基礎データ
進化
初期 | 最終 | |
---|---|---|
サンド | → | サンドパン(Lv.22) |
概要
サンドがレベル22で進化するポケモン。
バージョンによっては野生でも生息している。
名前の由来はおそらくサンド+パンゴリン(センザンコウ)。漢字表記では「穿山王」とかっこいい表記になっている。ねずみポケモンだが、センザンコウやアルマジロに近くあまりネズミっぽくない。
センザンコウは、昔はアルマジロやアリクイなど貧歯目(現在ではアルマジロは被甲目、アリクイは有毛目に分けられている)に分類されていたが、食肉目(猫や犬などを含むグループ)に近いということがわかっている。
他にハリネズミ目(旧来の食虫目はハリネズミ目とトガリネズミ目に分割)のハリネズミ、齧歯類ではヤマアラシがモデルに入ってると思われる。ちなみに、フランス語だと「Sablaireau」(スナ+アナグマ)と表記している辺り、アナグマと認識されているらしい。
デザインが格好よくもあり、可愛いくもあるので、一定のファンがいる。
進化して欲しいような、しかし進化して変なデザインにならないか心配されているポケモンである。
名前にちなんでサンドイッチを食べているネタや一日三食パンを食べていると言うネタを公式から投下された事がある。
後年、本当にサンドイッチが作れるようになってしまったが肝心のサンドパンと進化前は不在であった…
生態
砂漠や荒地に生息。皮膚が硬くなったトゲや爪で身を守っており、体を丸めて防御や逃走、攻撃に加え日射病を防ぐ事に活用するなどオールラウンダーな凄いやつ。
また、これらの部位を欠損してもすぐに生え変わる。
なお、森林の生活にも適応しており、爪を使っての木登りも得意で、敵からの襲撃を防ぐ為に寝床にしたり、木の上から丸まった姿で奇襲する辺り、かなりの頭脳派。
また、爪やトゲは農具に加工されるらしく、ここからじめんタイプらしい地面を掘り進む能力にも優れている事が窺える。
脚もそれなりに早く、砂地を走り回って砂煙を起こすといった芸当もできる。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 75 | 100 | 110 | 55 | -※ | 65 | 405 |
第2世代以降 | 75 | 100 | 110 | 45 | 55 | 65 | 450 |
※第1世代での「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた
初代は「きりさく」で猛威を振るったが、世代を追うごとに環境に置いていかれ不遇ポケモンとなってしまった。
普通に物理型をやらせても劣化にしかならず、素早さも中途半端。
おまけに昔は自力で強力なじめん技を覚えられなかった(『BW2』以降から「マグニチュード」「じしん」などを自力習得できるようになっている)。
特性は「すながくれ」。
しかし特筆すべきは第5世代で手に入れた「すなかき」である。
中途半端だったすばやさを一気に強化でき、この特性を持つポケモンは少ない(じめん単タイプでは唯一)ので、サンドパンのアイデンティティとなっている。
そのため現在ではこの「すなかき」を中心にしたアタッカーとしての採用が主流。
ドリュウズとの違いはタイプ耐性や「いかりのまえば」「はたきおとす」などだが、第8世代では過去作限定の技となってしまった。
最新作の剣盾ではDLC『鎧の孤島』で復帰。
前述の通り幾らかのわざが過去作限定となったが、「きゅうけつ」「アイアンローラー」「こうそくいどう」などを新たに習得可能になった。
背中に立派なハリがあるが、ハリを使った技は「どくばり」、「ミサイルばり」のみ。
しかも後者を覚えるのは第8世代からで、取得方法も技マシンである。
リージョンフォーム
基礎データ
ポケモンSMから登場する、アローラ地方の環境に適応するために姿を変化させたサンドパンのアローラのすがた。
使用トレーナー
ゲーム版
- グリーン:初代ライバル※1
- サカキ:ジムリーダー(カントー)
