オルテカ「私は誰でもない。君達もそうだ。誰でもない!」
フリオ「我慢は終わり、悲しみは終わり、見せかけの幸せも終わりだァッ!!」
アギレラ「生贄を集めてぇ、人間の体の中の悪魔を解き放ってぇ、この世の下らない秩序を破壊しちゃう♪ 全てはギフ様の復活の為だよ!」
「「「グラシアス!デッドマンズ!」」」
タグ付けに関して
別ジャンルとの混同を防ぐため、『デッドマンズ』タグは使用せず『デッドマンズ(仮面ライダーリバイス)』のみのタグ付けにご協力お願いします。
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する悪魔崇拝組織。本作における悪の組織である。
ロゴマークは判子の篆書体の様に「ギフ」の文字が象られたもの。
プロトバイスタンプと呼ばれる不思議な判子を使って、人間の内に宿る悪魔を実体化、デッドマンと呼ばれる悪魔獣に変える。
平穏な世界の滅亡を望み、悪魔の始祖であるギフの復活を目的としている。復活の為にはギフテクスに達したデッドマンを6体生贄にする必要があり、組織のメンバーや悪の心を持った一般人からデッドマンを生み出し、育成を行なっている。
組織の雰囲気は享楽的・退廃的で、幹部達は構成員からアイドルのように崇められている。本拠地デッドマンズベースの内部は、さながらライブハウスの様な内装になっており、パッと見では悪の秘密結社には見えない。
幹部達はメキシカン風の煌びやかな衣装に身を包んでおり、それぞれ「変身態」と呼ばれる怪人としての姿が存在するが、これは上級契約によってデッドマンと一体化したのち選別を生き残り、ギフテクスとなった為であり、上述したようにこのギフテクスこそ、ギフ復活の為の生贄となる存在である。尤も、人間から生み出されるデッドマンには個人差が有り、大抵の者は生み出せてもギフジュニアが関の山である為、ギフテクスとなり得るデッドマンを宿した人間の発見は容易ではない。
世間に隠れて悪魔を崇拝するだけに留まらず、「敵対している政府特務機関フェニックスの施設に押し入ってアイテムを強奪する」「フェニックスの式典に乱入して怪人を暴れさせる」などの大がかりな犯罪を堂々と行っている。これらの犯罪をデッドマンズ自身はもちろんフェニックスら治安維持側も隠蔽する気はないらしく、ニュースでも普通に報道され、世間的には凶悪なテロ組織として認知されている。
(この点は2作前の敵組織に通じるものがある)
また、プロトバイスタンプを与える対象は一般人だけでなく、弁護士のような司法関係者もおり、そのような人間と結託する悪意のある人間も出てくる始末であり、暗黒結社ゴルゴムのように社会的な影響力は小さくはないようである。フェニックスがデッドマンズ相手に苦戦している事といい、この世界の治安は大丈夫なのだろうか…?
一方で、意外と組織そのものの層は薄いのか、そういった外部の協力者が絡まない作戦の場合はアギレラを含めた幹部自身が現場に赴いて直接的な戦闘や工作を行うこともある。
また、仮面ライダーという自分たちにとって障害となる存在が現れた際には、かなり早い段階でその変身者の身辺を調べ上げて、その近親の人間を狙うという搦め手にも出たりする。
その歴史は意外と深いらしく、いつ頃かは不明だが牛島太助の家族を殺害しており、またアギレラが物心ついた時からデッドマンズにいた所から、少なくとも彼女の生まれる前から存在していた模様。と言う事は先代の頭首がいたと思われるが、現時点では不明。(おそらく、デッドマンズの創始者が先代の頭首である可能性が高い。その人物は、自分を理解しようとしてくれない他者に絶望していたオルテカを勧誘していたことが第20話で判明した。)
その正体はとある実験体の脱走により過去に壊滅した科学研究組織ノアの枝分かれした一部の腐敗したメンバーが奪ったギフの棺を神格化して組織したものが前身となっていた事が第26話で判明した。
15話で遂に6人のギフテクスが揃い、オルテカはアギレラを生贄にしてギフを復活させようとしたが、五十嵐三兄弟とフェニックスに邪魔されて復活の儀式は失敗。本拠地であるデッドマンズベースも失い、ギフが封印されている棺はフェニックスに回収されてしまった。またアギレラは自分を利用したオルテカを許さず、彼女に従うフリオと共に逃走。デッドマンズ上層部は分裂し、組織は壊滅したかに思われた。
しかしオルテカは全く諦めておらず、世界を支配すべく行動を開始。日常に戻っても不満を抱く悪魔崇拝者達を集めて、新生デッドマンズを結成。ギフスタンプを使ってギフテリアンという新戦力を生み出し一輝達を苦しめる。一方、アギレラとフリオは、オルテカにもフェニックスにも加担しない第3勢力として動く。
