異世界食堂の登場人物一覧
いせかいしょくどうのとうじょうじんぶつ
ねこや従業員
CV:諏訪部順一
食堂『洋食のねこや』2代目店主。30代半ばの男性。
先代店主であった亡き祖父から、店と土曜日の『特別営業』を受け継いだ。
CV:上坂すみれ
東大陸で貧乏に生まれ育った、金髪に黒い山羊の角をもつ魔族の少女。
ある日異世界食堂に迷い込んだ事で、ウェイトレスとして働くこととなる。
CV:大西沙織
異世界の神竜の1柱。赤の女王とは古い友人。
web原作と書籍&アニメで立ち位置が大きく変わり、後者ではアレッタに次ぐウェイトレスとなる。
山方大樹(やまがた だいき)
CV:井上和彦
『洋食のねこや』初代(先代)店主で、下記の妻と土曜日の『特別営業』を始めた張本人。現在は故人だが、現役中のエピソードもしばしば描かれる。
剛気かつ大らかな性格で、メインは洋食だが「海の向こうの料理はたいてい洋食」と日本食までメニューに加えていた。
山方早希(やまがた さき)
現店主の姪。二十歳の大学生で料理人志望。
曾祖母の暦と父親(店主の兄)から叔父の店である『洋食のねこや』でのバイトを許される。暦が『特別営業』のことを内緒にしたまま土曜日に来店したため当然当初は驚いたが、その時に食べたハンバーグ定食の味からここで働きたいと確信。特別営業のウェイトレスとして働くことになる。
web版ではすでに登場していたものの、書籍版では長らく登場しておらず、代わりにクロがウェイトレスとなっていたが、6巻でようやく登場した(ただし、web版の名残なのか、クロと一緒のシーンがない)。
異世界の客人
『洋食のねこや』の常連客は自らのお気に入りのメニューの名前で呼ばれるのが伝統になっている。
CV:安野希世乃
トレジャーハンター。伝説のトレジャーハンターとして知られる曽祖父ウィリアム・ゴールド(初代メンチカツ)の日記を手がかりに『ねこや』を訪れる。持ち帰りの一品はメンチカツサンド(曾祖父も同様)。
常連として店に通うようになった後に王国で平日の仕事を探していたアレッタを偶然紹介されたため、既に顔馴染みになっていた彼女を住み込みの家政婦として雇う。
CV:伊藤静
異世界の神の一柱に数えられる、10万年以上も生きている巨躯の赤いドラゴン。先代の代からの古参。
ドヨウの日には人間(魔族)の女性に変身して来店する。
先代店主との約束により、他の客を不必要に威圧しないよう、原則として店の空く閉店間際の時間帯に訪れることになっている。
持ち帰りは寸胴鍋一杯のビーフシチュー。
CV:清川元夢
魔導師で四英雄の一人『邪神殺しの英雄』。異世界食堂の最初の客。
食堂では通常メニューの翻訳も担当しているが、甘いものが苦手。
持ち帰りはロースカツサンド(野菜抜き)を月1回。
CV:大塚芳忠
西大陸・山国出身の老侍にして伝説の傭兵。先代の代からの古参客。
持ち帰りはテリヤキサンド。
CV:立木文彦
公国の海軍将軍。先代の代からの古参客。
乗っていた船の難破により無人島へと漂着し、サバイバル中に「扉」を発見。以来6日サバイバルで生活し、週に1度異世界食堂に通ってきた。漂着から20年後に島に偶然立ち寄った軍船により救助され、母国に帰還。
帰還後伝手を頼って3ヶ月かけて扉を探し出した。
CV:杉田智和
公国の騎士。
持ち帰りはエビカツサンド。
CV:檜山修之
魔族の剣闘士。頭部が獅子の獣人。先代の代からの古参客。
自身の牢屋に扉が出現した事で知ったカツ丼の味に惚れ込み、剣闘士の身分から解放されるだけの稼ぎを上げた後もあえて闘技場に留まっている。
CV:保村真
リザードマンの部族『青き尻尾の一族』の戦士。人間より寿命が短いため、代が変わっている。
