ピクシブ百科事典

戦龍

せんりゅう

『仮面ライダービルド』の主要ライダー、桐生戦兎×万丈龍我のカップリング。
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「戦兎 今どんな顔してるか分かるか? くしゃっとしてんだよ…俺の顔」
「俺と万丈は……最高の…コンビなんだよ!」

概要

桐生戦兎×万丈龍我の腐向けカップリング。

記憶喪失の天才物理学者と冤罪を着せられた元格闘家、
自意識過剰なナルシストと熱血バカというお手本のような凸凹コンビにして最高のベストマッチ
だというのにお互い素直ではないため、すれ違ってしまうことも多々あった。

万丈は当初冤罪を晴らす、恋人の仇を討つといった自分のためだけに戦おうとしていたが、戦兎たちと共に過ごすにつれビルドとして戦う彼の信念に感化されていき、己の戦う理由を定めていく。
戦兎が笑っていられるラブアンドピースの世界を実現するために戦いに身を投じ、彼を「俺たちのヒーロー」と呼ぶまでになる。

戦兎もまた身勝手な行動を繰り返す万丈に呆れながらも決して見捨てることはせず、無鉄砲で騙されやすい万丈を正しい方へ導いてやらねばならないと心を砕いていた。
万丈の指標として導き諭してやる姿勢とどこか師弟にも似た関係は戦兎自身の苦悩と万丈の成長を機に対等なものへと変化し始め、ともに戦ううちに誰より強い信頼を結んでいった。
本人のいないところでは「俺の大切な相棒」と吐露するなど、万丈との絆を唯一無二として大切に思っている。

万丈は戦兎のために、戦兎は万丈のために身を投げ出し、自分の命よりも相手の命や笑顔、存在を優先して捨て身の行動に出たことも一度や二度ではない。

また万丈はこれまでの経緯から「俺がいなくても戦兎は大丈夫」と思っている節があるが、劇中において戦兎は幾度となく”作られたヒーロー”として自身のアイデンティティに揺らぐ場面があり、折れかけるそのたびに万丈の言葉と存在に大きく救われてきた。

pixiv上では二人の下の名前の頭からとった「戦龍」表記が主とされているが、二人の名とフルボトル由来の「兎龍」、互いの呼び名からの「戦万」(ツイッター上ではむしろこちらが主流)が使われることも。



以下本編ネタバレ注意!













































プロフィール

桐生 戦兎万丈 龍我
職業・身分天才物理学者・物質学研究員→フリーの天才発明家(最終話~)元格闘家→フリーの天才発明家の助手(最終話~)
身長176cm178cm
年齢(TV本編開始時点)26歳23歳
髪色黒髪茶髪
好物アジの開き、母親が作った卵焼きプロテイン
相手へ呼び方万丈、筋肉バカ、バカ戦兎


劇中での二人

第1話「ベストマッチな奴ら」

東都の街で仮面ライダーとしてスマッシュを倒し、失った自分の記憶を追う戦兎。
東都の研究員として働き始めた初日、彼はスマッシュの目撃情報をもとにその場所へと向かった。
マスターの推測から脱獄した万丈こそがまだ怪人化していないスマッシュではないかと当たりをつけ生身で交戦。
最初こそ元格闘家の動きに押されるが、ラビットフルボトルを用いた俊敏性で万丈を翻弄する。「俺は誰も殺してねぇ」と無実を訴える万丈の言葉を聞き流し取り押さえようとするも、万丈が自分の記憶の断片と繋がる人体実験の様子を口にすると一転、詳細を尋ねた。

直後にスマッシュが乱入し、万丈を攫ってしまう。一年間刑務所の中にいた万丈は世間を騒がせるスマッシュの存在を知らず困惑するが、持ち前の負けん気と拳でスマッシュに立ち向かった。
しかし当然生身の人間が敵う相手ではなく、崩れ落ちる万丈になおも追撃が加えられようとした時、追いついた戦兎が現れる。
万丈の目の前で正体を隠している仮面ライダービルドへと変身し、スマッシュを圧倒。
圧巻の戦闘と強さに万丈は「すげぇ…」と呟いた。

そこに氷室幻徳率いるガーディアンが万丈を捕らえるべく銃口を向ける。
自身の記憶の手掛かりと見たとはいえ、戦兎は万丈の真剣な言葉と心根に「嘘がつけるような人間じゃない」と信じ東都政府を敵に回すことを覚悟で万丈をマシンビルダーに乗せ、二人の逃避行が始まった。
「あぁ、……最っ悪だ 今日という日を俺は、きっと後悔する」

第2話「無実のランナウェイ」

万丈をnascitaの地下アジトに連れ帰った第2話。
事の経緯を聞き出すため、「まずはお前の話を聞かせてくれ」「全部だ」と促す戦兎に、万丈は~第一章 誕生~から語り始める。
「誰が生い立ちから話せって言ったよ!」
「全部って言ったのはそっちだろ!」と天然ボケをかます万丈と言い合いを繰り広げかけるが、フルボトルの浄化を終えた音に万丈は驚いて跳び上がり、戦兎に抱きつく勢いでぶつかった

余談だが、この時放り投げた万丈の第一章もとい謎のスクリーンは第31話でまた戦兎が引っ張り出してきている。

そしてスマッシュの目撃情報を得て戦兎は現場に赴くも、それは東都政府の流した誤情報だったことに気付く。一方万丈は地下の柱に鎖で拘束されながら美空のフルボトルに関する解説を受けていた。
煽られた美空の浄化中にスマホを足で操作し外にいる恋人・小倉香澄に連絡を取る万丈。
しかし彼女はすでにナイトローグの手に落ちており、「女を返してほしければ指定の場所まで来い」と強要される。
万丈が逃げたことを美空から知らされた戦兎はスマホのGPSを辿って行き先を追う。罠にはまりガーディアンに囲まれた万丈を救出するが、恋人を優先する万丈に不意打ちを食らい裸絞をかけられ気を失う。

