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ハーデスの編集履歴

2021-10-31 12:01:18 バージョン

ハーデス

はーです

ハーデスとは、ギリシア神話に登場する死を司る神であり、冥府の支配者。

曖昧さ回避

  1. ギリシャ神話の神、冥府の支配者にしてゼウスの兄弟ハーデス:本記事で説明する
  2. 安彦良和原作の漫画・『アリオン』の登場人物(?)。ギリシャ神話を舞台としていることもあって、他の登場人物もオリンポスの神々である。
  3. 聖闘士星矢』の登場人物:冥王ハーデス を参照
  4. 魔王城でおやすみ』の登場人物:ハデス(魔王城でおやすみ)を参照
  5. ディズニー映画『ヘラクレス』に登場する悪役(ヴィラン):ハデスを参照
  6. ゲーム『神々の悪戯』の登場人物:ハデス・アイドネウス を参照
  7. ゲーム『ゴッドオブウォー』シリーズの登場人物:ハデス(GOW) を参照
  8. ゲーム『新・光神話パルテナの鏡』の登場人物: 冥府神ハデスを参照
  9. ゲーム『DDR』の楽曲
  10. ゲーム『beatmaniaIIDX』の楽曲:HADES(BEMANI)
  11. ゲーム『グランブルーファンタジー』に登場する星晶獣ハデス(グラブル)
  12. ゲーム『ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』『漆黒のヴィランズ』に登場するあるキャラクターの真の姿:ハーデス(FF14)
  13. ゲームローグライクRPGの→HADES

概要

冥府(あの世)の神。同名のハーデスあるいはエレボスの名で呼ばれる冥府の支配者。


彼の治める冥府が地下にあると考えられていた為地下の神となり、作物は地中から芽を出す事から、転じて豊穣神、鉱物が地面から出土する事から宝石の守護神ともされ、地底に存在するありとあらゆる宝物は彼の所有物であると言われる。


一般的に冥王とは彼の事を指す。また死神タナトスと同一視される事もある。

ハデスという表記も良く使われ、ローマ神話ではプルートと呼ばれる。(核物質であるプルトニウムの元ネタである)


オリュンポス十二神の一人とされるが、逸話が少ない神である。(死者は毎日発生するため休日が存在せず、オリュンポス山に足を運んでいる暇がない為他の神々と絡むことがなく、常に忙しい故に人間に構っている暇がない為である)

日本神話ツクヨミに近い。


唯一の趣味は死者の裁定の終わりと次の死者の裁定の始まりの間を縫って地上に咲く花を眺める事、彼の多忙さが窺える


容姿については触れられていないが、絵では大体ダークカラー髪の美青年として描かれる事が多い。

武器は、二又の槍「バイデント」である。

出自

クロノスの子供である三兄弟の一人。出生順では長男だが、公式には三男という立場になっている(これはクロノスに吐き出された順で、ゼウスポセイドンの弟2人に先を越された為)。ティタノマキアでは、姿が透明になる『隠れ』を用いて敵軍を撹乱し、ゼウスの勝利に大きく貢献した。


性格

元々は無垢で純真だったと言われているが、ティタノマキア後のくじ引きでゼウスが天界の王、ポセイドンが海の王に対し、ハデスは冥界の支配者で、冥王という亡者に疎まれる役職によるストレスからか、厳正な堅物に変化してしまった。


彼の中で唯一癒しの存在となっているのがペルセポネである。

ハデスは彼女以外には目もくれず神々の中で仲睦まじい夫婦として有名である。


尤も、そのペルセポネを迎え入れる為に誘拐をやらかしてはいるが。(この行為はゼウスの仕業とされており、初恋に悩むハデスがよりにもよって色情魔のゼウスに相談してしまい、「女は強引なくらいの方がグッとくる」等と宣ったのを真に受けた結果の凶行とされる。ペルセポネの母・デメテルもそれを見抜いており「あのハーデスがなんの理由もなしにそんな事をする筈がない」と言っている)


キリスト教の影響から邪悪なイメージが強いが、ギリシア神話では冥府は全域が地獄である為、必ずしも悪役ではない。全ての死者は彼の前では対等であり、差別も行わないとされている。


逸話

上述の通り厳正な堅物になってしまったハーデスだが、優しさを失った訳ではない。

例えばヘラクレスケルベロスを捕らえに来た際には「傷つけず、素手で打ち負かしたなら連れて行って良い」と言ったり、


オルフェウスが妻エウリュディケの霊を迎えに冥界に来た折は彼の奏でる琴の音色に涙を流し、冥界の掟を曲げてまでエウリュディケを連れ帰る事を許可したりもした。


ペルセポネを攫いに来たペイリトオステーセウスに対しても、その意図を見抜いてにこやかに迎えた(少々傲慢が過ぎていたため半ギレのゼウスが罰を与えるために唆したとも言われている、その場合ハデスもゼウスから伝えられており理由を承知済みだったとも)その上で、座った者が記憶喪失になる「忘却の椅子」に座らせ、2人を4年ほど拘束している。


