概要
「日常」に登場する女性型ロボ・東雲なのとマジンガーZを融合させた、nanonano38氏による二次創作コラボ。グレートマジンガーとコラボした「グレートなのンガー」や、マジンカイザーとの「なのンカイザー」もある。
マジンガーNANO
本作品の主人公であり、東雲(しののめ)の城と謳われる女性型スーパーロボット。はかせの手によってDr.ナカムラの野望を阻止すべく東雲光子力研究所の地下で秘密裡に建造された。
厳密にはDr.ナカムラの襲撃を受けて死亡した祖父・東雲十蔵博士が「NANO計画(後述)」の為の研究開発施設とその技術をテロ組織等の脅威から防衛するために密かに途中まで建造していた戦闘用ロボットを孫のはかせがその遺志を引き継いで完成させたものである。
装甲は超合金N(ナノ)、動力は光子力エンジンである。ちなみに光子力以外に人間の食べる食物でもエネルギーを得られる模様。
機体の殆ど全ての部品が超合金Nにより構成され鉄壁の防御力を誇る。容姿は黒髪のセミロング。世間の目からスーパーロボットである事を秘匿するために時定高校女子制服を模した特殊強化装甲服(超合金Nを繊維状にした糸で織られた布で作られている)を着用しているが、ブレストファイヤー(後述)装備の関係上冬服の形を取っているため年中冬服である事と背中に装備されたマジンガーねじ回し(後述)そしてどう見てもマジンガー然とした両腕両足と頭部に装備された角のせいで完全にバレバレ状態となっている。
ちなみに制服の下には時定高校旧体操服を模した特殊強化装甲服を着用している。体操服型装甲服上着の下にはスポーツブラを模した装甲服を装着、下半身はブルマ状の装甲服を装着しているが、これはファンサービスではなく戦闘時の動きやすさを追求した末の結論である。同時に、戦闘時に装甲スカートがめくれたり脱落しても下着ではないので問題無し。更に装甲服を重ね着しているため事実上の二重装甲となり防御力が向上すると言う副次的利点も生まれている。
全長158センチ(推定)、重量40キロ(推定)、スリーサイズ不明、最高出力は100万馬力。戦闘能力はアメリカ海軍原子力空母全隻分に匹敵する。
普段は東雲光子力研究所地下にある秘密格納庫で待機、もしくは研究所内の雑務にあたっている。平日は「東雲NANO」として時定高校に通っている。既に起動している場合の出撃は玄関から発進し、格納庫からの出撃時には研究所内の浴槽の水を割って発進する。
はかせの好きな甘食を改造した甘食パイルダーが頭部に合体(パイルダー・オン)する事により起動する。
悪に対しては容赦ないが、家族と友人そして子供と動物には優しい。撃破した機械獣をはかせに頼んで修理してもらうと共に改心させる事もある。はかせと阪本を家族と慕い、命に代えてでも守ろうとする。また友達思いでもあり、ロボにしておくにはもったいない性格である。
マジンガーNANOの秀でた装備
マジンガーNANOに満載された「秀でた装備」は以下の通りである。いずれの武装もNANOの怒りの上昇と共に威力も上昇する。
光子力ビーム
いわゆる「目からビーム」直進性と貫徹力に優れる。その威力はバンカーバスター爆弾1000発分に相当する。
ロケットパンチ
マジンガーNANOの最大の特徴である装備。両腕の肘から先が分離し、ロケット噴射で飛行、敵を貫く。飛行速度はマッハ2で誘導も可能。指からのジェット噴射で再度腕に戻る。ゆえに飛んで行ったまま行方知れずになる事は無く安心である。
アイアンカッター
ロケットパンチの改良強化版。前腕部から左右に飛び出す斧状の刃で敵を切り裂く。
大車輪ロケットパンチ
ロケットパンチの強化版。腕以外の機能を停止させた後、腕自体を風車のようぐるぐると回転させ、その遠心力を加えてロケットパンチの威力を高める技。速度はマッハ3でロケットパンチの3倍の威力を持つ。その時NANOは動けない状態であるが、必死に腕を回している表情が可愛らしいため、機械獣はそれに見とれているうちにパンチを食らってやられてしまうのが終盤のお決まりのパターンになった。物語終盤においてはかせの思いつきでロケットパンチが全面的に新造された事で使用可になった。
ブレストファイヤー
NANOの怒りが頂点に達した時に胸に装備されたリボンを模した放熱板から放つ最大最強の必殺技。3万度の熱線で敵を溶解させる。これを装備するためNANOの特殊強化装甲服は時定高校女子冬制服の形を取る事になった。
ルストハリケーン
口から特殊溶解液を混合させた強風を出し、敵を粉微塵に風化させる。威力のある装備だが、一歩間違えると口臭を浴びせているように見えるため恥ずかしいせいか専ら研究所内のゴキブリ退治に使用されている模様。
ミサイルパンチ
腹部から発射するミサイル。威力はトマホーク巡航ミサイル100発分。体内で小人メカが匠の技で製造しているので材料が尽きるまで連続発射が可能。はかせの趣味でサメの意匠が施されている。これも威力のある装備だが、発射時に特殊強化装甲服のボタンを外して腹部を露出させる必要があるため恥ずかしいせいかほとんど使用されていない。
ファイヤーパンチ
右腕に装備。手首から先が内部に格納されてその部分からブレストファイヤーと同じ熱線を高速度で放出する。攻撃できる範囲は狭くなるが、威力、特に貫徹力は絶大である。
ドリルミサイル
