予告
「えっへん。」
「あ、人が釣り上げられてる。」
「鯉太郎を探して下さ~い。」
「ハマちゃん?」
「次回『釣りバカアバレ日誌、どもども』。」
「よっ日本一!」
前後のストーリー
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開運!アバレ絵馬 | 今回 | アバレッドはアバレブルー |
脚本:前川淳
アクション監督:竹田道弘
監督:渡辺勝也
『爆竜戦隊アバレンジャー』第26話のサブタイトルにして、アニメ版『釣りバカ日誌』とのコラボという異色のエピソード。
あらすじ
舞と共に釣りから帰って来た凌駕は、恐竜やで他のメンバーと共にアニメ『釣りバカ日誌』を見ていた。
そのころ、エヴォリアンではダイノアースのマウカバの実にそっくりな果実がアナザーアースにあることを図鑑で知ったミケラが、その果実であるオリーブを手に入れるべくトリノイド生命体ツリバカツオリーブを創造した。ヴォッファとリジェもノリノリでオリーブ奪取作戦を展開する。
街に現れたツリバカツオリーブは次々と人間を吊り上げてオリーブの実に変えていった。それを察知したアバレンジャーだったが、舞が見ていた『釣りバカ日誌』に異変が起きた。なんとツリバカツオリーブの釣り竿で、『釣りバカ日誌』の主人公・浜崎伝助の息子・鯉太郎が次元を超えて吊り上げられてしまったのだった。
アニメのキャラまで吊り上げられたことに困惑したアバレンジャーに、浜崎はテレビの中から「鯉太郎を助けて」と懇願する。
ツリバカツオリーブはアバレンジャーも鰹ミサイルで迎撃しオリーブにしようとしたが、竿が折れたため一時撤退する。
流石に放送局(ムカデンパンジーの回に出てきた夕焼けテレビ)も想定外の事態だったらしく、テレビ画面には「しばらくお待ちください」のテロップが振られていた。このイレギュラー事態のせいでかアニメの人物である浜崎が現実世界のアバレンジャーと交信できるようになり、凌駕は浜崎の現実世界での体となるTVを片手に鯉太郎を捜索することに。
それからしばらくたち、釣り竿を新調したツリバカツオリーブはオリーブにされた人々を盾にアバレンジャーを苦しめる。しかしそんな卑劣な行為に我慢の限界を迎えた浜崎は
「もう許せないッスー!」
なんと自力でテレビの中から現れ、三次元世界に降り立ったのだった。
「お前なんか、釣りバカの風上にも置けないッス!よ~く見とけ!釣りってのは……こーやるんでぇい!!」
浜崎お得意の釣り技で見事にオリーブを奪還。人質を奪われ逃げようとしたツリバカツオリーブはスーパーダイノダイナマイトを受け爆散した。
直後にジャメーバ菌を含む雨が降り注ぎ再生巨大化したツリバカツオリーブ。アバレンオーで応戦するアバレンジャーに鰹ミサイルで応戦するが、アバレンオーはアンキロベイルス、パラサロッキルと爆竜コンバインし、アンキロベイルスの尻尾の先端のアンカーでツリバカツオリーブを釣り上げ「爆竜必殺チョキチョキシザース」でツリバカツオリーブは船盛にされて爆散するのだった。
オリーブにされた人々も無事に元に戻り、鯉太郎も取り戻せた。アニメのキャラである浜崎が三次元世界にこれたのは「浜ちゃんさんのダイノガッツが奇跡を起こした」と評する凌駕。一同は「かえって『キュッと一杯』しよう」と笑い合うのであった。
その頃、アバレキラーはダイノマインダーを巡ってジャンヌと戦いを繰り広げていた。
余談
OPでは『釣りバカ日誌』の後期オープニング「釣りま唱歌でサバダバダ!」の映像が流れ、『釣りバカ日誌』のタイトルが『スーパー戦隊シリーズ』のロゴに切り替わるという演出がなされている。
なお、本編で使用された『釣りバカ日誌』の映像は第1話のものである。
講談社から発売された『爆竜戦隊アバレンジャー百科決定版』では版権の都合で「戦いを取り巻く人々」のページ(所謂各回のゲストキャラの紹介ページ)では浜崎と鯉太郎は掲載されていない。
実は公式におけるアニメと特撮のクロスオーバーは本作が初めてではない。東映に限定すると1970年代に放送されたポピー(現・バンダイ)発売のふりかけのCMが初めてであり、そのCMには仮面ライダーV3とマジンガーZ(の、着ぐるみ)が共演していた。
そして1984年に放送されたアニメ『フクちゃん』の第46話には宇宙刑事シャリバンがゲスト出演し、1998年にはアメリカでメガレンジャー(パワーレンジャー・イン・スペース)がティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズと着ぐるみで共演している。
また後年には仮面ライダー電王や仮面ライダーフォーゼがクレヨンしんちゃんとコラボレーションを果たしている。
ほかにも魔進戦隊キラメイジャーがゲームだが戦姫絶唱シンフォギアと、webアニメのテイコウペンギンとそれぞれコラボしている。
また伝助役の山寺宏一氏は後に『恐竜大決戦!さらば永遠の友よ』にティラノサウルスの役で出演することとなった。
海外版
『アバレンジャー』の海外版『パワーレンジャー・ダイノ・サンダー』でもこの話は存在している。
番組は架空の児童向けバラエティに差し替えられ、シナリオ自体も変わっているものの、メインパーソナリティの服装が明らかにアニメ版の浜崎を意識したものになっていたり、浜崎が閉じ込められたテレビをブラックレンジャー(アバレブラック)の専用バギーにくくりつけて輸送するシーンがわざわざ新撮されるなど、元ネタを意識したであろう場面も散見された。