アニモン
あにもん
『ポケットモンスター金銀』の開発中に消えた没ポケモン。
初代(RGBP)に登場したメタモンの進化系と位置付けられていた。
これ以降、現在に至るまでメタモンは進化していない。
進化に「メタルコート」を用いるとされていたことから、完成した(ストライク→)ハッサムと同様の構想であったと思われるが、「アニモン」はハッサムの原案と見られる「シザース」と同じく元のノーマルタイプをそのまま引き継いでいた。
また、わざもメタモンと変わらず「へんしん」以外は覚えなかった模様である。
タイプは製品化までにはがねに変えるとしても、わざについてはメタモンのアイデンティティのようなもので如何ともし難く、そうであるなら進化させる意義が薄いとして没になったものと推測されている。
余談だが、後にメタモンにはほぼ自動的に「へんしん」する「かわりもの」という個体が現れており、素の姿を見る機会は一層少なくなっている。
外見的にはスライム状の身体構造と点目はそのままに、頭頂部が角のように尖っていた。また、発見時のグラフィックではまるで何かに吸い上げられているかのように一点に向かって伸び上がっており、口も大きく開いて上下2本ずつ牙を見せていた。
その姿が絶妙に不気味だったから没になったという身も蓋もない説も囁かれている。
「スライムをメタルコート」というフレーズで嫌が応にも想起されるのが、『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する「メタルスライム」の存在である。同作のスライム系モンスターは、基本的に頭頂部の尖ったタマネギのような体型で描写されることでも知られている。
初代と『金銀』以降のポケモン作品の大きな違いとして、「インドぞう」など実在する事物の名称と共にパロディ的な要素も激減しているということが挙げられる。それはポケモンが世界的コンテンツとして急拡大する中で、現代で言うコンプライアンス的な概念に気を配り始めた結果であると考えられている。
そうした時、「アニモン」の姿や設定は真っ向から反していると言わざるを得ない。没になった主因は、このあたりにあった可能性もある。
「Nintendo Space World 1997」で放映された『ポケモン2』のPVには、「ネタモン」という名称のポケモンが登場したという記録が残っている。
その響きからメタモンや「アニモン」との関連が窺えるが、具体的にどのようなポケモンであったのかは不明である。
没になった主な進化系ポケモン
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コメント
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