基礎データ
進化
キバニア → サメハダー(レベル30) → メガサメハダー(メガシンカ、サメハダナイト)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)に初登場した鮫ポケモン。
名前の由来は恐らく「鮫肌(さめはだ)]」。キバニアがLv30で進化する。数少ない特性「さめはだ」の持ち主。
恐らくモデルはホホジロサメ(頬白鮫)。
実際のサメよりも極端に体を頭から尾鰭まで短くして、頭部に背鰭や胸鰭、腹鰭が付いた感じである。
尾びれのない寸詰まりの体型はサメというよりマンボウにも見える。
眼の横に鰓裂(さいれつ)がある。背鰭、腹鰭には切れ込みが入っている。色違いは、体色が明るくなり、紫に近い色になる。
性格は凶暴であり、ずる賢い。折れてもすぐ生え変わる牙は鉄板も噛み千切ることができ、大型タンカーも一匹でバラバラにする。分類の通り、絵に描いたような凶暴なポケモン。進化前は集団で船を破壊していたが、こっちは一匹でこんな芸当ができてしまう。また、血の匂いには非常に敏感である。
水の抵抗を減らす特殊な肌を持ち、お尻の穴から海水を噴射することで、水の中を最高速度、時速120キロのスピードで泳ぐことが出来る(ただし長距離を泳ぐことは出来ない)。
進化前が淡水魚モチーフな為か、イッシュ地方やカロス地方などでは淡水の場所にも生息している。
しかしながら、意外と小心者な面もあるらしく、「Vジャンプレイβ」のNEWポケモンスナップのプレイ記事によれば、ゼニガメを襲おうとして彼を庇ったラプラスに威嚇されて逃げるという一面が確認されている。実際のサメも臆病な性格らしいので、こうした一面が描かれてもそこまで違和感はない。
設定からしてロケットずつきが似合うポケモンなのだが、技の説明が『頭を引っ込める』と甲羅を持ったポケモン向けの技であった事を示すものであった為、使うと違和感が凄い。バトレボの実況でも『首を引っ込める』とある。…冷静に考えるなら、口吻に力を入れて1ターンチャージしたり、後退する事で助走を付けるとかなんだろう。多分。
アローラ地方では、一時期背ビレが珍重な食料として扱われ、乱獲されたという。キバ自体は乱獲しなくとも自然に取れる為、このキバを大事にとっておけば海難事故に遭わないという言い伝えが残されている。
ゲーム上の特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計値 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 120 | 40 | 95 | 40 | 95 | 460 |
一際高い攻撃と程々の素早さ、特攻と、攻めにおいては優秀なスペックを持つ。
一方で防御・特防共に僅か40と、守りに関しては壊滅的。
典型的な紙装甲アタッカーである。
攻撃技としては、貴重な先制技でもあり強力なダメージソースにもなりうるタイプ一致技「アクアジェット」が便利。
その他には同じくタイプ一致技の「たきのぼり」、「かみくだく」を筆頭に、「じしん」、「こおりのキバ」などが挙げられる。
また特攻も決して低くない為、「なみのり」、「ハイドロポンプ」もダメージソースとして優秀。
実際に「たきのぼり」よりも「ハイドロポンプ」の方が最大ダメージは高い。
ただし、自力では水技を全く習得しないので注意(アクアジェットもキバニアの時点で習得させておくか、思い出させる必要がある)。
難点は、やはり非常に脆い事。
弱点どころか等倍の技にも一撃で倒される事が多い為、保険として「きあいのタスキ」が欲しい所である。
ただ、特性「さめはだ」は地味に強力であり、意外なところでタスキ潰しを行ってくれる。
生粋の「ヌケニンキラー」としても恐れられている。
夢特性はなんと「かそく」。元々の素早さが高い上ため、凶悪な性能を発揮する。
また、たきのぼりのひるみ効果と相性がよい。
さらに第7世代では遺伝技で「サイコファング」を覚えるようになり、かくとうタイプ対策のサブウェポンを獲得した。
ポケモン剣盾では鎧の孤島より登場。何と新たに「インファイト」を習得した(素の耐久がますます脆くなるが)。が、サメハダーよりも早く、火力が高い(ついでに魚雷モチーフも一緒)カマスジョーがいるのが気がかり。独自の立ち回りをする必要がある。
しかし、サメハダーは思いもよらぬ形でとんでもないトラウマをプレイヤーに残す事になる(後述)。