ナイトローグの指示に従い、約束の場所までやって来た万丈の前に連れてこられたのはスマッシュへと変えられた香澄だった。
万丈に火球が放たれるそこへビルドが駆けつける。成分を抜き取り救おうとする戦兎だったが、人間に戻れば死に至ることをナイトローグから告げられる。
一度はそれでも香澄とビルドの間に立ち塞がった万丈だったが、スマッシュになってもなお万丈を守ろうとする香澄の姿に頭を下げた。
「なぁ…どうしても助けられねぇのか…」
「だったら…せめて元の姿に戻してやってくれ…! 頼む…!」
永遠の愛を意味する石の欠片のもとで束の間の会話を交わし、香澄は万丈の腕の中で消滅していった。

追手の気配に「行くぞ」と合図する戦兎だったが、万丈は香澄の死に「もういい…もういいんだ…」と俯いたまま動かない。戦兎はそんな万丈の胸倉を掴んで叱咤する。
「…何がいいんだよ…! 良いワケねぇだろ!」
「今捕まったらお前は殺人犯のままだ! それでいいのか!?」
「それで彼女が喜ぶと思ってんのか!!」
手を離し、マシンビルダーに向かう戦兎の目には自分でもう一台のバイクに跨る万丈の姿があった。

「アンタのおかげで、香澄と最後に話ができた …ありがとう」
そう戦兎の背に礼を告げる万丈であったが、彼は椅子に座って寝ていた
文句を言う横でボトルが精製された完成音に飛び上がり、また抱きつくような形で戦兎にぶつかる。
万丈をどかして嬉々として見に行った戦兎は、香澄の成分から生まれたドラゴンフルボトルに「龍我の"龍"か」と呟き、万丈に渡した。
「礼を言われるのは、お前の冤罪を晴らしてからだ」
振り返ってそう告げる戦兎に万丈は笑みを浮かべ、戦兎もそれを受けて笑顔になる。

第13話「ベールを脱ぐのは誰?」

パンドラボックス奪取のため難波重工東都第7プラントに突入する戦兎と万丈。
万丈は配達員に変装していたが、変身して正面突破に乗り出す。警備員の前に姿を現したビルドの真ん前にクローズが仁王立ちし、「邪魔」と頭をはたかれる。
弓矢で複数のガーディアンを撃破し、壁に張りついたクローズを置いて「おっ先~」と脇を通り抜けていったり扉のパスワードを打ち込むのに手間取るビルドに「小指でやれよ小指で!」ともっともな指摘をしたり、それでも開かない扉を壊して進もうとするクローズをビルドが「なんでもかんでも力で解決しようとすんじゃないよ!」と抑え込むなどコミカルなやりとりが各所で見られた。

第14話「偽りの仮面ライダー」

一人盾に隠れて万丈の選出したベストマッチの不適格をメモしていった。
惣一がスタークであった事実を隠すべく万丈に美空とデートに行かせる。渋る万丈に無言のジェスチャーのみで会話し、バナナとプロテインをあげることを約束。
惣一からの呼び出しに応じ、戦いに赴いた戦兎は惣一との思い出に動きが鈍り戦意を喪失してしまう。「今の俺を創ってくれたのはあんただ」と涙を零す戦兎にスタークが銃口を向けたその時、ビートクローザーが銃を弾き飛ばした。
「俺がアンタを許せねぇのは、ハメられたことじゃねぇ!」
「戦兎や美空の想いを踏みにじったことだ!」
変身し追撃を続けたクローズのベルトを攻撃し、変身を解除させられる。
美空の浄化能力をスムーズに行わせるための存在だと戦兎の正義を「仮面ライダーごっこ」と呼ぶスタークに戦兎は「俺もコイツも誰かの力になりたくて戦ってきたんだ」「俺は自分の信じる正義のために、アンタを倒す!」と宣言。ラビットタンクスパークリングフォームに変身し、スタークを撃破する。

第30話「パンドラボックスの真実」

火星の女王・ベルナージュから「自分が何者か分かっていないのか」「お前が希望になる」と意味深な言葉を投げかけられた万丈。
なぜか手製の人形を使って現状の把握と情報の整理を行う戦兎・万丈・一海紗羽であったが、上記の台詞に対し紗羽が指摘したところ、戦兎も同意する。
「それ、俺も気になった いや、実は前々からこいつのことは気になってたんだ」と記憶喪失の葛城巧=桐生戦兎を創るために冤罪に巻き込まれた一般人であるはずの万丈が誰より早くハザードレベルを上げている違和感に切り込むが、
「お前…俺に告白してる?」
「してねえよ!」
万丈の人形に戦兎の人形がラブレターを渡す寸劇とノリツッコミが行われた。

第45話「希望のサイエンティスト」

「誰かパンドラボックスを(持ってきてくれ)」と忍から箱の運搬を告げられ、戦兎は自分の手で持ってくる……かと思いきや、すぐさま万丈の手に預け、自分はさっさと先に行ってしまう。
「なんで俺なんだよ!」と万丈が困惑するのをよそに全員何も言わずに忍の待つ方へと向かう様はややシュールな笑いを誘った。

第46話「誓いのビー・ザ・ワン」

最後の戦いを宣戦布告された仮面ライダーたち。
決戦を前に、暑さのためうちわで扇ぎながら万丈がパンドラボックスにハザードトリガーを入れると、万丈の腕とトリガーが光り、白いパンドラパネルが出現。
エボルトの遺伝子を持つ万丈だから創れるというそれにより、平行世界へのアクセスが可能となる。
戦兎の言ったパラレルという言葉に万丈は平成ジェネレーションFINALの経験から「アパレル」「パラソル」と言い換えるが、紗羽に「パラレルね」と訂正される。
と、すでに紗羽から突っ込まれているにも関わらず戦兎は平行世界の解説の合間に「パラレルな」と重ねて万丈に教え込んでいる。

バーベキューを終え皆が花火に興じる中、戦兎は物思いに耽る。「なに黄昏れてんだよ」とその浮かない顔に声をかける万丈。
この何でもない日常を守るために、必ずエボルトを倒す――そう自分に、相棒に言い聞かせるようにひとりごちる戦兎は、「お前に話しておきたいことがある」と万丈にあることを言い含めるのだった。

