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1961年7月8日生まれ。東京都出身。


概要編集

喜劇作家として広く知られる。コメディ以外のジャンルを扱う場合も、どこかしらに笑いの要素が入っていることが多い。舞台劇の表現手法をTVドラマに持ち込み、業界が「売れるドラマの定型」に嵌りマンネリ化していた中で異彩を放つ作品を生み出した事で注目を集め、一躍ヒットメーカーとなった。その作風からドラマのお約束をぶち破る型破りな展開が多く、普通なら逆転の一手になるはずが、誰かしら登場人物の意図せぬミスで台無しになったり、逆に物語の主軸と離れたどうでもいいやり取りが後々重要な意味を持ったりすることがよくある。

観客の反応を直接見れる舞台劇でキャリアを積んでいた為、自身の作品に対する評価も厳しく、手掛けた作品は大きな成功を収められなくとも大きな失敗もせず熱心に評価する一定の層もいるなど、創作者としての評価は低くない。


1983年、日本大学在学中、劇団・東京サンシャインボーイズを結成。脚本家、役者としてのキャリアを積む。


1989年から『やっぱり猫が好き』などのテレビドラマの脚本を書き始め、1993年の『振り返れば奴がいる』で初めて連続ドラマの脚本担当を務める。ただし、三谷の脚本が現場でシリアスなものに書き換えられ、三谷はショックを受けることになった。これは三谷が、急遽降板した他の脚本家の代打であったことも手伝っている。

だが、ドラマがヒットしたことにより三谷の発言権が増え、その後『古畑任三郎』『王様のレストラン』といったヒットドラマを送り出していく。


1997年、自作の演劇脚本を映画化した『ラヂオの時間』で、映画監督デビュー。

脚本と監督業を兼任する際は、「脚本と監督」とクレジットするのが常。


2004年にはNHKの大河ドラマ『新選組!』の脚本を担当し、後の新選組ブームを巻き起こすほどの大成功を収める。2016年には『真田丸』で再び大河ドラマの脚本を担当。近年低迷が続いていた大河ドラマの前評判を覆す大ヒット作品となった。

2022年には『鎌倉殿の13人』で三度大河ドラマの脚本を担当することになる。


作品の宣伝には自身が前面に立ち、バラエティ番組などにもよく出演する。あくまで仕掛け人であることを好み、自分が話題の中心になることは嫌っているが、メインゲストとして呼ばれた場合には色々とやらかす事もしばしば。

三谷が関わる作品には東京サンシャインボーイズのメンバーが頻繁に起用されている。また、気に入った役者を繰り返し起用するため、オールスターキャストとなることが多い。

常連の役者に香取慎吾唐沢寿明佐藤浩市鈴木京香戸田恵子深津絵里西田敏行西村雅彦山寺宏一など。

この常連の出演に関してはマンネリ化やどの作品も似たような顔ぶれになるという批判もあるが、逆に言えば三谷作品としての味をしっかり出せるメンバーともいう事ができ、他では見れないような大御所同士のやり取りも頻繁に登場する。

また、人材発掘の面でも広い視野を持ち、お笑い芸人や声優といった本業が俳優以外のタレントを起用することがある。例えば。かつて『アリtoキリギリス』というお笑いコンビを組んでいた石井正則は、コンビ活動時のお笑い番組出演時にゲスト出演していた三谷に見い出されて俳優としても活躍するようになった。また、真田丸では以前三谷が脚本を手掛けた人形劇『シャーロック ホームズ』にて共演した声優の高木渉を複数回登場する主人公の家臣役として起用し、高木は以降他のドラマでも俳優として出演する機会が増えた。もっとも、高木以前から「本職の声優を俳優業で抜擢するスカウトマン」としては先駆者的な人物として見做されることもあり、彼によって俳優業に抜擢されて一流芸能人の仲間入りを果たすことにもなる本職の声優の他の例が戸田恵子や山寺宏一であったりする。