ヒンバスを捕まえるにあたって、ヒンバスが生息場所の100マスの内特定の数マスしか出現しないという非常にめんどくさい設定となっている訳だが、マスの当たり外れに関わらずこのサメハダーと進化前のキバニアはどのマスでも釣れる。
そのためかまだヒンバスを捕まえたことの無い(出現マスを特定していない)トレーナーには外道扱いで顰蹙を買うこともしばしばであった。
秘伝要員として
水タイプのひでん技をすべて(なみのり・たきのぼり・ダイビング・うずしお)覚えるため、水用秘伝要員として重宝された。
そのせいか、ポケモンXY以降、なみのりを使った時に専用のグラフィックが表示されるポケモンの1体となった。
ORASでは、移動速度が倍になる代わりに、乗っている時に釣りができないという仕様が追加された。
ポケモンSMではひでん技が全廃されたが、代わりにライドポケモンとして登場。
ORASの仕様を引き継ぎ、(ラプラスと比べて)移動速度が速く、岩礁を破壊できるが釣りができない。
また、アローラ地方では、サメハダーをジェットスキーのように乗り回すスポーツも生まれた。
なお、ひでん技もライドポケモンも存在しないポケモン剣盾においては当初は登場を見送られていたが、鎧の孤島にて追加ポケモンの内の1匹として登場。
野生個体がヨロイじま周辺の海にシンボルエンカウントで出現するのだが……なんとこれまでトレーナー達をサポートしてきたその超スピードで、背ビレだけを出した状態で水しぶきを上げながらトレーナーをひたすら追いかけ回してくる。
さすがに陸上まで追いかけてくる事はないが、索敵範囲がかなり広い上に自転車のチャージでも最悪振り切れないほどの速度であり、「そんなもんに乗ってないで俺を使え」と言わんばかりの迫力にはちょっとした恐怖すら覚えるかもしれない(実際、プレイヤー達の間でも「野生のホエルオーの大きさに感動していたらいきなりサメハダーに襲われた」とサメハダーに恐怖する声が多数存在している模様)。逆にサメハダーに慣れたプレイヤーからは、島から島への移動手段が自転車しかないのも相まって「しつこい」「邪魔」とウザがられている模様。
ただし、あまりに速過ぎるせいでサメハダーも急には曲がれないらしく、後ろから来た場合は当たる直前で急旋回、前方から来た場合は当たる直前で斜めに猛ダッシュすれば振り切る事が可能。戦闘を回避したい人はぜひ試してみよう。
また、海域に点在するポケモンの巣穴を利用するのも効果的。サメハダーが頭からぶつかるようにすればいなくなるので安定して回避できるだろう。
こういった理由から、2020年6月17日のTwitterにて『鎧の孤島』の配信が開始された矢先にサメハダーがトレンド入りしている。
アニメ
AG編の19話「脱出!サメハダーの島!!」で初登場(ただし、それ以前に無印編最終話のラストでモブとして登場している)。
ムロ島の近海で集団で船に襲い掛かったりするなどの悪行をしていたが、その報いかロケット団を襲おうとしてムサシのハブネークの攻撃を受け、リーダーの1匹が毒で衰弱してしまう。
しかしその後タケシの看病により心を開いて改心し、最終的にはロケット団を撃退した。
SM編では度々モブ扱いで登場していたが、第1話ではサトシを乗せていたり、第5話ではヤドンの尻尾に話が終わるまで噛みついていたりとコミカルな描写が初期にはあった。
なお余談だが、アニメに於いては上記の話の影響があるのか見た目によらず悪い奴として描かれる事はあまりなく、逆に進化前のキバニアの方が何故か悪者扱いされる事が多い(一応サメハダーも2016年の劇場版でメガシンカ軍団の1匹で登場するなど悪役扱いが全く無かった訳でもない)。
主な使用ポケモントレーナー
- アオギリ / アクア団のリーダー
- カゲツ / 四天王(ホウエン) 『ルビー・サファイア』版のみ
- マキシ / ジムリーダー(シンオウ) 『プラチナ』版の「しょうぶどころ」のみ
- ギーマ / 四天王(イッシュ) 強化後
- ミクリ / ポケモンリーグチャンピオン 『ブラック2・ホワイト2』のみ
関連イラスト
関連タグ
シザリガー、メガギャラドス、ゲッコウガ、ヒスイダイケンキ:同タイプ
ミガルーサ:パルデア地方において水上移動すると真っ先に襲ってくる魚ポケモン。
ドラミドロ/キバニア/ブルンゲル:船を破壊する事が明言されているポケモン達。こんなポケモンがザラにいる世界で運航している船も相当すごいのだが。