パンドラタワーの最上階に向かう途中、三羽ガラスの擬態に一海が残るのに戦兎は足を止めた万丈の肩を叩いて先へと促した。

第47話「ゼロ度の炎」

消滅が確定するグリスブリザードに一海が変身していることをタワー内の中継映像から知る戦兎と万丈。
ふざけんなよ! なんでそんな危ねぇもん使わせたんだよ! なんでそんなもん作ったんだよ!」と戦兎の胸倉を掴んだ万丈だが、昨晩の誓いを思い起こさせるような眼差しに声を詰まらせ、覚悟を秘めた戦兎の言葉にただただ項垂れる。

第48話「ラブ&ピースの世界へ」

ビルド・クローズ・ローグとエボルトとの最終決戦が幕を開ける。
超高速の戦闘にもジーニアスは敵わず、宙を舞うクローズマグマめがけて吹き飛ばされる。
その際にハザードトリガーを取り落とし、拾い上げた万丈の脳裏にあの夜の言葉がよぎった。

新世界創造のためには黒いパンドラパネルとロストボトル10本、そして白いパネルを合体させる手順が必要になる。それができるのはエボルトの遺伝子を持つ万丈しかいない。
「だからお前は何があっても最後まで生き残るんだ」
「たとえ仲間を失っても」

ハザードトリガーをセットしエボルトを追い詰めるクローズマグマであるが、人間の感情を得たエボルトも力を上げ形勢逆転される。
幻徳の死に再び立ち上がった戦兎はエボルトのトリガーが破損した隙を逃さず攻撃を叩き込み、黒いパネルとロストボトルをエボルトから引き剥がす。
すかさず万丈が白パネルを重ね、戦兎が衝撃に揺らぐエボルトからパネルを分離させた。そのままパンドラボックスとパネルを合体させ、さらにジーニアスの力を注ぎ込むことで新世界への扉を開くことに成功する。

この時ジーニアスのボトルは空になり、戦兎はタンクタンクフォームへと形態を変え自分ごとエボルトを世界創世のエネルギーとしようとするが、万丈によってボトルを抜かれ、変身を解除される
「俺にもエボルトの遺伝子が宿ってる 一緒に消えるのは、俺の方が都合がいい!」
灼熱の翼を漲らせ、万丈はエボルトを掴み別れの言葉を告げた。
戦兎! …ありがとうな!
皮肉にも戦兎が与えた羽根によって万丈はエボルトもろとも飛び立ち、光の隙間へと消えていく。生身の戦兎はそれを見上げながら、ただ万丈の名を叫ぶことしかできなかった。

第49話(最終回)「ビルドが創る明日

限界の身体を引きずって戦兎は「あいつを連れ戻す」とボトルを拾い上げる。
「犠牲になるのは、俺だけで十分だ」と頑なな自己犠牲精神を以て心の中の巧の制止を振り切るとラビットラビットフォームに変身し、「待ってろよ万丈!」と光の切れ目に飛び立った。
時の狭間を思わす砂地にて倒れている万丈を見つけ駆け寄るが、それは万丈を吸収したエボルトの擬態であった。
ビルドのエネルギーを吸収して再び力を取り戻そうとするエボルトはジーニアスを失ったビルドを一方的に変身解除に追い込む。
エボルトは惣一の姿で戦兎を「俺に創られた偽りのヒーロー」と詰り、生身にエネルギー波を見舞う。その時、トドメを刺そうとしたエボルトの動きを、万丈を内側から止めるのだった。
「なぁ戦兎 今、どんな顔してるか分かるか? くしゃっとしてんだよ…俺の顔」

「一度しか言わねぇぞ… 誰が何と言おうと、お前は俺たちのヒーローだ」
「だから…生きてくれ」
封じ込まれる間際、万丈が戦兎に託すかのように銀色のドラゴンフルボトルが放出され彼の前に落ちてくる。
いつか出会ったばかりの頃、ヒーローたる所以を語って聞かせた戦兎の言葉。それを用い、見返りを求めず戦兎を守り肯定する万丈に戦兎は迷いを捨て、ドラゴンボトルを握りしめて立ち上がった。
「最悪だ……お前のその顔、見たくなっちまったじゃねえか」
「ヒーローが逃げるわけにはいかねえからな」
万丈を封じたエボルトへ真っ直ぐに疾走し、戦兎はラビットラビットフォームを身に纏いながら「今助けてやるぞ万丈!」と宣誓する。

積み上げてきた仲間との絆こそがビルドを創った。そう叫びながら死闘を繰り広げるビルドとエボルト。徐々に変身フォームが弱体化し初期フォームにまで戻ったラビットタンクフォームであるが、感情の昂ぶりにラビットフルボトルが金色に変化する
ラビットフルボトルとドラゴンフルボトルをフルボトルバスターに組み込むと、『ジャストマッチ』との音が響き渡る。
「そんな攻撃が通用するとでも思っているのか?」と煽るエボルトに、戦兎は「思ってるさ」と静かに返す。
俺と万丈は……最高の…コンビなんだよ!
ジャストマッチブレイクによって深手を負わせた衝撃に万丈は再び内からエボルトの動きを抑え込む。
その隙にラビットフルボトルとドラゴンフルボトルの組み合わせによるベストマッチラビットドラゴンへの変身を果たした戦兎はエボルトに最高の一撃を叩き込む。
「「勝利の法則は決まった!」」

融合する二つの世界の境界で戦兎は気を失った万丈へと必死に手を伸ばすが……
スカイウォールのない世界と融合した世界で戦兎は目を覚ます。万丈に伸ばした手の中には、クローズに似た謎のウォッチが握られていた。

ブラックホールの面影もない平和な街を走る戦兎は、物理法則を超えた救済が叶い、全ての人々がスカイウォールとエボルトの存在しない別の10年を過ごしてきたことに気づく。
それはつまり、この世界に桐生戦兎を知る者は存在しないということを意味していた。
もう一人の自分である葛城巧さえも自身の中から消滅し、街を眺める戦兎の目に黒髪の万丈が飛び込んでくる。「万丈!無事だったのか」と笑顔で駆け寄るが、この世界の万丈もまた「あんた…誰だ?」と戦兎を知らず恋人の香澄と幸福に暮らしていた。
格闘家としての万丈のファンと思われ握手を交わし、「生きててくれるだけで十分だ」と肩を叩いてその場を去る。
戦兎はそのままnascitaに向かい、この世界の美空と惣一と再会するもミュージシャンとして大成した佐藤太郎と勘違いされ、孤独に一人街の椅子に座り込む。

