一流のストライカーという生き物は
その瞬間、最もフットボールの熱い場所に…
突如として出現する────。
くたばれ日本サッカー! もう一度夢を見るために‼
概要
原作は『神さまの言うとおり』を手掛けた金城宗幸、作画は『ドリィ♡キルキル』を手掛けたノ村優介。「エゴイスト系ストライカー育成サッカー漫画」と紹介されている。
『週刊少年マガジン』(講談社)にて2018年35号より連載中。2024年10月現在で31巻まで単行本化されている。
また、別冊少年マガジン7月号より青い監獄(ブルーロック)入寮前の凪誠士郎を主人公とした公式正史スピンオフ『ブルーロック-EPISODE 凪-』が連載中。こちらの作画担当は三宮宏太。
エイトビットの手によってテレビアニメ化されている。また、2023年と2024年には舞台版が公演された。後述。
ストーリー
サッカー日本代表がFIFAワールドカップをベスト16で終えた2018年、日本をW杯優勝に導くストライカーを養成すべく、計画の全権をもつ絵心甚八が選んだユース年代のFW300人を対象とした青い監獄(ブルーロック)プロジェクトが起ち上がる。
失格者は日本代表入りの資格を永久に失うという条件の中、無名な高校生プレイヤーである潔世一は同じ頂を目指すライバルと時に戦い、時に協力しながら、世界一のストライカーを目指し、試練に挑んでいく。
作風
本作はサッカー漫画の皮を被ったデスゲーム漫画と呼ばれる。
理論染みた描写は多かれ少なかれ存在するが、「脱落=死」に等しい設定や、サッカーとしての描写より駆け引きや自己啓発の方が凝っており、ストライカー養成と言いながらも技術・戦術・栄養指導的な描写はあまりない。スポーツを題材にした作品としては極めて異質である。
反響
サッカー漫画でありながら従来の日本サッカーそのものを否定する漫画であり、後述する数々の露骨なセリフ・表現はもはやヘイト創作と言っても遜色ない。
それゆえ、選手間の連携(チームワーク)を重視するサッカー漫画を求めている人には、まずオススメできない。作中にも「俺にとってボールは友達でもなんでもなく、俺を輝かせるためのただの球体下僕だ」と発言するキャラクターが存在するほど。
作中で絵心が本田圭佑や香川真司を実名で「カス」呼ばわりして日本のサッカーの在り方を真っ向から否定し「エゴこそがストライカーを育てる」と主張、第一話から炎上したことでも知られている。また、他にも実在の選手や監督を揶揄する描写があり、最初のうちはネット上でも評判は良くない方だった。
しかし着実に売り上げを伸ばし、アニメ化を機に大人気漫画となり、累計発行部数は2023年時点で3000万部を突破している。アニメ版では実在選手を否定するような台詞は改変された。
登場人物一覧
青い監獄プロジェクト関係者
青い監獄参加者
チームZ(伍号棟)
主人公が一次選考で所属したチーム。
一次選考時のライバル達
チームV
凪誠士郎(CV:島﨑信長、演:【1st】小坂涼太郎【2nd,3rd】佐藤たかみち)
チームW
チームX
チームY
二次選考以降登場の参加者
潔達とは別の伍号棟にいた参加者。
糸師凛(CV:内山昂輝、演:【2nd】長田光平【3rd】草地稜之)
U-20日本代表
トッププレイヤー
作中、世界的に有名なプレイヤー。
ダダ・シウバ(CV:ロバート・ウォーターマン)
その他
一難高校監督(CV:小山力也)
ジローラン・ダバディ(CV:荒井聡太)
御影玲王の父(CV:東地宏樹)
御影玲王の母(CV:早見沙織)
成早星奈(CV:鈴代紗弓)
成早夕夜(CV:引松芹香)
成早陽太(CV:石井未紗)
成早天花(CV:和多田美咲)
千切豹馬の母
御影玲王のばぁや(CV:小山茉美)
國神錬介の妹
照朝熱人(CV:阪口大助)
夏木春太郎(CV:高木渉)
氷織銀次
氷織準子
レイ・ダーク…国際サッカー連合(PIFA)のエージェント
ゲストキャラ
プロサッカー選手の三笘薫のゲスト出演によるキャラ。
アプリゲーム内でブルーロックに参加するメンバーの1人として登場している。
ブルーロックの中でも指折りの実力者で、爽やかな見た目と棒読みな話し方が特徴…?