持ち帰り用の特大パーティーオムレツ3つを持ち帰る。
CV:日笠陽子
シエナの森のエルフ。料理自慢の母を亡くし父と二人暮らし。
種族の特性上、肉や魚、乳製品や卵などは受け付けない。
不可能と思える条件を満たした上で自身が満足できる料理を出してきた『ねこや』の料理技術に衝撃を受け、以降強い対抗心を持って料理研究に熱意を燃やすようになる。
アリス
CV:戸田めぐみ
小さなハーフエルフの村の出身だが、彼女はハーフエルフ同士の両親から隔世遺伝で生まれた純粋なエルフ。年齢はエルフとしては幼い30歳。
両親の病死後に持て余した村に森に置き去りにされる形で追い出されたところで、ファルダニアと出会う。
後に、伝説の料理人の一番弟子と呼ばれるようになる。
CV:屋良有作
王都の大商会『アルフェイド商会』の元当主。先代の代からの古参客。
先代店主との約束により、4週間に一度、商人として訪問している。
異世界側の作物を店主に卸しており、店で味わえる料理の味を異世界の食材で再現しようと試みた結果、未知の香辛料の発見や栽培方法を確立して財をなしている。
現在は商会の更なる発展の為に孫に扉の権利を譲り、4週に一度の商人としてのみ店を訪れている。
シリウス・アルフェイド(スパゲティナポリタン)
CV:下野紘
トマスの孫で、アルフェイド商会の次期当主。
持ち帰りはナポリタンドッグ。
ジョナサン・ウィーンズバーグ(ピザ)
CV:保住有哉
アルフェイド商会の専属料理人でシリウスの幼馴染。
まだ若いが料理を食べることで食材がわかる天性の舌を持つ。
『ねこや』の味の再現に行き詰っていたシリウスに異世界食堂に連れられ、以降は二人で『ねこや』に通いながら、料理を再現しようと模索している。
CV:上田麗奈
帝国の皇女。
幼少期に亡き祖父である初代皇帝ヴィルヘイムに連れられ、異世界食堂に来たことがある。
持ち帰りはフルーツサンド(生クリーム)。
CV:中博史
帝国の初代皇帝。故人。
生前はウィリアム(初代メンチカツ)と互いの好物料理の美味さについて口論する事が多かった。
アニメのエンドロールではヴィルヘルムと誤記されている。
CV:田村ゆかり
サマナーク公国第一王女であったが、人間の両親から隔世遺伝によりハーフエルフとして生まれたため魔術師の道を目指した。
持ち帰りはカスタードプリン、フルーツサンド(カスタードクリーム)。
CV:諏訪彩花
南の海にある青の国の神官で褐色の肌と海色の髪と瞳を持つ、美しい少女の人魚。
青の神に祈りを捧げて嵐を沈めたり、竜の足を得て地上も歩くことができる。
CV:松岡禎丞
海国の漁師で、日焼けした黒髪の少年。
海で遭難したところをアルテに助け出された上で、『ねこや』に連れていかれた。
代金を持つことを条件に、今後も『ねこや』に一緒に行くことを約束する。
アルテに一目惚れ。
酒職人のギレムは先代の頃からの常連。
ガラス職人のガルドはギレムに連れられ、海の幸と酒を求めて『ねこや』に行く。
扉が現れる山岳部に大工仕事が不得手なギレムがぼろ小屋を建てたが、後にガルドによって石造りに建て直した。
因みにギレムは『スキンヘッド』でガルドは髪があって『眉が繋がっている』。
CV:田丸篤志
砂の国の王子。アーデルハイドに一目ぼれだが奥手な性格で、まずは砂の国と帝国との繋ぎを作ろうとする。
砂の国の伝統飲料『カッファ』を魔術を使って冷やした『冷やしカッファ』を広めた。
炭酸飲料が苦手。
CV:下地紫野
砂の国の王女でシャリーフの異母妹。
側室である母は宮廷魔術師でシャリーフの魔法の師。
実はカッファが苦手。
CV:青山吉能(WakeUp,Girls!)
