CV:森なな子
人物
『キラキラ☆プリキュアアラモード』の登場人物。いぬチョコレートのプリキュア・キュアショコラに変身する。
一見、中性的美少年に見えるが、実は心優しい高校2年生の女の子。
仲間思いで面倒見が良く、周りから頼りにされている。
好きなスイーツはチョコレートで、誕生日は9月24日(公式サイトより)で、この日の誕生花はチョコレートコスモス。また、次作の紫キュアと一日違いである。
離れて暮らす病弱な妹・みくがおり、チョコレートをよくプレゼントしている。
身長はキラプリ6人の中で一番高い。
月影ゆり、琴爪ゆかりに続く通算3人目の高校生プリキュアとなる。また、従来な主人公の上級生は全員寒色キュアだったが、あきらは主人公の上級生としては史上初の暖色キュアである。
OPのワンカットにも登場する女子生徒によるファンクラブが存在する。
ボーイッシュな外見や言動が目立つが、放映前の暮田SDのインタビューでは「基本的に“母性”のキャラクター」とのこと。
1話以来長らく本編に顔見せすらしなかったが、第5話のラストにていちかの隣の家に引っ越してきた。
ゆかりとは同じいちご野高校に通う同級生。
容姿
赤髪のショートヘアで、変身前の私服やパティシェ服では長袖ズボンを着用しているため、男装の麗人然とした出で立ち。ただし、学校の制服はゆかりと同じくスカートを着用した女子用制服であり、この格好の時は流石にあきらが女の子であるとわかる。
なお、私服についてはあきらが自分の好きな格好をしているだけで、男装をしているつもりはない様子。私服のボタンの位置をよく見るとれっきとした女性ものである。
私服姿の時に男と間違われる事には既に慣れてしまっており、不都合がない限りはいちいち訂正したりもしない。
服装
- 普段着(春・秋服)
赤と薄い黄色の七分袖の上着を着ており、下には暗赤色のトップスを着ている。
下には紺色の長いスキニータイプのジーパンをはいており茶色いショートブーツ。
- 普段着(夏服)
白いTシャツの上に赤いベストを羽織り、水色のジーパンを穿いている。
靴は赤と白のスニーカー。
- 普段着(冬服)
赤いワイシャツで上からクリーム色のセーターを着用。
外では赤いコートと朱色の手袋を着用。
- 制服(冬服)
- パティシエ服
性格
ボーイッシュな容姿に違わず中性口調で話し、穏やかかつ紳士的な振る舞いはまさしく王子様そのもの。端正な容姿に加えてその紳士的な言動により、いちかは一瞬で恋に落ちた。
とても優しい性格をしており、困った人は見過ごせない。ただし、それがいきすぎてお節介や過保護に近い感じになることも。
また、みんなのためになることを第一にする一方で自分自身もその「みんな」の中に含まれている自覚が薄く、自分の意見や立場をあまり主張したがらない。
作中では誰からも愛され頼られるヒーローのようなあきらだが、ゆかりだけはあきらの優しさは優柔不断の裏返しのようなものだと感じており、そんなに褒めるようなものではないと捉えている。
また、後半から登場する敵幹部のエリシオも、あきらの「誰も見捨てることができない性格」は心の闇に極めて近いものとみなしていた。
滅多なことでは怒らないが、怒りに火が一度つくと手が付けられないくらいに激昂し、相手に怒りをぶつけるばかりでいつもの冷静さを完全に失ってしまう。この時は仲間(特にゆかり)の言うことも全く聞かなくなる一種の暴走状態となる。
ただ、作中でのあきらは自分のことで怒ったことはなく、自分が大切にしている誰か(特に妹)が傷つけられた時に怒りを爆発させる。彼女の怒りは愛情の裏返しなのである。
あきらとスイーツ
幼い頃、泣いていた妹のみくに「お守り」と称してチョコレートを渡したのがきっかけで、現在も妹の好物であるチョコレートが姉妹の絆を繋ぐキーアイテムになっている。いちかと出会ってからは市販品だけでなく手作り品もプレゼントしている。
専門店で綺麗にディスプレイされたチョコレートに食いつくなど人並み程度にはスイーツへの関心はあるが、いちかと出会うまでは自分でスイーツを作ることはなかった。
キラキラパティスリーに参加してからも「スイーツそのもの」に対してそこまで深い興味を示しておらず、基本的に一歩引いた立場で仲間たちの活躍を見守っている。キラパティの経営のあり方や提供するスイーツのアイデアなどは中学生組に任せて自分はなるべく口を出さず、困っているようなら助言はしている(ゆかりも同様のスタンスである)。
あきらは第6話でいちかが「みくのための思い」を込めたチョコを体を張って守ってくれたことに強い恩を感じており、あきらがプリキュアを続けているのも、キラパティに参加しているのも、元々は「いちかのため」という点が大きいようで、第8話ではそんな自分の態度をゆかりに皮肉られている。
ただ、彼女はスイーツを作った時にいちか達が笑顔になり、そしてそのスイーツをもてなされたお客さんたちも笑顔になれるこの店を好ましいとは思っている。これはあきらの本心である。
だからこそ、そんな優しい空間を守るためにあきらはここにいるのである。
家族構成
妹:剣城みく
祖母:剣城トミ
年の離れた妹・みくとの2人姉妹で、祖母に宇佐美家の隣家に住むトミがいる。
みくは病弱な為病院で入院生活しており、両親がそれに付き添う事になった関係で、あきらは自身が通ういちご野高校に近い祖母の自宅に下宿することになった。
みくは第15話、トミは第30話でそれぞれ初登場しているが、それ以前の第6話であきらの話の中で存在が明かされている。
両親は前述のみくの事情であきらと離れて暮らしている事が語られているが、劇中には最後まで登場しなかった。
声優について
BuzzFeedのインタビュー記事によると、森氏があきら役に選ばれた理由は「柔らかさを兼ね備えた声と芝居があきらのイメージに合っていたから」とのこと。
各話ネタ
TV本編
■第1話
- クリーム爆発から発生した、チョコレートのような形をした雲を見つけた。
■第2話~第4話
- 出番なし。
■第5話
- 「今日からこの町に引っ越してきた」と言いながらいちかに自己紹介。いちかは完全に一目惚れしてしまったようだが…。
■第6話
- 風で飛ばされたタオルを拾おうとして無茶なジャンプをしたいちかを、ダイビングキャッチしてお姫様だっこ。