無名時代にアニメサザエさん』の脚本を手がけたが、カオスな内容にプロデューサーが激怒し降板させられたことが、しばしば語り草になっている。

センシティブな作品

なお、俳優として後にTVドラマ版(大きく分けて4シリーズあるが、いわゆる「観月ありさ版」)において伊佐坂先生役での出演を果たしている。ある意味リベンジと言えよう。


また、大の特撮好きとしても知られ、特に「ウルトラマン」シリーズがお気に入り。好きな作品として『ウルトラマンジード』を挙げ、『鎌倉殿』や『記憶にございません』で『ジード』の主要キャストを起用するなどその熱の入れようは本物。また、同時期に公開された映画『シン・ウルトラマン』をきっかけに誕生した合体ネットミーム「メフィラス義村」についても認知していたらしい。


ちなみに、共演者から忘れられたことが二度あり、夏菜生田絵梨花から二度目の共演の際に「初めまして」と言われてしまい、かなりショックだったという。


1995年から2011年まで、女優小林聡美結婚していた。

仕事上の繋がりはもっぱら演出・脚本家と女優としてであり、俳優としての共演は『鍵師3』の一度のみ。


参加作品編集

テレビドラマ(脚本)編集

『超少女!はるひワンダー愛』1986年

やっぱり猫が好き』1988-1990年

世にも奇妙な物語』「息子帰る」1991年

振り返れば奴がいる』1993年

古畑任三郎』1994-2006年

王様のレストラン』1995年

竜馬におまかせ!』1996年

3番テーブルの客』1996-1997年

総理と呼ばないで』1997年

『今夜、宇宙の片隅で』1998年

合い言葉は勇気』2000年

HR』2002-2003年

NHK大河ドラマ新選組!』2004年

わが家の歴史』2010年

NHK大河ドラマ『真田丸』2016年

風雲児たち』2018年

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』2022年


映画(監督と脚本)編集

ラヂオの時間』1997年

『みんなのいえ』2001年

THE 有頂天ホテル』2006年

ザ・マジックアワー』2008年

ステキな金縛り』2011年

清須会議』2013年

ギャラクシー街道』2015年

記憶にございません!』2019年

スオミの話をしよう』2024年


映画(脚本)編集

12人の優しい日本人』1991年

『竜馬の妻とその夫と愛人』2002年

笑の大学』2004年


その他(脚本)編集

サザエさん』「ワカメの大変身」「波平つり指南」「妹思い、兄思い」「タラちゃん成長期」1985年

『古畑拓三郎』1996年…※『SMAP×SMAP』内のコント

『連続人形活劇 新・三銃士』2009-2010年


出演編集

ドラマ・映画

犬神家の一族』2006年 - 那須ホテル主人

西遊記』2007年 - 国王

NHK大河ドラマ『功名が辻』2006年 - 足利義昭

『連続人形活劇 新・三銃士』 - オレイリー(声)

『世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・春 ~人気番組競演編~』「台詞の神様」2010年 - 三谷幸喜(本人)役

サザエさん2』2010年 - 伊佐坂難物(伊佐坂先生)

『女信長』2013年 - 今川義元

NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』2019年 - 市川崑


バラエティ

トリビアの泉』・・・トリビア品評会メンバーとして参加

ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!

・・・動画のネット配信で世界的に話題になった「サイレント図書館」シリーズ第一段に登場。ゲストながら驚異的な引き運によって罰ネタを引き抜き、結果滅茶苦茶な目にあった。

関連タグ編集

演劇 脚本家 俳優 映画監督

フジテレビ NHK

大鵬幸喜 - 三谷の名前の由来となった人物。第48代横綱。現役時代は大変に人気があったため、彼の名を取って子供に「幸喜」と名付ける親が続出した。三谷もその一人である。


外部リンク編集

パルコプロデュース・三谷幸喜作品 オフィシャルサイト

三谷幸喜 (@mitanikoki) は Twitter を利用しています

三谷幸喜 - Wikipedia

三谷幸喜とは - はてなキーワード

三谷幸喜データバンク

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