しかし2人と顔見知りのヘラクレスが訪れた際に「友達なんです、赦してやってください」と言われ、すんなり解放している。なお代償は尻の肉(座りっぱなしだったので椅子にくっついたのを無理矢理ひっぺがした)だった。(この際許されたのは共犯のテーセウスだけで、主犯のペイリトオスを連れて行くことは承知しなかったという話も存在する)


一方で、死者を蘇生出来る医者アスクレピオス太陽神アポロンの息子)に対しては「死者を蘇らせる行為は冥界の秩序を乱す事」としてゼウスに抗議する等、冥界の支配者としての厳格さも持ち合わせる。抗議の結果、アスクレピオスはゼウスの雷に打たれて死に、その霊はへびつかい座として空に昇った。


尤も、この抗議の契機となったヒッポリュトス蘇生の依頼者アルテミスと実行者アスクレピオスは、それ以前にアルテミスの彼氏オリオンを蘇生させようとしてハーデスに叱責された事がある。

この件でも、神罰を下す前に先ずは叱責で反省させ様とする寛容さは見せている


ちなみに、ハデスがペルセポネ以外には目もくれず一途に愛しているのは確かなのだが、一度だけ浮気をしてしまった事がある。


一度は誘拐したものの嘆き悲しんでばかりのペルセポネにハデスはそれ以上何もできず、そうこうしてる間にデメテルのストライキに耐えかねたゼウスからの命で返却せざるを得なくなった。

その際一計を案じ「せめてもの思い出にこのザクロを四粒だけ食べてくれ」と食べさせた、これによりペルセポネはザクロ四粒分、即ち一年のうちおよそ四ヶ月程は冥界のモノとして冥界に滞在せざるを得なくなり、ペルセポネも知らなかったとは言えそういう決まりならと承知した。(デメテルは悲しみのあまりこの四ヶ月仕事を放棄してしまう、これが冬の始まりである)


とはいえ結局知らぬ間に冥界に滞在する義務を背負わされたペルセポネが心から乗り気な訳もなくあれこれアピールするハデスに対しても当たり障りない態度で接し続けた。

根が優しく真面目なハデスはこの塩対応にも怒りはしなかったものの長いことそれが続いたことで精神的に参ってしまい、自分に優しくしてくれたニンフについ浮気をしてしまう。

これを知ったペルセポネは自分でもわからない激情に襲われそのニンフを踏み潰してしまった、これによってペルセポネは自分がハデスを愛していたことを自覚して、それ以後はハデスの妻として振る舞うようになり、ハデスもそれ以後一度も他の女性に目を向けたことはない。(ちなみにペルセポネに踏み潰されたニンフはどんな目に遭おうともハデスを愛し続ける事を誓い、どんなに毟っても延々と増え続けるミントに姿を変えたと言われている)


なお常に死者と接している為か死生観がバグっており、美の女神であるアフロディーテが自分の神殿に捨てられていた子供を拾い、世話が面倒だからとペルセポネに押し付け、ペルセポネも仕方なく子育てを行い、その子供が美少年へと成長した際、そのその少年の美しさに見惚れたアフロディーテが「元は私が預けた子供だから返せ」と言い、ペルセポネは「何を今更」と喧嘩になり、ゼウスが「両者の言い分は最もだがこの子にもこの子の人生が有る、一年を三つに分け、四ヶ月ずつ世話をしろ、後の四ヶ月はこの子の自由だ」とした際、冥界で「こんな理不尽が許されて良いのか」と泣いているペルセポネに対して「あの子は人間だからいつか冥界に来るんだから」というデリカシーの欠片も無い励ましを掛けて、「あの子に早死にしろというのか」とキレられている(ちなみにその子供は、アフロディーテに溺愛されている事に嫉妬したアレスにより猪をけしかけられて殺害されており、ハデスの言った通りになってしまったことになる)


関連キャラ

創作でもよくモチーフに用いられ、鉄腕アトムプルートはハーデスの別名からきている。

また海外では、キリスト教の影響か、悪役とされる事が多い。


日本でもキリスト教の影響を受けた永井豪以下ダイナミックプロ系列作品が

一貫して悪者扱いする為、それが定着した。

ハーデスが名前の由来となっているもの

地質学用語

冥王代:地質時代の分類の一つ。地球誕生〜約38億年前の約7億年間を指し、始生代の前の時代。この時代に地球が形成され、地殻と海ができ、有機化合物の化学進化の結果最初の生命が誕生したと考えられている。


化石以前に、岩石自体が非常に希であり、地質学的証拠が殆どない時代。この時代の地層はないため、国際層序委員会ではこの名称を非公式として扱っている。実態が闇に包まれていることから冥界の王ハーデス(Hades)に因んで名付けられた。

関連タグ

ギリシャ神話 死神 冥府

風評被害…ギリシャ神話の神ではマトモな方なのにやたらと悪役扱いされるため

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