- チョコレートの店がないかいちかに相談し、あおい達が気を利かせて2人きりにしたために、図らずもデート状態に。両親が妹・みくの看病のために病院の近くに引っ越したため両親の元を離れて祖母と同居する事になった事情を打ち明けていたところ、ビタードが襲来しチョコを奪われてしまう。
- 町中のチョコからキラキラルが奪われ意気消沈するあきらに、いちかは「チョコを作りましょう」と提案する。先刻、案内してくれたお礼に逆に買ってもらったいちかのチョコから、犬のチョコを作り上げた。この時、「かっこいい」ではなく「かわいい」と感想を述べたため、ひまりとあおいはあきらの『正体』に感づく。
- そこへ再びビタードが襲撃。プリキュアになって戦うも、パワーアップしたビタードの攻撃で吹き飛ばされ、変身が解けてしまういちか。「私達に構わず早く妹さんにチョコを届けて」と言ういちかの涙を、あきらは親指で優しく拭い「置いていけると思うかい?」と微笑む。
- そしていちかをビタードの攻撃から身を挺してかばい、「いちかが自分と妹のために作ってくれたチョコを守りたい」と願ったあきらはキュアショコラへと覚醒する。
「この力でみんなを守る!」
- 変身してすぐさまいちかをお姫様だっこで安全な場所まで救出し、キュアマカロンも敵わないビタードの高速飛行を嗅覚で追跡し、見事撃破した。
- その夜、あきらにデートを申し込もうとするいちかに、父・源一郎が「お姉さんができたみたいでよかったなぁ」と声をかける。最初は「お兄さんでしょ」と否定するいちかだったが、源一郎は「何を失礼なことを言ってるんだ」と怪訝顔。そして「気にしないで、よく間違えられるから」と申し訳なさそうに笑うあきらを見て、いちかはようやくあきらが女の子であるという事実にようやく気付いた。ちなみに、ゆかりはあきらと同じ学校の同級生なので、あきらが女性であることを知っていたが、面白そうだからあえて黙っていた模様。
■第7話
- 冒頭のやり取りにてゆかりと知り合いだったことが発覚。ゆかりはいちかから『何故黙っていたのか?』と当然突っ込まれる。
■第8話
- 「わたし、お店やりたいなんて言ったかしら?」ととぼけるゆかりを窘めるも、「そう言うあなたはお店やりたいのかしら? みんなの意見じゃなくて、あなたの意見は?」という辛辣な一言にたじろぐ。自己犠牲と献身に溢れた王子様スピリットはよいが、己を主張するものがないというあきらの本質を鋭く指摘した場面だった。
- その後、人混みが怖くて買い物ができないひまりに付き添って、無事買い出しを完了させる。「やっぱり悲しい顔をしている子は放っておけない、これは自分の意見!」と主張するあきらに、ゆかりも微笑む。
■第9話
- 放課後に全員集合する場面にて、本編内では初の制服姿を披露。足が長い事もあってか、スカートがかなりミニに見える。
- いちご坂保育園の試食会で園児たちが押し寄せてきたとき、園児たちから「遊ぼう」と言われた。やはり「母性」のキャラらしく、年下に好かれやすいようである。
- あまりにもキラパティの拠点を変えまくったために辰巳だいすけに不審がられ、「最近は移動式のお店もある」と慌てて説明する。
■第10話
- 「いちご坂スイーツフェスティバル」に参加する為に、タルト用のフルーツ買い出しをゆかりと一緒に頼まれるもどこも売り切れで、ゆかりはさっさと諦めて帰ろうとする。「いちか達を悲しませないために何とかしよう」と言ってみたものの、ゆかりからは「無責任な優しさは罪」ときつい言葉を投げかけられてしまう。
- それが現実とわかっていても納得できないあきらを尻目に、通りすがりの宝石店に入ってゆくゆかり。だが一見冷たそうに見えても、宝石からタルトのイメージをふくらませようとしていたり、大人っぽいブローチを買おうとする女の子にアドバイスするなど、ゆかりなりの考えや優しさがある事を理解する。
- 指輪につけられていたエメラルドを落として青くなっているおばあさんと出会い、ゆかりは「交番に届けたら」と言うが、あきらは「探してきます」と駆け出そうとする。公園から商店街までの広範囲を全て探すつもりなのかと呆れるゆかりに、あきらは「あんな悲しそうな顔をするのを放っておけない」と答え、必死に捜索して石を見つけ出した。満足げなあきらの顔、そして「素敵な彼氏ね」というおばあさんの一言に、ゆかりも笑顔になっていた。
- そこへゆかりとあきらのファン軍団が出現し、2人をそれぞれ拉致。
- 彼女達は先刻キラパティに押しかけ、「ゆかり様とあきら様はこんな店にふさわしくない」といちか達を圧倒してきたばかりで、あきらに対しても「あきら様は人が良過ぎる。気まぐれであの店に通っているゆかり様に付き合う必要などない」と一方的にまくし立てる。たじたじになるあきらだったが、先刻の宝石店でブローチを買った女の子が喜ぶ声が聞こえてきた。例え気まぐれだろうと、その気まぐれな優しさが人を救う事もある。あきらはファン達に「心配には及ばないよ」と答え、走り出してゆく。
- ゆかりと力を合わせタルトーンを退けるも、フルーツの買い出しがまだ終わっていないので「ごめん!まだフルーツ買えてないんだ」と手を合わせていちかたちに謝り、直ちにUターン。「隣町まで探しに行こう」とゆかりの手を引いて走るあきらの手を、ゆかりも微笑みながら握り返し、「みんなが楽しみに待っているものね、あきら」「ありがとう、ゆかり」と2人は苗字でなく名前で初めて呼び合うのだった。
■第11話
- ゆかりが連れてきたファンクラブの面々に接客。とうとうゆかりファンまで虜にしてしまった。
- 悪い妖精の中ではビタードとタイマン。おいたが過ぎると注意しつつ街の人たちを庇う。
■第12話
- プリキュアの正体をバラそうとするいちかを制止し、周りを危険に晒すからと窘める。
■第13話
- 休憩に訪れたいちか達を出迎え、疲れ切ったひまりを気遣う。
- 八百屋のおじさんからはゆかりと一緒くたにお姉さん達と呼ばれていた。いちご坂に引越ししてから数週間は経っているので、近所の住人の性別の誤解は解けているようだ。
■第14話
- あおいが謹慎状態になった経緯を知って心配する。
■第15話
- あきらの妹・みくがキラパティを訪ねてきた。体調が良いので外出許可が出たのだという。あきらに日頃から仲間の評判を聞かされているらしく「いつもみんなを元気にするいちかちゃん」「スイーツ博士のひまりちゃん」などと一同を褒めちぎり、いちか達も思わずにんまり。