左腕に装備。ドリル状で回転しながら敵を貫く小型ミサイル。威力はハープーン対艦ミサイル一発分程度。はかせの気まぐれでたまにコケシ状やアイスの当り棒状のレアミサイルが混じる場合あり。目標に腕を水平に向け、前腕部を肘の部分で90度上方に上げて腕の断面から連続発射する。
ロールケーキ
右腕に装備。武器ではなく純粋にお菓子。おやつの時間にはかせがNANOを起動させて食している。ドリルミサイル同様前腕部を肘の部分で90度上方に上げて腕の断面から供出される。
内部で製造する機能は無い。そのため供出後は大工スーパーで新たに購入し補充する必要がある。冷蔵庫に入れておけばよいと思うが、はかせはこの方法がお気に入りらしい。時々おやつの時間以外に呼び出される事があり、はかせの体を心配して食わせまいとするNANOと何としてでも食べようと画策するはかせの攻防が物語のもう一つの見せ場になっている。
冷凍光線
頭部両側に装備された角状の突起から放つ光線。蛙は元より炎さえも凍らせる。威力はチルノ一人分。それだけあれば十分。
ちなみに角状の突起は耳ではなく、こめかみ部分に付いている。
なのンパワー
一瞬にして怒りのパワーを集中させて本体、武装共に驚異的な力を発揮する出力増幅機能だが、一度使用すると「明日また会えるね、おやすみなさい~♪」状態になってしまうため、余程の事がない限り使用されない。
マジンガーネジ回し
NANO最大の外部特徴である。形状はネジ回しだが動力発生には特に寄与していない模様。東雲重工で一番の腕利き職工が超合金Nの塊から削り出して作った一品モノである。良く見ると表面に東雲重工のメーカー名と部品番号が刻印されている。職工いわく「大した事ないですよ・・・(照れ)」NANOに装着されている時は表面に死なない程度の高圧電流が流れていて、不用意に触ると感電する。しかし、長野原よしの(よしの男爵)は特異体質なのか平気で触っていた。
取り外すとNANOがまばゆい光に包まれてグレートなのンガーに進化する。要はNANOに秘められた力を封印するための「鍵」である。グレートに進化するとNANOの戦闘力は格段に向上するが、同時に強気で荒っぽい性格に変わってしまうため、Dr.ナカムラ軍団の東雲光子力研究所総攻撃時においてNANOが最大のピンチを迎えるまではかせはNANOから外すよう懇願されても頑として外そうとはしなかった。
最終回でナカムラ軍団妖機械獣の猛攻を受け大破したNANOを目の当たりにし、意を決したはかせが遂にネジ回しを外すが、その際感電防止仕様の手袋を装着していた。
ジェットスクランダー
NANOに飛行能力を与えるために、はかせが「粋な計らい」で開発した外装型飛行ユニット。背中に装着されるが、機体前部にスリットがあるのでマジンガーネジ回しが邪魔になる事は無い。同時にネジ回しが装着した瞬間水平に向きが変わり、脱落防止ストッパーの役目を果たしている。最大マッハ5で飛行可能。普段は東雲光子力研究所の屋根裏に格納されている。この装備によりNANOの登校時間に余裕が出来たのではかせはギリギリまでNANOに甘えている模様。
スクランダーカット
ジェットスクランダーの翼で敵を一刀両断する技。その切れ味は「またつまらぬ物を斬ってしまった」とつぶやきたくなるくらい鋭い。
サザンクロスナイフ
ジェットスクランダーの翼の前縁部から放つ手裏剣。「日常」に登場する鳥状の謎の生き物「MOGURA」の形を模している。プラ製のオレンジの皮むきに似ているとの説あり。
強化型ロケットパンチ
はかせが夜なべして右腕のみ完成、一発勝負的に使用された攻撃力を高めたロケットパンチ。
フィンガーミサイル
指先から放つ小型ミサイル。威力はヘルファイア対戦車ミサイル一発分程度。
マジンガーブーメラン
胸のリボンを模した放熱板を外し、敵に投げつける技。当たるととても痛い。
光子力ロケット
足の裏に装備。水中での推進とジャンプの補助用である。これで屋根の上に飛ばされても安全に降りられるようになった。
光子力バリアー
掌を前方に突き出し、光子力エネルギーを一点に集中させた後に方形に放射して敵の攻撃を防御する。東雲光子力研究所のバリアの簡易小型版といった感じである。
アンチウェーブバリアー
NANOの全身を包む超音波防御システム。触れる物全てを弾き返す。痴漢もロリコンもノックアウト。
消火液
口から放出する。火事には気をつけよう。
電磁波
両手の指先から発射する。肩こりにも効くので近所のご老人達に評判らしい。
甘食パイルダー
はかせがNANO起動用として開発した甘食型垂直離着陸機。大工スーパーで一袋10個入り98円で買った甘食を改造している。武装は無い。NANOの頭部に設けられた収納口にドッキング(パイルダー・オン)する事により内部に格納され、NANOが起動する。操縦装置と言うよりは一種のキーのようなものである。
水中戦用装甲服
水の抵抗で動きが鈍くなる水中での戦闘を有利にする為に急遽作られたNANO専用装甲服。
時定高校女子冬制服の裾と袖を切り詰めたようなデザイン(ブレストファイヤーを装備する関係上、胸のリボンが無い夏制服デザインにはしなかった模様)の上着とビキニ水着を模した装甲服で構成されている。デザインは塩粥氏。
マジンガーNANOの支援メカ
補足として以下にマジンガーNANOと共に戦う支援メカを紹介する。
☆左上からダルマンγ・ビスケットβ・ビスケットα、左下がサカモロットである。
ビスケットα(アルファ)