「…今度は俺しか記憶がないのか」と肩を落とすが、その背に「戦兎!」と誰も知るはずのない己の名が届く。共に戦ってきた万丈が、最後に別れた時と何も変わらぬ姿のまま戦兎の前に現れたのだった。
本来この世界に存在してはならない二人だけがスカイウォールのある世界のことを、互いのことを覚えていた。切なくも確かに存在する一筋の救いに、戦兎は心から破顔する。
「……最っ高だ!」

ビルドフォンを変形させ、一台のバイクに跨がり街を出る二人。
「そういえば、ズボンのチャック全開だぞー」
万丈へエボルトと戦う前から開いていたことに気づいていながら指摘していなかったことを明かし、文句を言われてバカと返し、筋肉をつけろといつものように騒ぎながらバイクを走らせていく――…

そしてラスト、二人きりでとある広場に腰を落ち着けていると戦兎がおもむろに企画書のような冊子を取り出し、二人の記憶を49のエピソードに分けて記録することを発案。
これまでのビルド冒頭で流れていた気の抜けるアバンは最終回後の二人が収録したものであったことが明かされた(続編のVシネマではご丁寧に戦兎と万丈以外の役は声が似ている別人を起用したとまで設定付けされている)。
「偽りのヒーロー」と存在を否定され続けた戦兎が最後、最初と変わらぬ口調で「我らがヒーロー・仮面ライダー!」と自身を誇るように高らかに宣言する。これができたのも万丈が何も変わらずバカのまま、そばにいてくれたがゆえなのかもしれない。

物語は新世界の地球、そして比翼がごとくその左右で振えるラビットフルボトルとドラゴンフルボトルで幕を閉じる。
翻ってみれば戦兎は「記憶を失った葛城巧」であり、万丈もまた「記憶を失ったエボルト」だったことから、戦兎と万丈、二人の人格が誕生した経緯は同じと言えることが明らかになった。
創造破壊。本来敵対すべきの宿命を背負った二人は、奇跡と偶然の巡り合わせを経て最高のコンビとなったのである。

また、新世界の創造、そしてA世界では死んでいった者たちを救うためにはエボルトのエネルギー、白いパンドラパネルだけでなく、パンドラボックスから作られたジーニアスボトルが必要だった。
公式では一貫して戦兎を新世界の創造主として定義しており、戦兎の推論を基にB世界との融合を可能にする白いパンドラパネルを生み出したのは万丈である。

ファイナルステージ

物語の舞台は本編最終話であり、新世界創生までの狭間で仲間たちと別れの言葉を交わす戦兎のシーンが演じられた。
創造主たる戦兎は新世界に辿りついてもすべての人間から忘れられる可能性があると知らされた万丈は、力強く宣言する。
「奇跡を起こすのが人間の力なんだろ? だったら、俺がお前を見つけ出す。どこにいてもな」

平成ジェネレーションズ FINAL

第14話と第15話の間の話とされているが、ラビットタンクスパークリングがこの時完成し万丈や紗羽が初めて目にしている様子のため正確には第14話劇中の出来事と捉えられる。

浄化を終えたボトルを持った戦兎がnascitaの上に上がると、万丈が店長代理としてエプロンを身に着けコーヒーを淹れる練習をしていた。惣一(エボルト)に負けず劣らず不味い出来栄えであったようで、自分で飲んで盛大に噴き出している。
マスターの代理を務めようとする理由に気落ちしかける万丈に、わざと気を紛らわせようとするかのように戦兎は「逃亡者の分際で店構えるなんてどういう思考回路してんだよ」とからかう。
美空は昨夜「戦兎が大事そうに握りしめていた」ボトルを試しに浄化したと言っていたが、「俺昨日ボトル握ったまま寝てたらしいんだけど」と万丈に確認。万丈は「それ昨日俺が見つけたやつだ」とボトルにエグゼイドと書いてあったことを伝えた。

ボトルの神様なる発言に万丈が突っ込むと、「お前みたいにどさくさに紛れて仮面ライダーになった奴」「何のためにライダーになったんだよ」と小競り合いの延長で戦兎は言い募るが、万丈は言うべき言葉を見つけられず「それは…」と口籠ってしまう。
悔しかったら、お前も戦う理由の一つや二つ、自分で見つけてみろよ」と額をつついた。

スマッシュとは様子の違うバグスターに戸惑うも、戦兎は「けど、愛と平和のためにがんばりますか 行くぞ、迷える子羊くん」と万丈の肩を叩く。

「万丈はどこだ どこへ行った!」と消えた万丈の行き先を敵に問い詰める戦兎。
ここからエニグマによって並行世界に飛ばされた万丈と、二年前エグゼイドの力を奪ったビルドを追ってこちらの世界にやって来たパラドが終盤までそれぞれの相棒と行動を共にする。

「俺は俺のために戦う」
「俺が信じた、俺を信じてくれた者のために戦う!」
「俺は仮面ライダー……クローズだ!」
誰に頼まれるでもなく、誰に感謝されるでもなく見ず知らずの他人のためにボロボロになるまで戦うヒーローたちの信念に共感しきれずとも己の確固たる「戦う理由」を定めた万丈は、戦兎が名付けた名を叫び戦場に飛ぶ。
マシンビルダーに跨り、バッチリなタイミングでビルドに新アイテムを届けた。

戦いを終えた戦兎と万丈は元の世界のナシタに帰り、ベッドに二人で横たわる。エグゼイドの成分を抜き取ったのは自分ではなく葛城が変身したビルドだと推測する戦兎に「なぁ、それってほんとにボトルのせいか?」と万丈が言いかけるが、スマッシュの目撃情報で遮断される。
「ちょっとは休ませてよ…」と激闘の直後に珍しく戦兎がぼやくが、これまた珍しく万丈が「ラブアンドピースじゃねぇのかよ! ほら行くぞ! 行くぞー!」とやる気を見せる。
「なんだよ…良い面になったじゃねぇか」とその迷いの晴れた万丈の顔に、戦兎は「ラーブアンドピース!」と笑うのだった。

