概要
第二次ミニ四駆ブームを支えたミニ四駆漫画『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の続編で、作者は同じくこしたてつひろが担当し、コロコロアニキ創刊号から連載され、創刊当時から続編という触れ込みで話題になっていた。
略称は「Return Racers!!」「レツゴRR」など 。
ストーリー
主に3つの話の軸で描かれており、
- 原作のストーリーの間、もしくは最終回より少し後の物語(小学生編)
- 原作(無印編)から4年後の中学生時代の話(中学生編)
- 小学生編から15年後の大人時代の話(大人編)
で展開されており、「中学生編」以外の時代に公式名称は付けられていないので注意。
なおアニメではなく原作の続編であるため、
- Jが友人相手でも敬語を使う
- 沖田カイが黒髪(ただし、付録のクリアしおりではアニメ準拠で金髪)
- ビートマグナムがマグナムトルネードを使用する
- 豪の工作技術レベルが少年・大人時代共に高い(アニメ版では図画工作が苦手)
となっている。しかしながら、
- 中学生のチイコがお嬢様口調
- ジュンがミニ四駆をしている(原作ではスポーツ少女で、ミニ四レーサーではなかった)
- ジョーがリョウに好意を寄せているようなシーンがある(原作ではそもそも接点が無い)
といったように、アニメの要素を意識、もしくは逆輸入した部分も見受けられた。
応募者全員サービス『爆走兄弟レッツ&ゴー!! 超青春ドラマCD』では本作の設定を元にしているが、性格や口調はアニメ版に合わせられている。
今作における新設定や、原作・現実との相違点
なお、この作品で明かされた数々の新設定や、原作・現実の時間軸と設定に相違点が見られる(しかし大方は説明できなくもない事は留意したい)。
マグナム・ソニックの後継マシン
2話で星馬兄弟のラストレースが描かれるも、この時豪のマシンはビートマグナムで、烈はブラストソニックをバスターソニックの後継として作っていた。
ライトニングマグナム・バイソンマグナム・ブリッツァーソニック・ロデオソニックは劇中一切触れられていないが、豪と同じく、引退マシンやレプリカとしてプライベート用に残した可能性も否定できない。
鷹羽兄弟の母親
5話で鷹羽リョウと鷹羽二郎丸の母親が登場したが、単行本8巻で「母親は死んだ」と二郎丸が明かしている。
このエピソードの後で死んだ、生みの親と育ての親が違うなど推測はあるが、詳しくは不明。
トライダガーWXの登場経緯
また、トライダガーXに毛皮を装着させたトライダガーWXが登場しているが、原作・アニメ共にビークスパイダーにトライダガーXは破壊されている。
リョウの発言から大人時代でもトライダガーWXは現存するようで、土屋博士に2代目のトライダガーXを作ってもらったのかもしれない。
大神博士の子供
年齢的には双子(もしくは腹違い、連れ子)の姉弟(兄妹)の可能性も皆無では無く、マリナ自体アニメオリジナルキャラクターなのは留意したい。
また小説や漫画を原作としているドラマや実写映画等のように、登場人物の性別が変更された可能性も考えられる。
MCガッツの登場
中学生編で実況をしているのはファイターではなくMCガッツだが、現実世界のファイターが引退したのは2007年であり、現在のレースの事を考えて置き換えたか、もしくはレッツ&ゴー世界のファイターはもっと前に引退したのかもしれない。
なお『超青春ドラマCD』第1弾では中学生編でもミニ四ファイターが登場している(後述)。
土屋博士のスマートフォン
中学生編は小学生編から15年後の大人編から遡ると時系列上2000年代前半~半ば程だが、土屋博士がスマホらしき端末を使っている。
しかし通信できるスマホは90年代末に海外で発売されており、それをモデルにしたか、博士が独自に開発した端末の可能性もある。
サイクロンマグナムの再登場
中学生編にて、ロッソストラーダに破壊されたサイクロンマグナムがARシャーシで再登場。
メタ的には応募者全員サービスの限定サイクロンマグナムを登場させるためだろうが、豪の発言から察するにレプリカとして残していたと思われる。
一部登場人物の年齢や学年
チイコは年齢不詳だったが、中学生編では中学一年生に設定されているため、豪や藤吉、ジュンより1歳年下及び烈やJより2歳年下になった。
ブレットはマサチューセッツ工科大学を飛び級で入学・首席で卒業し、ジョーは本来なら中学3年生になるが、『超青春ドラマCD』第2弾では両者共に高校生となっており、ブレットは大学を卒業して数年後、ジョーは飛び級などで高校に進学した可能性がある。
登場人物
詳細は各キャラクターの個別記事を参照。
