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概要

ドラゴンクエストシリーズの代表的なモンスター。

ドラゴンクエストの全シリーズに登場する唯二のモンスターであり、もう一種はメタルスライム

青い横長の雫型笑顔が付いた姿をしており、「骨の無い半液体状のブヨブヨした軟体生物」と説明される。

一般的なスライムとは異なり、普通に殴る事でも簡単に倒す事が可能で、『ドラゴンクエストⅤ』までは最弱のモンスターであった。

攻撃手段は体当たりとされる。この体当たりのうち、体をパチンコの要領で後ろに引っ張った勢い、或いはその場に基点をどっしり構えつつ前にグイッと伸びながら、力を溜め一気に放つ体当たりを「スラ・ストライク」という。このネーミングは「スラ・バーニング」、「スラ・スマッシャー」、「スラ・スクリュー」という風に派生していった。

鳴き声は「ピキー!」。他にも「スラー」と言ったポケモンじみたものや、「プル」や「キュル」などの質感由来の鳴き声もある。


ドラゴンクエストⅣ』以降においてはキングスライム合体する個体も登場。

ただ、こちらは能力に大きな違いが存在しており、公式ガイドブック上では「合体スライム」と称されている。

なお、合体で誕生したキングスライムは王冠を取られると元のスライムに分裂する。

会話する事ができる襲ってこない個体も存在し、話し掛けると「ボクわるいスライムじゃないよ」と答えるのが定番となっている(派生としてリメイク版『ドラゴンクエストⅥ』では「ほっといてよ。アタシ悪いマリンスライムなの」と少し変わったマリンスライムが発している)。

スライムが人語を喋る場合、一人称は「ボク」である事が多いが、かねこ統の漫画『スライムもりもり』のスラリンは一人称が「オイラ」となっている。


派生は『ドラゴンクエストⅠ』の時点では、色違いのスライムベスとメタルスライムのみであったが、『ドラゴンクエストⅡ』で登場したバブルスライム系やホイミスライム系をはじめとして、多くの派生キャラクターが存在している(「DQモンスター・スライム系」を参照)。


ドラゴンクエストⅤ』ではモンスターを仲間にできるようになり、おそらく多くの人が真っ先に仲間に加えたであろうモンスター。実際、仲間にしやすく、能力値こそ低いが、人間と異なり伸び代の低い事が多いモンスターでは珍しくレベル限界は99(10にも満たなかったりすることはままある)であり、頑張って最後まで育てると、ブレス系では最強の「しゃくねつ」を習得する大器晩成型に仕上がっている。(強いか?と聞かれると耐性がない事や所詮スライムなので微妙である。)

ドラゴンクエストモンスターズシリーズでも、『テリーのワンダーランド』では最初のモンスターとして「スラリン」が、ほしふりの大会クリア後に「スラきち」が加入するなど、要所で戦力に加わってくる。例え弱くても、出会いや努力家があれば頼れる戦力にもなれる。『ドラゴンクエストⅩ』ではまもの使いに転職できてから低レベルの段階で仲間になれる。現在は「超便利ツール」でもコインやジェムがあればログアウト時に好きな時に仲間にできる。


このように『ドラゴンクエスト』という作品におけるモンスターの代表的するマスコットキャラクター的な存在となっており、『ファイナルファンタジー』のチョコボ、『ポケットモンスター』のピカチュウのように、本シリーズのアイコンとしても機能している。また、下記のように外部出演も多数しており、様々なキャラクターとコラボしている。

「スライムぴぴぴ」(こちらは絵本)や「スライムもりもり」といったスライムを主人公に据えた作品も存在している。


外部出演

ドラクエの顔というだけあって、他作品に出演する際は代表として扱われていることが多い。

任天堂の顔であるマリオとは共演の機会もそれなりにあり、『いただきストリートDS』『いただきストリートWii』にマリオ達がゲスト出演したり、逆にスライムが『MARIO SPORTS MIX』にゲスト出演したりと交流も盛ん。


大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にもゲスト出演している。こちらでは勇者のアピールや勝利演出(原作のモンスターが現れてコマンドを選択する時の再現)、ステージの背景に登場する他スピリットとしても登場し合体…ではなく超化してキングスライムになる。

対戦時は小さなカービィ5体→大きなカービィ(キングスライム扱い?)との戦いとなる。


2021年7月に開催された『モンスターストライク』と『ダイの大冒険』のコラボで星2のモンスターとして実装。主要4種のギミックに対応しているうえに、貫通、爆発持ちとメダル稼ぎ最強のキャラとして2年経った今も愛され続けている。