だが後にオルテカがデモンズドライバーを奪って仮面ライダーデモンズに変身できるようになるとアギレラはフリオをクビにしてオルテカと結託する。だが実質的にはオルテカが主導権を握っているのでアギレラの権威は事実上無い。そして第28話でアギレラはフェニックスから脱出したギフに拒絶され、オルテカもリバイスに敗れた後にギフに吸収されて遂にギフは復活するがその肝心のギフ本人は人間に興味など無かったようでどこかに飛び去っていき、よってアギレラもデッドマンズもギフに見限られたような状態となり、組織としての体制は事実上崩壊することとなった。
結局の所、デッドマンズとはギフの復活を目論む黒幕が用意した虚構であり、形だけの舞台装置に過ぎなかったのである(フェニックスも同じようなものである)。
構成員
頭首
デッドマンズの頭首。服の色は赤で、幹部の中では唯一の女性。気が強い性格で、お茶目な一面や冷酷非情に振る舞うが、本質はツンデレで心優しい性格。
幼少期にデッドマンズに誘拐されデッドマンズの洗脳を受けており、デッドマンズでの活動もみんなの為に良いことをしているつもりだと思っている。
幼い頃から「ギフの花嫁」と呼ばれ育ったことから、ギフの花嫁になることを夢見ている。
オルテカによってギフの生贄に捧げられようとしていたところを一輝たちに助け出されるも、その後は宙ぶらりんな状態でギフを追いかけているが、そのギフにも拒絶されてしまい、慰める玉置を振り払い失意のままどこかへ去っていった。
第33話にて、五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌとの戦闘によって契約解除され、さくらと和解し救われる。以降はウィークエンドに所属することに。
- ???
第20話でその存在が示唆された「デッドマンズ」の創設者でおそらく先代当主。現時点では男性という事のみが判明している。
本編では最後まで正体が明かされることは無かったが、付けている手袋等、状況証拠からこの人物ではないかと指摘されている。
ギフテクス
デッドマンズの幹部の1人。服の色は緑で、丁寧な口調で喋る。
新生デッドマンズの実質的なリーダー。一時的にギフと融合しアノマロカリス・デッドマンとなってリバイスに襲い掛かるも敗北、三幹部時代が走馬灯のように流れたのち悟ったかのようにギフに吸収された。
しかし実はギフの手で生かされており、終盤のある出来事をきっかけに開放。以降は特殊刑務所の独房へ投獄される。
デッドマンズの幹部の1人。服の色は紫で、大きなソンブレロを被っている好戦的な青年。アギレラのボディガード。
リバイスに契約解除させられ、その後しばらくアギレラと共にいたもすでに生身の人間であり危険であることから捨てられ、五十嵐さくらを通してしあわせ湯に居候中の身となった。
忠義を誓ったアギレラを追いかけ、同じくウィークエンドに所属することに。
第13話より登場したデッドマンズの幹部。
カメレオンの能力を生かした潜入・諜報活動に長けたフェーズ2のデッドマン。
その正体はフェニックスの裏切り者であり、とある人物に擬態している。
ライダーたちに敗北し消滅。
なお、本名は最後まで明かされなかった。
デッドマンズの教えに共鳴する心理カウンセラーにして、プラナリア・デッドマンの本来の契約者。
その目的は「ギフに代わり、新たなるデッドマンズを作ること」と称する。
心理操作とプラナリアプロトバイスタンプの複製能力により「共同契約」を行うことができる。
ライダーたちに敗北し消滅。
デッドマンの力で脅迫や暴行、更には、判決を下す裁判官と共謀して勝利してきた悪徳弁護士。
一輝によって失脚しており、彼を強く憎んでいる。
ライダーたちに敗北し消滅。
怪人
幹部達が接触した人間にプロトバイスタンプを押すことで誕生する、悪魔が実体化した悪魔獣。
ギフジュニアバイスタンプから無尽蔵に召喚する、デッドマンズの戦闘員。
新生デッドマンズ
ギフスタンプを人間に押すことで誕生する悪魔。デッドマンとは違い、押された人間はギフテリアンに内側から食い破られて死亡する。
外部協力者
同じく五十嵐一輝の打倒に燃える五十嵐大二の内なる悪魔で、彼へのコンプレックスから生まれた存在。
