概要
アメリカでは2000年5月に公開され、日本では2000年12月9日に公開されたディズニー映画。恐竜達と彼らの生きる時代の一幕を描いたCGアニメーション作品。製作にあたり、古生物学者や古生物画家がアドバイザーとして招かれた。
恐竜達は“人間のような感情や表情を持ち、言葉を話す”と設定され、「恐竜をモチーフとしたいつものディズニー映画」となっている。
カルノタウルスの知名度を一気に押し上げた作品でもあるが、同時にカルノタウルスの誤ったイメージを流布する原因にもなった。また、吹き替え版でも「カナタウルス」という発音をしていたため、誤解する視聴者もいたとされる。
あらすじ
舞台は6500万年前の白亜紀末期。卵の状態で巣からさらわれたイグアノドンのアラダーは、スミロデクテスの一家の手により育てられ、青年期を迎えた。古生物達の楽園とも言える同時代の地球であったが、巨大な隕石の衝突によって環境は激変。未曾有の大災害を生き延びたアラダーとスミロデクテス一家は、多数のイグアノドンを中心とした草食動物の大群に合流し、豊饒な緑に溢れるという「命の大地」を目指して旅立つ。だが、彼らの背後には、群れを付け狙う肉食恐竜達が迫っていた。
登場キャラクター
アラダー
CV:袴田吉彦
本作の主人公で、オスのイグアノドン。森に落ちた卵から生まれ、スミロデクテス一家に育てられる。
小さな猿に似たスミロデクテス達にも優しい性格だが、青年期になるまで自分と同じような「恐竜」を見たことが無く、寂しさを感じてもいた。
ニーラ
CV:江角マキコ
本作のヒロインで、アラダーが恋に落ちるメスのイグアノドン。草食動物の群れのリーダーであるクローンの妹。
プリオ
CV:高島雅羅
スミロデクテスのリーダーであるヤーの娘。アラダーの母親のような存在。
ヤー
CV:渡部猛
プリオの父で、スミロデクテスのリーダー。
ジーニー
CV:中尾隆聖
陽気なスミロデクテスで、アラダーの親友。雌のスミロデクテスへの求愛の日では毎年、失敗している。
スーリ
CV:須藤祐実
プリオの娘。アラダーの遊び相手。
クローン
CV:中田譲治
イグアノドン。ニーラの兄で、草食動物の群れのリーダー。弱者は置き去りにするという冷酷な性格。新しく群れに加わったアラダーが気に入らない。
「命の大地」へ繋がる過酷な岩壁をまず子供の恐竜に登らせようとするなど非情な面が目立つ。アラダーが「命の大地」へ続く別の道を案内しようとしたときにリーダーの座を明け渡されたと激高し、攻撃を仕掛けてアラダーを殺そうとしたが、ニーラに阻止され、リーダーの座を奪われることとなった。孤立した彼は「命の大地」へ繋がる岩壁を一人で登っていったが、カルノタウルスに目を付けられて襲われ、交戦するも全く歯が立たず、致命的なダメージを喰らい命を落とした。
ブルートン
CV:玄田哲章
アルティリヌス。クローンの忠実な部下。
ベイリーン
CV:島美弥子
ブラキオサウルスのお婆さん。
イーマ
CV:磯辺万沙子
スティラコサウルスのお婆さん。
アール
CV:フランク・ウェルカー
アンキロサウルス。ベイリーンとイーマにとっては孫のような存在。
登場する恐竜及び古生物
本編
- イグアノドン
- カルノタウルス
- パラサウロロフス
- パキリノサウルス
- ブラキオサウルス
- イクチオルニス
- ロンギスクアマ
- オヴィラプトル
- クーラスクス
- タラルルス
- プテラノドン
- スミロデクテス
- ヴェロキラプトル
- アルティリヌス
- スティラコサウルス
- ミクロケラトゥス
- アンキロサウルス
- ストルティオミムス
- スティギモロク
ゲーム版
- イグアノドン
- スミロデクテス
- プテラノドン
- ブラキオサウルス
- スティラコサウルス
- アンキロサウルス
- パラサウロロフス
- タラルルス
- アルティリヌス
- カルノタウルス
- ヴェロキラプトル
- オヴィラプトル
- チャンプソサウルス
- イカロニクテリス
- ケツァルコアトルス
- ドリプトサウルス
- スピノサウルス
- アルバートサウルス
アトラクション
モニュメントのみ
- イグアノドン
骨格のみ
頭骨のみ
コンセプトアート
- アロサウルス
- ティラノサウルス
- アマルガサウルス
- パキケファロサウルス
- ティロケファレ
- ナンシュンゴサウルス
- アルヴァレスサウルス
- ユタラプトル
- カマラサウルス
- トリケラトプス
- ペンタケラトプス
- セントロサウルス
- オウラノサウルス
- コリトサウルス
- マイアサウラ
- クラテロサウルス
- オルニトミムス
- ガルディミムス
- プテロダウストロ
- モササウルス
- プリオサウルス
- プロガノケリス
関連タグ
ジュラシックパーク……恐竜映画の先輩シリーズ。『炎の王国』によるカルノタウルスの表現は、本作への当てつけだとも推測されている。