基礎データ
他言語版の名称
英語 | Stunfisk |
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イタリア語 | Stunfisk |
スペイン語 | Stunfisk |
フランス語 | Limonde |
ドイツ語 | Flunschlik |
概要
とても平べったい身体を持つ底生魚のポケモンで、見る角度によってはすごい絵面になったりする。
ちびまる子ちゃんに出てくる藤木くんと永沢くんを融合したようなシュールな顔立ちが特徴的。卑怯だね。
その分類名の通り、自身を電気トラップに見立てた狩りを行うポケモンで、背中に放電器官でもある"踏んじゃいけないトラップ"の様な!マークが存在する。
主に干潟などの湿地帯に棲んでおり、泥の中にその平たい体を潜めて過ごす。そして獲物が自身に接触した瞬間に放電し、痺れさせ捕らえている。
それだけならまだしも、普通はぬぼーっとした無表情だが、時折ニヤニヤ笑い、身体から放電する時は必ずニヤけた顔つきになる。
これはマッギョ特有の電気を出すコツのようだが、言いようのない殺意が沸いた人も多く、ポケモン界でも屈指の顔芸ポケモンと言えるだろう。
図鑑には「皮膚が硬いのでハリテヤマに踏まれても平気」という記述があり、時には踏まれる事も前提とした生態ゆえ、外部からの圧力にとても強い身体である事が窺える。色々シュールに見えて、実は結構理に適った形状なのである。
そして相手が痺れてくれないときは「予想外の素早さで体を飛び跳ねさせて逃げる」と説明にはあるが、アニメでは羽のようなヒレを必死に動かし空を飛べる事が判明した。やっぱり何なんだこいつ。
マッギョの生息域には、顔芸に関していい勝負のガマガルやチョボマキも住んでおり、ゲテモノの名産地と化している。
名前の由来も恐らく「Mud(英語で泥の意味)+魚(ギョ)」から。
昔はただの泥魚だったらしいが、同じ泥に棲む細菌の働きによって電気を作る器官が発達し、今の生態と能力を見につけた様だ。
マッギャー
マッギョに魅せられ、心を奪われ虜になってしまった熱狂的マッギョファンのことをマッギャー(orマギョラー)と呼ぶ。また、「マッギョマギョ」にする(される)という言葉も存在する。
ポケモン立体図鑑BWでは、視点がデフォルトの状態だと完全にペラッペラな姿を見せてくれる。
しかもおまけとして、上から覗き込んだときはどの角度でも目が常時こちらを見ているという素敵仕様。
…ホント何なんだこいつ。
モーション機能があるバージョンの図鑑なら、思う存分ニヤついた表情を堪能することができる。
ポケモンBW2ではホテルの客室にマッギョがいる部屋がいくつもあったり、夜のサンヨウシティで大量のマッギョが跳ねている(マッギョナイト)など、ほかのポケモンとは比べ物にならないくらい優遇されている。
ORASでは模様替えグッズの「ひらたいマット」として登場し、ミナモデパートで購入出来る。
敷き詰めれば、ひみつきちをマッギョマギョに出来るのだ。
2012年2月より、全国のポケモンセンター各店でマッギョグッズが販売された。
マッギョファンの皆様、ぜひ手に入れてはいかがだろうか?
リージョンフォーム
『ポケモン剣盾』から登場する、ガラル地方の環境に適応して姿を変化させたマッギョのガラルのすがた。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
109 | 66 | 84 | 81 | 99 | 32 |
じめんとでんきの複合という珍しいタイプを持ち、この組み合わせは現在に至るまでマッギョのみとなっている。
上述した生態から地雷(「地」面+「雷」)ともかけているのだろう。
魚なのにみずタイプを持ち合わせておらず、むしろ魚なのにみずタイプが弱点。一応同世代に水タイプこそ持たないが、魚類がモチーフの仲間が登場している。
何かとネタポケ扱いされがちだが、ちょっと待っていただきたい。
高めの耐久(高HP)とそこそこの攻撃性能を誇り、「あくび」、「じわれ」、「いたみわけ」など厄介な技を覚える地味に優秀なポケモンなのだ。
素早さは極めて低いが、逆手にとって「トリックルーム」を使えばマッギョさんの方が先に動ける!