Dr.ナカムラとの最終決戦に備えてはかせが速攻で建造した「東雲マジンガー軍団」の一機。頭部に光子力ビーム砲を備えており、帽子にある発射口カバーをスライドさせて発射する。
両腕は人間型でロケットパンチを発射する。さらに口内にルストハリケーンを備えている。
ビスケットβ(ベータ)
「東雲マジンガー軍団」の一機。基本的にビスケットαと同じ形状だが、両腕はドリルスパイク状になっていて敵を突き刺すようになっている。α同様頭部に光子力ビーム砲を装備。
ダルマンγ(ガンマ)
同じく「東雲マジンガー軍団」の一機。群馬名物「高崎だるま」を模したずんぐりとした形状で鼻の部分が観音開きに開く開閉式放熱板からブレストファイヤーを放つ。
サカモロット
本来はサカモトロボットであり、サカモロットは愛称である。正式の「東雲マジンガー軍団」のメカではないが、サカモト(阪本)が以前はかせに「サカモトは弱そうだから」と言われた事を根に持っておやつをダシにはかせを恐喝し建造させた。材料が自動車や家電製品等のスクラップだったということもあり驚異的なスピードで完成、稼動した機体である。はかせの腕は確かで、スクラップで出来ているにもかかわらず出力は12万馬力と強力なものになっている。一見、サカモトが改造されてロボになったように見えるが、厳密にはロボの体に猫のサカモトをはめ込んだ一種のパワードスーツである。
登場キャラクター及び声優
※キャスティングはあくまでも元ネタ「日常」に準じた妄想である。声優陣を起用したアニメ作品は制作されていない。制作する予定もない、て言うか無理。
東雲光子力研究所
ロケーションは、群馬県内にあるとの設定。
マジンガーNANO(東雲NANO)
CV:古谷静佳
※詳細はマジンガーNANOの項を参照。
はかせ
CV:今野宏美
NANOの最終製作者。本名は「東雲はかせ」8歳の少女。祖父の東雲十蔵はじめ父母も世界的に高名な科学者である。基本的に一日中自宅でもある東雲光子力研究所で研究をしているが、研究題材は専らロボット工学と光子力に関連する物らしい。髪はオレンジ色のロングヘアで、瞳は青。寝る時以外は大きめの白衣を身にまとっている。
その天才的才能に対して倫理が全く伴っていないマッドはかせであり、時々思いつきでロクでもない発明やNANOの新機能を追加してはヒマつぶしにそれを使ったイタズラを仕掛けている。
生まれた時からスーパーロボットアニメのビデオを鑑賞(恐らく祖父・父が熱狂的マニア)してきた影響でロボこそカッコいいと思い込んでいる。十蔵博士が途中まで建造していたNANOはまだ普通の人間の外観をしていたが、最終的に「これでは弱そうです」と、はかせがスーパーロボット的な意匠を盛り込んだ。
十蔵博士の死後、ショックでしばらくNANOの存在を忘れていたが、独りになった寂しさの中で祖父の遺言と共に思い出してNANOを完成させた。
NANOとは制作者(研究者)とロボットの関係と言うよりも、姉と妹、母と娘のような家族的関係を築いている。
激濃4.5牛乳を愛飲しており、甘食やロールケーキ等甘いものに目がなく、買い置きのお菓子を食べ過ぎて好物のオムライスでも夕飯が進まないこともある。ネギが苦手。犬も苦手。
サカモト(阪本)
CV:白石稔
川で箱に入れられて流されている所をはかせが発見、NANOがロケットパンチを誘導して救い上げて保護した黒猫で、推定1歳 - 1歳半(人間に当てはめると20歳)。性別はオス。はかせの作った「しゃべれる首輪(赤いスカーフ)」により人間との会話が可能となった。
名前の由来は元々入っていた箱に書かれていた「阪本製薬」の「阪本」から。
はかせの事を「ガキ」なのを「娘」と呼び、「2人の親代わり」を自称して何かと上下関係・礼儀作法に厳しい態度を見せるが、助けられた事に対する恩義を感じている事もありナカムラ軍団の機械獣に身を呈して立ち向かう(すぐやられてしまうが)強さも持っている。
はかせの思いつきで一度ロボに改造されるもDr.ナカムラに特殊誘導装置を付けられて暴走。NANOの活躍で鎮圧された後、はかせを脅迫してより強力な「サカモロット」への改造を受ける。※詳細は「サカモロット」の項を参照。
東雲十蔵(しののめ じゅうぞう)博士
CV:銀河万丈
はかせの祖父でロボット工学・金属工学・光子力研究で世界的に有名な大科学者。「NANO計画(後述)」の中心人物。
地球上のいかなる金属よりも頑強な超合金Nで作られ、安全にして無限のエネルギー・光子力で動くロボットの平和利用を考えていたが、テロリストや犯罪組織からの強奪に対抗するべく秘密裏に旧東雲研究所(現・東雲光子力研究所)でマジンガーNANOを建造。しかし建造途中でナカムラ軍団によって孫のはかせと暮らしていた榛名湖畔の別荘を襲撃され、その際機械獣が暴れた衝撃で別荘の建物が倒壊し(Dr.ナカムラに十蔵を殺害する意図は無かった)瓦礫の下敷きとなって死亡。死に際に孫のはかせへNANOの完成と光子力と超合金Nを守り世界平和のために使う事を託す。死後もはかせの夢や回想シーンなどで何度か登場している。
ビスケットα(アルファ)
CV:水橋かおり
※ビスケットαの項を参照。
ビスケットβ(ベータ)
CV:小桜エツコ
※ビスケットβの項を参照。
ダルマンγ(ガンマ)
CV:立木文彦
※ダルマンγの項を参照。
カラス
CV:小野大輔
