「ギャングラーの後継者は、俺達『クラッシュブラザーズ』に決まりだな!」
「モッフッフッフ…いよいよ仇を討てるんだな!憎きパトレンジャーめ。首を洗って待ってろ‼︎」
CV∶海上学彦
人間態の演者∶兼任
データ
身長/195cm(巨大金庫身長/48.8m)
体重/219kg(巨大金庫体重/547.5t)
犯罪歴/国際特別警察襲撃、無差別損壊
犯罪技/ケダマイク
ルパンコレクション/「トリガーマシンドリル」
概要
兄のアニダラ・マキシモフと共に、気に入らない物は生物だろうが建物だろうが、何でも破壊する「クラッシュブラザーズ」として名を馳せていたギャングラー怪人。
アルパカの顔の形状をしたガスマスクを付けたサイボーグが白い毛皮の服を着たような姿をしており、その屈強な肉体でアルパカの首を模した巨大な金棒『アルパカナボー』を振るうパワーファイターである。
また自身の毛玉から声を出し、相手を撹乱させる犯罪技『ケダマイク』を使うことができる。「モッフッフッフ」と笑ったり、呼びかけに対して「モフ」と答える口癖がある。
人間界に潜伏している時はアルパカだからか白いセーターを着て同じく白いニット帽を被った気弱そうな男性の皮を被っている。
ルパンコレクションを収納する金庫は腹部にあり、暗証番号は「404」。しかし、彼の所持していたルパンコレクション「トリガーマシンドリル」はパトレンジャーを罠に嵌めるべく利用されており、既に金庫の中身は空であった。
活躍
#4でラブルム・ジョウズが連続密室消失事件を引き起こしていたのと同時期に、アニダラと共にトリガーマシンクレーンとトリガーマシンドリルを入手。それを使って人間界を制圧し、兄弟揃って異世界犯罪者集団ギャングラーの後継者になろうと目論んでいたが、そこへラブルムと戦うパトカイザーが出現。彼等の戦いに巻き込まれて逃げ遅れたアニダラは踏み潰されてしまった。
偶然の不運な事故とはいえパトレンジャーによって兄の命を奪われたオドードはパトレンジャーを恨み、復讐のため彼等の命を奪うべく密かに機会を窺っていた。
本格的に動き出したのは#14の時。折しもトゲーノ・エイブスが勲章を得る為、ドグラニオに対し自身が国際警察を打倒する姿を見物に来るよう大風呂敷を広げた際、その協力者として手を組んだ。
最初は上述した気弱な青年の姿でパトレンジャーの前に現れ、トゲーノに襲われる一般人を装い接触。当然これに応戦する3人だが、そこで自身の犯罪技で声を周囲に反響させて彼等がそれに気を取られた隙にトゲーノを逃がす。
そうして自身のルパンコレクションを、ギャングラーに狙われる原因となった拾い物として圭一郎に手渡し、その場から立ち去った。これには予めトゲーノが自身のコレクションの力で小さくなって仕掛けた罠が仕込まれていたのだが、そんな事は露知らず圭一郎は時折山の地下に眠る何かを確かめるべく、遠足を楽しみにしていた子供達のためと言う警察官としての使命感からオドードの狙い通りにトリガーマシンドリルを起動してしまう。
程無くして誰も助けられない地下で圭一郎がトゲーノの毒針にやられたのと同タイミングで、圭一郎のバックアップの為に地上に残っていた咲也とつかさの前に化けの皮を被ったままの姿でトゲーノと登場して正体を明かし(※赴く道中でルパンレンジャーに妨害されて金庫を解錠されると言うアクシデントが有ったが、自身がコレクションを持っていなかったのとトゲーノが自らのコレクションを手放す行動で何とかその場は凌いだ)、見物に呼ばれたドグラニオ達幹部の見ている前で二人を始末しようとタッグで襲い掛かる。
最初の内は自身の毛玉を飛ばしての犯罪技でパトレン2号とパトレン3号を攪乱しようとするも、絡繰りを見破った二人によってすぐさま毛玉を全て撃ち落とされた上(そもそも自身が姿を見せている時点で撹乱技の意味が無い)、乱戦状態でトゲーノの撃った毒針が3号に弾き返された拍子に自身の身体へと誤って刺さってしまう。これで毒が回り出し、苦しんで動きが止まった所に2号が発動した『バイカー撃退砲』を撃ち込まれ「うわぁ~!そんな~っ!」と叫んで敗北。
