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やまびこ(列車名)の編集履歴

2023-02-10 22:31:17 バージョン

やまびこ(列車名)

やまびこ

「やまびこ」とは、JR東日本が東北新幹線で運行する列車の名称。東北新幹線開業前の国鉄時代には東北本線の特急列車の名称として長らく親しまれていた。

概要

やまびこ」という列車名は、在来線で運行されていた初代・2代目と、その後身の新幹線で運行されている3代目がある。


いずれも山彦に由来する。音の響きに反して山形県には行かないので注意。



在来線「やまびこ」


在来線時代の「やまびこ」は、いずれも東北本線で運行された列車であった。


初代の「やまびこ」は1959年昭和34年)2月1日東北本線福島駅盛岡駅間を運行する客車列車の準急として登場した。運転区間は1960年(昭和35年)6月1日から郡山駅〜盛岡駅間、1961年(昭和36年)10月1日から郡山駅〜青森駅間に延長されたが、1963年(昭和38年)10月1日に廃止された。


2代目の「やまびこ」は1965年(昭和40年)10月1日、東北本線の仙台駅〜盛岡駅間が電化されたことに伴い、特急「つばさ」(上野駅秋田駅間、東北本線・奥羽本線経由)に併結する盛岡駅発着編成が独立する形で登場した。同時に、483系電車(10両編成)での電車特急としての運行となった。1967年(昭和42年)10月1日からは東京駅発着となった。1968年(昭和43年)10月1日から二等車が1両減車されて9両編成での運行となったが、1970年(昭和45年)7月1日からは普通車が3両増結されて12両編成での運行となった。


1972年(昭和47年)3月15日には初の増発が行われ、2往復増の3往復体制に。同年10月2日にはさらに定期1往復・季節1往復が増発された。1973年(昭和48年)4月1日からは東京駅の新幹線工事に伴い、全列車が上野駅〜盛岡駅間の運転となる。1978年(昭和53年)10月2日にはL特急に指定され、1往復が青森駅まで延長されて「はつかり」に改称した。


1982年(昭和57年)6月22日、翌日の東北新幹線大宮駅〜盛岡駅間の開業に伴い、新幹線の列車名に移行する形で在来線特急「やまびこ」は廃止となる。


新幹線「やまびこ」

1982年(昭和57年)6月23日東北新幹線大宮駅〜盛岡駅間の開通に伴い、従来の在来線特急(L特急)「やまびこ」の後身として登場。


当初は速達列車として設定され、東北新幹線の開業時から現在に至るまで主力列車愛称となる。他の新幹線系統で例えると東海道山陽新幹線の「ひかり」や、北陸新幹線の「はくたか」に相当する(ただし、後述するが一部例外もある)。


停車駅

以下のパターンが存在する。


各駅停車タイプ

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - (小山駅) - 宇都宮駅 - (那須塩原駅) - 新白河駅 - 郡山駅 - 福島駅 - (白石蔵王駅) - 仙台駅


かつて運行されていた「あおば」の運行パターンを引き継いだタイプであり、事実上「なすの」を延長した各駅停車タイプ(東海道・山陽新幹線の「こだま」に相当する)。


しかし、実際には「白石蔵王駅のみ通過」という列車も多いのが現状である。というのも、白石蔵王駅は東北本線白石駅からはかなり離れており、他の在来線との接続もないため、非常に不便で1日の平均乗車人数が900人にも満たない駅だからである。


なお、小山駅を通過する列車が下り1本、那須塩原駅を通過する列車が1往復設定されている。


準速達・仙台駅発着

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 郡山駅 - 福島駅 - 白石蔵王駅 - 仙台駅


基本的に、東京駅~福島駅間で山形新幹線つばさ」を連結しているタイプ。先述の各駅停車タイプと異なり小山駅・那須塩原駅・新白河駅を通過するが、白石蔵王駅には停車するものが多い。2022年3月ダイヤ改正以降は日中の大半の列車が臨時列車化したので、併結相手の「つばさ」だけが単独走行する場合が多くなった。逆に「つばさ」を連結しない単独運行も僅かながらある。