- 一方、あきらは突然の妹の訪問に驚き、外で家族に電話で連絡を取っていた。ただし、携帯電話ではなく公衆電話で、しかも1950~60年代主流だった鉄製の丹頂形電話ボックスである。1970年代以降主流となったガラス張りの電話ボックスですら姿を消しつつあるこの御時世に、何故この手の電話ボックスが残っていたのかは不明だが、「スイーツの街・いちご坂」のイメージ戦略として敢えてノスタルジックな雰囲気のものを残していることはあるかもしれない。
- みくはキラパティの手伝いをしたいと志願するも、慣れない注文取りやスイーツ作りに悪戦苦闘。なかなかうまくいかずしょげてしまう。そんな彼女がお守りとして取り出したのは、あきら手作りのチョコレート。幼い頃から「みくが元気で笑顔になるように」とあきらはチョコをプレゼントし続けてきて、それがみくの心の支えになっていたのだ。「私もお姉ちゃんの為に何かしたい」というみくにいちかは、新しいスイーツ作りを提案する。
- そこへ「木の上で昼寝していたら話が聞こえてきた」という変質者、もといリオが割り込んできた。みくのアイデアを応援して後押しするような事を言いつつ、あきらがやって来るとリオは入れ違いにその場を立ち去った。
- チョコケーキを作る間、ちょっと席を外すように頼まれ、ゆかりに連れられて公園に。「みくはなぜキラパティを手伝いたいなんて言い出したんだろう」と改めて訝しがるあきらに、ゆかりは「みくはあきらにそっくり、お互いに同じことを考えている」と微笑むゆかり。相手を大事に思い、笑顔にしたいという気持ちはあきらもみくも同じなのだ。
- そうこうする内にプードルチョコケーキが完成。その心のこもった味に、満面の笑顔になるあきら。みくもあきらからお裾分けされてそのケーキを食べて笑顔に。だがジュリオはその瞬間を待っていた。先程リオの姿でみくを応援したのも、姉を思う妹の思いの強さから生まれるキラキラルを狙うためだったのだ。キラキラルを奪われたみくは気を失い、あきらは怒りを爆発させる。「よくもみくに……許さない!」
- 変身するも、いつもの冷静さを失って怒りのままにジュリオに突進するショコラ。しかしジュリオが奪ったみくのキラキラルの力は強く、ホイップ達は縛り上げられ、ショコラも闇の球体に閉じ込められ大ピンチに陥る。
- その時、ショコラの耳にみくの声が聞こえてきた。「わたしのことを心配してのものではなく、お姉ちゃんの本当の笑顔が見たかった」 ショコラを閉じ込めた闇の球体の大元になったのはみくが作ったプードルチョコケーキのキラキラル。そこに籠められたいたみくの思いをショコラが感じ取ったのである。
- 妹の思いを受け取ったことで冷静さと気力を取り戻したショコラは闇の球体から脱出し、新技ショコラ・アロマーゼでジュリオを打ち破った。「姉妹の絆などに闇の力が敗れるはずが…!」と悔しげにジュリオは逃げ去ってゆく。
- いろいろあった一日が終わり、みくは病院に戻っていった。「お姉ちゃんをよろしくお願いします!」と礼儀正しくお辞儀するみくに「ほら、やっぱり似ている。守られてるのは妹さんじゃなくて、あきらの方かもね」と笑うゆかり達。そして姉妹は、また今度スイーツを作ることを約束し合うのだった。
■第16話
- 元気がないゆかりを心配して追いかけ、「好きという感情がよく分からないのよ」と珍しく胸の内を語られる。直後、いきなり現れたリオに警戒心を見せた。
- ゆかりの「好きなものがない苦しみ」を鋭く指摘するリオに対し、「ゆかりがいてくれて助かっている」と無難なフォローを入れるが、逆に「面白くないこと言わないで」と、かえって彼女を怒らせてしまう。
- 琴爪家のお茶会に参加。それぞれに合う和服をゆかりが用意してくれていたが、女性陣の中で唯一男物の赤い袴をあてがわれ、流石に困惑する。
■第17話
- リオの正体がジュリオと知ったゆかりによって、召集される。
- 変身時、暫定的リーダーポジションのゆかりの「いくわよ!」の号令に、年下2名と一緒に「はい!」と返事。
■第18話
- 前回から一夜明け、早速姿を消したジュリオが話題になった際に彼を「黒樹リオ」と何故か偽名の方で呼ぶ。
- キラパティの悪い噂をファンから教えてもらい、仲間に早速伝える。
- その方法はなぜか糸電話。ファンクラブの面々から情報を教えられた際に糸電話を使っていたので、同じ方法で伝えるべきと思ったのかは定かでないが、いかんせんシュールすぎる。
- 追い込まれて満員御礼の夢まで見てしまったいちかを見かね、出来ることをやろうと早速チラシ配りをする。
- 今回はビブリーと初顔合わせ。変身してマカロンと二人でビブリーと交戦した。黒幕ノワールの名前を明かした彼女にキラキラルを集める目的を問うが、無視された上にあっかんべーされた。その後、イルに簀巻きにされたジェラートとカスタードの拘束をマカロンと共に解いた。
■第19話
- キラ星シエルから「スイーツで自分を表現する」という高度な課題を与えられてパニックになった末にチョコクリームでケーキに自分の顔を描いて「こういうこと~!?」と言ういちかに、さすがに「違うんじゃないかな」と少々冷ややかな目でツッコむ。
- ピンチのホイップをショコラ・アロマーゼで救出。「さぁ、いくよ!」と号令をかけるも、なぜかみんな無言。
■第20話
- ゆかりと外出していたところ、シエルの店の前に設置されたモニターを発見する。そこには取材用のカメラが回っているにもかかわらずシエルに再度弟子入りをお願いするいちかの姿が。
- シエルがパンケーキを振る舞うという噂を聞きつけ養蜂場へ。バッグに入ったペコリンを連れていた。
■第21話
- いちご山の妖精がズラリと集まる光景に驚く。自分たちがプリキュアだと明かすと変身するよう求められ流石にたじろぐが、ゆかりのフォローで上手く流した。
■第23話
- ピカリオから事情を聞こうとするも本人の態度から険悪な雰囲気になり、顔を引きつらせつつしっかり聞きたいこと(ノワールの目的)を聞き出す。
- 自責の念からその場を飛び出すシエルを追いかけようとするいちかを止める。自分に厳しい性格の姉という立場をよく理解しているのだろう。
■第24話
- 中学校を舞台とした回のため出番は少ないが、しっかりグレイブの襲撃を察知しキュアマカロンと共にかけつける。