劇場版 仮面ライダービルド -Be the one-

――奇跡を創る法則は、二人の絆

本編

エボルトと同じブラッド族だった東都・西都・北都の都知事三人は、エボルトの長期的な計画にしびれを切らし、地球滅亡およびそれの障害となるビルド殲滅計画を始動する。時系列は第45話と第46話の間である。
彼らは仮面ライダーを除く全日本国民を洗脳し、ビルドを追い詰めていく。

盆の墓参りに赴いていたため、戦兎と別行動をとっていた万丈は車内のTVにて国中の異変を知る。香澄の死の真相を餌に車に乗り込んだと思わしき描写があり、戻るのを一瞬躊躇するも「待ってろ、すぐ戻ってやるから」と戦兎に伝える。
だが直後、西都知事・郷原が突然車中に現れ交戦。そして東都知事・伊能賢剛によって体内のエボルト遺伝子を弄られ強力な洗脳を施されてしまう。

一方事態の把握のため10話で万丈が奪取した警備兵の衣装を使い、東都先端物質学研究所に潜入した戦兎。
だが行動を読んでいた伊能に待ち伏せされており、続けざま伊能から自分と万丈を引き合わせ、「桐生戦兎」なる偽りのヒーローを生み出すべくエボルトに発案したのは彼であったことを明かされる。
新たな事実に動揺するも、操られた万丈が変身したグレートクローズを前に手が出せず命令のまま容赦のない攻撃を放たれ、変身解除するまでのダメージを与えられる。
ハザードトリガーを奪い取った万丈に追いすがるも、洗脳が解ける気配はなく絶体絶命の状況にエボルトが現れる。
伊能らと対立する立場にあるエボルトはその場から戦兎を連れ出し、目を覚ました戦兎に「父親が草葉の陰で泣いている」と煽り立てた。
激昂し飛び出した戦兎の携帯に伊能から「万丈を返してほしければ、パンドラボックスを持ってこい」と告げられるのだった。

巧の記憶から10年前父・忍が「地球存亡の鍵を握るのは万丈龍我だ」と言っていたこと、「忍の研究に関わっている少年・万丈龍我」がいつか自分の前に現れること、「彼の力が世界を変える」と確信していたことを思い出す戦兎。
今や別人格として同じ肉体に宿る葛城巧は「科学と父親を信じてこのザマだ」と絶望し、エボルトの遺伝子を宿す万丈を「破滅に導く存在」として万丈を取り戻そうとする戦兎を真っ向から否定するが、戦兎は万丈との思い出を胸に静かにはねのける。

「お前には分からない… アイツは、単細胞で、筋肉バカで、騙されやすい」
「けど、誰かの明日のために戦うことができる…… 俺の大切な相棒なんだよ
俺とアイツの関係は、偽りなんかじゃない

この言葉が流れる際、操られたままの万丈がドラゴンボトルを手に雨の降りしきる窓の外を見つめていた
そして夜空を仰ぐ戦兎は雨に打たれながら、ラビットボトルを握りしめた。

翌日、パンドラボックスを持って現れた戦兎の「万丈を返せ」という言葉に伊能は「万丈くんは我々の儀式に必要」としてこれを拒否。
万丈を含むブラッド族らを取り込んだ伊能=仮面ライダーブラッドとビルドジーニアスフォームが激突する。

群衆にひたすら「殲滅」の言葉を浴びせられブラッドに圧倒されるビルドであったが、「たとえ存在を否定されようが…嫌われようが…それでも俺は戦うんだ!」と宣言した戦兎のラビットボトルが赤色から金色に変化。それに呼応するようにブラッドの胸部分のドラゴンが銀色に発光
「万丈…お前の命、もらうぞ!」
フルボトルバスターに挿入したラビットボトルの力か、叩き込んだ剣戟によって万丈が分離した瞬間戦兎はその手を掴み、渾身の力でブラッドから己の元へと引き戻した。
直後ブラッドが放った攻撃から万丈を庇い吹き飛ばされるも、真っ先に「万丈!」と呼びかける。

パンドラボックスを奪い地球のコアへと向かったブラッドを追うべく、戦兎は万丈から銀色のドラゴンボトルを借り受ける。
「兎と龍だぞ そんな組み合わせ無理に決まってんだろ!」と種族の異なる有機物同士の組み合わせに制止しようとする万丈であったが、戦兎は「絶対にできる 俺とお前のボトルなら」と断言。
ハザードレベル7に達した仮面ライダーのボトルが二本揃った時、究極の化学反応を引き起こすという父の研究レポートと、ハザードレベル7に到達する可能性を持つのはビルドと万丈しかあり得ないと言う巧の言葉から、父はなぜビルドドライバーはボトルを二本差す設計にしたのか――その問いに、巧=戦兎と万丈、二人のボトルを挿すためにそうしたのだと戦兎は悟る。

クローズビルドフォーム

この時、ベルナージュの力添えでジーニアスフルボトルと上記の二つのボトルをクローズビルド缶へと変化させ、さらには合体事故により戦兎と万丈が肉体的にも合体したことで誕生した ”戦兎と万丈が心も体も一つになったフォーム” by公式の説明文。
ただし最初のうちはてんこ盛りフォームばりに両者の勝手な動きにお互いが振り回されていた。
『Are you ready ?』
「ダメです!!」

金と赤(戦兎)、銀と青(万丈)のカラーリングと二人のライダーデザインが最高のバランスで配置された人気の高いフォーム。
カラーリングから見れば戦兎=赤と金の太陽、万丈=青と銀のと考えられる。
しかし元より戦兎は「鋼のムーンサルト」月の象徴ともいえる兎のフォームを基本形態とし、クローズドラゴンには太陽(グレートクローズドラゴンでは月)の意匠が刻まれていた。
互いが互いにとっての太陽であり月であるとも受け取れる。

