曖昧さ回避
- キャラクターとしてのソニックは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、シリーズのキャラクターについてはソニックシリーズのキャラクター一覧を参照。
- その他のソニックについてはコチラ→ソニック
概要
ステージをジェットコースターのように駆け抜ける高速アクションが特徴で、シリーズ第1作目『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(1991年)においては、メガドライブの高速な描画処理能力を生かしたゲームデザインとなったことが関係している。
ステージを超高速で駆け抜けるため、敵や障害物に当たりやすいという欠点を持つが、アイテムのリングを1枚でも持っていれば敵や障害物に当たっても即アウトとはならず、また散らばったリングを回収することで、ミスによるストレスを軽減している。
この疾走感やゲームバランスが評価され、第1作目は世界で1500万本を超える大ヒットとなり、国内では『ソニックヒーローズ』以降におけるゲームの売り上げが乏しく苦戦しているが、海外では依然ミリオンセールを記録するほどに人気は健在で、海外のみで展開されているゲームやアニメ・コミックなども数多く存在する。
日本でもソニックというマスコットキャラクターのみならず、セガを代表するゲームシリーズとなった。
2016年に公開された『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』PVでは3.45億本、2017年の『ソニックフォース』PVで3.5億本のシリーズ累計販売台数を突破。さらにセガサミーホールディングスの情報によれば、2018年の段階でダウンロード数も含めて8億本を超えたと発表されている。
これは日本未配信の(もしくは日本での配信を打ち切られた)ソーシャルゲーム(『ソニックジャンプ』『ソニックダッシュ』シリーズ、『ソニックランナーズアドベンチャー』など)や、『マリオ&ソニック』シリーズも含めての数字だと言われているものの、詳細は不明。
なお参考資料として、『ソニックダッシュ』シリーズは2015年までに全世界で1億ダウンロードを記録した。
スピンダッシュソニック・ブーストソニック
ソニックシリーズは大まかに分けると2種類の操作性のゲームに分かれており、メガドライブ時代から続くアスレチック要素が強い「スピンダッシュソニック」と、DSゲーム『ソニックラッシュ』から登場した、任意にブーストを発動しレースゲームのように疾走する「ブーストソニック」が挙げられる。
『ソニックワールドアドベンチャー』以降はブーストソニックの出番が多いので、最近になってソニックを遊んだ人にはこちらの印象が強いかもしれない。しかしどちらも極めれば非常に爽快感があるので、ぜひ両方プレイしてもらいたい。
世界観
ソニックの世界観は、ナンバリングシリーズや『アドベンチャー』シリーズなどの設定の地続きモノの作品を除き、基本的に作品ごとで差異が大きく、「ソニックというキャラクターや仲間達がいて、敵にエッグマンがいる」という以外は別物に近く、作品やメディアによってソニック達の性格も微妙に変わり、特に『ワールドアドベンチャー』以降ではこの傾向が強くなっている。
例えばゲーム本編では、ソニック達は我々と同じ地球に住んでいるとされているが、作品ごとで地形や風景はリアル寄りやファンタジー寄りに傾き、人間達の頭身・デザインもころころ変わる(『新ソニ』ではリアルな人間が描かれたが、『ソニックワールドアドベンチャー』ではディズニーのようなデフォルメされた人間であるなど)。
『ソニックフォース』のソニック(モダンソニック)達に関してだと、人間の住む地球とは異なる地球に住み、英語が存在しない世界だと公式グラフィックコラムに記載され、さらに旧デザインのソニック(クラシックソニック)が住む世界はモダンソニック世界とは異なり(こちらの世界では英語が存在する)、『フォース』のデジタルコミックス版ではモダンソニック世界にも英語文字が登場している事から、ゲームとは同一の世界ではない可能性があるなど、非常にややこしい。
アニメ『ソニックX』では人間世界の地球とソニック達の地球はパラレルワールドの関係にあると説明され、エッグマンは何らかの理由で人間世界の地球から転移し、ソニック達の地球へと流れ込んできた事が明かされている。
別ブランドシリーズにあたるアニメ『ソニックトゥーン』は、本編とは繋がりのない別系統のパラレル作品であり、エッグマン以外の人間は基本的におらず獣人の種族が多くを占め、初期カートゥーン版のリブートと言えるかもしれない。動物は人間と動物の関係と同じように、獣人とは異なる進化を遂げた生態系として築かれている模様。
さらに言えば、アメコミ版や英国コミック版だと「惑星モビウス」という地球の姉妹惑星、もしくは数十世紀先の未来の地球に住んでいるし(北米版『ソニックCD』ではリトルプラネットが惑星モビウスになっている)、アニメ『ソニックOVA』では「惑星フリーダム」という、荒廃した遥か未来の地球の上を包み込む浮遊大陸(天の大地)に住んでいる事が示唆されている。
音楽
シリーズ1作目と2作目は「DREAMS COME TRUE(ドリカム)」の中村正人がゲームBGMを作曲したことでも知られ、そのうちの何曲かはセガのUFOキャッチャーのBGMにも使用されているので、ゲームセンターで聞いたことのある人も多いかもしれない。
『アドベンチャー』シリーズ以降は(当時としては)ゲームミュージックとしては希少なロックに関連付けられたものが多く、その独自のサウンドは「ソニックサウンド」として世界的に高い評価を受けている。
ボーカル曲