■第25話
- 買い物の途中、キラパティのファンの女の子たちに取り囲まれ、今日も王子様はモテモテ。一方、その間待たされているゆかり姫様はすっかり不機嫌モードに。
- そこへ、ゆかりに一目惚れしたというコンフェイト公国のナタ王子が現れて、いきなりゆかりにプロポーズ。「ちょっと待って!」と引き留めるあきらの声にゆかりは微笑みかけるが、続いての「学校やキラパティもあるし」という引き留めの理由を聞くや、むっとした顔になる。無難な社交辞令ではなく、姫が聞きたかったのは王子様自身の引き留めの言葉なのだが……。
- 恋敵からの宣戦布告と受け取ったナタ王子はあきらに勝負を挑む。しかし一般人とはだいぶ感覚にズレのあるナタ王子とは、ほとんどまともな勝負が成立せずグダグダに。
- ちなみにその中の歌の勝負では、豪快にシャウトするナタ王子の横でなぜか猫背になって赤面していた。
- また、キラパティを飾り付ける対決では、折り紙の花を折るという地味に女性的な一面を見せた。その際あきらが作った折り紙の花は菖蒲。花言葉は『メッセージ』である。
- プールサイドでのダンス対決では、ゆかりがエスコートしてくれたおかげで、ひまりが「本物の王子様とお姫様みたい」と絶賛する程の構図になっていた。
- 結局勝負は、スイーツ作りで決着をつけることに。自分よりも、ナタ王子が遊ばれているように感じたあきらはゆかりに「人の気持ちで遊ぶのはよくない。王子はあんな人だけど一生懸命だし、ゆかりのことを思って…」と釘を刺すが、逆にその言葉で傷ついたゆかりは「コンフェイト王国に行く」と宣言して走り去ってしまう。
- 思い悩むあきらをシエルが叱咤する。「ゆかりは繊細だから、強く言ったら壊れてしまいそうで」と言うあきらに、「言葉できちんと伝えないといけない事もある。どんなに心が通じ合っていると思っていても、心はすれ違ってしまう事もあるから」と諭すシエルは、あきらとゆかりの手を繋ぎ合わせる。さらにいちかのひらめきで、2人は力を合わせてチョコマカロンを作り上げた。
- 完成したチョコマカロンをナタ王子の宿泊するホテルに届ける途中、ゆかりは「自分は全然完璧じゃない弱い人間。自分を守る為にジュリオを傷つけた。まっすぐな目でわたしを見ないで」と初めて弱い姿を曝け出した。そんなゆかりをあきらは「見せてよ、ゆかりの気持ち全部受け止めるから。隠さないで」と力強く励ます。
- 2人がホテルに着くと、新幹部エリシオがナタ王子からキラキラルを奪っている現場に出くわす。変身しようとするも、ゆかりがスイーツパクトを落とすという彼女らしからぬミスを犯し、さらにエリシオのカードの鉄格子で阻まれてしまう。やむなくあきらはショコラに変身し、単身エリシオに挑む。
- しかしエリシオのカードを用いた攻撃に翻弄され、カードの檻に閉じ込められる。痛めつけられて意識が遠ざかるショコラだったが、ゆかりの身に危機が迫っていると気づくと、「ゆかりに手を出すなと言ったろ?絶対に守る!」と力を奮い起こす。「なぜ他人のためにそこまで身を削るのです?」と嘲笑するエリシオに「好きだから……大好きだから!……それ以外に理由なんて…ない!」と絶叫するショコラ。
- 檻から脱出したものの、満身創痍のショコラを抱き締めて涙を流すゆかりに「泣かせてごめん」と謝りつつ、優しく微笑んで髪を撫でた。
- その時、ショコラの胸の中から何か大きな光が輝いたが、ショコラもゆかりもそれに気づいていなかった。
- エリシオはカードモンスターを出現させ、そんな2人にとどめを刺そうとするが、いちか達が駆けつけてゆかりのスイーツパクトも取り返したことで形勢逆転。マカロンとショコラの息の合った攻撃で勝利する。
- この時にナタ王子とのダンス対決で「息があったパートナー同士でないとできない」として敬遠していたリフト(男性が女性を持ち上げる)のポーズを披露している。つまり二人は踊りながら戦っていたのだ。明らかにおかしい絵面なのだがこの2人ならばそれは当然というべき演出の暴力で一切のツッコミなくカードモンスターに物理的ダメージを与えた。
- 「ごめんなさい、ついて行くことはできません」と謝るゆかりを諦め、「あきら、ゆかりを幸せにしてくださいよ。男の約束デース」と言い残してナタ王子は去っていった。
■第26話
- いちか・あおい・シエルがセパレート型水着、ひまりはワンピース、ゆかりは大人っぽい白水着を披露する中、あきらはTシャツの上にパーカーを羽織り、下はショートパンツという格好。
- (ちなみに、パーカーの下にはセパレート水着を着ていた事が「コンプリートブック」にて明かされている)
- シエルとひまりがバナナボート、いちかとあおいがダイビングを楽しむ中、あきらは華麗にサーフィンをしていた。
- 無人島を探索中、木の蔦をヘビと見間違え、悲鳴を上げてあきらお父さんの陰に隠れるいちか・ひまり・あおい・キラリンの娘4人。お父さんは目が点になっていた。
■第27話
- 夏フェス『BLUE ROCK FES』に参加するワイルドアジュールの応援をすることに。ところが目玉バンドであるGANACHEと時間が丸被り、さすがに勝ち負けがつかざるを得ない現実をシエルに教える。
■第29話
- ゆかりと一緒に下校。老若男女問わずに街のみんなから気さくに声をかけられるあきらの姿に、ゆかりは口には出せない寂しさを積もらせてしまい、あきらの隙をついて走り去ってしまった。しかしあきらはゆかりを追いかけ、夕焼けに染まる展望台でゆかりをつかまえる。
- ゆかりから「なぜあなたは誰にでも優しいの?」と問われ、あきらは答える。「みんなの笑顔を見ると幸せなんだ。人が健やかに自由に暮らせるのって、当たり前ではないから……こうしてきれいな空が見えることも、こうして小さな花が咲いてるとか見つけられることも……全部幸せ。単純なのかな?」その時あきらの脳裏を過ぎったのは、夕日が差し込む病室でただ一人寂しそうにしているみくの姿。病気で不自由を強いられているみくのような人が世の中にはたくさんいることを思えば、当たり前で平凡な日常を満喫できることが幸せなのだという、いかにもあきららしい心優しき答えだった。
- そんなあきらの素直で立派な姿に対してゆかりは、「どうして私はこうなのかしら…」とつぶやき、自己嫌悪に陥り、そのまま走り去ってしまった。
