戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
たたかえちょうろぼっとせいめいたいとらんすふぉーまー
ここは、トランスフォーマー(G1)の概要…
1985年から86年にかけて放映された、ロボット生命体達の抗争を描いた海外アニメ『トランスフォーマー』シリーズの記念すべき第一作。米国のアニメ会社「マーベル・サンボウ・プロダクション」が製作、日本の東映動画が作画を担当した。
米国では一足早く1984~86年に『THE TRANSFORMERS』のシーズン1~2として放送された。キャラクターや組織の名前、エピソードの放送順、セリフの内容など、日本版とは細かな違いが
多数ある。
アメリカの放送規制により戦闘シーンや襲撃シーンでは一人も死者が出ず、乗り物が爆発する寸前に脱出する場面があるなど、誰でも気軽に楽しめる作風に仕上がっている。
また、その他には…
- 同じキャラが2体いる、キャラの色が違うなどの作画ミスが頻繁に起こる
- 正義の味方とは思えない発言を連発、通称:赤いサイバトロン
- 登場人物の悲鳴がやかましい(吹替版)
- 崖があると高確率で落ちる司令官
- スタースクリームの元祖ニューリーダー病
- 敵勢力をあたかも心配するかのようなナレーション
- 視聴者から「慈愛大帝」とアダ名を付けられる悪の親玉
- 「コンボイ司令官が爆発する!」→本当に爆発
……等々、ネタ的な伝説においては枚挙に暇がない。
このためTFシリーズにあまり詳しくない人の間でも(主にネタ方面で)有名だったりする。
ただしこれらの演出は当時の「面白ければ勢いでなんでもOK」というアニメ制作の風潮が後押しした部分もある。
また、正義の味方の過激な発言や行動などは海外作品ではある意味当たり前の演出(ヒーローもまた一人の人間、個性を持つ者であるということ)であり、それが人間味を与えているとも言える。
TFシリーズのディープな好事家にとっては、作画・演出ミスが多いことの方が遥かに重要。
場面によってはナレーターまで変な発言をすることがあり、作品のカオスぶりに拍車をかけて
いる。
作風としてはバラエティ豊富なエピソードからシリアスなエピソードもあり、トランスフォーマーと人間、他の異星人たちとの交流、サイバトロン同士のいがみ合いと助け合いで芽生える友情、そして、各登場人物による群像劇が本作の基礎となり、以降のシリーズでも受け継がれていく。
トランスフォーマーのアフレコは基本的に二本撮りであり、政宗一成曰く、出演者は毎回ヘトヘトになって帰っていたという。また、堀内賢雄や速水奨によると「男ばかりの現場」ということで、テンションが高いうえにみんなピリピリしていたため非常に印象に残っていたとのこと。
さて、今日のあらすじは……
はるか昔、超ロボット生命体「トランスフォーマー」が住むセイバートロン星では、平和を愛するサイバトロンと、武力による惑星の統治を目指すデストロンの2つの種族が永きに渡り戦争を続けていた。この戦争の影響によって、セイバートロン星のエネルギーは枯渇しようとしていた。
サイバトロンは総司令官コンボイの指揮の下、外宇宙へのエネルギー探索を開始。
デストロン軍団、破壊大帝メガトロンの指揮下で、これを妨害すべく追撃を開始する。
宇宙空間での戦闘中、双方の宇宙船が「とある惑星」の重力に引き寄せられてしまう。
両宇宙船はその惑星に墜落。彼らは全員、機能を停止した。
それから400万年後、火山の噴火のショックでサイバトロンの宇宙船アーク号のコンピューター
が再起動。生命再生装置により、「その惑星」の到る所にあるエネルギーを蓄えられ
た物体の姿を変え、復活を遂げた。
メガトロン等デストロン軍団が先に復活し、地球の資源を奪い、地球を我が物にしようと坑道を
開始する。が、ここでアクシデントが起きる。
デストロンの№2、航空参謀「スタースクリーム」の手により、不可抗力ながらサイバトロンも
復活したのだ。
メガトロン率いるデストロンの宇宙支配の野望を阻止するため、サイバトロンは立ち上がった。
こうして、サイバトロンとデストロンは、地球を舞台に戦いを再開する事になった。
さあ、戦いだ!!