奇跡と偶然 太陽と月

2020年1月8日11時、突如プレバンクローズビルドをモチーフにした「クローズビルドリング」の販売を発表し、予約受付を開始した。
そのデザインは"ビルドの複眼(左目側)をイメージした金色のリング"と"クローズの複眼(右目側)をイメージした銀色のリング"を合体させて1つのリングになる(しかもリングの裏側には各々の名前が掘られている)という仕様。
指輪までベストマッチな奴らなのか…。一部の界隈ではこちらを結婚指輪(概念)と見做し、御祝儀と言わんばかりに購入する人々が殺到。

その結果 何とリングは初日で在庫切れとなり、次の日にプレバンが3月発送分の追加生産を決定したにも関わらずその日に再び完売してしまう(本来の予約受付終了は1月26日23時だった)という驚異の売れ行きを誇った。

エンディング

ブラッド撃破後、二人は互いをバカと言い合いながら帰路につく。
そっぽを向きながら二人は笑みを浮かべ、万丈が翳した拳に戦兎はラビットとドラゴンのボトルを持った手をぶつけ、ハイタッチを交わすのだった。

ちなみに戦兎と万丈のハイタッチは実はTV本編で何度か脚本上にはあったものの、演じる二人が「まだその時でない(絆が深まりきってない)」「劇場版のラストでやりたい」と密かに話し合っていたらしく、偉い人と戦いながら機を窺っていたという感無量の産物。

事件は幕を下ろしたものの依然として国家反逆者として追われる身の戦兎はフードを目深に被って世間の目をやり過ごしていた。冒頭で助けた姉弟から感謝を告げられ、くしゃっとした笑みを零す。
「いいんだよ 誰かの明日を創ってあげられたなら、それで」
そう言ってまたフードを被り歩き出す戦兎の隣に万丈が走り寄り、その肩を小突いては何某か言い合う様子が映っていた。

主題歌『Everlasting Sky』の歌詞の中には
 僕が護りたいのはきみの涙が癒える未来
 憧れた永遠に悲しみのない世界をきみに見せたいんだ
と、どこか本編終盤の戦兎と万丈の心情とも汲み取れる詩が見受けられる。

本編終了後

ジオウ第1話「キングダム2068」

2017年11月30日、スマッシュと戦闘するビルドとクローズの世界(時代)に仮面ライダージオウとなるソウゴがタイムトラベルしてくる。
まだスタークの正体も分かっていない時期であり、当時の本編の意趣返しのように戦兎は万丈のことを「俺の助手」と紹介している(万丈からは「助手じゃねぇよ!」と否定されている)。

ジオウ第2話「ベストマッチ2017」

アナザービルドの出現により、「仮面ライダービルド」が存在しない改変された2018年の世界では、必然桐生戦兎も存在せず、葛城巧(顔は佐藤太郎であるが…)として生きている。
そしてなぜかツナ義ーズの大ファンになっており、万丈と仲良さげに武道館ライブを満喫し、ツナ義ーズファンカフェにてベストマッチな掛け合いを繰り広げていた。
ソウゴが「ビルドとクローズに力を貸してほしい」と頼み込むも、「ビルド…?」「クローズ…?」と首を捻る二人が見られた。直後にゲイツの奮戦で一瞬アナザービルドが消失し、ライダーであった記憶を取り戻した二人は肩を組んで密着している自分たちにドン引きして飛び退る。
戦兎と万丈のポケットにそれぞれ入っていたビルドウォッチとクローズウォッチをソウゴに託し、この時代の彼らとはここで別れることとなる。(新世界にたどり着いた戦兎の手にクローズウォッチがあったことから、最終回の万丈がビルドウォッチとともに新世界にやって来ていた可能性もある)

再び2017年へと舞台は移り、人々を襲う怪人のもとに戦兎と万丈が現れる。
アナザービルドは警戒する万丈を見るや否や、「俺、ビルド! お前…クローズ! ベェェストマァーッチ!」と歓喜の声を上げてやにわに万丈を抱きしめる。必死に腕から抜け出し体当たりを見舞って戦兎のもとへと走り寄る万丈の横で、戦兎は顔を顰め「ちょっと妬けるなぁ」と呟いた。

突如公式からねじ込まれた二人の関係性に、ネット上では戦兎×万丈厨と見せかけてビルド=戦兎に自己投影して万丈とイチャつきたかった夢男子(自称カプ厨)に見えるとネタにされたことも。

ビルドの力がジオウに継承され、2018年と同様に「仮面ライダービルド」が存在しない世界に書き換えられた戦兎は自身を葛城巧と名乗る。オーバーテクノロジーの結晶たるデバイスに夢中になっている背に万丈は「おい!」と呼びかけその隣りへと駆け寄るのだった。
そしてソウゴとゲイツの会話のさなかも「せめて筋肉つけろよ」の文句やズボンのチャックを慌てて確認する万丈の背中が映っているため、こちらでもいつものやりとりは健在の様子。

劇場版 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER(2018年12月22日)

TV版ジオウに登場した二人(2017年11月30日)とはまた違う、ビルド本編終了後の正史に最も近い印象の戦兎と万丈が登場する。
スカイウォールの存在しない、お互い以外は旧世界の記憶を持たない世界で突如として子どもが竜巻から降ってきたところ、戦兎は万丈を突き飛ばして受け止めさせた
竜巻の発生源を考える戦兎に万丈は「物理学者ぶってる場合かよ!」と突っ込むも「"天才"物理学者だ」と返す。
その子どもを狙う怪人(アナザーダブル)が現れ、二人は変身して相手取る。

その後なぜか旧世界の記憶を持つ仲間たちに再会するも、戦兎は「そんなはずはない」とスカイウォールの有無を確認。
「良かったぜ、俺たちだけ世界に置いてけぼり食らわなくってよ」
自分たちと同じように旧世界の記憶を保持しているのではとあっさり受け入れる万丈に対し、「まさか世界の方が…」と万丈の発言にヒントを得る戦兎。
だが子ども=シンゴの存在やティードなる敵を前に離れ離れに。戦兎はタイムジャッカーの時を止める力により身体の自由を奪われ、洗脳を受けてしまう。