はかせに捕獲され、阪本のものと同様のスカーフを装着された事によって人間との会話が可能となりそのまま東雲光子力研究所の一員となった。どこかの「あくまで執事ですから」の人のように礼儀正しい。動物の言葉がわかる。一般のカラスの形状とは異なり円錐形をしている。超音速で飛行可能。その性能を買われて時定市のパトロールに従事、機動力と人脈(?)を駆使してナカムラ軍団の動向を探り、はかせとNANOに逐次報告している。
次作「グレートなのンガー」では高機動能力を生かして「なのブースター」に改造され、なのンガーの戦闘をサポートした。
ナカムラ地下帝国
時定高校の地下にある設定になっている。
Dr.ナカムラ
CV:水原薫
悪の天才科学者にして普段は「中村かな」として時定高校に勤務する女性理科教師。中性的な容貌の持ち主で、年齢不明だが多分20代。コーヒー好きでいつも何かにつけて飲んでいる。
生徒たちからは「かな先生」または陰で呼び捨てで「中村」と呼ばれている。
元々はバイトで東雲十蔵博士の元で助手をしていたが、博士が発見した光子力エネルギーと博士が開発した超合金N、それらを利用したロボット技術の凄さに魅了され、何とかして己の物にしようとの野望を抱く。そのための拠点として時定高校地下に基地を建設中(当然無許可)に古代ミケネコ帝国の遺跡を発見、そこに残されていたロボットの技術と自らのデザインをもとに作り上げた機械獣軍団を率いてマジンガーNANO撃破・捕獲と光子力エネルギー・超合金Nの奪取を画策。後にその野望は世界征服にまでエスカレートした。しかしいつも残念な失敗ばかりしてNANOにこっぴどくやられており、その度毎に授業は自習になっている。表向きは「急病で倒れた」とか「怪我をした」等と言う事にしてごまかしているが、何故かNANOを含め生徒達にその素性はバレていない。
冷酷非情だが部下には情けをかけることも。最終回でNANOが変化したグレートなのンガーによって倒された。後に改心し教職を一時休職してアメリカの某工科大学に留学した。「かわいい」と言われるのが弱点な照れ屋さん。
よしの男爵
CV:小林元子
道端でNANOのマジンガーねじ回しを掴んで困惑させているのを見かけたDr.ナカムラが勧誘して仲間に引き入れた幹部。みおの姉で大学生。紺色のロングヘア。瞳は妹と同じく青。時定高校剣道部のOGで、国体に出たこともある強豪剣士である。Dr.ナカムラの配下になった後、教育実習生として時定高校に潜入する。
武器は手に持つ竹刀状の杖から発する光線と将棋の駒を象った小型爆弾。また、様々な職業の女性(時には時定高校生徒にも)に変身して撹乱させる作戦を得意としている。水中要塞フルーレを指揮し、Dr.ナカムラから託された機械獣軍団と、いかつい鎧と剣で武装している割には顔が可愛い鉄仮面軍団(デザインは塩粥氏)を率いる。
天才肌だが、ある意味まいよりも凄まじいマイペースで周囲を翻弄する。その一方で油断や慢心が多くそれが原因でマジンガーNANOに敗れ続ける。作戦に失敗しては「申し訳ございません」とナカムラに土下座するも妙な土下座のため、その度にナカムラを更に怒らせてきつい御仕置きを受けて悶絶している。
ナカムラ軍団の幹部になった後も妹のみおと一緒に暮らしているが、何故かその正体にみおは気づいていない。
ナカムラ軍団の東雲光子力研究所総攻撃にも当然参加するものと思われていたが「そろそろ大学の単位が足りなくなるから」と言う理由で書き置きと衣装を残して一方的に軍団を去った。
ダイフク伯爵
CV:平松広和
中盤から登場した幹部。モヒカン子爵事ツヨシの父親で、大福餅を売る事に情熱を傾ける和菓子店主。販路拡大のため時定高校購買部に大福を置いてもらう機会をうかがっていたところDr.ナカムラに目を付けられて購買部に大福を置いてもらう許可を「特殊な交渉術」を用いて取り付ける事と引き換えに改造手術を受けてナカムラ軍団幹部になると言う過酷な条件を提示されたがあっさり受諾した。
ナチス風の軍服と和菓子店で着用している法被を掛け合わせたような制服を身にまとい、大福の被り物風の首が胴体から離れて浮遊している。大抵の場合は首のない体が脇に抱えている。武器は腰のサーベルと拳銃(北海道十勝産小豆を発射する豆鉄砲)。よしの男爵とは仲が悪く、協同作戦であっても互いの足を引っ張り合いナカムラに御仕置きされる事もしばしば。
飛行要塞フールを指揮し、ナカムラから託された機械獣軍団と共に自らの店のキャラクター・大福君をモチーフにしたサイボーグ・ダイフク軍団を率いる。まだNANOがジェットスクランダーを装備していない頃はフールからの大福爆弾投下による空爆でNANOを苦しめたが、スクランダー登場以降はフールごと撃墜されるパターンが繰り返された。
モヒカン子爵
CV:山本和臣
ダイフク伯爵より少し遅れて登場した新幹部。その正体はダイフク伯爵こと中之条の息子・ツヨシ(中之条剛)である。モヒカン頭でアフリカの原住民のような姿をしている。本人いわく「かなり恥ずかしい」との事。
ダイフク伯爵とDr.ナカムラから何度も配下になるように勧誘されていたが、なかなか踏ん切りをつけられない事に業を煮やしたナカムラの罠にはまり、落とし穴に落とされて回路ショート君の電撃を受ける拷問を受け、さらには「仲間にならないと髪の毛を全部刈る」と脅された果てに渋々改造手術を受けて幹部となった。