- 翌日、一人で自宅の池に佇んでいたゆかりの前にあきらが突然現れ、ごく自然なスタイルで笹船を流したり石切りをして遊び出す。人ん家で何やってんだという感じで半ば呆れるゆかりに、あきらは「ゆかりもやってみて。面白いよ」と少年のような笑顔で石切りを勧めるが、ゆかりはつれない態度。「私、そういうことで笑顔になれるタイプじゃないわ」と言うゆかりに、あきらはごく自然に笑顔を向ける。
- 「また笑っている…」と訝しむゆかりにあきらは、「ゆかりと一緒にいると楽しいからだよ。いちかちゃん達も一緒」と答える。周りには楽しいことがたくさんあるのにと誘い水を向けても、ゆかりの表情は晴れない。
- ゆかりの祖母のしのがそこに現れ、お茶会で出す抹茶のスイーツをキラパティで作ってくれないかと頼んできた。ゆかりは逡巡するが、あきらが自分たちに任せてくれと勝手に承諾してしまう。そしてキラパティでの調理では、乗り気でないするゆかりを全く気にせず、中学生組はゆかりと一緒に新しいスイーツにチャレンジできるのがたまらなく楽しい様子。そんな年下の元気な娘たちに囲まれて次第に表情が和らぐゆかりの姿に、あきらも満面の笑みを見せるのであった。
- そしてゆかりは出来上がった抹茶マカロンを祖母に届けにいくことになるが、時間通りにやってこないとしのがキラパティに連絡してくる。一同がゆかりを捜索していると、エリシオを発見。変身した一同が見たものは、エリシオによって鏡の中に閉じ込められ、闇の鎖に縛られて悲鳴を上げるマカロンの姿だった。
- 自分の女……もとい「マカロンに何をしたんだ!」と瞬時に怒りを爆発させたショコラは、キャンディロッドにクリームエネルギーによる硬化コーティングを施し板チョコ状にして、それをガチの鈍器としてエリシオに殴りかかる。 拳で殴ってないから肉弾戦では無い…ハズデス。大丈夫。
- しかしエリシオとカードモンスターによる妨害でなかなかマカロンを閉じ込めた鏡に近寄れない。ショコラはありったけの気持ちを込めて叫ぶ。「マカロン! いや、ゆかり! 戻ってこい!」
- その言葉は最後の一押しになったか、光と闇の狭間でさまよっていたマカロンは、苦しくても光さす側にいることを決意し、鏡の中から自ら脱出する。そのマカロンをお姫様抱っこでキャッチするショコラ。そうなればもうあとは逆転の流れだけ。
- そして二人は手を繋ぎ……なぜか舞い踊りながら戦う。第25話同様に、この2人ならば当たり前だよねと言わんばかりの演出の暴力で一切のツッコミなくカードモンスターに物理的ダメージを与え、撃破に繋げるのであった。
■第30話
- 今日は苺野高校の学園祭。王子様に扮した実行委員長のあきらは多忙を極めていた。妹・みくの傍にいてやりたくてもままならず、みくと祖母のトミをいちか達に任せ、あきらは奔走する。
- この学園祭は去年までは普通のものだったが、今年はあきらの発案で来客にコスプレさせたり、ティーパーティーにスイーツを提供するなど、来てくれた人たちにどうしたら楽しんでもらえるかの工夫がこらされたものになったという。自慢の姉の活躍にみくもうれしそうだった。
- 「王子様…じゃなくて委員長、至急本部までお越し下さい!」という呼び出しで駆けつけると、迷子の女の子が泣き止まず、実行委員たちが困り果てていた。しかしあきらが「大丈夫、すぐお母さんに会えるよ。君の名前、聞いてもいいかな?」と優しく語りかけるや、女の子は笑顔に変わる。魅惑の王子様スマイルにはみんな惚れ惚れ。母親は無事見つかったが、その子の顔にみくを重ね合わせ、傍にいてあげられない自分に心が痛む。
- その頃、はしゃぎ過ぎたみくは咳き込み、体調を崩し掛けていた。心配する間にも呼び出しが掛かり、ジレンマに苦悩するあきらだったが、みく本人の「わたしは大丈夫」という声に後押しされて仕事に戻った。だがその姿をエリシオが見つめていた。「人々を救い慕われる王子様にもままならぬ思いがあるようで……王子様の闇、美味しそうですね」
- エリシオにキラキラルを奪われた来客たちは次々倒れてゆく。駆け付けたあきらはキュアショコラに変身するものの闇の空間に閉じ込められる。そこは「不思議の国のアリス」のトランプ裁判のような法廷になっていて、裁判長席に座るエリシオは、彼女の『罪状』を読み上げ始めた。
- 「被告人・剣城あきらは他人ばかりを優先し、体の弱い妹をないがしろにした。あなたは一体誰を守りたいのですか?全てを守るなど不可能で罪深い」と、一方的に糾弾して有罪判決を下したエリシオは、『究極の2択の刑』を与えた。天秤のような装置に乗せられた2枚の鏡にそれぞれ幽閉されたみくと来客者たちからキラキラルを吸い取り、どちらか助けたい方を選べというのだ。
- 死の天秤はターゲットからキラキラルを全て奪い尽くすまで止まらない。装置を破壊することもできず、焦るショコラをエリシオは嘲笑う。「見たいんですよ、あなたの闇を。大好きな相手を守るために身を削る行為には限界がある。だからどうぞ、大切な妹を守るために皆を切り捨てて下さい。それはまさしく闇の選択ですから」どちらを選んでもどちらかを切り捨てた悔恨と無念により心は闇に堕ちる。それこそがエリシオの仕掛けた罠だった。
- しかしショコラは叫ぶ。「確かにわたしの思いは矛盾しているのかもしれない……それでも!わたしは絶対に誰も犠牲にしない!」その熱き心に応えるかのように、結晶は犬の形に変わった。
- そしてショコラは自らのキラキラルを放出し、みくや皆に与える。奪われた分より多くのキラキラルを補給しようというのだ。「まさか自分の身だけではなく心まで削るとは」と冷笑するエリシオの表情は驚愕に変わる。なんとショコラの無尽蔵の愛から湧き出るキラキラルは、死の天秤の吸収能力の容量をオーバーしていた。装置は崩壊し、みくや来客者たちは解放される。「みんなのことを大切に思って何が悪い!」
- ショコラの心の限界が想像以上だったことに驚きながらも、エリシオは「しかし愚かという他はない」と、とどめを刺そうとする。疲労困憊で立つこともままならぬショコラは覚悟しかけるが、今度はみく達のキラキラルがショコラを守った。意識を失っていても、ショコラの皆を守りたいという心は伝わっており、みく達もその愛に応えたのだった。感謝したショコラは、ショコラ・アロマーゼで闇の空間から脱出し、外で戦っていたホイップ達と合流してカードモンスターを倒した。
