「グリッドマンとか、訳分かんないし.....」
「もし、また怪獣が出るなら戦ってほしい。友達守れるのは響君とグリッドマンだけだから……。 」
プロフィール
人物像
響裕太の同級生の一人。実家はリサイクルショップ「絢JUNK SHOP」を経営している。
今どきの女子高生ながら少しクールな雰囲気を漂わせる少女であり、何処か気怠げな口調が特徴。
とはいえ、対人関係に関してはむしろ歳相応に明るい様子も見せ、クラスメイトとはしゃぎあったり談笑したりすることも多く、特になみことはっすとは仲がよい。新条アカネも彼女にとっては特別な友人のようで、久しぶりに遊ぶことになった時は鼻歌を歌うほど嬉しがっていた(嬉しい時には鼻歌を歌うのが彼女の癖のようである)。しかしアカネが特撮物好きだったという事はある時まで知らず、後に関りを持つ特撮物好きな内海将が特撮物あるあるネタを出して盛り上がる時は冷めた目で呆れたり、「女子高生は怪獣に興味ない」など特撮物には少なくとも好意的でない価値観を持っている。
落ち着いて見えるが、グリッドマンと怪獣の戦いの一部始終を目撃した際には軽いパニック状態になり、大いに困惑していた。また第2回では、仲の良し悪しに関係無く怪獣によって友達がいなくなることを憂いたり、怪獣が倒された後に友達の無事を確認しに行くなど、根は優しい人物である。記憶喪失になった裕太を家まで送ることになってしまったり、ジャンクの所在が原因で実家をグリッドマン同盟の拠点として扱われたりと度々貧乏くじを引く羽目になってしまっているが、口では多少の不満を言いつつも拒否せずに受け入れるお人好しな性格。(結果的になみことはっすに押され、アカネに誘われた結果)断りきれずに大学生と遊んでしまうJK的危うさや、裕太達を追う為ながらビキニ姿のまま一人で山中を走ったりする大胆(または無防備)さも持ち合わす。
尚、グリッドマンの協力者としては明確かつ数少ない女性である。
セレブっぽい私生活を送っており(というより母親の趣味に付き合っている)、青山の美容院でカットモデル経験があるなど、数々の武勇伝を持つ。しかし、それ故に偏見やデマも少なくないらしく、それに悩まされてもいる。現在履いている靴は高校入学祝いとして、祖父から買ってもらった18,000円の代物。
ショップの店長である母親とは軽口を言い合ったり談笑する等、良好な仲を築いている模様。ボイスドラマ第4.4回によれば他にも未登場だが父と予備校に通う兄がいるらしい。母方の祖父については物語の同年に亡くなっているとのこと。
ボイスドラマ第1.1回によると炭酸飲料が飲めないらしく、本編でも第2回で言及していた。
ボイスドラマ第3.3回では夕飯がチーズフォンデュだと胸を躍らせていた。公式よりスマホアプリとしてリリースされているアラームに収録されている台詞からも、チーズは好物であることがうかがえる。
1人で行動している時はイヤホンで音楽を聴いていることが多い。機嫌のいい時は合唱曲のBelieveを鼻歌で歌う癖がある。
ボイスドラマ第7.7回ではリュックの中にCDと音楽プレーヤー、ゆず胡椒味の焼き鳥の缶詰、コンビニの割り箸、手帳、球技大会の時に使用したらしいハチマキが入っていたことが明かされた。
実家の前で倒れて記憶喪失に陥っていた裕太の面倒を見た翌日、街を襲う怪獣グールギラスを目撃。更に裕太が中古パソコン「ジャンク」に吸い込まれて「グリッドマン」として覚醒した場に居合わせてしまう。
グールギラスとの戦闘では、将が思いついた戦術を「ジャンク」のキーボードを介して裕太=グリッドマンに伝え、勝利に大きく貢献した。この時のタイピング速度は将が唖然とするほど早かった。タイピング速度については店の帳簿作成時の電卓打ちの賜物であるらしい。
だがその一方で、新世紀中学生が全員出動した事で、グリッドマンにエラーが発生し動かなくなった際、コンセントのプラグを抜いて強引に電源を切ったり、再起動しない際は機械を蹴る等、コンピューターの扱いにやや荒い一面もあった。この場合、前者は万が一の最終手段として合理的ではあるが、後者は全く根拠のない解決方法である。
内海からも「そういうことしちゃ駄目なんだぞぉ!」「昭和の家電じゃないんだからぁ!」と突っ込まれていた(尤も、いくら昔の機械でもやっちゃいけない)が、結果的には動かなくなったグリッドマン達を呼び戻し、戦況を立て直す事に成功した。
第2回でキャリバーに覚悟を促されてからは、彼女なりにグリッドマン同盟にいることの意義を探っているようで、随所で戦えないなりに役に立とうと努力している。同時に、直接的なサポートが出来ないことへの無力感なども覚えている様子。その心境が顕著に現れているのが第5回での「私が足手まといみたいじゃん」という発言であり、彼女なりに悩みを抱えながらもグリッドマン同盟として活動している。