用語
- 青い監獄(ブルーロック)プロジェクト
全国から300人の優秀な高校生FWを集め、最後の1人になるまであらゆる選考を与えて磨き上げる、選ばれない299人の人生を滅茶苦茶にさせる勢いで作られ、日本のW杯優勝を見据えた計画。
300人の参加者は敗退、脱落すると永久にサッカー日本代表になる権利を失う。
逆に上位5人は選考に残った結果、その過程で無条件でU-20日本代表FW登録選手となり、U-20各国代表たちとの試合を行うという予定になっていた。
新入職員のアンリと、アンリが外から招いた謎の男である絵心が中心となり企画が動いているが、その内容や実態がない実績から他の連合職員やマスコミには受け入れられていない。
プロジェクトが進むにつれて予算の使い過ぎを苦にした連合職員だけでなく、参加選手の親族からもブーイングやクレームが多発し始めた事で、プロジェクトそのものが頓挫する危機を迎える羽目になってしまう。
そこで絵心は一世一代のギャンブルの意味を込めて、U-20日本代表と試合を行い、敗北すればプロジェクトは終わり、勝利すれば存続した上でブルーロックのメンバーは日本代表入りと言う条件をのんで実行される事となった。連合側も「日本代表入りしたメンバーが高校生に負ける訳がない。」と高を括っていた事と世界的MFの糸師冴を日本代表に加えて試合すると言う話題性による荒稼ぎを目論んでいたのもあり、とんとん拍子で実現が確定した。
そして遂に試合当日を迎え、最初は観客も含め日本代表の勝利を疑わなかったが、ブルーロックイレブンの予想以上の実力と勝利への執念を見せつけられ、試合は一進一退の攻防を迎えた。
最終的にブルーロックは特別壮行試合を制し、当初予定していた登録選手の座どころか日本代表そのものをブルーロックが乗っ取るという前代未聞の偉業を成し遂げる。破綻寸前だったプロジェクトは連合の手のひら返しもあって世界中のサッカーファンやクラブチーム、強欲なスポンサー達から注目の的となり、監獄のメンバー(+特別壮行試合に敗れた元・日本代表10名)から改めて日本代表を編成するための特別な選考にして超常娯楽「新英雄対戦」を指導させることとなる。
- 青い監獄(ブルーロック)
本作の主な舞台となる、W杯優勝を見据えた世界一のストライカーを育成するための施設。
詳細は該当項目にて。
- 「FLOW」(フロー)
「己の能力」と「挑戦の難度」がかみ合った、適度な難しさの目標に向かう『挑戦的集中』への没頭状態。「FLOW」状態に入ると自身の能力が拡張され、傍目から見れば奇跡としか思えないようなスーパープレイを繰り出せるようになることから、『奇跡を起こす方程式(カラクリ)』とも表現されている。
アニメ
2021年8月12日、TVアニメ化決定が報じられた。その後、2022年5月13日には具体的な放送時期の発表がなされている。
2022年10月から2023年3月までの、いわゆる半年間・連続2クールで、AT-XおよびBS朝日のほかテレビ朝日系列(25局中24)局にて第1シリーズが放送された。 また、バンダイチャンネルやdアニメストア、Amazonプライムビデオなどを通じての動画配信も実施されている。
アニメ化に当たり日本サッカー協会も協力しているが、そのためか初回の絵心による実在選手への侮辱発言は全面的にカットされている。
新聞のテレビ欄によっては、いわゆるハーフスペースでは「青い監獄」と表記される事がある。
第1シリーズの放送終了後、第2シリーズの制作決定と『-EPISODE 凪-』の映画化決定が発表された。
『-EPISODE 凪-』については2024年4月19日に公開された。
さらに第2シリーズについては『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』のタイトルで同年10月から全14話で放送されている。第1シリーズの放送局に加えてアニマックスでも約1ヶ月遅れで放送される。
また、第2シリーズの初回放送に絡んでか、『ザ・ニンチドショー』などの枠を借りる形で『-EPISODE 凪-』がテレビ初放送された。
スタッフ
原作・ストーリー監修 | 金城宗幸 |
---|---|
漫画 | ノ村優介 |
監督 | 渡邉徹明→生原雄次 |
助監督 | 石川俊介 |
シリーズ構成・脚本 | 岸本卓 |
コンセプトアドバイザー | 上村泰 |
メインキャラクターデザイン | 進藤優 |
サブキャラクターデザイン | 田辺謙司 / 戸谷賢都 |
チーフアクションディレクター | 東島久志 |
アクションディレクター | 坂本ひろみ→興村忠美 |
チーフ3Dレイアウター | 佐久間澪 |
プロップデザイン | 東島久志 / 興津香織 |
衣装デザイン | 中島裕里 |
作画特殊効果 | あかね |
色彩設計 | 小松さくら |
美術設定 | 杉山晋史 |
美術監督 | 高木佐和子 |
背景 | スタジオワイエス |
撮影監督 | 浅黄康裕 |
撮影 | チップチューン |
3DCGディレクター | 広沢範光 |
3DCG | オーラスタジオ |
ビジュアルコンセプト | 山下敏幸(ハイパーボール) |
特殊効果処理 | 山下敏幸 / 三皷梨菜 |
2DCGモニターグラフィック | 浅野恵一(emitai) |
編集 | 長谷川舞(エディッツ) |