- 学園祭も閉幕し、医務室で休んでいたはずのあきらをいちか達が探していると、あきらは実行委員やファンクラブ達にクッキーを配っていた。「後夜祭で手作りクッキーを一番大切な人に渡すと、自分の思いが伝わる」と言われており、あきらが誰に渡すのかと注目されていたのだが、あきらにとってはみんな等しく大切というわけである。だがやはりみくは特別。夕陽の中で、姉妹は仲良くお互いの愛のこもった手作りクッキーを交換し合うのだった。
■第32話
- 過去のいちご坂にてルミエルのカップケーキ作りを手伝うことに。あきらは直接作ることはなかったが、小麦粉をしまう箱や追加の卵を的確に出してあおいから感謝された。戦闘パート以外では珍しいあおいとのコンビネーションだった。
■第33話
- 消えたクリスタルアニマル達を皆で捜索するが、当然のごとくゆかりと一緒で、雨中デートの趣に。
- ゆかりに「スイーツのない世界を考えられる?」と問われるが、ポジティブシンキングのあきらには想像もつかない事であり、即答できなかった。
■第34話
- 散歩中のゆかりとクリスタルアニマルが入れ替わる珍事が発生。キラパティにやってきたゆかり(中身クリスタルアニマル)は真っ先に煮干しを見つけ食べまくるが、それはあきらがお婆ちゃんのおつかいで買ってきたものだった……。
■第35話
- ディアブルの能力が人の心に元々ある闇を増幅させるものだと推察。闇に当てられた大人たちはあおいとひまりを口々に罵倒していたが、たしかにディアブル到着前からこそこそ噂していた。
■第36話
- いちかと共にキラパティから帰ると源一郎と中いちご坂町内会の会長・副会長が揃って待ち受けていた。大の大人3人から土下座され、さらにいちかからもお願いされた内容は、町内会対抗大運動会のエースになって欲しいとのこと。ここ数年最下位の中いちご坂としては断り切れず、全種目出場することになった。
- そのことをみくのお見舞いに行ったときに話すと凄いと感心される。みくも見に行きたがるが熱があるため諦めてもらうことに。この時互いのおでこを当てて熱を見たのだが、帰りに少し咳き込んでしまう。
- 運動会当日。競技に専念するためキラパティの出店には加わらず、期待に違わぬ活躍を見せる。女子短距離走ではあっという間の1着、ドーナツ転がしでもぶっちぎり、利きチョコレートでも臭いだけでシエルよりも早く当て、ハードル走でもあおいを圧倒。
- そしてお昼休憩の時間。よく見ればいちかも心配するほどの大量の汗をかいている。クリスタルドッグも元気が無くなっており、心配したいちかが見に行くとあきらは座りへたり込んでいた。
- あきらはたくさん動いたからと言うが、いちかは分かっていた。昨日みくを見舞いに行っていたこと、クリスタルドッグもダウンしていたこと、そしてキラパティの出店に加わらなかったこと。あきらは風邪をうつされて、体調を崩した状態で競技に参加していたのである。
- 「みんなに気を使って言い出せなかったんですね」といういちかの言葉をあきらはやんわりと否定する。そうではなく、自分が最後まで頑張りたくて止められたくなかったから黙っていたのである。
- 両親の元を離れ祖母の家に引っ越して来たあきらだが、家族と離れるのは心細い。しかし隣のいちかと源一郎の様子を見てその楽しさから元気をもらっていた。その恩返しを精一杯頑張りたかったのである。
- しかしいちかはその頑張りは嬉しいけど無理しちゃダメ、とあきらを休ませる。源一郎たちも事情を理解し、中いちご坂町内会チームはあきらの分も頑張ろうと一致団結。あきらが抜けたことで代わりに参加したメンバーは大した成績は残せなかったものの、みんな心から楽しんでいる。それは先ほどまでのあきらと同じ。あきらもみんなのためという親切心よりも、単純に町のみんなと一緒に運動会をするのを心から楽しんでいたのだ。だから風邪を押してまで頑張っていたのである。
- あきらはその様子を見届けながら、シエルからのホットチョコレートを飲んで休む。こうした光景を見て改めてトミに「おばあちゃん家に、いちご坂に引っ越して、みんなに出会えて良かった」と告げる。心も体もポカポカで体調もかなり快方に向かった。
- そんなときに力を蓄えたディアブルが急襲。あきらも加わり変身して戦うが、ディアブルの闇がプリキュア達を染めようとする。
- しかしホイップはあきらの頑張りを見ていたゆえに、自分だって負けてられないと根性で闇をはねのける。それを見たショコラ達もまたいちかに負けてられないと闇をはねのけることができた。そしてショコラは巨大なアロマーゼでディアブルを包み込む。
- ディアブルを倒し、運動会も無事終わったが、今度はいちかに風邪がうつる。あきらは看病すると共に、みくにやっているようにいちかのおでこに自分のおでこを当てる。するといちかは、あきらのその行動から真っ赤になって倒れてしまうのであった。
■第37話
- シエルのオーナー・ソレーヌがやってきた。都会のパリと下町のいちご坂を比較しては見下す彼女に「住む人の温かさ」を売りにしようとする。が、そもそもいちご坂のスペックが天才パティシエにふさわしくないとして聞き入れられず。
- 実際のところシエルは目の前の人を想ういちかの姿勢にかなり感銘を受けているため、あながち間違いではなかったりする。
◼️第38話
- ペコリンがルミエルの力で人間の姿に。早速お手伝いを申し出ていると、ひまりと一緒に卵、薄力粉、バターが足りないと申告する。
- おつかいに出たペコリンをこっそり尾行する役目は中学生組にまかせキラパティで留守番。余計なことは言わないががっつり窓の外を見ていたあたり心配していたようだ。
◼️第40話
- ディアブルの能力を手にしたグレイブからいちご坂を救うため、街中の店を借りてスイーツ作り。ショコラは第6話のチョコレート専門店へ赴く。
◼️第41話
- いちご坂中のスイーツからキラキラルか抜き取られる事件が発生し、目撃証言からリオが疑われる。詰め寄る大人たちを見て「いくらなんでも攻撃的すぎる」と疑問に感じた。
- その夜クリスタルアニマルの尾行で真犯人を捉えることに成功。マカロンとショコラが攻撃すると、その正体はリオに化けたネンドモンスターだった。
◼️第42話