こうした出自から一輝と言う共通の敵を持つ意味で一応、デッドマンズとは協力関係にはあるのだが、カゲロウ自身は一輝を打倒する以外の事などまるで眼中に無い上、アギレラもアギレラで命令されるのを嫌う性分の為、両者の協調性は皆無。それが証拠に、温泉旅館で自身を差し置いて独断で一輝の毒殺に動いたアギレラに変身して襲い掛かる等、両者は互いを牽制し合う間柄である。その後もデッドマンズに味方したり敵対したりとどっちつかずの関係性であった。第26話で互いの生存をかけた大二との決戦の末消滅。
元々はフェニックスに所属し、門田ヒロミ司令官の命令でオルテカの動向をうかがうために信者として潜入していたが、組織の裏の顔知ったことで離反し、ダブルスパイとして暗躍。オルテカと共謀してデモンズドライバーの奪取を図ったが、オルテカに裏切られる形でギフスタンプを押印されてギフテリアンにされてしまい、死亡。
社会に潜む構成員
上記の通り、弁護士や裁判官、カウンセラーなど、恐ろしい事に社会的地位のある一般人まで裏でデッドマンズと癒着及び内通しており、人間社会のかなり奥深くまで根を張っている事が窺える。
関係者
第18話で初登場。
オルテカとの繋がりがあった。
余談
- 幹部全員一人称が「私」である。
- ただし、素の時のフリオとオルテカは「俺」。
- 組織全体のイメージはメキシコを連想させるものになっている。キャッチフレーズにもある「グラシアス!(Gracias!)」はスペイン語であり、同国の主要言語である。
- 人外のみで構成された前2作の組織と異なり人間の構成員がおり、作中ではギフジュニアに混じって多数の人間が幹部を讃えている様子が見られた他、劇場版冒頭でフェニックスの研究所を襲撃した際は戦闘ヘリを使用するなど人間の利器も扱える。
- 女性が所謂「悪の組織」のトップなのは『仮面ライダーJ』に登場した「フォッグ」に続いて2例目となる(『ディケイド』における反人間派ファンガイアのリーダーであるユウキ、『ビルド』における北都のトップである多治見首相など微妙なラインの者はちらほら存在するが、どちらの組織も「悪の組織」として数えるには足りないところがあるため除外して考えてよいだろう)。
- アギレラはオルテカの行動(彼女曰く「盗み聞き」)に対して憤慨していたので、悪魔崇拝者の集団と言えど守るべきモラルは存在するようだ。余談だが、『リバイス』作中外現実世界におけるサタン教会にも「サタニズム9箇条」「サタニズムにおける9の罪」「地上におけるサタニストの11のルール」という戒律が存在する。
関連タグ
悪魔(仮面ライダーリバイス) デッドマン(仮面ライダーリバイス)
秘密結社エゴス:東映特撮におけるカルト繫がりの敵組織の前例で、こちらの崇拝対象は邪神。元号3作目の組織である点も共通。
異世界犯罪者集団ギャングラー:同じくキャラクターデザインが同じ久正人氏。
幻獣拳:黒幕が自身の目的の為に立ち上げた虚構の舞台装置と言う意味ではこちらにも近いか。
暴走戦隊ゾクレンジャー:こっちは悪の戦隊で、主題歌の歌詞の一説に「陽気な悪人 目指して」とあるが、意図してないとはいえ時を経てこの歌詞がコンセプトとして具現化された。
ホロスコープス:日常に不満を持つ者たちを勧誘する悪の組織繋がり(あくまで「願いの成就」をエサにして釣っておりデッドマンズほどの煽動はしていない)。
ファウスト:こちらも黒幕が自信の為に立ち上げたとされるハリボテ組織。
滅亡迅雷.net:前述の通り、一般人にも認知されているテロ組織(こちらは2話から)。こちらも(物語終盤からだが)人々の中に潜む悪意を具現化させ、使役すると目的が類似しており、最終目的が「最高指導者の復活」なのも同じ。
偶然にも、こちらにも最高指導者を崇拝し、アギレラと同じイメージカラーであり言動と性格が似ている女幹部がいる。こっちも終盤で指導者に見限られた。
ノットレイダー:『スター☆トゥインクルプリキュア』の敵組織で、構成員が宇宙における社会から爪弾きにされたり、行政から見捨てられた者達である点や、指導者が自身の目的に利用する為に作られるも、終盤で見限られた点が共通する。
闇の三巨人:同年のウルトラマンに登場する敵勢力で、冷酷な女のリーダー格を筆頭に、武闘派と敬語口調の策士と言う三幹部と似た組み合わせをしている。
ドロンボー(三悪):性別やメインカラーが一致する。劇中では彼女らのように微笑ましい光景も見られるので、一部の視聴者からは「顔の良いドロンボー一味」などと呼ばれている。なおアギレラの真相発覚後は…。
ロケット団(アニポケ):変装したり3人で正体を現した時の絵面からムコニャの3人組を連想する視聴者までいる。
脳人/獣人(ドンブラザーズ)、ブンドル団:ニチアサ同期の敵対陣営。
仮面ライダーシリーズの敵対陣営