音響監督 | 郷文裕貴 |
音響制作 | ビットグルーヴプロモーション |
音楽 | 村山☆潤 |
音楽制作 | ランティス |
音楽プロデューサー | 庄司夕紀→手塚祐貴 |
アニメーションプロデューサー | 平野強→小菅秀徳 |
アニメーション制作 | エイトビット |
ブルーロック製作委員会 | バンダイナムコフィルムワークス / 講談社 / バンダイナムコミュージックライブ / テレビ朝日 / クランチロール / BANDAI SPIRITS / エイトビット / トイズファクトリー |
主題歌
オープニング
UNISON SQUARE GARDEN「カオスが極まる」(第1シリーズ第1クール)
作詞曲:田淵智也 / SEアレンジメント:eba
(TOY'S FACTORY)
ASH DA HERO「Judgement」(第1シリーズ第2クール)
作詞曲:ASH / 作編曲:Narukaze
(Purple One Star)
UNISON SQUARE GARDEN「傍若のカリスマ」(VS. U-20 JAPAN)
作詞曲:田淵智也
(TOY'S FACTORY)
エンディング
編曲:村山☆潤
(Lantis)
UNISON SQUARE GARDEN「Numbness like a ginger」(第1シリーズ第2クール)
作詞曲:田淵智也
(TOY'S FACTORY)
作詞:JUN(BlueVintage) 作曲:Sunny / D&H (PURPLE NIGHT)
(MENT RECORDING)
スマホゲーム
ブルーロック Project: World Champion
2022年9月23日に、「株式会社ルーデル」によって制作が発表され、2022年12月30日にリリースされた。
同年11月には事前登録受付中のTVCMも流れているのだが、FIFAワールドカップカタール大会の特番などで(スポンサーCMとして)流れるという展開になっている。
また、ゲーム内ではプロサッカー選手の三笘薫がブルーロックのメンバーキャラの1人としてゲスト出演しているが、台詞が余りにも棒読み過ぎると話題になっている。
プレイヤーからは「棒読みが面白くてプレイに集中出来ない」「棒読み過ぎて笑ってしまう」「逆に棒読みが癖になる」「棒読み聞きたさにキャラを使用してしまう」等と言われており、三笘の棒読みは意外と好感的に捉えられている模様。
その後、ゲーム内でプロサッカー選手の本田圭佑がゲームキャラとして登場する。
原作で言及されていた選手の一人で、まさかの本人とのコラボに大きな反響があった。
本田自身は原作の侮辱的な発言は特に気にしておらず、ゲームを通じてブルーロックと友好的な関係を築いている。
ちなみにゲーム内でも「ななふぅん!?」などカタール大会で話題になった解説がボイスで収録されておりサッカーファンからも楽しめるキャラクターに仕上がっている。
なお、CM上で三笘と本田は共演しており、本田が三笘のプレーをブルーロックの各キャラクターに見立てて解説している。
ブルーロック BLAZE BATTLE
2023年3月27日に、「株式会社BAEL」によって制作が発表され、2024年3月1日にリリースされた。
略称は『ブレバト』。
小説
『ブルーロック 戦いの前、僕らは。 潔・凪・蜂楽』
2022年10月17日発売。
公式スピンオフ小説シリーズ。第1弾の主人公は潔、凪、蜂楽。小説だけのエピソードで、キャラクターたちの知られざる一面が明らかになる。ここだけの書きおろしイラストも収録。
潔世一 ストライカーという生き物
凪誠士郎 出逢うまでは
蜂楽廻 めぐるのなつやすみ
著:もえぎ桃
原作:金城宗幸
その他:ノ村優介
イラスト:三宮宏太
『ブルーロック 戦いの前、僕らは。 千切・玲王・凛』
2023年1月17日発売。
『ブルーロック 戦いの前、僕らは。 國神·氷織·二子』
2023年10月17日に発売
舞台版
舞台ブルーロック
2023年5月に大阪市梅田のサンケイホールブリーゼと東京・池袋サンシャイン劇場にて上演された。
舞台ブルーロック-2ndステージ-
2024年1月に京都駅構内の京都劇場と東京・有楽町ヒューリックホール東京にて上演された。
スタッフ
【脚本・演出】伊勢直弘
【美術】乘峯雅寛
【主題歌歌唱】Kradness
【舞台音楽】早川博隆(Rebrast)/関根佑樹(Rebrast)
【技術監督】寅川英司
【舞台監督】田中翼
【音響】前田規寛(ロア)
【照明】大波多秀起
【映像】O-beron inc.
【衣裳】雲出三緒
【ヘアメイク】木村美和子
【小道具】枦山 兼
【演出助手】入江浩平
【宣伝美術・WEBデザイン・物販デザイン】遠藤嘉人、岡部哲也(EAST END CREATIVE)
【物販デザイン】flyer-ya
【宣伝写真】渡邉和弘
【制作協力】上野志津華(KURAN)
【制作】Office ENDLESS(豊島区国際アート・カルチャー特命大使/SDGs特命大使)
【協力】豊島区、DESCENTE、UMBRO、メイコー化粧品
【サッカー指導】エリース東京(豊島区国際アート・カルチャー特命大使/SDGs特命大使)
【主催】舞台『ブルーロック』製作委員会
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