そして、トゲーノの失態に憤慨したドグラニオが直々に制裁を下して立ち去る一方、「はぁ…これでボスのご機嫌が直るといいけど」と言いつつゴーシュが施した巨大金庫で復活。
ドグラニオの放った一撃に巻き込まれ行動不能となった咲也とつかさに迫り、「あの時と立場が逆転したな!兄貴の恨みを思い知れぇ‼」と今度は2人を逆に踏み潰そうとするも(と言っても、二人には覚えが全くないのだが)、その時トゲーノの毒に苦しめられつつも地下に眠る何か=トリガーマシンクレーンを見付けて起動、それへトリガーマシンドリルごと収容されて戻って来た圭一郎/パトレン1号が地下より強襲。
「俺達を陥れるために一般市民を恐怖に晒すなど、言語道断‼」と言う怒りの気迫と勢いから、クレーンアームの伸長により放たれる乱打に怯み、その隙を突かれてクレーンで釣り上げられ身動きを封じられてしまう。
最後はクレーンアームをカタパルトにして突貫したトリガーマシンドリルに貫かれ、「あ…兄貴ーッ!!」と言い残して爆散。兄と自身が持っていたルパンコレクションで引導を渡されるという皮肉な最期を迎え、自身はあの世にいる兄の後を追っていったのだが、死んだはずのアニダラは後に思わぬ形で復活を果たすことになる。
余談
名前の由来は兄弟の「弟」。マキシモフはロシア人の姓である。モフモフしてるからマキシモフなんだろう多分。
ギャングラー共通の骨の意匠は頭頂部。
アルパカがモチーフの戦隊怪人は彼が初。モフモフして可愛いイメージのあるアルパカだが、クラッシュブラザーズは一目でアルパカと分からない様なマッシブかつ少し不気味なデザインをされている。
一応含むなら同モチーフの怪人で非公認戦隊アキバレンジャーに登場した月島アルパカ、浅草アルパカ、亀有アルパカがおり、月島と浅草に至っては兄弟の関係である。
尚、この怪人は初美花/ルパンイエロー役の工藤遥が怪人のデザインを担当する久正人に、「アルパカのギャングラーを描いてください!」とリクエストして誕生したものである事を自身のブログで明かしている。
暗証番号の「404」は、インターネットの世界でしばしば遭遇する「404 not found お探しのページが見つかりません」というエラーメッセージと、金庫の中身が空だということをかけていると思われる。
久氏曰く、アルパカのギャング怪人ということで「アルカパネ」というネーミングが想像され、アル・カポネが登場する映画『アンタッチャブル』にてアル・カポネが部下をバットで制裁するシーンからバットが武器に採用され、またアルパカの長い首は怪人の造形に取り入れ難いため、武器で再現したとのこと。
本編では初となる、VSビークルを自身のコレクションとして所有していたギャングラー怪人である。変身すらしていないルパンレンジャーにぐるぐる巻きにしばられ、最期は合体もしていないトリガーマシンに敗れる等全体的に見せ場がなく情けない印象が強かったが、コレクションを持った状態なら少しは違ったのだろうか。
ルレッタ、ブンドルト、ブレッツに続き、人間態と怪人態を同じ役者が演じるギャングラー怪人はこれで4体目となる。
ちなみにブンドルトとブレッツは彼と同じデストラの舎弟である。
演者の海上氏は、仮面ライダーエグゼイドのツジ(辻健二郎)/ライドプレイヤー以来の東映特撮出演となる。
関連タグ
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 異世界犯罪者集団ギャングラー ギャングラー怪人
YYゴンザ、タグレドー、鬼丸、幻獣ケルベロス拳コウ、チェアシャドー:スーパー戦隊に登場する兄弟怪人の弟の方。YYゴンザとは瞬殺された兄の敵討ちに燃える点が共通で、タグレドーは最期の台詞も同じ。
ケサランパサランのペサラン挫:8年前に登場する毛玉使いの先輩怪人。
亜門鋼太朗:武器(ドウジマ)の形状が似ている。