従来シリーズからの登場キャラクター
星馬兄弟の兄で、主人公の一人。
小学生編で土屋博士の推薦でアメリカへ海外留学をしているが、中学生編では一時帰国という形で豪達の中学に顔を見せており、烈はチイコを「さん」付け、逆にリョウやブレット、ジョーを呼び捨てで呼ぶようになっている。
大人編では、宇宙開発技術局のプロジェクトリーダーの職についた。
カラー誌面上では、目の虹彩が赤、緑、青(「超青春ドラマCD」第2弾のディスクのみ)とばらつきがある。
使用・登場マシンは「バンガードソニック」「ハリケーンソニック」「ブラストソニック」「バスターソニック(『超青春ドラマCD』のみ)」
星馬兄弟の弟で、実質的なメイン主人公。
中学生編では身長が伸びて仲間達の中で一番背が高く、美少女に成長した三国チイコに好意を抱いてプロポーズを繰り返すなど、青春を謳歌している。
大人編では無精髭を生やし、中学生編以上に身体のがたいも良くなっており、遅咲きながらもF1レーサーとして活躍する。
使用・登場マシンは「マグナムセイバー(回想シーンのみ)」「ビクトリーマグナム」「サイクロンマグナム」「ビートマグナム」「デュアルハイブリットGマグナム」「Gマグナムタイプゼロ」「グレートマグナムR(リボルバー)」
元ビクトリーズメンバーの一人。
中学生編で豪達と再会しているが、学校に通っているのかは不明。
大人編では二郎丸と共に父のようなトラック運転手になり、筋骨隆々で顎鬚を生やしたたくましい容姿になった。
使用・登場マシンは「トライダガーX」「トライダガーWX」「ネオトライダガーZMC(『超青春ドラマCD』のみ)」
鷹羽リョウの弟。
大人になっても相変わらず豪の事を「うんこ野郎」と呼んでいる。
元ビクトリーズメンバーの一人。
中学生編では豪達と別の中学に通っており、体も急激に成長したが、大人編ではさらに巨大化し、父の跡を継いで三国建設の社長の座に就いた。
今作で初恋の相手が佐上ジュンであった事が明かされ、中学生編では豪と同じく青春を楽しんでいる。
中学生になった彼女は才色兼備でスタイル抜群の巨乳美少女に大変身し、中学生編におけるヒロインの一人となり、豪や陽人、(劇中では描かれていないが)沖田カイからのプロポーズを受けているが、この頃も烈に一途なので、全て一蹴している。
精神的にも成長してお淑やかな性格となり、烈には従来通り「様」付け、豪には「君」付けで呼ぶようになった。
『レッツ&ゴー!!翼ネクストレーサーズ伝』のおまけ漫画では大人になった姿で登場し、中学生時代の美貌を維持している。
カラー誌面上では、目の虹彩は黒(アニメでは黒がかった青)だったが、中学生編では緑に変更され、リボンの色は当初はピンク(または赤)とばらつきがあったが、現在は赤に統一された。
中学生時代でもミニ四レーサーとして特訓を積んでおり、烈から借りた「ブラストソニック(ただし烈のシンボルロゴはGブラストソニックのもの)」で、豪のサイクロンマグナムと勝負を行なった。
元ビクトリーズメンバーの一人。
中学生編では豪達と同じ中学に通い、小学生時代から変わらぬ友情を築いており、未だ大神博士にはトラウマを抱いていたが、大神博士が悪い意味で変貌してしまったので喜んでいた。
大人編では土屋研究所の一員としてミニ四駆研究を続けていたが、あるきっかけで芸能活動をするハメになってしまう。
カラー誌面上ではバンダナの色はアニメ準拠の緑だが、目の虹彩は緑、青、紫等とばらつきがある。
使用・登場マシンは「プロトセイバーJB(回想シーンのみ)」「プロトセイバーEVO」「プロトセイバーEVOステージ2-4」
星馬兄弟の幼馴染で、中学生編ではヒロインの一人となる。
中学生編ではあるきっかけで豪に好意を抱くが、当の豪からは気にしている自分の体型をからかわれている。
大人編では豪とは友人として接し、藤吉とたかしからプロポーズを受けているが困惑気味である。
カラー誌面上では目の虹彩が茶色または紫とばらつきがある。髪型は当初はサイドテールだったが、現在は従来通り一本結びに統一された。
アニメ設定が逆輸入されたのか、大人編ではミニ四駆をしているようで、市販化されたプロトセイバーJBを使用している。
星馬兄弟にセイバーを渡した、ミニ四駆研究開発を行なっている博士の一人。
大人時代でももう一人の博士とは違い、元気にミニ四駆研究を続けている。
佐上模型店の店長で、劇中では本名で呼ばれず、「佐上模型店店長」として紹介されている。
豪達が大人になった時代でも、昔と変わらず模型店の店長をしている。
三国藤吉の専属執事。
藤吉が大人になり、彼が社長の座に就いた際も執事として仕える。
『超青春ドラマCD』にのみ登場。