デザイン誕生の背景

堀井雄二による原案のイメージイラストでは従来のようなドロドロデザインのスライムであり、「人の顔に張り付いて窒息死させる」という物騒なことが書かれている。

鳥山明はそのようなドロドロなスライムはデザインしにくいと考え、水玉のようなスライムになったとされている。

後にインタビューでは「数あるモンスターのなかで、凄い人気が出ちゃったスライム。実は描いたときそんなに入れ込んだキャラじゃなかったんすよね。スライムってドロドロでペシャンコのイメージがあって、それが嫌だから立体に描いた。それだけで人気者になるとは思わなかったっす(笑)。」と答えている。


後に『ドラゴンクエストⅩ』のVer.7に登場した「スライム・祖」(※スライムの強化版)というモンスターの豆知識ではこのことがネタにされており、「液状の姿で生まれたがの啓示を得てぷるぷる姿に進化した」と書かれている。


色違い系のモンスター


この他、『ドラゴンクエストⅩ』や『ドラゴンクエストⅪ』では、目の色が赤くなったりオーラを纏ったりした強化版の「スライム・強」、『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3』ではマ素に冒された「凶スライム」などが登場している。


JRPG最弱ザコのアイコン

先述の通り、『ドラゴンクエストⅥ』のぶちスライム登場までは序盤モンスターの定番かつ最弱の代名詞だった。

これはシリーズのメジャー化に伴い、作品の枠を超えて「スライム=最弱」の印象を日本中のゲーマーにインプットすることになり、大抵ゲーム漫画問わずどの作品でも「なんだスライムかよ」と足蹴にされ、場合によっては子供にすら追い立てられる貧弱な魔物扱いされるようになり、本家海外ベースのスライムでない限りは強敵扱いされるケースはかなりレアであった。

ぶちスライム登場に際してもひと悶着あり、「スライムこそ最弱であるべき」とこだわるスライムファンからはぶちスライムが受け入れ難かったという事例も存在した。

なお、現在ではぶちスライムはスライムより強く扱われていることが多く、スライムが最弱というお約束は守られている模様。


が、「海外ベースのスライムでない限り」と前置きしたのは理由があり、そもそもスライムというモンスターは昔のダンジョン探索系ゲーム(特に海外製のゲームに顕著)においてはデスエンカ筆頭モンスターであり、「強酸性の体で、触れると骨すら残さず、当然覆い被さられたら即死」「物理攻撃は当然効かない」「凍らせる手段があればなんとか打つ手はあるが、無ければ逃げるか魔法で体内の核を破壊するしかない」「そうやって倒しても別のスライムが吸収すれば問題なく体の一部になる」「場合によっては一切の攻撃が効かない事もある」等とにかくヤバいモンスターであった。

所謂服だけ溶かすスライムというエロシーンに頻出する設定はこの辺りが起源と言える、原典では服だけなどと舐めたことを言わず肉も骨も残さず溶かす恐ろしいモンスターであり、「ある部屋に入ると閉じ込められ、天井から壁伝いに徐々にスライムが滴下、主人公か解除しなければならないギミックに触れる前に謎を解ききらなければ死あるのみ」という時間制限式デストラップなどは典型的で使われる倒す手段のない無敵モンスターであることも珍しくなかった。


ドラゴンクエストシリーズにおいても『ドラゴンクエストⅤ』での「しゃくねつ」の習得、『テリーのワンダーランド』での「マダンテ」(ただし配合値なしではスラリンとスラきちのみ)の習得、合体スライムの存在などなど、味方に引き入れれば育成に見合った強力な呪文や特技を習得し、中盤に突然、今更スライムが登場したかと思えばキングスライムへ合体するなど、最弱という印象だからこそ出来る意外性を発揮するケースが増えていった。


大ヒットライトノベル転生したらスライムだった件』は、この【最弱のアイコンと最強の素質】てんこ盛りにして詰め込んだものといっても過言ではなく、いかに日本の古典RPGにとっていかに「ザコモンスターとしてのスライム」が大事にされてきたかを示す碑石といえる作品と言い得る。


関連イラスト

溶解妖怪ドラクエpixivキャップ

スライム2022年 本気で描くスライム


関連タグ

表記ゆれ:スライム(ドラクエ)


ドラゴンクエスト スライムもりもりドラゴンクエスト

DQモンスター・スライム系 スライム


マスコットキャラクター 雫型 タマネギ型 永沢君男

ジェーナス(艦隊これくしょん)(ジェーナスライム)

スライム肉まん スライムピアス スライムゼリー

ぱふぱふ


勇者をダメにするクッション:『人をダメにするクッション』のドラゴンクエストverで、巨大スライムのクッション。


外部リンク

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