ウソツキ!ゴクオーくん
うそつきごくおーくん
概要
「ウソツキ!ゴクオーくん」とは、地獄で連載中の超超超大人気作品。
八百小学校に突如舞い降りた地獄の使者を倒すべく、主人公のゴクオーくんとネコカラス、そして身長139m体重33tの小野天子(20歳)が活躍するアクションバトルストーリー。
初連載は怒涛の1000ページ掲載。単行本は108巻発売され、累計1000万部を突破。更にはアニメ化やゲーム化、ノペライズまでされている。すでにハリウッドから3D映画化のオファーが来ており、ノーベル文学賞の候補にもなっている。JAM_Projectによるアニメ版OP曲はオリコンや各配信チャートで800週連続1位という快挙を成し遂げ、アニメのBDやDVDの売上数も年間不動の1位である。
また、ゲーム版はカプコンから発売されており、メーカー繋がりで、バトルサーキットがオマケとして収録されており、ファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
本作から誕生したベイ丸やエンピツファイトは2024年パリオリンピックより正式競技に採用されることが決まっている。
「ウソだよ~!
オレっちはウソが大好物でね!」
概要(これはホントだぜ?)
『月刊コロコロコミック』(小学館)で連載されていた、吉もと誠の漫画作品。
副題は「A small lie is useful in some cases.」(「嘘も方便」の英訳)。
単行本は全25巻。2000年以降のコロコロオリジナルストーリー漫画において20巻以上刊行したのは本作とドラベース、怪盗ジョーカーのみである。
第61回小学館漫画賞・児童向け部門を受賞。
元々2011年に『別冊コロコロコミック』で読み切り作品として掲載されていたが、主人公の魅せ方や伏線回収が素晴らしいと読者から人気を獲得し、4か月後に連載へ昇格。その後『月刊』へ移行し2021年9月号にて感動の最終回を迎えた…と思いきや同号に掲載されたのはウソ最終回で(この回の扉絵には「ウソいっぱいの最終回」と書かれており、実際は青文字表記の太字部分だけ読むと「ウソ最終回」と読めるというヒントが隠されていた)翌10月号の別冊付録にて掲載された真最終回にて本当に完結。最終回が別冊付録として掲載されるのはコロコロとしては異例の試みである。
基本的に一話完結系で、主人公の「ゴクオーくん」がウソを武器に学校や町で巻き起こる様々な事件を解決していく。時折地獄や天国を巻き込んだ壮大な話になる。
あらすじ
この世の中には様々なウソがある。良いウソに悪いウソ・・・、
そんなあらゆるウソが大好物な男の子がこの物語の主人公である。
八百小学校に突如現れたソイツの名は・・・、ウソツキゴクオーくん!
主な登場人物
現世の人物は名字か名前のどちらかしか判明していない人物が多く、また、名前(特に名字)には当て字が使われていることが多い。
ゴクオーの学年は14巻64話までは5年生。次の65話からは6年生となっており、進級に伴いクラス替えも行われている。
八百小学校
5年2組
※名前が太文字表記のクラスメイトは、進級後もゴクオー・天子と同じ6年2組になったメンバー。ゴクオーと違うクラスになったメンバーに関してはカッコ内に6年生でのクラスを表記。
6年2組(6年生編以降)
元5年2組のメンバーについては上記参照。
その他の児童
ここでは2組以外のゴクオー達の同級生や先輩・後輩の児童を紹介する。
- 捻田斜録(ひねた しゃろく)
5年1組の児童で細身の長身の少年。人をダマすのが好きでゴクオーをライバル視しているが実際はウソツキキャラで目立ちたいだけの小物。
- 肉鱈(にくたら)
5年4組の児童。x印状の鼻がトレードマークで語尾に「〜よーん」をつける。名前通りの憎たらしい性格。
5年2組が日曜に学校でゴクオーのサプライズ誕生日パーティーを企画した際にはそれを利用して職員室に忍び込み、先生に没収されたレアベイ丸を取り返そうとするも、ゴクオーにそのことがばれ、舌を抜かれてしまう(ゴクオーは「証拠もあるし明日には先生にこっぴどく叱られるだろう」と言って見逃した)。
- 大荒輪太郎(おおあらわ たろう)
6年3組の児童で副児童会長。太眉毛が特徴。
当初は八百小を日本一の学校にするべく、ゴクオーや番崎などの問題児を更生させようと児童会選挙に立候補していたが、自分がゴクオーに疑われても最後まで彼を信じる天子の姿を目の当たりにしたのをきっかけに考えを改める。児童会長であるちなつには頭が上がらない。