万丈のもとへ向かわせたバイクに戦兎の窮地を知った万丈はソウゴとともに救出に向かう。
この時手元を見ずにビルドフォンを操作し当然のように万丈のところまで自動運転しているが、誰も突っ込む余裕はなかった。
「とりあえず戦兎を出せ! 話はそれからだ」とティードに叫ぶ万丈の前に操られた戦兎が現れる。
ティードの命令によりタンタンフォームで万丈らに攻撃する戦兎であったが、洗脳されたのは演技であり、ティードの動向を探っていたという。
「タチわりーな! 俺たちまで騙すなんて」
「名付けて…敵を騙すならまず味方から作戦だ」
「そのまんまかよ!」
だが戦兎をエサに万丈とソウゴを引き離した敵は、護衛を請け負った一海を撃破しシンゴの身柄を押さえてしまっていた。

傷ついた一海を放置し幼いシンゴが攫われたというのにあっさりとしているアタルは、「仮面ライダーはフィクション 虚構の存在なんだよ」と告げる。”フィクションの世界から仮面ライダーを呼び出し、彼らに会いたい”という自分の妄想が終わればすべては元に戻ると語るアタルの言葉に動揺するソウゴに対し、「俺は元々存在しない人間 創られたヒーローだ」と虚構の存在として用意された道を、自らの意思で進んできた戦兎はまるで気に留めることなく後輩の背を押したのだった。
戦兎の悲しみの象徴たる雨に打たれながら、もはや自身の存在証明に一部も揺らぐことない戦兎の成長に感動を覚えたビルドファンは少なくない。

紆余曲折あり、クウガの歴史を捻じ曲げたティードは平成ライダーの終焉を謳う。いないはずの仮面ライダーの実在に辟易と疑問を抱くティードに対し、戦兎は「そんな屁理屈このバカに解ると思うか?」とかつて仮面ライダーの存在を世界ごと消し去りながらも理屈を超えて己の前に現れたバカを例にとって反論した。
「なあ…さっきからバカバカ言ってるけど、俺のことか?」
「世界は理屈じゃないってことだ」
"どうやってお前たちはここにいる"という問いに、物理学者らしかず物理的な根拠をぶん投げてひたすら相棒の惚気を聞かされているラスボスの胸中や如何に。

また、タイムマジーンの修理と運転をこなす戦兎に万丈は「戦兎! なんでそんなデッケーもんに乗ってんだよ」と嫉妬か興奮かも分からぬ声を上げ、ゲイツの操るタイムマジーンに乗り込んで「戦兎だけにいいところ持ってかれてたまるかよ! あいつは俺たちが落とす!」と気合を入れるものの万丈はほぼ叫んでいただけで特に何もしていない

物語のラストでは世界は元に戻り、互いに現実に在ると実感できていることを「良かったな」と告げるも、ソウゴは「意味はないって言ったのは戦兎じゃん」と以前の発言とのズレに疑問を呈されるが、「現実にいるとかいないとかよりも、誰か一人の記憶の中にでもいられれば……それでいい」と戦兎は返す。
そうして、戦兎を待つ万丈がクシャミをする背中のカットが挟まれた。

エンディングは歴代平成ライダーの主題歌メドレーであり、その始まりはご存じ「Be The One」。
ソウゴと別れた戦兎はバイクのそばで暇そうに待つ万丈のもとへ。
始まりと終わりと同様に二人でバイクに乗って走っていく。曲が流れ音声は聴こえないが、やはり万丈が戦兎に指摘されチャックを締めている姿、言い合いをする様で締めくくられた。

エンドロールにて歴代ライダーの象徴のワンシーンが順に映り、ビルドの四枚の写真のうち一枚は万丈を連れて逃げ出す直前の座り込むビルドもう一枚はやはり第1話ラストのタンデムしている二人である。

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019年4月24日)

舞台は最終回で戦兎が創造した新世界。
担当プロデューサー曰く平成ジェネレーションズFOREVERは本作の前日譚とされており(別の世界線としているインタビュー記事もある)、元々は戦兎と万丈以外、旧世界の記憶は引き継がれていなかった世界である。
外壁にNo.3と書かれた倉庫らしき建物を拠点にしており、nascitaの地下に設置していたのと似た骨組み柱やパソコン、実験器具、新たにTVやサンドバッグなどの二人の居住用品が散見される。
ちなみに黒髪の万丈が表紙を飾るスポーツ雑誌が置かれていたりツナ義ーズと黒髪万丈のポスターを壁に貼っていたりしており、万丈のポスターの方だけ珍妙な落書きや文句が施されている。

本編の49のエピソードを録り終え、「その他大勢の仮面ライダー」「筋肉バカの万丈龍我」などと相変わらず万丈をサブキャラ扱いする戦兎のナレーションが終わり、万丈は筋肉バカに代わる新たな呼び名(?)を考案する。
「俺はプロテインの貴公子…万丈龍我だ!」

スカイウォールやエボルト、仮面ライダーの存在と二人の記憶を失った仲間たちに未練を残す万丈に戦兎は新たな発明品を披露し、全部売れるまで帰ってこないよう言いつける。
「今度はどんなポンコツ品を作ったんだよ」と呆れた風に万丈は述べており、実際恋のキューピッド機能付きの蜘蛛型ペットロボという、の役に立つのか分かりにくい逸品。
戸籍や身分を証明する手段がないためか表立って働けない身の上であるらしく、戦兎が発明品を作り、万丈がそれらをフリーマーケットで販売する生活スタイルである模様。

万丈が出ていった直後、倉庫に置いていた白のパンドラパネルからキルバスが現れ戦兎を急襲。戦兎の記憶と肉体をコピーし、万丈にエボルトの遺伝子が宿っていることを知ったキルバスは戦兎に毒を打ち込み万丈のもとへ向かった。
ジーニアスボトルの力で解毒すると戦兎は万丈に連絡を取り、「逃げろ万丈」と見たことのない地球外生命体の出現を伝える。だが直後、柿崎悟志に擬態したキルバスが万丈を見つけてしまう。
戦兎から奪ったビルドドライバーとフルボトルを用いてラビットタンクフォームへと変身し、キルバスは万丈へと襲いかかった。