- 落ち込んでいる学校帰りのあおいを、ゆかりと一緒に待ち伏せ。「さぁ、行くわよ」「えっ?どこに?」「いいところ」あきらはあおいをお姫様抱っこし、連れて行ったのは………キラパティだった。
- パジャマパーティーでは案の定、男物のようなパジャマ姿を披露。ゆかりとは対照的であった。
- 「もし大好きなスイーツがなくなったらどうする?」というあおいの問い掛けに、「チョコがなくなる前に私のをみくにあげる」とこれまた彼女らしい答えを言うが、「私が一番じゃないのね」と言いたげに、隣ではゆかりが若干おかんむり。
◼️第43話
- ひまりのオーディションに付き添い廊下で待機していたところ、モデルにスカウトされてしまう。あまり人気者の自覚がない王子様は大慌て。
- プリキュア姿とはいえ自分らしいオーディションができ、晴れやかな笑顔のひまりを無言ながら優しく見つめる。
◼️第44話
- 昔、「ワンちゃんの雪だるまを作ってあげる」と約束し、夢中で作り上げてみくに見せようとしたが、みくは入院していた事を思い出して悄然としてしまった事を思い出していたあきら。そんな彼女にみくは「進路相談があったって聞いたけど、お姉ちゃんなら何にでもなれると思うな!お姉ちゃんは何になりたいの?」と無邪気に問い掛ける。だが「研究者になって、みくの病気を治す方法を見つけたい」とあきらが答えると、みくは一転して辛そうな顔になり「そんなのダメ!」と叫んだ。
- 病院のロビーでみくは一人思い悩む。自分のせいで、お姉ちゃんは進路どころか人生まで捧げようとしているのではないだろうか、と。その心を見透かしたかのように公衆電話が鳴った。受話器から語りかけてきたのは勿論エリシオ。「あなたはお姉さんの未来を奪おうとしている。お姉さんは何にでもなれるはずなのに」と囁くエリシオに反論することもできず、「自分はお姉ちゃんの重荷になって、今までも、これからもずっと縛り続ける。そんなの嫌!」と己を責めるみくの心は闇に染まっていった。
- キラパティで冬の新作の打ち合わせ中も、みくの事が心に引っ掛かっているあきらは浮かない顔。そんなあきらを気遣って、自宅で勉強中の彼女に、いちかがチョコレートを差し入れてくれた。元気が出たあきらは、お礼にいちかの勉強を見ることに。いちかの母の写真を見て「みんなのために世界を回るなんて簡単なことじゃないのに本当にすごい。わたしもそうありたいと思う」と言うあきらは、何かを決断して吹っ切れたかのような晴れやかな顔をしていた。
- そこへ祖母のトミから、みくが病院から姿を消したと聞かされ、あきらは必死で探し回る。いちか達も全員で捜索するが、みくはどこにも見つからない。そんな中、リオがふと思い当たった。「ノワールの世界に連れていかれたか…」
- そしてあきらの前に突如、電話ボックスが現れた。「お姉ちゃん、ごめんね…」と謝るみくの声に必死で呼び掛けるあきらだったが、ボックスから出ると、そこには音もなく雪が降りしきるモノトーンの荒野が広がっていた。彼女もまた、ノワールの世界に転送されたのだ。
- クリスタルドッグが導く先に行ってみると、そこには1体の雪だるまが。中からはみくの声が聞こえてきた。「お姉ちゃん、私がいなくなってうれしい?」そこへ現れたエリシオは「これは彼女が望んだ姿、いいえ、あなたが望ませた姿です」と嘯く。
- あきらはショコラに変身、エリシオも氷の戦士に変身して応戦する。「みくを返せ!」と激高するショコラを逆に、「妹を思い選んだはずの未来が逆に彼女を追い詰めた」と責めるエリシオ。そして心を闇に飲まれたみくの雪だるまは「こんな私、もういない方がいいよ!」と巨大化して暴れ出す。リオの手引きでホイップ達がノワールの世界に駆け付けるが、その目の前でショコラは巨大雪だるまの中へ吸い込まれてしまった。
- 雪だるまの中の異空間で、ようやく見つけたみくに呼び掛けるショコラ。だがエリシオは「彼女はここにいた方が幸せ。どうです、2人そろって闇の中で暮らしてみては」と揺さぶりをかける。その異空間の中では、まだみくが入院する前の幼かった2人が一緒に遊んでいた頃の光景が、風船のようにいくつも浮かんでいる。しかしそこに写っているのはみくではなくあきらの幸せそうな笑顔ばかり。そしてたまに挿入されるのは、みくの入院が決まって笑顔をなくして沈むあきらの姿。そうだ、あの頃の自分はこんな感じだった。暗く沈んだ顔ばかりで……キラパティの仲間達にさえ見せることのないその表情が示す感情は……
- エリシオに「強がっていたけど、本当は淋しかったんでしょう?」と心の奥底を言い当てられたショコラは、こらえきれず涙を流す。「そうか、私は淋しかったのか、ずっと……」
- 「みんなを助けるかっこいいヒーロー」なんてあきらが自ら選んだ姿じゃない。あきらが「みくが望む最高のお姉ちゃん」になろうとした結果だ。だが、本当はみくは知っていたのだ。元々はあきらにとって大切なものはみく一人だけだったことを。妹と離れて空っぽになった姉の心が淋しさという闇に塗りつぶされないようにするため、みくは、お姉ちゃんは何でもできる、誰からも頼られ愛される存在なんだと言い続けた。そしてあきらは、学校や街の中で「みんな」から頼られ愛される存在になり、寂しさなんて感じる暇もなくなった。
- 「だからみくはわたしの淋しさを知って……守っているはずのわたしはずっとみくを苦しめていたのか」と自責と後悔に苛まれるショコラの体を闇が覆ってゆく。「そのまま闇に消えるがいい」と勝利を確信したエリシオだったが、しかしショコラは凛として叫んだ。「私は闇には染まらない!この淋しさこそがわたしの強さ、そして愛だ!」
- それでもなお「これ以上私に縛られないで」と心を閉ざすみくに、ショコラは語りかける。「私は自分で道を見つけたんだ。これはわたし自身の願い。わたしはみくを治す、そして同じ病気で苦しむたくさんの人達も!」 みくだけではなく、多くの人を救うために手を伸ばす道を選んだ姉の心から溢れる光に包まれる。
- たとえ淋しさをごまかすことから生まれた思いであっても、たとえみくのために演じた役割であっても、「みんなを助けるかっこいいヒーロー」であることは自分が自分で決めた生き方だ。誰のせいにするつもりもない。最高にかっこいいお姉ちゃんの姿にみくは「ありがとう…」と涙を流し、その心は闇から解き放たれた。