自身の戦闘力が極めて高いため、特に配下や要塞を持たず専ら単独で行動する。本来は全身に火炎を纏って攻撃・口から火を吹く・手に持つ電撃ヤリ・盾から突風・分身・テレポート・妖術・幻術など、人間離れした多彩な能力を駆使して戦えるのだが、脅されてナカムラの配下になった事に納得していないせいか、その能力を十分に発揮しないままNANOに敗れ続けた。また、NANOを攻撃する事を必ずしも望んでおらず「NANOさん、ごめん!」と、ついつい手加減してしまう事も要因に挙げられる。
前記の理由によりナカムラへの忠誠心は薄い。最終話直前でナカムラを裏切り、NANO達にナカムラ軍団による研究所総攻撃の日が近い事を伝えた。
機械獣
CV:くじら
Dr.ナカムラが時定高校地下に秘密基地兼住居を建設中(もちろん無許可)に偶然発見した、古代ミケネコ帝国の遺跡に残されていた(古代ミケネコ帝国の超技術によって製造されていた)戦闘用ロボット。機械巨人兵士と解釈されているが一説には「移動できる神像」とも。これらのロボットをナカムラが独自の技術を加えて夜なべして改造し、ニコチャンマーク入りの杖で制御可能にしたものが機械獣である。その形状や能力は様々だが、ほとんどは元ネタ「日常」に登場する謎の生物をモチーフにした姿である。基本的に自律行動が可能で、ナカムラが持つ杖から発する光線(電波・念動波かも)によって起動・制御される。名称には旧ナチスドイツ軍の兵器のそれを真似て「ショートK7」「コケシM9」等アルファベット1文字の記号と1 - 10の番号が付けられている。
時定高校
群馬県時定市(モデルは伊勢崎市)に位置する県立高校である。地下にナカムラ地下帝国があるのとNANOが通っている関係上、物語の主戦場になる事が多い。
1年Q組
NANOが所属するクラス。
☆左から、まい・ゆっこ・NANO・みお・あんなか。
ゆっこ
CV:本多真梨子
NANOの友人。元気で明るい女子高生で、ロボットアニメや熱血ドラマが好き。本名は「相生祐子」後述のみお・まいと併せてクラスの生徒から密かに「スチャラカ三人娘」と呼ばれているグループの筆頭。運動神経は良いが、勉強や宿題はややおろそかである。茶色のセミロングヘアで中背。
初めてNANOが登校した時、クラスの大半の生徒は茫然としていたが、ゆっこだけは「スパロボキター!」と狂喜していた。
おバカな言動が多いが、根は優しく友達思いである。時定高校がたびたびDr.ナカムラ軍団に襲われるのはNANOがいるからだと発言したアフロ(後述)に怒りの飛び蹴りを食らわせて黙らせた事も。
ナカムラ軍団と東雲光子力研究所の最終決戦において同じクラスのみお、まい、あんなか(後述)、アフロ、先輩のみさと(後述)、メガネ(後述)達に呼びかけてNANO達と共にナカムラ軍団と戦うために工事用のヘルメットをかぶり、はかせに改造してもらった光子力バットと光子力銀玉鉄砲を携えて研究所に籠城、機械獣を相手に奮戦した。
みお
CV:相沢舞
NANOの友人。小柄で、髪の毛を左右両側で小さな木製キューブの髪留めで縛っている。本名は「長野原みお」ゆっことは逆に運動は苦手だが勉強は得意。「スチャラカ三人娘」の中では一番の常識人。しかし思いこみと妄想が強く、怒ると想定外の戦闘能力を発揮する。上級生のメガネに片想いをしている。趣味でBL系漫画を描いているが、NANOとの出会いをきっかけにロボットアクション漫画を描く事を密かに画策している。
ナカムラ軍団との最終決戦時には鍋をかぶり持参したボクシングのグローブをはかせに改造してもらった光子力グローブを両手に装着して参戦。人間離れした格闘技を駆使して機械獣と死闘を繰り広げた。
まい
CV:富樫美鈴
NANOの友人。「スチャラカ三人娘」の中で最も頭の良い優等生。メガネに黒髪のロングヘアで、背丈はゆっこより高く、目は多くの場合眠たげな半開き。本名は「水上麻衣」趣味は神社仏閣巡りらしい。
ほとんどの場合無表情だが、豪快なボケ倒しや「麻衣ペース」と謳われるマイペースな役割放棄を平然と実行、敵味方問わずどこまでも他人を翻弄する。とにかく予測不能。
動物が好きであり、家では犬のオグリキャップとピョン、猫のチッチを飼っている。
ナカムラ軍団との最終決戦時には西洋甲冑で身を固め、不動明王の仏像を携え、はかせに改造してもらった光子力ブレード(剣)を装備して参戦したが、戦闘にどれだけ寄与したかは不明。
あんなか
CV:佐土原かおり
NANOの友人。金色のショートヘアで大きなリボンをしている。意外と背は高い。本名は「安中榛名」時定高校生徒の中で最初にNANOを目撃した人物。当初はNANOのスーパーロボット然としたフォルムを前にかなり引いていたが、次第に打ち解けて親しくなっていった。クラスの女子からは「あんなかちゃん」または「あんなかさん」と呼ばれている。
一人旅が趣味で学校でも一人で行動するパターンが多いが決して友人がいない訳ではない。
劇中、ナカムラ軍団の機械獣が出現する度にモミアゲ先生(後述)に通報するのがお決まりのパターンとなった。
ナカムラ軍団との最終決戦時には縁日の射的用コルク弾銃を携えてはかせに作ってもらった「光子力コルク弾」で機械獣を狙撃した。
アフロ
CV:山口浩太
1年Q組の男子。黒色のアフロヘアー故にアフロと呼ばれている。本名は「田中阿府郎」
たび重なる時定高校へのナカムラ軍団来襲をNANOの存在のせいだと発言しNANOの心を傷つけ、ゆっこから怒りのとび蹴りを食らった。
その後反省してお詫びとしてNANOにどらやきを進呈した。
