「私は改めてお父様に誓います。あなた方と力を合わせて、この地球を守り、人々を輝かせることを…!」
概要
『魔進戦隊キラメイジャー』の登場キャラクターで、美しい宝石の国・クリスタリアの王女。
クリスタリアが闇の帝国ヨドンヘイムに侵略された為、不思議なパワーを秘めた5つの宝石「キラメイストーン」と共に、クリスタリアの王である父・オラディンの友人博多南無鈴のいる地球へ逃げ延びた。
何も出来ないまま父が、ヨドン軍に負けて連れて行かれるのを尻目に脱出した経験からか、少々気弱で後ろ向きの思考になっている様子。連れて来たキラメイストーン(後のキラメイ魔進)達が各々のセンスで見出したパートナーに対してツッコミを入れる等、現実主義の一面も。泣くと涙が宝石(ブルーダイヤ)になる。
彼女が地球へキラメイストーンを持ち込んだ事がキラメイジャー誕生に繋がった物の、マブシーナ自身は非力であり、現状は無鈴の設立したCARATに保護されている身分である。王女ではあるが、キラメイジャーのメンバーと年齢が近いからか小夜からは「シーナちゃん」と呼ばれている。
それと前述の性格も合わさった事で、成功者が多いキラメイジャーとその身内の中では珍しい、一般人の物に近い現実感覚の持ち主になっている。
そしてそれ故に、類稀な想像力とそれへ付いて行ける高い資質を有する一方で、自己評価が不安定な熱田充瑠の精神面を一番理解し易い人物ともなっている。現にエピソード1で、マブシーナから絵を素直に絶賛された事が、充瑠にキラメイジャーとしての第一歩を踏み出させる大きな後押しとなった。
なお、人間とは皮膚の組織が違うようで(作中では小夜に結晶構造の皮膚と言われた)、スーパー戦隊シリーズではよくある人の身体に入り込むタイプの攻撃が効かないというかなり珍しいキャラである。
また、この性質故に頭突きをされるとかなり痛い。
家族
ヨドン軍へと寝返ったガルザは叔父に当たるが、現在は父と故郷を奪った者として敵意を向ける。
一方、『オラディンに認められない自分』を苦々しく感じていたガルザの方も、娘としてオラディンに女王となるのを期待されていた姪の事を内心憎んでいた節が見受けられ、エピソード4では親類同士の情を悪用した卑劣な策でマブシーナを嵌めようとした。
クリスタリア宝路は義理の兄で、かつては実の兄と遜色ないほどに慕っていたが現在はある事を理由に複雑な感情を抱いている。
宝路曰く、かつてオラディンが対峙したヨドンヘイムの魔女・ヌマージョの「大いなる闇の呪い」にかかっているらしく、その影響でいずれ消滅してしまう危機的状態にある様で、エピソード21でとうとうその呪いが発動してしまうが、アクアキラメイストーンが復活したことによって、呪いが解かれる。
また、その呪いで母・マバユイネを亡くしており、彼女の遺品であるヘッドドレスを大事に保管していたが、エピソード23で密かにそのヘッドドレスの中に魂を移していた事で生き延びていたマバユイネと再会する。
そしてエピソード29では父・オラディンがミラクルストーンに魂を移して魔進オラディンとして復活したのでカタチがどうであれクリスタリアの王家の一家4人が地球で再会を果たしたことになる。
その他
エピソード35では何と日本茶(もしくはそれに近いクリスタリアの飲み物であるメロロフモフモ)を摂取してしまうと、普段の清楚でおっとりした振る舞いが嘘のようなとんでもない酒乱になってしまうことが判明した。
博多南無鈴が仕事で余った高級な日本茶を飲んだところ、凄まじい勢いで酔っぱらってしまい、博多南と戻ってきた宝路を無意識にボコボコにしてしまうばかりか、通信機能やヨドン軍が来たことを知らせる探知機能を備えたテーブルや機械を頭突きでオシャカにしてしまった。
暴走して外に出た所を宝路が止めようとするが、ヨドンナと邪面師がいる現場に偶然居合わせる。宝路は応戦しようとするものの、
・シャイニーブレイカーを強引に使って道を穴だらけにしまくる。
・宝路が戦っている所を(酔った勢いの不可抗力だが)派手に邪魔しまくる。
・通りすがりのアイス屋さんに攻撃してしまう。
・場所を変えて戦う宝路と邪面師の間に割って入ったために(ほぼ事故だが)、宝路が邪面師の攻撃で遅れてきた邪面獣と一体化させてしまう。
・邪面師と成り行きで乗った魔進ドリジャン内でも暴走して邪面師を溺れさせかけてしまう。
等々とにかく暴走で収まるレベルじゃない暴れっぷりと豹変ぶりをキラメイジャー達(及び視聴者の皆様)に知らしめる羽目になった。
紆余曲折の末に正気に戻りマブシーナ自身の名誉挽回の活躍で現れた邪面師や邪面獣は撃破するも、また間違えて日本茶を飲んでしまい暴走してしまう羽目になった。
魔進戦隊キラメイジャー_エピソードZERO
本編が始まる前の前日談として彼女がクリスタリアからの亡命やキラメイジャーのメンバーを探し回る経緯が描かれており、このストーリーにおいてはほぼ彼女の視点で進行していく為、実質的な主役の立ち位置である。
テン・ゴーカイジャー
登場しないが、初期案では登場する予定があった。
ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー
無鈴は登場しないため(名前のみ)、キラメイジャーの協力者の中では唯一の登場。本編終了後も引き続き、クリスタリアの女王を務めている。
余談
名前の由来は「眩しいな」から。モチーフはクリスタリアの民を照らす太陽。月がモチーフのガルザと対になっており、作中でも彼女らは何度も直接対峙している。
スーパー戦隊シリーズにおいて、寿命の問題を抱えているキャラクターと言えば中盤で明言されたとしても基本的に発症するのは終盤辺りになる中、マブシーナはかなり早い段階で命に関わる問題が発生した珍しい展開を迎えた。その上、延命ではなく克服したのも稀。
声を演じる水瀬女史は今回戦隊では初めての声優参加でありニチアサ枠全体で考えれば『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキラリン/キラ星シエル/キュアパルフェ以来約3年ぶりの出演(余談だが彼女の父親であるオラディン役の杉田智和氏は去年のプリキュアではゲスト出演の経験がある)となり、水瀬女史が演じるニチアサのキャラではシエルは途中からのレギュラーキャラなのに対して、マブシーナは初期からのレギュラーキャラである。
そのことから「キュアマブシーナ」というタグが生まれている。
尚、キラメイジャーのメンバーを演じる俳優達とは年齢的に殆ど離れていない世代である(特にキラメイブルー/押切時雨役の水石亜飛夢氏やヨドンナ役の桃月なしこ氏とは1ヶ月の差もなく同学年である)。
兄に当たるキラメイシルバー/クリスタリア宝路役の庄司浩平氏とは4歳年上と年齢的には妹と言うより姉になるが、10年前の天装戦隊ゴセイジャーのランディック兄妹と同様に兄役が年下、妹役が年上の役者と言うパターンが過去にもある上実写ドラマでも珍しくはない配役である(そもそも、水瀬氏は妹役のイメージが強い)。
スーツアクターの野川氏は、快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーのジム・カーター以来のレギュラー出演である。
関連タグ
クリスタル・シグナル:自身のキャラクターソング。
- ダップ、志葉丈瑠、アイム・ド・ファミーユ:敵からの襲撃を受け、親を喪った共通点を持つ人物。特にアイムとは同じ王女である。
- マルシーナ:名前が一文字違い。こちらは非公認(※扱ったテーマの関係からか、“淀み”が所々に感じられる作品だった)。
- シーロン:平成最初の車スーパー戦隊の似たようなポジションのキャラクター繋がり。
- ウサダ・レタス:こちらも担当声優が一部の戦隊メンバー役と同世代。
- ワゴン:担当声優が同じレーベル繋がり。
- デンジ姫、メイ:元号初のスーパー戦隊の王女繋がり。ちなみにデンジ姫は元号関係なくスーパー戦隊シリーズ初で汚れたものが好きな敵組織に故郷を侵略されて地球へと辿り着くといった共通点を持つ。
- イアル姫:異世界人で敵の侵略をレッドに伝えた王女繋がり。こちらも最終決戦後元の世界に戻って女王に即位している。
- オト:前作に登場する兄持ち繋がり。『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』で共演し、エンディングでは一緒にダンスをした。
- フリント・ゴールドツイカー:次作に登場する兄持ち繋がり。『ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』で共演している。
- スズメ・ディボウスキ:3年後の作品に登場する兄(ただしこちらは実兄)を持つ王族の姫。スズメが本格的に登場した第15話放送日のスーパー戦隊公式Twitterをマブシーナが担当している。
- 白雪ひめ:敵組織に国を乗っ取られ、主人公達が住む街に亡命してきた王女繋がり。
- ラテ(プリキュア):1時間前に登場する王女繋がりのキャラ。
- ローラ(プリキュア):1時間前のアニメの後番組に登場する王女繋がりのキャラ。
- キャロル・マールス・ディーンハイム:中の人繋がり兼父親を喪った人物繋がり。
- ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ:中の人繋がり兼義兄を持つ人物繋がり。
- ロザリー、雪菜:涙が宝石になる繋がりだが、彼女の場合は幸運にもこの2人と異なり、悪人に幽閉されて無理矢理涙を流させられる事態にはならなかった。ちなみに後者は兄が存在するという共通点もある。
- ファーラ姫:異星人の王女で故郷の星の滅ぼされた王家の生き残り繋がり…。主人公たち5人の地球人ととも敵に立ち向かっているところが似ている
- スヤリス姫:お姫様で中の人繋がり。
- カフェインファイター:中の人が主役を務めるアニメの劇中劇で第35話と似たような行動をとったキャラがモデル。因みに第35話は3期放送中の時期である。