メインウエポンは「10まんボルト」、「ほうでん」、「かみなり」、「だいちのちから」。
更にサブウエポンは「なみのり」、「だくりゅう」、「ねっとう」、「ヘドロばくだん」、「ヘドロウェーブ」、「ストーンエッジ」、「いわなだれ」といった強力なものを覚えられる。
高いHPのおかげで地味に電気タイプでもトップクラスの耐久力を持つなど、馬鹿にしてると痛い目を見る存在となっている。
特防特化してたべのこしを持たせた場合、スカーフエアスラトゲキッスでの突破は絶望的になる。
余談だが、にやけ面になるのは電気技を使った時だけではない。あろうことか、じわれを使った時にもにやけ面になるのだ。マッギョさんがニヤニヤしながら相手を奈落の底に落とす姿はシュールではあるが、やられた方にとっては悪夢以外の何物でもないだろう・・・・・・。
ふうせんを付けたマッギョは一見ほのぼのしているが、その雰囲気に惑わされると大変な事になることであろう。
なおリバティチケットを取り損ねたり、ビクティニを捕獲してしまったプレイヤー(要するにビクティニ道場に通えない者)からは、HP努力値稼ぎの為によく狩られていた。
ただ、半減または無効にできる耐性の乏しさと、弱点にメジャー所が多いという、受けには不向きなタイプ複合なネックとなっており、種族値上恵まれた耐久力を満足に活かせずマイナーに甘んじているのが現状である。
通常特性のじゅうなんはまひ状態にならない効果があるが、元々マッギョは素早さが低くあまり痛手にならない上を、まひ状態にするわざの多くがでんきタイプで、じめんタイプの相性で無効に出来るために効果が限定的であった。
更に第6世代ではでんきタイプ自体がまひにならなくなった事で、完全に意味の無い死に特性になってしまった。
魚なので「ちょすい」、一応飛べるので「ふゆう」にでも変わってくれれば、弱点が減り使い勝手が一気に上昇するのだが……。
ポケモンGOのマッギョ
2020年4月1日のエイプリールフールイベントで実装。
技構成は通常技に「でんきショック」「マッドショット」、ゲージ(チャージ)技に「どろばくだん」、「ほうでん」、「だくりゅう」を揃える。
耐久が自慢がゆえ低CPのマッギョはジム・レイドバトルでは凡庸だが、トレーナーバトルでは実装や否やスーパーリーグで使用率上位を争うエース級ポケモンとして爆誕。ロックオンに次いで最速な通常技と必要量が少ないチャージ技のコンビはとても相性が良く、弱点の相手にこれでもかというほどチャージ技をバンバン連発可能。
タイプ不一致のだくりゅうも、相手の攻撃を下げることができるので見過ごせられはしない。
本編は地味でもポケモンGOでは輝くとかホントになんなのコイツは...
アニメのマッギョ
デントのマッギョ
CV: 石塚運昇
BW編32話でデントにゲットされ、まさかのレギュラー入りを果たす。思いの外渋い鳴き声をしている。
同話では、毒に侵されたポケモンたち(サトシのミジュマル以外)を救うため、サトシとデントが池へ水草を採りに来たところをガマガルと共に襲った。
サトシとミジュマルに水草を採りに行かせるため、デントがマッギョを引き受けたのだが、先述の通り彼のポケモンは皆ダウンしていたためまさかのリアルファイト。彼の釣竿で散々ぶん回された末にゲットされる(ガマガルの方はサトシにゲットされた)。
その後ドンバトルにてバトルデビューし、ルークのメラルバと対戦。
コイキングのように待機中にピョンピョン跳ねたり、ヒレを必死に動かして空中浮遊したりと原作からかけ離れたアクションを見せるも、「かえんほうしゃ」で黒コゲにされ敗北。
サトシのガマガルのような活躍こそできなかったが、視聴者には大いにウケた模様。
また、BW編のED「ポケモン言えるかな?BW」のトリを飾るポケモンでもある。
同曲の放映時には毎週、該当のシーンになるたびにリアルタイム実況するtwitter民が一斉に「マッギョ」と呟くため、その時間だけ「マッギョ」がHOTワードの1位になるという奇妙な現象が発生していた。もう何なんだアンタ。
余談
モチーフになった魚はヌマガレイ(淡水に生息するカレイやヒラメの仲間)であると思われる。電気を持つひらべったい魚という点で『シビレエイ』、誤って踏んづけてしまう(いわば生きたトラップ)という点では『オニダルマオコゼ』や『ノーザンスターゲイザー』(ニューヨーク近海に住む魚で顔が天を見るような位置に付いている)などがモチーフであると思われる。
また、ヒラメやカレイ用の漁法として電気で釣り上げる『電気釣り』があり、でんきタイプはこれに由来するとの説も。
ヒラメなどの魚をモチーフにした事を表すように図鑑では「海辺の泥に潜んでいる」と記載されているが、実はこれまでの作品で海辺に出現した事は滅多になく、湿原…要は淡水で出る事がほとんどである。数少ない例としてインターネット連動企画のPDWにてかがやく海で出現したのみ。
そしてNewポケモンスナップにて、ニジイロビーチの浜辺や水中に出現したことでようやく海水に潜むマッギョが見られるようになった。