ナカムラ軍団との最終決戦時にはゆっこからの要請を快く引き受け男気を見せた。霊媒体質と言う事を生かして怪しげな呪文を唱えて機械獣軍団に立ち向かったが効果の程は不明。
ツヨシ(中之条剛=モヒカン子爵)
CV:山本和臣
※モヒカン子爵の項を参照
2年P組
☆機械獣の右がメガネ。その隣がみさと。
メガネ
CV:川原慶久
演劇部部長。黒髪に眼鏡(実は伊達眼鏡)を掛けている。故にメガネと呼ばれている。本名は「笹原幸治郎」
白ヤギの「笹原コジロウ」に乗って登下校し、常に バッハのような髪型の従者を従え、身辺の世話をさせている変人。生徒・教師の別なく慇懃な武家言葉で応対し、無闇に大芝居でキザなポーズや台詞を連発する。
実は剣道の達人であるがその事を知る者は少ない。ナカムラ軍団襲来時にみさと(後述)と共に登場するも二人仲良く機械獣の攻撃で吹っ飛ばされる事が定番となっている。
ナカムラ軍団との最終決戦時にはコジロウに騎乗し、いつもの学生服姿にはかせに改造してもらった光子力竹刀を携え(当初甲冑姿にしようと思ったが二人も甲冑姿を描くのは面倒なので止めた)まるで某千葉県知事が昔演じていたドラマの主人公のようなセリフを連発しながら戦った。
みさと
CV:堀川千華
メガネのクラスメイトで、剣道部所属。かなりの達人である。髪型は赤色のショートヘア。本名は「立花みさと」みほしと言う妹がいるが、今のところ登場するか否かはnanonano38の気分次第である。
メガネのことが好きだが、ガンデレであり、どこからとも銃火器類を取り出して常軌を逸した制裁行為を連発する。故に他の生徒たちからは陰で「ガンデレ(ガンデレ先輩)」と呼ばれている。使用する銃火器の入手方法は不明。特に銃刀法違反に問われている形跡も無いのとメガネが攻撃を受けても無傷なので形だけで威力の低いモデルガン的なものの可能性が高い。
ナカムラ軍団の襲撃の度に「べ、別に学校を守る為じゃないんだからね!」等と心にもないセリフを言いながら機械獣に立ち向かうも威力が低いので攻撃が通じず、助けに来るメガネと共にミサイルやビームなどで吹き飛ばされている。
ナカムラ軍団との最終決戦時には米軍のM1A1戦車の砲塔(多分ハリボテ)を被って参戦、戦闘で破壊された後はメガネと同じく光子力竹刀を携えて奮戦した。
余談だが、本作のもう一方の元ネタ「マジンガーZ(TVアニメ版)」にも「みさと」と言うキャラクターが登場するが、生徒ではなく兜家に仕える家政婦である。
ウェボシー
CV:玉置陽子
立花みさとの友人で本名は不明。髪は緑色のポニーテール。みさとやふぇっちゃんと一緒にいることが多い。
美味しいものを前にすると妙にテンションが高かったりと、ふぇっちゃんとは異なる種の天然の節がある。怒ると凄く怖い。徒手格闘の達人でもある。
不良系の男子に憧れている節があり、モヒカン頭である後輩のツヨシが気になっている模様。
最終決戦では、はかせからもらった「光子力メリケンサック」を装着してナカムラ軍団の妖機械獣の大群を次々と殴り倒し撃破する活躍を見せた。
ふぇっちゃん
CV:樋口結美
同じく立花みさとの友人でウェボシー同様本名は不明。髪はオレンジ色のセミロングヘアー。前向きで元気なドジっ娘で、裏表のない天然。痛い目にあった時などに「ふぇ〜」という泣き声を上げるのが口癖。
最終決戦では、はかせからもらった「光子力ソーダアイスソード」を携え、ウェボシーと共にナカムラ軍団の妖機械獣の大群をふぇぇ~と言いながらも次々と斬りまくる活躍を見せた。
囲碁サッカー部
ダイク
CV:吉崎亮太
2年P組の生徒。伝説の球技・囲碁サッカーを行う囲碁サッカー部の部長。容姿は茶色の天然パーマ。本名は「大工健三郎」
国際巨大コンツェルン・大工財閥の息子で、登下校には軍用輸送ヘリコプターを使っている。ちなみに大工財閥はNANOを開発した東雲十蔵博士・東雲光子力研究所とも関係が深い(後述)
大工財閥総帥である祖父にはかせをはじめ東雲家の事を見守るように頼まれていて、時々巨大リムジンや軍用ヘリで東雲光子力研究所に向かい、様子を見ている。
はかせからは「ダイク兄ちゃん」と呼ばれて慕われている。
ナカムラ軍団との最終決戦時、特にゆっこ達に呼ばれていた訳でもないのにどこからか情報を聴きつけて他の部員を引き連れ、いつの間にかはかせに作ってもらっていた光子力爆薬入りサッカーボールと同じく光子力爆薬入り碁石を携えて参戦した。
ゆりあ
CV:廣坂愛
1年生。囲碁サッカー部マネージャー。容姿は金髪でおかっぱ。無口でいつも本を読んでいる。本名は「関口ユリア」
たまに部長の健三郎と二人きりで部室にいるのを、他の部員に目撃・勘違いされて照れたような様子を見せる。
ナカムラ軍団との最終決戦時にはダイクや他の部員と共に呼ばれていないにもかかわらず登場、マネージャーらしく救急箱を携えて参戦した。
マコト
CV:比上孝浩
1年生。いずみ先生(後述)の弟。姉同様に茶髪であり、いつもニコニコしている。本名は「桜井誠」囲碁サッカー男子部員。
ナカムラ軍団との最終決戦時に部長のダイクに率いられて参戦。
オギ
CV:竹内良太
2年A組の生徒。囲碁サッカー部男子部員。盟友のダイク部長と違い、本格的な囲碁サッカーの技術を会得している。本名は元ネタでは不明なため「小木矢矧」と行きたいとろだがやはり不明と言う事に。
ナカムラ軍団との最終決戦時に部長のダイクに率いられて参戦。
時定高校教員
校長先生