洋楽のボーカル曲もメガドライブ時代から使われており、『アドベンチャー』以降からはそちら方面にも力を入れて根強い人気を得ていたが、『ジェネレーションズ』以降からはボーカル曲の採用が見送られていた。
これは中国などといった世界市場の展開や各国における音楽の価値観の相違による海外スタッフの懸念によるもので、後年に国内の開発者インタビューでは海外スタッフからボーカル曲禁止令が出されていたことを明かしている。
しかし『ソニックフォース』では久しぶりにボーカル曲を復活させて国内外のファンを歓喜させ、海外スタッフも認めたのか『チームソニックレーシング』のメインテーマ曲もボーカル曲、しかもファンには馴染み深い「Crush40」の楽曲が久しぶりに採用されることになった。『フォース』でボーカル曲を復活させたのは、日本スタッフが海外スタッフに黙ってこっそり作っていたからとの事。
ちなみに『新ソニ』では15周年を記念して、『ソニック2』のエンディング曲をリファインしたドリカムの「SWEET SWEET SWEET」という日本語曲をソニック編のエンディングで流している(英語版もあり、こちらは「SWEET DREAM」という曲名になっている)。
ゲーム作品一覧
アーケードゲームや海外限定作品、国内未配信ソーシャルゲームなど非常に数が多いため、代表的な作品や個別記事がある作品以外は割愛。
クラシックソニック時代(-1998)
※1 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』とロックオンシステムで連動すると一つの作品になる
※2 ナックルズが主人公のスピンオフ
※3 テイルスが主人公のスピンオフ
※4 シリーズ初のレーシングゲーム
モダンソニック時代(1998-)
※1 メガドライブ版の移植・リメイク作品
※2 シャドウが主人公のスピンオフ
別ブランド・ソーシャルゲーム
ゲーム版ソニックトゥーンシリーズ | |
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ソニックトゥーン 太古の秘宝 | ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー |
ソニックトゥーン ファイアー&アイス | |
ソーシャルゲーム | |
ソニックダッシュ※ | ソニックダッシュ2: SONIC BOOM(海外のみ) |
ソニックフォース: スピードバトル(海外のみ) | ソニックランナーズ(配信終了) |
ソニックランナーズアドベンチャー(海外の一部地域のみ) |
※ 日本では配信終了 現在は海外のみ
クロスオーバーシリーズ
メディアミックス
先述の通り、ゲームのみならずマンガやアニメ、グッズといった数多くのメディアミックスが存在し、海外でしか出回っていない作品も数多く存在する。
独自設定も多く、「スカージ・ザ・ヘッジホッグ」といったカルト的人気を誇るキャラクターや、「スティックス・ザ・バジャー」のように海外外注作品のキャラクターが本家ソニックシリーズに逆輸入された例も存在する。
漫画・海外コミック・小説
Sonic the Hedgehog(アメコミ版) | Sonic the Comic(イギリスコミック版) |
ソニック・ザ・ヘッジホッグ(別冊コロコロコミック) | ダッシュ&スピン 超速ソニック(別冊コロコロコミック |
ソニック・ザ・ヘッジホッグ(小説版) | ソニックトゥーン(コミック版) |
Sonic & Mega Man: Worlds Collide(アメコミ版)※ |
※ カプコンの『ロックマン(MEGAMAN)』シリーズとのクロスオーバー
初期カートゥーン版
アニメ・アニメーション・短編映画など
※ソニックはゲームの掟を伝える案内役 エッグマンは悪役勢としてゲスト出演
ハリウッド実写映画版
『ソニック・ザ・ムービー』という名称で、当初は2019年冬に公開予定だったが、下記の理由から2020年に延期になった(日本公開日時は後日発表)。
製作は『セガ・オブ・アメリカ』と『パラマウント・ピクチャーズ』の共同制作で、プロデューサーは『ワイルド・スピード』シリーズのニール H. モリッツ、エグゼクティブプロデューサーは『デッドプール』のティム・ミラー、監督はミラーとともにBlur Studio社でCG映像を制作したジェフ・フォーラーを登用。
俳優陣には、本作においてソニックの相棒となる警察官トム役に『X-MEN』シリーズでサイクロプス役のジェームズ・マースデン、Dr.エッグマン(ロボトニック博士)役に『マスク』で有名なジム・キャリーが出演とかなり豪華。
しかし当初のソニックが身につけていたのは靴のみで、同時期にハリウッド映画化した日本ゲームと同じくクリーチャーじみた(リアルな生物的)造形になり、国内外のファンからは当初から良くも悪くも衝撃的な声が数多く寄せられ、その後一部地域で先行公開されていた公式トレーラー(上記)がYoutubeに公開されると、当日の時点で1000万再生を記録し、多くの低評価が付けられる事態が発生した。
このようにソニックのデザインに対して世界中から酷評を受けたため、監督が謝罪しソニックのデザインを変更することを発表した上で、公開日も延期されることになった。
ソニックの件を差し引いても、エッグマンも肥満体型ではなく髪の生えた中肉中背な科学者であるなど、ソニックシリーズの歴史から見てもかなり一線を画した雰囲気になっている(厳密にはエッグマンではなく本名のロボトニック博士と呼称されており、過去に海外コミック版でも痩せた中肉中背のパラレルワールドのエッグマン(Dr.オヴィー・キントバー:エッグマンの本名の逆さ読み)は登場している)。
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