- 藤堂ちなつ(とうどう)
6年1組の児童で児童会長。
正義感が強く、ゴミ拾いや花壇の修復など会長らしい行動をし、また全国小学校の討論大会で優勝する等、かなり優秀である事も窺える。新聞クラブの矢木増(やきまし)によって、学級花壇を荒らしたという新聞をでっちあげられた時も冷静な対応を見せた。完璧な人間に見えるようだが、グリンピース、お化け屋敷、習字の授業が苦手。
6年生編以降
- 向月進(むかつき すすむ)
6年4組の児童で、雨地の新たなクラスメイト。
面倒見が良く心優しい性格をしており周囲からの信頼は厚いが、非常に怒りっぽいのが玉に瑕。
元々は、作者の吉もとが描いた別の漫画の主人公であった。
教師
ここではゴクオーのクラス担任の皆見以外の教師を紹介する。
- 角園(かくぞの)
5年1組担任の男性教師。
とにかく真っ直ぐで挨拶などしっかりしているが、時折児童より熱くなってしまう体育会系。
スポーツ観戦を趣味としており、ココア味のプロテインが好物。
- 田段(ただん)
5年3組担任の女性教師。
豪快な性格で、児童からは「女戦士」と呼ばれている。
- 吹風(ふきかぜ)
5年4組担任の男性教師。眼鏡に顎髭が特徴的なベテラン。
つかみどころがないが、児童からは慕われているらしい。
作者曰く、あまり面白いことを言わない高田純次のイメージで描いている。
- 険市(けわし)
2年2組担任の男性教師。
自他共に厳しく、番崎からも恐れられている存在。自身の受け持つクラスを貫禄のある児童に育て上げる徹底的行動主義者。
柔道経験者で、陶芸を趣味としている。
- 朗花(ほがらか)
2年1組担任の女性教師。
パーマヘアやふくよかな体型が特徴。
- 真受(まうけ)
お笑いクラブ担任の男性教師。
絶賛婚活中だが惨敗続きであり、本人もかなり気にしている(お笑いクラブ部員の与渡(よわたり)が自身の婚活をギャグのネタにしたことを知った際はガチギレだった)。
- 固水(こすい)
八百小の教頭先生。薄い頭髪とカイゼル髭が特徴。
嫌味な性格で、何かにつけて児童たちにネチネチと小言を言うが、校長やその親戚であるルシオに対しては媚び諂っている。
初期設定は痩せ型で眼鏡をかけていたのだが、当時の担当が太ってた方がいいと言って作者も賛同し、現在の容姿になったとX(旧Twitter)で語っている。
- 育美童二(はぐくみ どうじ)
八百小の校長先生。
温厚で生徒思いな性格をしている一方、正義感が強い一面もある。
サタンが校長に赴任している間は教育委員会へ異動になったが、サタンが学校を去ったため戻ってきた。
用語
現世の地名・施設
八百町
ゴクオーが現世で暮らす町。恐喝や置き引き等の犯罪が時々発生したり迷惑行為を働く学生がいたりと、治安はお世辞にも良いとは言えない。
由来は「嘘八百」から。
八百小学校
ゴクオー達が通うどこにでもある普通の小学校。展開の都合上備品がよく壊されており、特に窓ガラスが割れることが多い。
出摩小学校・出摩中学校
八百小近くに存在する学校。登場する児童や生徒たちのほとんどが問題児ばかりで、たまにゴクオーたちと絡むことがよくある。
由来は「デマ」から。
松叶小学校
八百小近くに存在する小学校。
由来は「真っ赤な嘘」から(松叶→まつかな→まっかな→真っ赤な)。
洞小学校
由来は「ホラ吹き」から。
笛育公園
八百小の児童がよく遊ぶ公園。
由来は恐らく「偽物」を意味する「フェイク」から(笛育→ふえいく→フェイク)。
まつした屋
駄菓子屋。八百小児童のたまり場(番崎談)的スポットで、多くの子供達で賑わってる。
定食おこめ
三白の実家である定食屋で、彼女曰くレストランのようにおしゃれではないが、周りからはすごく美味しいと評判の良い定食屋として知られている。
箱園塾
江里戸が通っている塾。合格率99.9%で全国3位の実績を持っている。
江里戸はその講師である壁心(かべこころ)によってピンチに陥りかけたことがある。
十王荘
商品・劇中劇
ベイ丸
番崎達男子の間で人気のベーゴマ型ホビー。
スピンプレート
ベイ丸のライバルホビー。ゴクオーの1つ下の後輩の尾座成(おざなり)がファン。
ハンドスピピー
指にはめて手で弾くことでいつまでも回り続け、さらに回し続けると必ず1種類の模様が浮き出る大人気ホビー。
元ネタはハンドスピナー。
エンピツファイト
とある出来事がきっかけで起こった鉛筆ブームから6年3組の高富(たかとみ)が考案した鉛筆を使ったオリジナルホビーで、男子の間で大人気となった。