- 戦いが終わり、救出されたみくはそのまま眠りに着く。気づくと朝になって病院のベッドにいたので、みくは昨夜の出来事はあくまで夢の中の出来事として認識することになった。
- いちか達が作った出張かまくらパティスリーの中でくつろぐ2人。ホワイトチョコを雪だるまに見立て、「いつか本物を作ろう」と約束するあきらとみくはすっかり闇から解き放たれ、明るく笑い合うのだった。
◼️第45話
- ゆかりの発案により、キラパティでクリスマスパーティーを開催する。トミとみくも嬉しそうにしろくまブッシュドノエルを食べ、それを見たあきらもにっこり。ついでにファンクラブの皆も感涙。
- そんな中なんとゆかりが留学宣言。家族以外は親友のあきらすら初耳で、お開き後に「ほんと聞いてないよ」と苦笑するのだった。
- お開き後キラキラルを求めて襲撃したエリシオと対峙。様々なカードを駆使し自分に近づけさせない戦法だが、すぐさま「バラバラになっちゃダメ」と仲間にアドバイスする。その後キュアマカロンを直接狙うエリシオと近接戦になり、キラキラルの力で防御した。
◼️第46話
- シエルからみくへのお見舞い用チョコレートを受け取る。その時話の流れで遠くの大学を受験することを明かすが、あきらはもう既にみんなや妹と離れていても心が繋がっていると確信できるだけの強さを身につけていた。
■第47話
- 感情が失われた『空っぽの世界』では人々の物事に対する興味関心が極端に減っていた。人一倍優しいあきらも例外ではなく、何かの拍子で喧嘩する八百屋のおじさんとケーキ屋店主を見ても「あの人たち、何を興奮しているんだろう」とそっけないリアクション。
- 余談だがこの世界、人間の服装は男女の最低限の違いのみ汲み取られた制服風に統一されている。ゆえにあきらの貴重なスカート姿のシーンであった。
■第49話
- エリシオの一件が終わって1年後。あきらは本命の医大に一発合格し、進学を待つのみとなっていた。
- そして数年後。とある病院で研修医として働く、少々伸びた後ろ髪を結ったあきらの姿があった。
HUGっと!プリキュア第36話・37話
- 他のプリアラメンバーと共にはなチームの一員としてプリキュアの探索に出る。
- 初期のプリアラメンバーは第37話で夢原のぞみ(キュアドリーム)(「Yes!プリキュア5」/「Yes!プリキュア5GoGo!」)以外の「ハピネスチャージプリキュア!」以前の36人のプリキュア戦士と初共演をした。
映画
- いちかにお花見に誘われるが、妹の看病があるからと断る。
- しかし突如現れた和風の少女(サクラ)に呼び止められ、一人奮戦するホイップの元に駆けつけて変身、赤狗を撃退する。
- その後サクラによってゆかりと共にノーブル学園へと飛ばされる。ノーブルにふるまわなくてはと思うゆかりが同校の生徒と「ごきげんよう」と挨拶をするのを見て「馴染んでる!」と驚いたり、七瀬ゆいに壁ドンして赤面させ(この時ゆかりは本編で見られないような表情で苦笑していた)、Goプリメンバーに怪しまれるなど、本編とは打って変わってコミカルな描写が目立っている。
- Goプリメンバーに事情を説明しようとしたところ、何者かの襲撃を受けゆかりとともに変身しようとするが、春野はるか達に制されはるかたちがプリキュアに変身して戦うところをゆかりとともに目撃することになる。
- 戦いが終わりGoプリメンバーやまほプリメンバーとともにキラパティで食事することになった時、Goプリメンバーからプリキュアだと信じてもらえたものの彼女らとの実力差を口にする。その後カレーライスを食べて熱がるひまりをなだめる。
- 桜が原では大狗を仲間達と共に倒すものの、直後に現れた五月雨の奇襲に遭い、カスタード・ジェラート・マカロンと共に折り紙にされてしまう。
- しかし1人残されたキュアホイップの奮闘やサクラの五月雨への呼びかけで五月雨はシズクに戻り、ショコラを含め今まで折り紙にされたプリキュアも元に戻り、最終形態に変化した鴉天狗と戦い勝利する。
- エンディングのお花見シーンではキュアフェリーチェに玉子焼き?を食べさせてもらっていた。
- パリで開かれたパーティで突如現れたジャン=ピエール・ジルベルスタインにシエルが顎クイされるのを目撃した時、いちひまあおほど表情を崩さなかったが動揺するようなそぶりを見せていた。
- 後半の戦いではパリで起こった騒動の黒幕であったクックに挑むが彼女の能力でザリガニにされてしまう(⇒ザリガニショコラ)。それでも勇敢に戦おうとするもののザリガニの習性のためかどうしても後ろに下がってしまう。しかしその習性を利用して、尻尾で敵モンスターを攻撃する戦法を編み出す。
- エンディングではなぜか店内で飼われていたザリガニを前にダブルピースをしていたり、仲間とともに倒れたままのエッフェル塔の復旧に励んだ。
- 出張キラパティを開店中、はぐたんを抱きかかえながら下り坂を疾走して向かってくるはなをゆかりとのコンビネーションで横断幕を使ってナイスキャッチ。
- はながはぐたんを頑張ってお世話しているのを聞いて感心し「よしよし」と頭をなでる。相変わらずのイケメンである。
- ウソバーッカの襲撃に遭い、ウソブクによって中に取り込まれてしまい、そこでさあやとほまれに会うことに。なんやかやあってあおいたちがほまれを追いかける中、ゆかりに「どうしようか」と話すと、「交流を深めたら?」と包まれてる結界ごと押されてしまい、さあやに接近。図らずも2年連続壁ドン状態(結界を挟んでいるが)で、そのイケメンっぷりにさあやは顔が真っ赤に。
- ミデンによって仲間ともども想い出を奪われ小さくなってしまった。
- 仲間たちやHUGっと!プリキュア・スター☆トゥインクルプリキュアのメンバーたちとともに宇宙を旅することに。予告映像では火山が噴火する灼熱の惑星でゆかりとともにぐったりしていた。
- 『スター☆トゥインクルプリキュア』のユニ(キュアコスモ)以降の19人(ユニから『ひろがるスカイ!プリキュア』のプリンセス・エルちゃん(キュアマジェスティ)までの19人。)19人と初共演。
- 同映画のメインキャラクターではないが台詞付きで登場。独りで行動した結果遭難しかけたゆかりが脳裏に思い浮かべていたが…。
- 後半ではマカロンの元へと駆けつけた。
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