なお、記憶喪失に陥る前の裕太とは球技大会の際に会話を交わした程度で友人としての交流が無かったようだが、「今日のこと全部覚えてないってこと?」「記憶喪失のフリだったら最悪だからね」と何かがあったことを示唆する発言をしており、互いの関係を聞かれた際には意味深な視線を返しているのだが、そもそも裕太が六花の家の前にいたこと自体がどういう状況だと周りからも突っ込まれている。
また前述のお人好しな面から素性を知らないある人物と関わりを持つようになり、第6回では以前のバス内でアカネがケースなしでSurumeicaを使用していた為、OPにも登場していたあるスマホケース(TFシリーズのマトリクスを模した装飾品がある)を購入しては彼女にプレゼントしようとするが中々渡す機会が無い模様。
尚ボイスドラマ第6.6回では将から「宇宙船」を無理やり渡されており、後で返そうと思ってリュックの中に入れていたが本人が知らない内に第7.7回でなみこやはっすに勝手にリュックの中を開けられては宇宙船を発見され、「二人に「実は隠れ特オタ女子だった」と誤解される」という災難?に遭っていた。
また第8回では問川さきるが提案した学園祭でのクラスの企画「男女逆転喫茶」(女装男子と男装女子による喫茶店)では、おそらく旧日本海軍の白を基調とした提督のコスプレをし、その姿は視聴者からは「似合っている」などと好評であり、夕日に照らされた笑顔に彼女に恋心を抱く裕太は見惚れるのであった。
お色気要素
本放送前に発売されたアニメ雑誌では「手が出せない無理めの女子(TRIGGER内男性基準)」、「お尻が大きく脚が太め(監督の雨宮哲氏によるリクエスト)」というコンセプトでデザインされたことが明かされた。そんなデザイン故に第1回からそのふとももや、艶かしく脚を組んだ姿に釘付けになる視聴者が続出した。それどころか一部では「太ももの擬人化」というぶっ飛んだあだ名までつけられている。
なお、演者の宮本侑芽も六花のふとももが話題になっていることは認識しているようで、イベントや生放送などでたびたびネタにしている。一方で、作中では触れられていないものの六花自身は脚が太めであることを気にしている模様。
その魅惑的な姿はPixiv上でも多くの絵師達のハートを捉えたようで、地上波放映開始後約2週間でイラスト投稿数が1000を超えるという、相当のハイペースぶりを見せている(やはりというか当然というか、R-18区分の作品もそれなりに存在する。これまでのパターンだと余程のエロ・お色気担当とみなされない限り、投稿数が増えるほどR-18率は下がる傾向にあったが、今回は初登場後1ヵ月強は微増でその後は横ばい。極端にではないが、やはりお色気担当と見る向きがそれなりに多いものと思われる。
ちなみに着痩せするタイプのようで、いつもの服装を脱ぎ払った同誌の水着グラビアにおいて新条アカネの域には一回り及ばないもののそれでも十分すぎると言っていいほど立派なモノを携えているという、下半身だけでなく上半身においても隙の無い抜群のスタイルの持ち主である。
また、スカートを随分短く穿いていて、それがカーディガンに隠れて見えにくかったこともあり、一部視聴者からは「穿いてない様に見えた」という感想も出ており、声優陣も似たような感想を述べている。
なお、WEBラジオ番組で明かされた話によると、当初はアカネと容姿が逆だったとのことで、オーディション時点ではアカネに近い姿だったが、女性スタッフの意見を取り入れた結果、現在の形に落ち着いたとのこと。キャラクターデザインの坂本勝氏が公開したツイートの六花の初期イラストだと、パーカーを羽織った姿や髪形など全体的な容姿はアカネ寄りであることが確認できる。その一方で、クールな表情や黒髪、短めのスカートなどは現在の六花と共通する部分もある。また初期デザインは同じTRIGGER作品のダーリン・イン・ザ・フランキスのイチゴに似ているという声がある。
加えて上記のデザイン稿では「作ってない自然な可愛さ」というメモ書きも確認でき、デザイン自体はアカネに変わっていったものの、宝多六花というキャラクターの劇中での魅せ方の骨子は、この時点で出来上がっていたことが見て取れる。
彼女の自宅はアカネの自宅のすぐ近くであり、第4回でもアカネとの会話で家が近いと語っている(ただし第1回では近くにアカネの自宅がない描写がある)。
手首にオレンジ色のシュシュを巻いていて水着の時は髪留めに使っている。
また本名は特撮版のスポンサーであったタカラ(現タカラトミー)とタカラトミーの主力玩具のリカちゃんシリーズの香山リカから来ていると思われる(「六花」は「雪の結晶」を意味する言葉でもある)。
