード
映画第5作目「恐竜ノッシーの大冒険」から登場した大きな翼竜型の飛行メカ。
鋭い嘴と口から吐き出す毒ガスの煙幕が武器。TVアニメではカモメくんの話に登場することが多い。
バイキンヘリコプター
初登場回 - TV第95話A「アンパンマンとバイキンヘリコプター」
頭のプロペラで空を飛べる丸いフォルムが特徴的なヘリコプター型のロボット兵器。プロペラから発生する竜巻と強力なパンチが武器。パン工場を持ち上げる程の怪力も誇る。
バイキンペンキロボ
映画第3作目「とべ!とべ!ちびごん」に登場した、丸いフォルムが特徴的なロボット兵器。
腕と前面から出すペンキで自分の周りを汚してしまう。腕はペンキ発射口以外にも、だだんだんのようなタイプの腕などに換装も出来る。
バイキン幽霊船
映画第7作目「ゆうれい船をやっつけろ!!」に登場した巨大な幽霊船。
海の白馬マリンの難破船を参考に作った。空を飛び、ドクター・ヒヤリが作ったお化けを打ち出すことも出来る。
初登場回 - TV第21話A「アンパンマンとバイキンロボット」
名前の通り、ばいきんまんが作った大型のロボット兵器。外見はだだんだん2号に似ているが、脚は細めで、顔の真ん中につなぎ目が無く、目のデザインが若干異なる。ペンチ型の両手と口から吐き出すレーザー光線が武器。頭の4本の角は操縦桿になっていて、触られるだけで操縦回路を奪われてしまう。
初登場時は自律行動型のロボットだったが、その次に公開された映画第1作目「キラキラ星の涙」以降はばいきんまんが乗り込んで操縦している。
初登場回 - 映画第30作目「かがやけ!クルンといのちの星」
バイキン城からいのちの星の故郷に転送されてきたゴミが集まり黒い星の力で誕生したサイボーグの生命体。
ま行
モグラドン
初登場回 - TV第45話B「アンパンマンとモグラドン」
もぐりんを改造して作ったモグラ型の地底戦車。3本のドリル、ギザギザの歯、ハンドル付きのハッチが特徴。
モグリンガー
※画像の真ん中が1号機、左側が2号機、右側が3号機
初登場回 - TV第35話A「アンパンマンとドドのしま」
もぐりんのドリルを頭のてっぺんに搭載しただだんだんタイプの巨大なロボット兵器。
1号機は足だけであるが、地中と水中を潜ることができ、自在に伸びる舌が武器。
映画第3作目「とべ!とべ!ちびごん」に登場した2号機は1号機に両腕を取り付けたタイプである。ばいきんまん達はドラゴン島の火山が噴火した後にペンキロボからモグリンガー2号機に乗り換えた。
あんぱんまんたちを助けに来た、カレーパンマンやしょくぱんマンの3人がかりでも苦戦したが、最後の力を振り絞った3人に火山に投げ飛ばされ、雷で撃たれてようやくボロボロになったほどだった。
TV第282話A「アンパンマンとタケトンボマン」に登場した3号機は体色が黒っぽく両手が円盤状の4足歩行のタイプであり、口から出すスコップで穴を掘ったり敵と戦ったりする。
や行
ら行
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