路線データ
路線名 | 唐津線 |
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路線記号 | JK(唐津〜西唐津) |
ラインカラー | 青 |
路線区間 |
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路線距離 | 42.5km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 |
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最高速度 | 85km/h |
電化区間 | 唐津〜西唐津(直流1,500V) |
非電化区間 | 久保田〜唐津 |
単線区間 | 全線 |
閉塞方式 |
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保安装置 | ATS-SK |
ICカード乗車券エリア | SUGOCA福岡・佐賀・大分・熊本エリア(唐津〜西唐津) |
第一種鉄道事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
概要
久保田駅(佐賀県佐賀市)と西唐津駅(唐津市)を結ぶ九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線で、地方交通線。全線佐賀県内を走行する。
起点の久保田駅を経由する列車は全て長崎本線佐賀駅まで乗り入れる為、事実上佐賀駅〜西唐津駅間の路線として扱われる。
沿線に唐津炭田があり、かつては運炭路線で支線が存在したが、今はその面影はない。
山本駅・唐津駅〜西唐津駅間は筑肥線が乗り入れており、そのうち筑肥線唐津駅以東(筑肥東線)は直流電化されている為、唐津駅〜西唐津駅間も同様に直流電化されている。その為JR九州管内で筑肥東線と共に唯一直流電車が走行する区間となっている。
また同区間のみ筑肥線の駅ナンバリングが設定されており、交通系ICカード乗車券「SUGOCA」が利用可能。但し同じく利用可能な久保田駅と唐津駅の間は利用不可エリアの為、この区間を跨いで利用する事は出来ない。
沿革
開業〜国有化まで
- 1898年(明治31年)12月1日:唐津興業鉄道の路線として山本駅〜妙見駅(現・西唐津駅)間の本線及び妙見駅〜大島駅間の支線開業。山本駅、唐津駅、妙見駅(現・西唐津駅)、大島駅開業。妙見駅〜大島駅間は貨物営業のみ。
- 1899年(明治32年)6月13日:厳木駅〜山本駅間延伸。厳木駅、相知駅、本山駅(現・岩屋駅)、鬼塚駅開業。
- 1899年12月25日:莇原駅(現・多久駅)〜厳木駅間延伸。莇原駅開業。
- 1900年(明治33年)4月18日:社名を唐津鉄道に変更。
- 1902年(明治35年)2月23日:唐津鉄道が九州鉄道に合併され、同社の路線となる。
- 1903年(明治36年)4月18日:貨物支線(柚ノ木原支線)莇原駅〜柚ノ木原駅間開業。柚ノ木原駅開業。
- 1903年11月1日:本山駅を岩屋駅に改称。
- 1903年12月14日:久保田駅〜莇原駅間延伸に伴い本線全線開通。小城駅、別府駅(現・東多久駅)開業。
- 1905年(明治38年)10月11日:妙見駅を西唐津駅に改称。
- 1905年10月22日:相知貨物支線相知貨物支線分岐点(後の中相知信号場。廃止)〜(貨)相知駅(後の相知炭鉱駅。廃止)間開業。(貨)相知駅開業。
国有化〜国鉄分割民営化まで
- 1907年(明治40年)7月1日:鉄道国有法に基づき九州鉄道が国に買収され国有化。相知貨物支線分岐点を相知分岐点に改称。
- 1909年(明治42年)1月1日:鹿ノ口貨物支線山本駅〜鹿ノ口駅間開業。鹿ノ口駅開業。(貨)相知駅を相知炭鉱駅に、相知分岐点を相知炭鉱分岐点に改称。
- 1909年10月12日:国有鉄道線路名称制定により唐津線となる。
- 1911年(明治44年)6月1日:別府駅を東多久駅に改称。
- 1912年(明治45年)1月17日:岸嶽支線山本駅〜岸嶽駅間開業(貨物営業のみ)。牟田部駅、岸嶽駅開業。