登場人物
サイバトロン
総司令官コンボイ
CV:玄田哲章
誰もが知っているサイバトロン総司令官。
トレーラートラックに変形するが、実は本体は運転席の部分のみであり、
コンバットデッキ(荷台の部分)は毎回どこから来るのかは謎である。
「ほぉぉぉぉぉぉ!!」と悲鳴をあげながら崖から転がり落ちたり、
重傷を負って治療中なのにサイバトロンのザル警備をくぐり抜けてきたコンドルに強襲されて爆発したり、ビルドロン軍団に全身バラバラに解体されるなど、視聴者を飽きさせないために体を張ってエンターテイメントを提供する。
ビークルモードはポルシェ935ターボ。地球の文化に馴染んでいる。
コンボイ司令のフォローによく回っている。声がかっこいい。
「私達は神じゃないがね、もちろん助けてあげるとも!」
CV:速水奨
警備員を担当するが、ザル警備なのはご愛嬌。
デストロンは引きずりおろして細切れにするサイバトロン赤組筆頭。
「赤いサイバトロン戦士は大体口が悪い」という法則を打ち立てた一人であり、「血祭り」で有名なクリフ以上に乱暴な台詞を吐きまくっている。
「デストロンめ、よぉし、引きずり下ろして細切れにしてやる!!」
CV:阪脩
サイバトロンの技術者で、関西弁で喋るマッドサイエンティスト。
彼の発明品は役に立つものからはた迷惑なものまでなんでもござれ。
彼が主導で開発したダイノボットはサイバトロンの戦力として大いに活躍した。
「なめたらあかんぜよ!!」
CV:堀内賢雄
J59ウイリスジープに変形。地球の自然が好き。
自慢の鼻とセンサーでデストロンの匂いを察知して偵察し、さらにホログラムを利用して分身を投影したりすることも可能。
「この自慢の鼻で嗅ぎつけて見せますとも!」
CV:喜多川拓郎
姿を消すことができる超A級のスナイパー。この透明化能力を最大限に利用して要所要所で活躍した。 一日も早いセイバートロン星への帰還を望んでいる。リジェJS11に変形。
「すみません司令官、船が満員だったモンで」
CV:塩屋翼
小柄なミニボット部隊の一員で、スパイクの親友。
メンバーの中では弟分のような存在で人間キャラと良く絡み、スパイク、スパークプラグと仲が良い。なお結構な毒舌家。
「そこで永遠に冷たくなってな!」
CV:喜多川拓郎
小柄なボディに似合わず好戦的なサイバトロンの赤組。
深紅のボディや気性の荒さが似ているからか、時折アイアンハイドと同一視されることもある。
ポルシェ924ターボに変形する。
「デストロンの奴らを2、3人、血祭りにあげてきます!」
ラフファイトを好む赤組。
背部のロケットブースターで飛行可能。「赤いサイバトロン」に比べると若干おとなしめな方。
「つまり村人達が邪魔をして通れないなら、その下を行けばいいって理屈だろ?違う?」
CV:堀内賢雄、喜多川拓郎(第7話)、難波圭一(第19話、第47話)、片岡弘貴(第31話)、城山知馨夫(第49話)
ランボルの双子の兄弟。カウンタック改造車に変形する。
かなりのナルシストで人間にはあまり好意的ではない。
「くそーっ、よくも塗装を剥がしてくれたな!」
CV:江原正士
口の悪い軍医。
アイアンハイドと同型の救急車仕様のチェリーバネットに変形する。
「怪我人は黙って、発声回路切っちまうぞ!」
CV:阪脩
スタースクリームの旧友。
大人の事情により、日本語版において登場するのは終盤となる。
「パーティーにお邪魔してもよろしいかな?あいにく招待状は持っていないが」
デストロン
破壊大帝メガトロン
CV:加藤精三
悪の親玉ではあるが大変心の広いお方で、スタースクリームの裏切りを「この愚か者め!!」と一喝する程度で許す。通称「慈愛大帝」
「へなへなレーザー」「不細工なずんぐりむっくり野郎」などといった珍妙な発言している。
防衛参謀レーザーウェーブ
CV:島香裕
メガトロンの忠臣にして留守番係。レーザーガンに変形。
「どうかお気をつけて、メガトロン様」
情報参謀サウンドウェーブ
CV:政宗一成
ポータブルカセットプレイヤーに変形。部下のカセットロンを胸部に収納している。
「メガトロンサマに言イツケル!」
光学情報兵リフレクター
CV:塩屋翼、難波圭一(第62話~)
口を開く時は常に一緒なスペクトロ、ビューファインダー、スパイグラスの三体が合体してカメラになる。影が薄い。
「「「サイバトロンたちが蘇ったそうだな」」」
デストロンの航空戦力。F-15に変形。
航空参謀 スタースクリーム
CV:鈴置洋孝
ジェットロンのリーダー。
デストロンナンバー2(笑)の航空参謀。F15戦闘機に変形。
ジェットロン部隊の隊長も勤めるが、部下達には上官と思われていない。
野心家で隙あらばデストロンのニューリーダーになろうとしているが失敗ばかりで、メガトロンとのやり取りはもはやコント。
南の島に流された時に島に埋まっていた戦闘機や戦車を発掘してコンバットロン部隊を産み出した。
「今日から俺様がデストロンのニューリーダーだ!」
航空兵スカイワープ
CV:江原正士
ジェットロン部隊の紫の方で子供が苦手。その名の通り瞬間移動ができるが、あまり使わない。
「スカイワープ、ただいま参上ォ!これでもくらえーぃ!」
航空兵サンダークラッカー
CV:島香裕
ジェットロン部隊の水色の方。デストロンの宇宙征服には懐疑的。
「ああ、メガトロン様もそれを聞いて、驚きのあまりヒューズがぶっ飛びそうだったってよ」
地球人
CV:速水奨
コンボイ達と知り合ったアメリカ人の青年。一般人のくせに、小さめのトランスフォーマーとそこそこ戦えるほど強い。サイバトロンの作戦行動にも同行し、バンブルに同乗する事が多い。
「あーっ!助けてぇぇぇ!!」
スパークプラグ
CV:石井敏郎
スパイクの父親。息子共々サイバトロンの良き協力者として活躍。
「ワシにはわからんよ!」
チップ・チェイス
CV:難波圭一
スパイクの親友。下半身不随で車椅子に乗っているが、天才的頭脳と行動力を持つ。
「大変だ、司令官は中枢部をやられた!きっと爆発してしまうよ!!」
カーリー
CV:高島雅羅
スパイクがゲームセンターで出会った行動力のある女性。
女だてらに強さと時にホイルジャックすら上回る天才的頭脳という、破格の能力を持つ。
「メガトロンが装置を改良するのを見てて、あのビーム射出システムが単純なワイヤークロス方式だってことがわかったの」
ラウル
CV:堀内賢雄
ニューヨークに住む車泥棒の青年。トラックスとブロードキャストの友達。
「まったく、たいした友達だぜ」
Dr.アーカビル
CV:石井敏郎、城山知馨夫
かわいそうな悪の科学者。
「ワシは天才科学者アーカビル、ワシより偉い人間はいない、開け岩!」