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デーボ・センキングの編集履歴

2023-10-31 23:46:17 バージョン

デーボ・センキング

でーぼせんきんぐ

デーボ・センキング (DEBO SENKING)とは、『王様戦隊キングオージャー』に登場するデーボモンスターにして、新たなるデーボス軍の一員である。

「「美味い」だと?さては貴様、レジスタンスの輩か……?(冷静)」

「ええッ!?全ての感情を司るデーボ・センキングを知らないとはぁ!沁みるわぁ~(哀)!……どうやらまだブレイブが残っている様だな(怒)!!」




データ

身長203cm
体重173kg
集める感情ブレイブ
成分カオスドゴルドアイガロンキャンデリララッキューロエンドルフ獰猛の戦騎Dなど
配合氷結杖、ブレイブキューイン
特記事項厳密には戦騎だけでなく、実は神官も密偵も混じっている。
CV武内駿輔
スーツアクター米岡孝弘

概要

第32話「遭遇!キョウリュウ!」に登場する、ダグデド地球へ送り込んだ兜武神デーボス率いる新たなデーボス軍の、「兜武神デーボスの力を完全復活させる」という考えによって誕生したデーボモンスター

全ての感情を吸収する事が出来るデーボモンスターの王様であり、同時に戦騎(=幹部)も担う特殊な立ち位置を持つ。


外見

一言で言うなら「一人デーボス軍の戦騎」

髭を生やした厳つく白い顔が特徴で、頭部は百面神官カオスを模している。

更に胸部にはドゴルドの顔、右腕にアイガロン、左腕にキャンデリラの上半身、右脚部にエンドルフ、左脚部にラッキューロ、背中に獰猛の戦騎Dと、キマイラの様な禍々しい外見をしている。


この内、キャンデリラとラッキューロは生存・健在な為、恐らくは地球に刻まれた戦騎達の記憶を読み取り製造されたと思われる。しかしキャンデリラ部分は血管が浮き出た心臓の様な生々しくグロテスクなデザイン(笑い顔も鬼気迫った禍々しい雰囲気)、ラッキューロ部分に至ってはあのおとぼけ顔じゃなく帽子部分へ不気味な細目が付いた様な案山子を模した継ぎ接ぎだらけの怪物(パッと見はこの怪獣にそっくり)になっていると、オリジナルを歪めた様なおぞましい造形となっており、創造者である兜武神デーボスの邪悪な偏見と解釈で記憶の一部だけを誇張されたのが見て取れる。


能力

武器である『氷結杖』は、旧デーボス軍の本拠にして暗黒種デーボスの身体その物だった、氷結城内部の床壁=デーボスの体組織をそのまま三叉槍の形状にした代物。穂先部分はかつての戦騎達がデーボスの意識を復活させる為に集めた、人間の感情を蓄積する柱型装置の小型版となっており、これから放つ電撃を当てた人間より「感情の力=ブレイブ」を引き出しては収奪する能力『ブレイブキューイン』を行使。これで世界中の人間からブレイブを吸い上げ、兜武神デーボスに送り続けていた。そしてブレイブを奪われた人間は感情を失い無気力化、誰かの命令に従うのみの生きた屍も同然な状態となり、デーボス軍の下僕として完全に支配されてしまう。


総じて、一度で多数の人々を精神的に無力化、感情エネルギーと従順な労働力を同時に確保出来る、戦略面で大変有用な力を持ったデーボモンスターと言え、これに自分達の力の源である獣電竜等を一斉捕縛される二段作戦をかまされた結果、旧デーボス軍を打ち負かしたキョウリュウジャーを完封し敗走させた上で、短期間で地球のほぼ全てを兜武神デーボスの手中に収めさせたと推測される。

半面、戦闘能力は中の下程度でクワガタオージャーキングキョウリュウレッドの猛攻に押し負かされていた。


性格

かつてキョウリュウジャーを苦しめた全ての戦騎のパワーを持つ物の、詰め込まれた喜怒哀楽の感情がコントロールできていないのか、突然「沁みるわぁ~…」と哀しんだかと思えば「腹立たしいぜ!」と怒りを露にした口調になり、またある時には「頭が痛てえ……」と相手への恨みが強すぎて気だるそうに頭を悩ませたり、挙句に「キープスマイリング♡」と言わんばかりに甲高い声で喜びを表現する等まるで全ての戦騎の個性をゴチャ混ぜにした様な言動、もしくは躁鬱にも見える極端な感情の起伏を見せる。