キルバスの襲撃とパンドラボックスの再生、エボルトの復活と瞬く間に状況が変わる中で戦兎は記憶を取り戻した幻徳たちの招集に政府官邸へと向かい、「パンドラボックスを復活させたのは万丈とキルバスだ」と告げる。

旧世界ではファウストの研究室だった刑務所でエボルトはドラゴンエボルボトルにファウストが管理していたエボルトと万丈の遺伝子研究レポートを吸い上げる。
「葛城先生が言ってたよ 人体の神秘によって生まれたお前は、俺を凌駕する力を秘めてるってなぁ」
その言葉を聞いたキルバスはパンドラボックスのエネルギーとしてオリジナルを超えるほどの力を持つ万丈を標的に定め、執拗に狙われることとなる。

激しい攻撃に不完全なエボルトは肉体を保てず消滅し、万丈も蜘蛛の糸で身体を拘束されあわやとどめを刺されかけたその時、グリスとローグが助太刀に入る。
その場を逃げ切り倉庫へと戻った万丈は「戦兎に渡せ」と言伝られたドラゴンエボルボトルを戦兎に託す。

その中の情報から万丈の中にあるエボルトの遺伝子を最大限まで増幅させるアイテムを創れば、キルバスに勝てるかもしれないとの可能性を提示する。
「それだけじゃない 遺伝子を増幅させることで、お前の身体がパンクするかもしれない」
エボルト復活の危険性、万丈の死を危惧する戦兎を前に、万丈は迷うことなく作製を願い出た。

その後戦兎は万丈・一海・幻徳の奮戦する中マッスルギャラクシーフルボトルを完成させると、クローズに恨みを抱く女性・馬淵由衣に「悪いけどコレ万丈に届けてくれないかな」と新アイテムを預けた。
結果クローズエボルへの変身を成し遂げ、それまで終始劣勢に追い込まれていたキルバスと互角以上に渡り合うも、キルバスに強烈な一撃を叩き込まれてしまう。
だが万丈は戦兎から学んだ愛と平和の志を胸に再び立ち上がる。
一方、倉庫に残った戦兎も万丈の覚醒と勝利を信じ、残されたドラゴンエボルボトルを握りしめていた。

「たしかに…昔の俺は自分のために戦ってた」
「でも、アイツが教えてくれたんだ」
「誰かの力になりたいと思う正義を…誰かに手を差し伸べる優しさを、」

「誰かを守ることの勇気を、誰かのために戦う強さを、」

俺のヒーローが…教えてくれたんだ…!」

「愛と平和を胸に生きている俺は…負ける気がしねぇ!」

この言葉とともに万丈はキルバスを撃破。
エンドロールの写真において、ラストの三枚は連続して戦兎と万丈が映った写真(第1話の出会い、最終話の再会、マシンビルダーの二人乗り)であった。

ベストマッチマグカップ

劇場グッズとして、ビルドとクローズのペアマグカップが販売された。
案内カタログには隣り合わせと重ね合わせの見本写真が並んでいる。

ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年11月27日)

前作の後日談として展開される、人体実験を受けた者たちの記憶が蘇った新世界。
以前よりも実験道具やトレーニング設備が充実しており、変わらず二人で倉庫暮らししている様子が窺える。

白パネルから精製した最後のネビュラガスを自分へ投与するよう強請る内海に対し、万丈は筋トレしながらやんわり制止し、戦兎もそれに同意する。
「やめといた方がいいんじゃねーか?」
「同感だ」

構わずガスを注入した内海の処置が終わるのを待つ二人。そんな時、突如倉庫の天井が破壊されダウンフォールの一人から襲撃を受ける。
即座に変身しようとする二人であったが、ファントムリキッドを応用した力によって体内のネビュラガスを奪われ、変身が不可能になってしまう。
万丈はボトルを手に生身で挑むが、壁に叩きつけられ意識を失った。それを見た戦兎は「万丈!」と呼びかけるも殴り飛ばされ、白パネルとハザードトリガーを強奪される。

ただしこの白パネルは戦兎が用意しておいた偽物であり、ダウンフォールの首領・浦賀啓示はそれを看破し美空を人質に本物の白パネルを手に入れようとする。
偶然ファントムリキッドを摂取したことで変身能力を失わずに済んだ一海らから事情を聞き出すと戦兎は策を思いつき「俺たちはここを出る」と告げ、美空の護衛を依頼。
寝込む万丈が横たわるベンチに連続キックを入れ「おい起きろ 早く起きろ筋肉バカ!」とぞんざいに起こし、スカジャンの襟を掴んで連れ出した。
「行くぞ」
「おっ? おい戦兎、どこ行くんだよ」
「うるせーぞ」

「おーい、ここどこだよ」
地球
などとどこに行くかも着いた場所がどこかもロクに答えない雑っぷりであるが、万丈も戦兎の強引な行動に素直に従い、質問はしても文句の一つもない辺りに二人の日常ぶりが垣間見える。
終いには天才物理学者同士の話についていけずに別室で筋トレをしている始末であったが、そうなることなど分かりきっているはずの戦兎がわざわざ万丈を同行させた事実になにがしかの意味を見出すクラスタが噴出したとかしないとか。

戦いを終えたのち、葛城巧と父・忍の不和が解消されたことを幻徳から聞かされ戦兎は安堵の言葉を零し、それを見る万丈が穏やかに微笑むシーンが印象的であった。
「そっか、良かった…やっぱ親子は仲良くないと」
「…戦兎」
そして幻徳の特徴でもあったヒゲに万丈が、襲撃時に紗羽に連絡した不自然に戦兎が言及する。幻徳と砂羽がすでにホテルで朝まで語り明かす関係であったことを暴露され、揃って驚愕の絶叫を上げた。

前作のエンドロールの静止画が後半からTV本編のものだけであったのに対し、こちらのエンドロールは逆に後半からはVシネグリス劇中の写真を使われている。

注意事項

棲み分けのため二次創作作品には腐向け専用タグをつけること。
一般タグ(キャラ名タグ、『仮面ライダービルド』、『特撮』など)はつけないこと。

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