東京駅・大宮駅・福島駅・仙台駅には全列車が停車する。上野駅にはほとんどの列車が停車するが、最速達列車は通過する(速達タイプに関しては後述)。臨時列車は宇都宮駅および郡山駅を通過することが多い。


かつては大宮駅を通過し、東京駅~福島駅間をノンストップで運転する列車や、盛岡駅発着の列車も存在した。

現在はE2系(1000番台のみ)が使用されているが、過去にはE4系(2012年9月まで)や200系(K編成、2001年9月まで)も使用されていた。また、「つばさ」との併結を行う列車にE2系0番台が使用されたことは一度もない。


準速達・盛岡駅発着

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 郡山駅 - 福島駅 -(白石蔵王駅) - 仙台駅 - 古川駅 - くりこま高原駅 - 一ノ関駅 - 水沢江刺駅 - 北上駅 - 新花巻駅 - 盛岡駅


東北新幹線が開業した1982年から運用されており、今まで列車名と共に廃止されたことがない。ただし、2010年12月4日八戸駅新青森駅間が開通した時には朝夕には盛岡行が「はやて」、仙台行が「やまびこ」となった。


仙台駅~盛岡駅間は原則、各駅停車となる。ただし、臨時列車の場合はくりこま高原駅や水沢江刺駅を通過するものも稀に存在する。また、2022年3月ダイヤ改正後は、前述の準速達・仙台発着列車の削減によって、白石蔵王駅に停車する列車も増えた。


現在の使用列車はE5系に統一されているが、過去にはE2系(2019年3月まで)やE4系(2005年12月まで)、200系(H編成・K編成・F編成、2004年3月まで)も使用されていた。また、E4系使用列車の大半は東京〜仙台駅間を16両編成、仙台駅〜盛岡駅間を8両編成で運転していた。


区間運転

「郡山駅~仙台駅間」や「仙台駅~盛岡駅間」のように、区間を限定して運行されるもの。各駅停車となる。


速達タイプ

東京駅 - (上野駅) - 大宮駅 - (福島駅) - 仙台駅


現行の「はやぶさ」や「はやて」に勝るとも劣らないスピードを誇るタイプであり、「はやて」が誕生するまでは通称として「スーパーやまびこ」とも呼ばれていた。定期列車では上下に1本ずつ(131号・124号)設定されている。2本とも上野駅を通過するが、「つばさ」と連結しているため福島駅には停車する。2018年3月までは盛岡始発の上りも存在したが、現在は仙台発着に統一された。


毎週金曜日の夜には臨時列車の「やまびこ249号」が運転されている。この列車は上野駅には停車するが、福島駅を通過するため大宮駅~仙台駅をノンストップで結んでいる。


1997年3月22日(秋田新幹線の開業と同日)から2002年11月30日(盛岡駅〜八戸駅間が開通する前日)までは、「こまち」を併結する列車も全て「やまびこ」として運用されていた。


使用車両はE2系であるが、E4系(2012年3月まで)、200系(2001年9月まで)による運用もあった。


使用車両・編成

E2系E5系H5系のいずれかが使用される。秋田新幹線こまち」で使用されるE6系を連結しているものも存在する。山形新幹線「つばさ」(E3系1000番台・2000番台)を連結するものはE2系(J編成1000番台)で運転される。


なお、E5系H5系E6系を使用する列車でも、「はやぶさ」の場合と異なり、本来の最高速度である320km/hでの運転は行われず、E2系やE3系と同じ最高速度275km/hでの運転となる(E5系・H5系の場合に限り、仙台以北は300km/h)。


かつては200系E1系、E3系0番台(元・秋田新幹線用の0番台)、E4系もこの運用に使用されていた事もあったが、分割併合に対応できない又はスピードアップのネックとなるなどの理由で撤退していった。また、E1系もしくはE4系で運転される「やまびこ」を特に「Maxやまびこ」として区別していた。(二階建て車両であり編成内容が他車と異なっていたため)


関連タグ

山彦/やまびこ 木霊/こだま エコー

485系 超特急ヒカリアンやまびこ(ヒカリアン)

はやぶさ はやて なすの あおば つばさ こまち

200系 400系 E1系 E2系 E3系 E4系 E5系・H5系E5系H5系) E6系

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