概要
村枝賢一の漫画『仮面ライダーSPIRITS』に登場する悪の組織「バダン」が作り上げた量産型改造人間。仮面ライダーZXの廉価版であり、黒いマスクを持つのが特徴。ZX同様、脳以外の全部が機械である。
初登場は第2部第1話「強襲」で、JUDOによって洗脳された村雨良(ZX)とタイガーロイドに率いられて全世界の空軍基地を襲撃。徹底的に蹂躙しつくした。
痩せても枯れても一応仮面ライダーであるだけあって身体能力は非常に高く、ビルを軽々と飛び越えるジャンプ力を有する。また、防御力は歴代仮面ライダーシリーズの戦闘員の中でも最強レベルであり、アメリカ軍のバルカン砲、大砲、バズーカ砲などの攻撃もまるっきり通用しなかった。
愛車はヘルダイバーに似た黒いバイクで、なぜか空を飛べる。ヘッドライトにはビーム砲が装填されており、常人なら一瞬で炭化してしまうほどの火力。
しかし、仮面ライダーにはどいつもこいつも一瞬でやられるのは言うまでもない。
その後、復活した悪の組織がJUDO直属のデルザー軍団を除き壊滅したことにより、新生バダンが発足。その傘下としてコンバットロイドが出現した。描きやすいだろうし。
プロトタイプ
第1部第2話「たった一人の戦場」では、ガモン共和国のゲリラの主・グィン将軍ことクモロイド配下としてプロトタイプのコマンドロイドが登場。武器は手裏剣のみで、銃火器など人間用の武器も使用。
ゲリラたちを無理やり改造したようで自我が残っていたせいか「死ニテェヨォォォ」「殺シテクレェェェ」などと涙を浮かべて懇願するという非常に気の毒な怪人として登場した。
仮面ライダー2号とも戦うが勝てるわけもなく、2号からは「お前たちは(化け物なんかではなく)人間だ」と言われ、葬り去られた。その後も戦車などで2号を襲撃するが、あっさり全滅してしまう。
エリートサイボーグ
第1部第11話「彷徨(さすらい)の雷鳴」に登場した12人の仮面ライダーもどき。恐らくは試作型であり、後発のコマンドロイドをはるかに上回る性能(明らかに昭和ライダーそのものと同様の強さで、多分ライダーマン辺りでは手も足も出ない)を有する。ZXこと村雨良も最初はココのリーダーだった。
外見はZXに酷似しており、武装も同様。ただし、マイクロチェーンは手首がぱかっと折れてそこから出てくる。
雨の中仮面ライダーストロンガーを襲撃し、瀕死の重傷を負わせるものの、1体がチャージアップしたストロンガーの超電子ドリルキックで撃破され、最後は決死の技である超電子ウルトラサイクロンに巻き込まれ11人まとめて吹き飛んだ…のだが、村雨の生首は三影(後のタイガーロイド)に回収され、ZXのボディに埋め込まれることとなる。
「雨の中、12人の悪のライダーと1人の正義のライダーが戦う」というシナリオは、勿論漫画版『仮面ライダー』へのオマージュである。
余談
仮面ライダーBLACKRXのリメイク版のマスクド・ライダーではチャップの名称がコマンドロイドという名になっている。