声を担当した宮本侑芽は、ほぼ同時期に劇場公開された『怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』にも平賀サツキの同級生の役で出演しており、同時期に円谷プロ関連のアニメ作品2作に出演という快挙を達成している(ちなみに、同作にはサムライ・キャリバーを演じた高橋良輔もサツキのクラスの担任役で出演していたりする)。
人気の上昇により、最近では小鳥遊さんちや菱川さんちの六花にコスプレをさせるイラストが投稿されている。
※小鳥遊さんとは中の人がEDを歌っているという繋がりがある。こちらの主人公の名前も「ゆうた」である。
第9回で六花が語った出身校である松ヶ崎中学校とは、3年B組金八先生第3シリーズに登場する学校と同じ名前である。
『SSSS.GRIDMAN』放送の翌年に放送された『ウルトラマンタイガ』の第2話では、キングゲスラが襲撃する製菓工場の名前が“六花製菓”になっているという小ネタがある(なお、保管されていたチョコの名称は“チョコリッカ”であった)。
考察
SSSS.GRIDMANに登場するキャラクターはグリッドマン以外はほぼ全員にモデルとなったトランスフォーマーが存在するのだが、彼女の場合はなんとオリジナル以上の理想の上司として名高い、シャッタード・グラス版メガトロンだと考えられている。
主な共通点として――
- 全体的なカラーリング。
- 裕太(G1クリフジャンパー)と内海(SGサイドスワイプ)と彼女自身で構成されたグリッドマン同盟(SGディセプティコン)が、怪獣(SGオートボット)と戦う。
- 友人のなみことはっすのモデル候補がそれぞれSGスタースクリームとSGサウンドウェーブ&SGラヴィッジ(ジャガー)。
- 新条アカネ(某司令官)の対となるキャラクター。
- 記憶を失った(重傷を負った)裕太(クリフ)を助けて自宅(ディセプティコン基地)で介抱した他、彼の言動に困ったり、振り回されがちでもある。
- 青い瞳
と言ったものが挙げられる。
因みに彼女の母親のモデルはG1メガトロン若しくはその元になったガンロボと考えられているが、現時点では六花ほど多くの共通点は持っていない。
関連イラスト
関連項目
六花ママ 紅一点 グリッドマンの下半身担当 足の太いしぶりん 六花マジーヌ
井上ゆか - 実写版こと電光超人グリッドマンにおいて、戦う主人公を支える友達の少女。かなりコンピューターに強く、戦闘の手助けもする。
宝田明-ゴジラシリーズといった東宝特撮映画に出演している俳優、苗字の読みが似ている。『ゴジラS.P』の主人公兼ヒロインと声が同じ。
白咲花-後期クールアニメのキャラクターで六花と同じ黒髪碧眼かつ、アカネにそっくりなキャラクターに執着されているという共通点がある。
以下、第8回以降のネタバレ注意
「私はアカネの友達として生まれたの…?」
『私の友達として私の怪獣から作られたんだよ』
衝撃の事実(ネタバレ注意)
実はアカネの口から六花を初めとするツツジ台の人々はアカネの手によって「新条アカネの事を好きになる」ように設定されていた。つまりアカネがどれほどの悪事を働こうとも、六花はアカネの事を責めはすれど嫌いになれないのである。
それでも第9回でバジャックに見せられた夢の中で自分こそが六花の創造者であることを強調するアカネに対し、強い意思で彼女の誘惑を拒絶してみせるなど、既に彼女の意識はアカネへの情を保ちつつもアカネの手から離れていた。
第11回。絶望と苦悩のあまり凶行に走ったアカネを探し出した六花は自分の精一杯の想いをぶつけ、「アカネは私の事どう思ってるの?」と問いかけるもアカネはアレクシスによって目の前で怪獣に変えられてしまう。
さらにアレクシスから自分を含めたツツジ台の人々が怪獣から生み出された「レプリコンポイド」であることを教えられ、今までの彼女の友人関係は嘘偽りのものでしかないと嘲笑われるも、それでもアカネと自分の友情は本物であると確信していた。
その後アレクシスに取り込まれたアカネを救うため、グリッドマンの要請通りにアクセスコード「GRIDMAN」をジャンクに入力。グリッドマンを真の姿にすると同時に裕太や将と共にアカネを説得。アカネの心を開かせた。
アレクシスがグリッドマンに倒された後、誰もいない部屋でこれまでの行いを泣きながら謝るアカネに、渡しそびれた定期入れを渡し、この世界の神様であるアカネに一つのお願いをする。
「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いがずっと叶いませんように」
アカネが二度とコンピューターワールドに迷い込まないよう祈りの言葉をかけ、彼女の帰還を見送った。
グリッドマン達がハイパーワールドに帰還する際、裕太がグリッドマンが憑依する以前から憑依されても忘れないほど六花に対する強い好意を持っていた事がグリッドマンから語られた。