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)※2
- シジマ:ジムリーダー(ジョウト)※2
- ヤーコン:ジムリーダー(イッシュ)
- ケイタ/サンドパンマスター
- ナナセ:かんこうきゃく※3
※1 『ピカチュウバージョン』のみ
※2 『ポケモンスタジアム金銀』
※3 ポケモンマスターズのバディーズ
アニメ版
- ユウジ(無印141話)
- エリコ(無印204話)
- シンタロー(無印219話)
- ダツラ(AG135話)
- コジロウ/ロケット・ガチャット(新無印52話)
- ソラオ(ミュウツーの逆襲)
漫画版
- マグマ団したっぱ(ポケスペ)
他媒体
『ポケモンGO』
進化前であるサンドの出現率がやや低めなので、必然的にサンドパンの入手も少々困難な部類に入る。
じめんタイプの中では中堅的なポジション。ダグトリオやガラガラよりは強力だが、ゴローニャやサイドンには及ばない…といったところ。それでも最大CPは2300前後とそこそこのところまではいくので、じめんタイプの数が足りない時の穴埋めとしては十分使える。技も通常技で出の早い「マッドショット」、ゲージ技で「じしん」「じならし」といったタイプ一致の強力な技を覚えられるので扱いやすい。
ランクは★★なので、ソロでも攻略は可能。
防御力がやや高めだが、弱点を突けるみず・くさ・こおりタイプのポケモンを中心にPTを組めばそこまで苦労はしないだろう。
『ポケモンマスターズ』
なんと「観光案内 メイっぱい!」のクリア報酬として女性のかんこうきゃくのナナセがプレイアブルキャラクターとして実装され、そのバディーとして登場した。
アニメ版
- ソラオのサンドパン
- 劇場版『ミュウツーの逆襲』のゲストキャラの手持ちとして登場。手持ちでは動きが一番鈍いためにすぐ捕まってしまうがサトシに救出される。
- 無印71話
- ミヤザキやまの一際大きい個体のイワークに挟まっていた。それがイワークが暴れている理由であり、シバによって巨大イワークと共に助けだされる。
- ユウジのサンドパン
- 無印141話でサトシとヒノアラシの取り合いになったユウジの手持ちとして登場。「すなかけ」や「スピードスター」で攻撃しないヒノアラシに襲い掛かる。しかし木に爪を引っ掛けて動けなくなった時に頭上からヒノアラシが体当たりをかまして気絶した。
- シンタローのサンドパン
- 無印219話では銀岩島でしか取れない銀岩石から銀色の羽根を作れる職人シンタローの手持ちが登場。シンタローの幼なじみであるユリコに渡す本物の銀岩石で出来たブローチを作る時に磨きの作業を手伝った。ブローチをロケット団に奪われた時ロケット団の攻撃を「すなあらし」で防ぎ、「スピードスター」でアーボック達を攻撃した。ユリコに告白できずにいるシンタローの足を踏みつけて告白させている。
- DP8話
- ロケット団の偽ジム・ポワゾジムに挑戦に来た少年トレーナーの手持ちとして登場。サンドパンを使ってジムリーダーのプリンセス・ポワゾン(ムサシ)のグレッグル(後のタケシの手持ち)と対戦するがどくづきの一撃で敗れてしまい、ムサシ達がポケモンをジムに預ければもっと強くすると言われ預けられてしまう。ロケット団がやられた後は返された模様である。
その他
- AG135話にダツラの手持ちと思われる個体が登場。
- 無印204話:岩山にトンネルを掘っていたエリコの手持ちとして登場。
- 新無印52話:ロケット・ガチャットで排出されたポケモンで登場し、コジロウが使用。モグリューと共にドリルライナーで地中に潜ったダグトリオを攻めたが、じならしによって返り討ちにされた。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
3章にてエンテイに助けられうずまき島で意識を取り戻したゴールドとシルバーの前に大集団で襲撃。実はルギアが表れた事で我を忘れるほどに大慌てで避難していた。その途中でゴールドとシルバーにボコボコにされたが。
4章ではマグマ団の下っ端の手持ちとして登場している。