詳細は個別記事にて。
元ネタはバトル鉛筆。
ワッピーちゃん
天子のお気に入りの犬のキャラクターで、女子に人気のキャラ。
文具やハンカチ、目覚まし時計などさまざまなグッズが出ており、作中世界ではかなり人気がある模様。
また、よく似た別キャラも登場しており、天子の母親がワッピーちゃんと間違えてそのキャラの鉛筆を買ってきた際は、「柴ワッピー」と天子に名付けられている。
クエストクエスチョン
通称クエクエ。
発売半年前に有名ゲームメーカーが発表したゲームだったが、その時公開されたのはキャラクターのイラストのみで、ジャンルや内容は謎のまま発売を迎えた。
その正体はアナログのトレーディングカードゲームだった。
昆虫メダル
昆虫をモチーフにしたキャラクターが描かれたメダル。
元ネタは妖怪メダルと思われるが、虫モチーフのキャラクターや、メダルにじゃんけんマークが描かれていたりと甲虫王者ムシキングを思わせる要素もある。
ゴルフキャップえんぴつ
押結が欲しがっていた転がし鉛筆で、付属しているキャップがパターの形となっている。
ヒサエが傘を貸してくれた押結にお礼としてプレゼントした。
ニャンコナイト
飯音がかつてのクラスメイトである右山(みぎやま)と左谷(ひだりたに)と共に遊んでいたゲーム。
じごくのブック
ゴクオーが図書室で読んでいたお気に入りの本。
ゴクオー曰く地獄が繊細に描かれており、その内容は地獄がどんな恐ろしい場所であるか紹介しつつ、おちないために正しい生き方について書かれており、最後にクイズがある。
中学生探偵スグルシリーズ
図書委員で5年3組の野秋(のあき)が一番お気に入りの本。
探偵で中学生のスグルが主人公の推理モノで、小学生に人気があるシリーズ。20巻以上発売されている。
作中では消えたダイヤを見つける話が出ていたが、それ以外にもタイムスリップしたり、宇宙に行く話がある。
オレはゴタロウ
野秋が番崎から宿題で読む本としておすすめを聞かれた際、本が嫌いな彼が読めそうな本として勧めた。
その内容は番崎のような性格をしているが友達想いの主人公ゴタロウが転校生のために頑張るというもの。
シガレッチョ
ゴクオーが好み、いつも咥えている駄菓子。
ココアシガレットの一種で、タバコみたいな形をしているチョコ菓子。
ナガ〜イ棒
棒状のスナック菓子。40cmで40円。
サラダ味やカレー味などがある。
元ネタはうまい棒。
ポッキノコ
溶けやすいチョコにプリッツ状のクラッカーが刺さった駄菓子。
チョコバード
開けるとフタ部分にたまに金の当たりがついてるチョコレート菓子。
元ネタはチョコボール。
タイカ-L6
拙井が修学旅行で京都に行く際、父親から借りたカメラ。幻の型といわれるほどのレア物らしく、たまたま目に入った中年の男2人組に盗まれてしまうも、ゴクオーのおかげで無事に取り返した。
フラハナダンス
巷で流行っているダンス。あるアイドルが踊ったもので、両手に花をつけて踊るのが特徴。
その他
ウソバテ
ゴクオーが長らくウソに触れてないとゴクオーの身に起こる夏バテ的な現象。
学校が無くウソ案件に触れる機会が少なくなる夏休みといった長期休暇中に起こりやすい。
おちこぼれ軍団
5年2組の中でテストの点数が下の方であるゴクオー・番崎・ヒッチー・田ノ上の4人組で、いつもテストの点数を報告し合っている。
チームBA・KA
林間学校で枕投げをした際に旅館の部屋の照明を破損してしまった番崎・ヒッチー・鉄谷がゴクオーを欺くために結成したチーム。
案の定ゴクオーに破損してしまったことを見破られてしまうが、実際は旅館で働いていた職員によって既に破損していたことが判明した。
泥箱事件
八百町で起こった怪事件。中に泥がぎっしり入っている箱が家のポストに入っているというもの。
八百中学校の男子生徒が犯人で、後にムシャクシャしたからやったと供述している。
ウソのようでホントな誕生秘話
単行本やコロコロコミックのインタビューによれば、作者の吉もと氏が、担当編集者から「『ウソ』をテーマにした漫画を描いてほしい」と言われたのがきっかけである。吉もと氏曰く「初めはウソを言うのは嫌で、悪を懲らしめるバトル漫画を描きたかった」らしいが、「もし、ウソで敵を倒すとしたら?」と思いつき、今のゴクオーくんに繋がったらしい。
関連タグ
ゴクオーくん100users入り ゴクオーくん500users入り
吉もと氏の次回作で、現在は週刊コロコロコミックにて連載中。
本作のとあるクラスメイトが描いた同名の漫画(いわゆる劇中劇)が基になっている。