CV:チョー
時定高校校長。62歳。本名は「東雲弦之助(げんのすけ)」東雲十蔵博士の弟である。見た目は何処にでもいる温厚そうな校長先生だが、ここぞと言う時には体を張って生徒達を守ろうとする強さも持っている。本名は長らく不明であったが元ネタ「日常」最終回で名字が「東雲」である事が判明。ちまたでははかせの祖父ではと言う憶測が流れているが本作でははかせの祖父・東雲十蔵博士はもう一方の元ネタ「マジンガーZ」同様敵の襲撃で死亡したと言う設定になっているため、この新事実をどう反映させるかnanonano38は考え中であったが、このほどようやく考えがまとまった。
時定高校が度々戦場になる事に頭を悩ませ心を痛めているが、ナカムラ軍団初襲撃時にはモミアゲ先生(後述)と共に敢然と機械獣に立ち向かう。しかし敢え無く撃退されてしまった。
スーパーロボットであるNANOの編入を快く受け入れたが、どうやら背景には校長と東雲十蔵博士のつながりが関係しているらしい。しかしNANOが来る事により学校が戦場になる事までは思いが至らなかったようである。
いずみ先生
CV:小菅真美
1年Q組担任の英語教諭で、時定高校の卒業生でもある。マコトの姉。髪型は茶色のセミロングで童顔。本名は「桜井泉」であるが、生徒、特に女子生徒からは親しみをこめて「いずみ先生」と呼ばれている。
性格は天然ボケでどこか感覚のずれたところがあり、そんな自分を変えるべく生徒指導担当を志願して任に当たっているが、なかなか上手くいかず悩んでいる。ナカムラ軍団初襲撃時には勇気を出して「誰ですか!学校にロボットを持ってきた人は!!」と熱血指導を行った。的外れではあったが。
NANO高校編入に際し、校長から担任としてスーパーロボットであるNANOの事をよろしく頼むと託されたが、当の本人はその重要性をあまり理解していないようである。
モミアゲ先生
CV:稲田徹
国語教師。囲碁サッカー部顧問。理想の教育者を目指して日々努力している(つもりの)熱血教師で学園の秩序を守るためには男子生徒は元より女子生徒に体罰を執行する事も厭わない。故に全校生徒から恐れられている。濃いモミアゲがトレードマーク故に生徒たちからは陰で畏怖の念を込めて「モミアゲ先生」と呼ばれている。たまにゆっこ辺りから間違えて「モミアゲ先生」とストレートに呼ばれてしまう事もあるが、男気があるのでその程度の事は気にしてはいない。本名は「高崎学」
いずみ先生に好意を寄せており、ナカムラ軍団の襲撃時にあんなかからの通報を受け、途中で合流した校長と共に体を張って機械獣に立ち向かうもあっけなく撃退されてしまう。
かな先生
CV:水原薫
※Dr.ナカムラの項を参照。
大工財閥(大工グループ)
時定市に本拠を構える世界的規模の巨大コンツェルンで「宇宙ステーションから鉛筆まで」と謳われるほど多角的に事業を展開している。
御膝元の時定市においてはスーパー、デパート、病院、警備会社、建設会社、バス会社、果てはファストフード店やコンビニまで大工グループ傘下・直営のもので占められている。
一国の国家予算に匹敵する収益からなる圧倒的な財力を駆使して国際政治にも強い影響力を持ち、時定市を首都として群馬県が特別独立行政区として2006年に事実上日本から独立したと同時に独自の私設防衛軍を組織・保有し群馬県の防衛を担っている(警察・消防は日本に委託している)
NANO建造の元となったNANO計画(後述)の研究開発を行っていた東雲重工は大工グループ傘下の企業である。
大工剣蔵(けんぞう)
CV:麦人
大工グループの総帥でダイク(健三郎)の祖父。60歳。旧姓は東雲で東雲十蔵、弦之助の弟である。
学生時代に長兄・十蔵は科学で、次兄・弦之助は教育で、自らは経済でそれぞれ世界平和と人類の発展のために貢献する事を誓い合い、その後当時はまだ地方の一企業グループの創立家に過ぎなかった大工家に婿入りし、そのたぐい稀な才能で大工グループを世界的巨大組織に成長させた。
温厚な兄達に比して性格は熱情的である。その一方で時には非情とも取れる冷静さも併せ持っている。
ナカムラ軍団の攻撃で孤児となったはかせを影から経済的にバックアップしているが、多忙ゆえにはかせと会う機会は少なく、定期的な安否確認を孫の健三郎に託している。
古代ミケネコ帝国
約5000年前に現在の群馬県一帯に存在していたとされる謎の古代帝国。
その中心部は現在の時定市にあったとされている。発見された遺跡から出土した石板・壁画等には猫のような姿をした人間が描かれているが、そのような姿の生命体なのか被り物的な意匠なのかは不明。
現代科学を超越した技術を持つ超文明国家であり、本作の元ネタの一つ「日常」に登場する謎の生物に似た巨大機械人形(機械兵士とも動く神像とも言われている)を作り上げていた。同帝国のルーツが地球外なのか否かは現段階では不明。
ゴロゴロ大公
CV:宮下栄治
上半身は猫型人間、下半身は巨大な猫と言う異形の姿をした古代ミケネコ帝国の「自称」支配者にして大神官。
第8話冒頭でナカムラ地下帝国敷地内で発掘作業していた機械獣が偶然掘り出した棺の中から復活した。
滅亡したミケネコ帝国の再興のためにDr.ナカムラと結託(利用)して地上侵攻の障害となるマジンガーNANO破壊のために妖術を使って機械獣を強化した「戦闘獣」をナカムラ軍団に提供した。