東大陸にある『花の国』の女王。フェアリー。
因みにWakeUp,Girls!の他のメンバーもフェアリー(魔術師)の役で声優として出演している。⇒当該記事参照。
CV:小西克幸
東大陸のエルフの国『森都』で結界を管理するエルフ。
400歳には満たないが100年ほど世界を旅したこともあり、ファルダニアの父と親しい。
『ねこや』で納豆スパ(納豆スパゲッティ)を食べて以来、エルフ豆の発酵を研究し、納豆や味噌を作っている。
セイレーンの少女のイリスと、同じく少年のアーリウス。
セイレーンの間では『キマイラ殺しの島』として知られていた島に巣を作るべく訪れ、アルフォンスが手紙で残していた扉の情報と金貨銀貨を発見する。
CV:東山奈央
『夜駆け』の異名を持つ魔族の傭兵。猫耳と猫目を持つ。
チーズケーキ(正確にはスフレチーズケーキ)が好物。
ロメロとジュリエッタ
吸血鬼のカップル。
元々は数百年を生きる吸血鬼のロメロが人間で領主の娘だったジュリエッタと恋に落ち、彼女を吸血鬼にした。しかしそのことでジュリエッタの父である領主たちに二人とも殺されそうになり、逃げているうちに扉を見つけた。
この時はあくまで避難が目的であり、店主に「一番高いもの」を頼んだところビフテキを進められたこともありあまり期待はしていなかった(※)が、いざ実際に出てきたビフテキの味に驚愕することになり、逃亡に成功後『ねこや』に通うようになる。
『ねこや』では肉料理やワインを主に食べる。ただし、吸血鬼なので日光やガレオが大の苦手であり、料理は必ずガレオ抜きで頼んでいる。
※:コミカライズ版やアニメ版では説明が省かれているが、異世界では大国でもない限り食用牛を飼育することはなく、牛の肉は年老いた家畜を食べるのが一般的なため、肉は固く味もあまり良くない。
ジャック、ケント、テリー(ハンバーガー)
CV:吉永拓斗(ジャック) / 山本颯侍(ケント) / 土田玲央(テリー)
ある小国の田舎の村に住む仲良しの少年3人組。
ジャックはやんちゃ坊主のリーダー格、ケントは魔術師の息子、テリーは町長の3男で1歳年長で剣技の心得がある。
実は村の古井戸に扉が現れるのを知っており、ちょっとした仕事で小遣いを稼いでは、『ねこや』でハンバーガーとフライドポテト、コーラのセットを食べるのが楽しみだった。
『ねこや』に通ううちに外の世界にあこがれるようになり、全員が15歳になったら村を出ることを決意している。
後に3人で冒険者となり、旅の合間にタツゴロウに助けられたり、天涯孤独のラミアの少女リディアーヌを仲間にしたりと、『ねこや』を縁とする様々な出会いを経験していく。
ピッケとパッケ
ハーフリングの夫婦。料理が得意で立ち寄った先で料理を売って旅をしている。
元々先祖代々料理に特化した流離料理人の血を引き継いでいる。
ジゼル(モンブラン)
故人。王国の通称「マローネの街」の領主家に仕えたメイド頭。
生前は「ねこや」に毎週通って「フライングパピー」のモンブランを持ち帰って領主に渡していたが秘密を抱えたまま急死。
ルシア(スコッチエッグ)
CV:久川綾
ラミアの集落を統べる赤の神の神官。体を竜に変えることのできるほどの強い力を持つ。
見た目は若い美女だが孫がいる年齢(明言はされていないが、長寿な模様)。
エミリオ
CV:天﨑滉平
少女のような可憐な容姿を持つがれっきとした男であり、それにコンプレックスを持っている。