土屋博士に頼まれて烈のバースデーレースの実況を担当し、中学生編でも登場しているが、引退をしているのかは不明。
大神学園の特待生の一人で、突然クラッシャージロー率いるデスエンジェルズに襲われ、ビークスパイダーを奪われてしまう。
中学生時代の彼は三国チイコにプロポーズをしている事が『超青春ドラマCD』で判明しているが、同じ中学に通っているかは不明。
大神学園の特待生の一人。
突然クラッシャージロー率いるデスエンジェルズに襲われ、ブロッケンGを奪われてしまう。
大神学園の特待生の一人。
突然クラッシャージロー率いるデスエンジェルズに襲われ、レイスティンガーを奪われてしまう。
大神学園の理事長でありながらミニ四駆開発研究者でもあり、無印編における悪役組のボス。
しかし中学生編での彼は身体能力が衰えて車椅子に乗っているだけではなく、認知症を患ったようですっかりボケてしまい、かつての威厳とした悪役としての面影はなく見るに耐えない姿に変貌してしまった。
元NAアストロレンジャーズのリーダー。
小学生編では星馬兄弟のラストレースを見届け、中学生編や『超青春ドラマCD第2弾』にも登場した。
使用・登場マシンは「バックブレーダー」
元NAアストロレンジャーズの紅一点。
小学生編ではブレット同様星馬兄弟のラストレースを見届け、中学生編にも登場し、リョウと一緒に遊園地を楽しんでおり、『超青春ドラマCD第2弾』にも出演した。
カラー誌面上ではリボンの色は緑(または赤)とばらつきがある。
使用・登場マシンは「バックブレーダー」
アイゼンヴォルフのリーダーで、小学生編ではブレット達同様、星馬兄弟のラストレースを見届けた。
『超青春ドラマCD』第1弾にも登場し、金持ちであるがゆえに世間とのギャップを見せる天然さを見せていたが、こした堂のショートケーキに並々ならぬ関心を見せ、ケーキを巡って烈達とミニ四駆レースを行う。
中学生編でも烈達と変わらない交流を続けており、烈の誕生日を祝うために来日をしている。
使用・登場マシンは「ベルクカイザー」
新キャラクター
小学生編
クラッシャージロー
天才的な改造技術と修復・復元テクニックを持つ、ミニ四駆レジスタンス軍団「デスエンジェルズ」のリーダーで、悪名高いミニ四レーサーであり、彼が通るとマシンが破壊し尽くされると言われている。
劇中ではビークスパイダー・レイスティンガー・ブロッケンGを分解して作り上げたキマイラマシン(後述)を製作し、星馬兄弟に宣戦布告を行いレースを行なった。
なお興奮するとあられもない顔を見せて豪をドン引きさせ、奇怪な行動を繰り返した事もあってか、小学生編・大人編の豪は彼を「変態」「変態改造マニア」と呼んでいた。
使用・登場マシンはキマイラマシン「ビークスティンガーG」
鷹羽兄弟の母親。
息子達から離れ、北海道で移動弁当屋「はるみ食堂」を営んでいる。
中学生編
大神博士の息子であり、豪と同じく三国チイコに好意を抱いている。
当初はおとなしい性格で、不良から助けてもらった豪と意気投合して「デュアルハイブリットGマグナム」を共同製作しレースに参加するが、あるきっかけにより父親譲りの性格に変貌し、豪と対立してしまう。
使用・登場マシンは「ハル001」
大人編
突然豪の前に現れた息子と名乗る少年。
今では豪と一緒に同じマンションに住んでおり、『レッツ&ゴー!!翼ネクストレーサーズ伝』では主人公の一人になっている。
使用・登場マシンは「Zウイングマグナム(ウイングマグナム)」
翼の母
翼の母親で、昔豪と関係を持ったらしい元レースクイーン。
息子である翼を、豪の息子であるとテレビ電話越しに伝えている。
豪のライバルであるF1レーサー。
天才肌で豪のことは名前を覚えようとしなかったが、豪の快進撃を見たことで実力を認め、覚えるようになった。
ロニー・チャップマンの息子。
佐上模型店を「昔すごいレーサーの兄弟が使っていた店」として来店し、翼とミニ四駆レースで対決する。
使用・登場マシンは市販化された「ディオスパーダ」
たかし
三国建設の従業員で、佐上模型店の常連。
子供時代は買えなかったパーツを大人買いしてミニ四レーサーをしており、とても好青年だがジュンに好意的に接しているため、同じく好意を持つ三国藤吉から彼女を巡ってレースを挑まれてしまう。
使用・登場マシンは(恐らく市販化された)「シャイニングスコーピオン」
新屋マネージャー
とある小さな芸能事務所を経営する女性マネージャー。
電気街で買い物をしていたJをスカウトし、彼を事務所を救う救世主と称して契約させ、芸能活動を行わせた。
関連タグ
レッツ&ゴー!!翼ネクストレーサーズ伝 - 今作で登場した星馬翼が主人公のスピンオフ作品