- 1912年1月26日:鹿ノ口貨物支線廃止。鹿ノ口駅廃止。
- 1913年(大正2年)9月21日:岸嶽支線旅客営業開始。
- 1915年(大正4年)9月18日:相知炭鉱分岐点を中相知聯絡所に改称。
- 1922年(大正11年)4月1日:中相知聯絡所を信号場化。
- 1930年(昭和5年)4月1日:相知貨物支線の起点を中相知信号場から山本駅に変更。
- 1934年(昭和9年)4月1日:莇原駅を多久駅に改称。
- 1960年(昭和35年)2月1日:本牟田部駅開業。
- 1964年(昭和39年)4月1日:中多久駅開業。
- 1966年(昭和41年):中相知信号場廃止。
- 1967年(昭和42年)12月1日:柚ノ木原支線廃止。柚ノ木原駅廃止。
- 1971年(昭和46年)8月20日:岸嶽支線廃止。牟田部駅、岸嶽駅廃止。
- 1978年(昭和53年)10月1日:相知貨物支線廃止。相知炭鉱駅廃止。
- 1982年(昭和57年)11月15日:大島支線廃止。大島駅廃止。
- 1983年(昭和58年)3月22日:唐津駅〜西唐津駅間直流電化。
- 1986年(昭和61年)11月1日:貨物営業廃止。
国鉄分割民営化以降
- 国鉄分割民営化に伴い、JR九州が第一種鉄道事業者として継承。
- 1991年(平成3年)3月16日:ワンマン運転開始。
- 2010年(平成22年)3月13日:SUGOCA利用可能エリア拡大に伴い、唐津駅〜西唐津駅間で導入。
- 2018年(平成30年)9月28日:唐津駅、西唐津駅で駅ナンバリング導入。
運行形態
一部列車を除きワンマン運転を行っている。
全線を通して最低でも毎時1本は確保されており、筑肥線直通区間は更に列車本数が増える。全線通しの列車の他唐津駅発着の列車も設定されているが、大半は西唐津駅発着の列車と接続している。
また夕方には佐賀駅〜多久駅間の区間列車が設定されている。
なお筑肥東線には快速が設定されているが、唐津線内は各駅に停車する。
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 乗換路線 | 備考 |
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佐賀 | 長崎本線鳥栖方面 | ||
鍋島 | |||
(臨)バルーンさが | |||
↑交流電化/↓非電化 | |||
久保田 | 長崎本線江北方面 | ||
小城 | |||
東多久 | |||
中多久 | |||
多久 | 当駅発着あり | ||
厳木 | |||
岩屋 | |||
相知 | |||
本牟田部 | |||
山本 | 筑肥線伊万里方面 | ||
鬼塚 | |||
↑非電化/↓直流電化 | |||
JK20 | 唐津 | 筑肥線姪浜方面 | 当駅発着あり |
JK21 | 西唐津 |
廃止信号場
- 中相知信号場(相知駅〜本牟田部駅間)
1966年(昭和41年)廃止。
廃止区間
・鹿ノ口貨物支線:1912年(明治45年)1月26日廃止
・柚ノ木原支線:1967年(昭和42年)121日廃止
・岸嶽支線:1971年(昭和46年)8月20日廃止
・相知貨物支線:1978年(昭和53年)10月1日廃止
・大島支線:1982年(昭和57年)11月15日廃止
使用車両
別途記載のないものは全て唐津車両センター所属。
現在の使用車両
全線で運用。単独または混結で最大4両編成を組成する。
キハ125形は筑肥西線の運用にも就き、2020年(令和2年)までキハ47形も使用されていた。
- 103系1500番台(画像)・303系・305系
筑肥線用の電車。唐津線内は唐津駅〜西唐津駅間で運用。
303系・305系は福岡市地下鉄空港線に直通する。2015年(平成27年)まで103系も地下鉄直通運用で使用された。
熊本車両センター所属のディーゼル機関車。
不定期で工事列車や検測列車の牽引、103系1500番台の小倉総合車両センター出入場時の牽引を担当する。
過去の使用車両
国鉄民営化後の車両のみ記載
- キハ47形0番台・1000番台
キハ47形の原型を保っていた車両。唐津線・筑肥西線で使用されたが、2022年(令和4年)までに引退した。