原作では赤の神に仕える見習い神官で、女性しか生まれないラミアにとって優秀な「種」を得られると見込まれて、ルシアの「夫」となる。
一方のアニメ版では、さすがに性的描写を匂わせるわけにはいかなかったのか、男らしくなりたいと旅に出たところ空腹で行き倒れ、ルシアに助けられて彼女の元で修業するという流れに改編されている。
その他異世界人
※常連客以外のキャラで主に書籍版に登場する人物を記す。
中には後に『洋食のねこや』のお客(シアの様に間接的にお客になるものも)になる人物もいる。
バルログ
CV:加藤将之
赤の女王の執事。
CV:和久井優
アーデルハイドの離宮での側仕え。
アニメでは出番が増えている。
エドモンド
CV:千葉進歩
ファルダニアの父。
エルフ故に兄と見間違うほどに若い外見を持つ。
アレクサンデル
CV:櫻井孝宏
四英雄の一人で剣士でハーフエルフ。ライオネルとは因縁あり。
アルトリウスはかつての仲間で彼に連れられ初めて『ねこや』を訪れる。
こう見えて実は…。
アルフレッドとマルガレーテ(お子様ランチ)
CV:森日菜子⇒海田朱音(アルフレッド) / 星谷美緒(マルガレーテ)
愛称はアルフとマリー、現公王の息子と娘で、ヴィクトリアの甥と姪で双子(書籍版4巻 / アニメ第1期第5話、第2期第4話に登場。アニメ版では2期で名前が明かされている)。
ヴィクトリアを嫌っている母親から遠回しに彼女に近寄らないよう言われているが、『ねこや』に連れて行ってもらったこともありヴィクトリアとは仲が良い。
エレアノール
CV:恒松あゆみ
『マローネの街』領主夫人。ただし夫は入り婿のため、実質街の最高権力者。
上記のメイド頭ジゼルが急逝したのを受けて、モンブランの捜索を冒険者のトーマスに依頼する。
小説版では『20代半ばの、子持ちとは思えぬほどの色気を持つ』とされる女性だが、アニメ版では上品な佇まいの老婦人で名前がエレノアールに変更されている。
トーマス
CV:木村良平
『探し屋トーマス』の異名をもつ王国出身の元トレジャーハンターで、現在は目を悪くして、調査専門の冒険者をしている。
モンブランを入手できなくなり困っていた領主家の女主人の依頼で出所を探す。
CV:諸星すみれ
サラの妹。サラが家政婦として雇ったアレッタが「ねこや」からお土産として持ち帰った『フライングパピー』のクッキーアソートを気に入る。
『ねこや』のことはサラとアレッタが秘密にしているため存在は知らない。
現代世界の人物
ヨミ / 山方暦(やまがた こよみ)
CV:井上喜久子
大樹の妻で、現店主の祖母。
元は異世界の住人であり、かつて邪神との戦いの末に次元の狭間に飲み込まれ、終戦直後の地球へと流れ着いた勇者その人。
大樹に保護され、後に結婚。元の名前は『黄泉』を想起させるとして『暦(こよみ)』へと改名した。
年齢はおそらく80代後半から90代くらいと思われるが、今でもカツ定食をご飯大盛りで食べられるくらいには元気。
異世界食堂を「終わらせる」ことができるマスターキーを持っていたが、後に店主に託す。
異世界に戻る気はなく、亡き夫と生きた日本で余生を過ごしている。
なお、早希曰く「料理が全くできない」とのこと。
店長
CV:鈴村健一
ねこやビルの1階にあるケーキショップ「フライングパピー」の2代目店長。
ねこや店主とは歳も同じで幼馴染として育ち、大学時代には一緒に喫茶店の厨房でアルバイトをしていたこともある。
現代世界でねこや関係者(店主・ヨミ)以外で土曜日の特別営業を知る一人。