概要
日本最古とされる物語。平安時代前期までに成立したと推定されている。要するに「赫奕(かぐや)姫」のお話のことである。
研究としては国学者・田中大秀の著した精細な『竹取翁物語解』が名高い。
あらすじ
竹取翁(たけとりのおきな)老人夫婦が竹をとりにいくと、黄金色に輝く竹が!
↓
とりあえずぶった切ってみた
↓
竹の中から女の子が!
↓
可愛いから持って帰って育てよう(見殺しにできないし)
↓
なんか竹の中から度々黄金が見つかるようになってお金持ちになったよ!
↓
なんか女の子(姫)の成長スピードおかしいよ?しかも滅茶苦茶美人だよ!
↓
斎部(いんべ)の秋田さんが「かぐや姫」と名付けてくれた
↓
噂を聞いた貴族が求婚に来たよ!
↓
無理難題を押し付けて断ったよ!(長くなるので割愛)
↓
ついに帝まで来られたよ!
↓
↓
なんだか姫が塞ぎこむようになったよ。みんなが心配そうだよ
↓
姫は「実は私、月の人で次の満月になったら帰らないといけないのシクシク」
↓
天皇「そうかよし、撃退する」←姫「いやそれ絶対無理。餞別に不老不死の薬を差し上げますね。お爺さんお婆さんもどうぞ」
↓
月の使者「今晩は。姫を迎えに来ました。朝廷の武装集団?あぁ近寄るだけで立てなくなってる奴らのこと?」
↓
姫「うぅ、お爺さんお婆さん、それに天皇。さようならシクシク」
↓
月の羽衣を着た→姫「は?帝?お爺さんお婆さん?なにそれ?さっさと月に帰るわよ」
↓
天皇「姫を守れなかった。姫のいない不老不死なんていらない!こんな薬なんて火山に捨ててしまえ!」
↓
そして沢山の武士に見守られ燃やされた事から富士山となったそうな(「不死の山」説もあり)。
めでたしめでたし
概説
当時の貴族に対する風刺やかぐや姫を零落した月の女神としたりする説や、火山の女神だとする説もあったり、コノハナサクヤヒメの権現の側面があると言われたり、
海外にも似た話が在り中国神話のジョウガなどが例に挙げられる。
富士市にはかぐや姫が富士山に帰るバージョンの話が在って、実際の物語はこれが原型だと言われたりもする。(wikipedia参照)
竹取物語をモチーフとして扱った作品
- 1987年に東宝で公開された映画『竹取物語』は沢口靖子、中井貴一、石坂浩二、三船敏郎などが出演した作品で、宇宙人や首長竜や宇宙船などが出てくる、SF特撮時代劇ファンタジーと言える内容。
- 「月の珊瑚」はTYPE-MOONの作品で朗読CDと一緒に楽しむという星海社朗読館シリーズの一編で表コンセプトがかぐや姫になっている(裏コンセプトは月姫3000)。
- 青山剛昌による少年漫画「YAIBA」には月の女帝であるかぐやが登場している。
- 松本零士の漫画に「銀河鉄道999」の以前の物語である、「新竹取物語 1000年女王」がありアニメ化もした。
- 東方projectの登場人物に蓬莱山輝夜がいる(かぐや姫が元ネタ)。
- ジブリから高畑勲監督作品「かぐや姫の物語」が公開され、語られることのなかった「姫の犯した罰と罪とは何だったのか」を描いている。
- 岸本斉史の忍者漫画「NARUTO」において、忍の祖とされる六道仙人の本名が大筒木ハゴロモ、母の名が大筒木かぐやとなっている。
- 「ウルトラマンレオ」第32話はこの話を元ネタにした「さようならかぐや姫」というエピソードが存在する。→キララ(ウルトラ怪獣)
- 種村有菜による少女漫画『桜姫華伝』の主人公桜は、かぐや姫の孫娘となっている。
- 赤坂アカの漫画「かぐや様は告らせたい」の登場人物は、かぐや姫や5人の貴公子、難題がモチーフとなっている。
- 畑健二郎の漫画『トニカクカワイイ』では、同作で繰り広げられる物語を本作(竹取物語)の続きとして定義し、第2話ラストで「これは 竹取物語の続き 月へと帰るかぐや姫を取り戻し、めでたく結婚できた夫婦の物語である」というキャッチフレーズを打ち出しており、このキャッチフレーズは物語の区切りなどで頻繁に出されている。
- 藤田和日郎の漫画「月光条例」においておとぎ話の一つとして登場。作中にて大きな役割を持つ。(あるキャラと終盤のネタバレになってしまうため割愛。)
- パワプロアプリのシナリオの一つである月姫伝は竹取物語がモチーフになっている。主役のカグヤは竹から生まれた訳ではなく月から婿を探しにやってきたという設定。ぶっ飛んだ展開で進行しつつもある程度は竹取物語のシナリオに沿っている。
- 遠藤達哉の漫画「月華美刃」は竹取物語をモチーフにした和風ファンタジー作品。
- 回転むてん丸の第三弾「くららと竹取物語」は竹取物語をモチーフとしている。
関連イラスト
関連タグ
逃走中 - ドラマの登場人物「竹取カレン」の由来。