性格は傲慢・尊大で度々ナカムラを見下すような発言をしている。最終回ではグレートなのンガーに敗れたDr.ナカムラを完全に見限り、捨て台詞を吐いた後、いずこへともなく消えていった。
補足
光子力研究とNANO計画
西暦2005年、東雲重工研究所所長・東雲十蔵博士は群馬県内から採掘された新発見の鉱石「ナノニウム」から有害な放射能等を放出せず半永久的に使用可能な新エネルギー「光子力」を発見、学会に発表した。
その後、ナノニウムは地球上に存在するあらゆる金属よりも硬く丈夫であり、なおかつ同じ大きさのアルミニウムより軽い事が判明、これを精錬していくつかの既存金属と合成して作った合金を「超合金N(ナノ)」と呼称する事になった。
2006年9月、東雲重工は日本政府をメインとした主要先進国全面協力の元、光子力技術応用の一環としてロボット工学の権威でもある東雲博士を中心とする特別研究グループによる一部の部品が超合金Nで構成され、超合金Nから得られる光子力エネルギーで半永久的に稼働し、高度な人工知能を搭載して人間に「隷属する」のではなく人間と「共に歩んで行く」存在を目指した人間型汎用ロボット「NANO(Nursing All-around Nanonium Organization)」の研究開発計画「NANO計画」を発表、記者会見の場において試作1号機NANO-1が披露された。以後、同計画で開発されたロボットは「NANOロボット」若しくは「NANO」と広く呼称される事になった。
NANO-1の時点ではまだ「人間らしさ」の点では改良の余地が大いにあったが、その後改良を重ねるごとに姿形ばかりでなく会話や行動も人間(親しみやすさの観点から10代後半の女性を模して造られた。そのモデルは東雲博士の妻「やえ」との説があるが確証はない)に近い物になり、将来は医療介護は元より教育や接客、一般家庭における家事支援等多彩な分野での活躍が期待された。
NANO計画が始まって3年後の2009年9月に東雲博士は突如NANO関連研究施設の全てを東雲重工研究所から榛名湖畔の別荘へ秘密裏に移転させた。当時その理由は一切明らかにされなかったが、NANOが国際テロ組織やカルト宗教狂信団等の犯罪組織に強奪され、犯罪に悪用もしくは第三国に渡り軍事用に転用される事を東雲博士が危惧したためとみられている。
人類が開発したロボットで最も人間に近づいたと評されたNANO計画ロボットの第5世代・NANO-5が完成、その完成披露会見間近の2010年3月、別荘(東雲光子力研究所)が謎の悪の科学者・Drナカムラ率いる機械獣軍団の襲撃を受け破壊され、NANO計画関連施設・NANOロボットは完全喪失、東雲博士は死亡し、人類の希望である光子力とNANOの研究開発は完全に頓挫したかと思われた。
しかし、東雲博士から生前に光子力とNANOに関する全てを伝授された孫の東雲はかせが東雲博士の弟である大工剣蔵率いる大工財閥の庇護の下、その天才的頭脳を持って東雲博士が密かに旧宅に残していた研究施設(現・東雲光子力研究所)で光子力とNANOの研究開発を継続した。
大工財閥私設軍隊(群馬独立行政区防衛隊)
大工財閥が群馬独立行政特区政府から委託を受けて組織している私設軍隊。
領土防衛の「陸上防衛隊」領空防衛の「航空防衛隊」榛名湖・利根川を警備する「水上警備隊」の三隊で構成されている。
装備は概ね日本の自衛隊の物と同じだが、一部外国製の装備を導入、運用している。
表向きは独立行政特区となった群馬防衛のための組織だが、真の目的は人類共通の財産である光子力エネルギーと超合金N、そして唯一の開発者となった東雲はかせを外部の脅威から守る事にある。日本全体が外国の侵略を受けた場合は自衛隊と共に日本防衛の任務に就く。
ナカムラ軍団による東雲光子力研究所総攻撃時、ナカムラ軍団の機械獣部隊が陽動作戦として時定市内各地に出現した事を受けてほぼ全力が迎撃に向かったが、善戦空しく殆どの部隊が壊滅した。
放送(予定)リスト
一応全10話を予定しているが、内容・話数はnanonano38の気分と都合により変更される場合あり。
nanonano38の構想では一応第3話まで制作した後、残りの話はシナリオのみ作成、後を引き継ぐ希望者を募って制作してもらう予定だったが、第3話までの制作そのものがPCの不調・故障、代替PCのムービーメーカーの不具合、そして本人の体調不良頻発によって大幅に遅延している。
暫くは5分程度の番外編制作によって調子を整えつつ本編制作に入る予定。
第1話 「登校!驚異のスーパーロボット!!」
第2話 「ストップ!ザ ナカムラ軍団!!」
第3話 「今語ろう!NANOが生まれた日!!」
第4話 「潜入!大幹部よしの男爵!!」
第5話 「空爆!悪魔の支配者ダイフク伯爵!!」
第6話 「サカモロット戦闘開始!!」
第7話 「出現!妖怪参謀モヒカン子爵!!」
第8話 「古代からの使者!ゴロゴロ大公!!」
第9話 「ラストチャンス!Dr.ナカムラ死の決戦!!」
最終話 「デスマッチ!蘇れ我らのマジンガーNANO!!」
番外編 「暴走!阪本ロボを食い止めろ!!」※原案・ウイン氏
☆2011年版
☆2013年リメイク版
番外編「NANO最大の危機!?」
番外編 「謎のスナイパー」※作画・うるふちーふ氏 ED作画・天界の紳士氏
番外編 「D帝国の野望」※作画・うるふちーふ氏 ED作画・天界の紳士氏
番外編 「時定闇連合の罠」※作画・うるふちーふ氏 ED作画・天界の紳士氏