その感情が代わる代わるに表出する様は、まさに史上最強の気分屋でもあり、原典のキョウリュウジャー終盤で自らの身体に移植したデーボスの心を圧縮解凍する為に濃い感情エネルギーを自身へ注いだ時のカオスの精神状態を再現したともいえる性格で、頭部がカオスを模しているのもこれに因んでいると考えられる。


そう解釈するなら、その外見は旧デーボス軍主要陣の集合体に見せかけて、カオスが戦騎達を継ぎ接ぎして作成した鎧もしくは身体を無理矢理動かしている様でもあり(※胸部のドゴルド部分が鎧の前垂風の造形なのは、文字通りの『生きた鎧』だった彼を揶揄っているのだろう)、原典終盤で見せたカオスの戦騎達に対する身勝手な仕打ちを思い起こさせる。

一方、落ち着いている時はカオスを反映したと思われる、どの戦騎の口調とも違う冷静かつ慇懃な声色で話すも、ちょっとした会話のやり取りですぐに別の戦騎の物に性格が引っ張られてしまう様子。


活躍

前回、ダグデドによってキョウリュウジャーの地球へ放逐されてしまったキングオージャー一同。

カグラギもまた一人逸れて飛ばされてしまい途方に暮れるも、今は農家をしているジェントルと知り合い意気投合。彼が作った葡萄をご馳走されていたが、そこをセンキングが襲撃。

自分を知らなかったカグラギに問われて哀しみに暮れるも、すぐさま怒りを露にしてジェントルからブレイブを奪い無気力化。カグラギが立ち向かおうとするもシュゴッドがいなかった為王鎧武装が出来ず、変身動作が空ぶった相手を「何してんの、あれ?(楽)」と不思議そうに見る。しかしその隙にノブハルが駆け付け、近寄ろうとした所を怪力で止められている内に退避を許してしまう。


「腹立たしい!逃がしたか……(怒)!俺としたことが、頭が痛てえ……(怨)」


やがてレジスタンスの避難所に集まった王達6人は、キョウリュウジャー達からこの星が追い詰められた経緯を聞かされる。2年前、ダグデドの手によってデーボス軍が復活しそれに立ち向かうキョウリュウジャー。そしてレッドゴールドは元凶を追ってプレズオンと共に宇宙に旅立って今は不在である事。そんな中、自身等もブレイブを奪われ変身不能に陥ってしまうも、未来の時空からやって来た新世代戦士としての素養を持つプリンスと共に地球を守って戦っている事を聞かされる。


「デーボス様、各地で謎の輩が現れました。 恐らくキョウリュウジャーの仲間かと……(冷静)」

兜武神デーボス「何者だろうが、潰せ!! それより…ブレイブは貯まったのか?」

「はぁ~い♡ デーボス様の~完全復活に必要な量まで、あと少し~♡(喜)」


翌日。新たなデーボス完全復活の為、ゾーリ魔に襲わせた人々から残りわずかのブレイブを奪っていた所で王達一同とプリンスが立ち塞がる。

実は獣電竜と共に戦うキョウリュウジャーと同様にシュゴッドと共に戦うキングオージャーの共通点を見出したギラはあえてプリンスと戦い、自身に一撃入れさせた事で獣電竜の代わりにシュゴッドの力を込めたアイテムを作り出した事で彼を戦士として覚醒させる事に成功。これによりキングオージャーの力を併せ持つ新世代のキョウリュウジャーであるキングキョウリュウレッドが誕生。


「新人が調子に乗ってんじゃねえ!」と怒りながら新人いびりと言わんばかりにゾーリ魔をけしかけ、ギラもクワガタオージャーへと王鎧武装、他のキングオージャーが生身の姿での剣術でゾーリ魔を一掃するのを傍目に二大レッドとの直接戦闘に突入する。

しかし2人の凄まじい猛攻の前に防戦気味となり、氷結杖を振るって放った斬撃で立て直しを図るも難無く迎撃された上、返し刃で繰り出されたオージャフィニッシュ二連撃が直撃し呆気無く敗北・爆散した。


「このキング達強すぎィ~!(開き直りの楽観)グゥォォォォォ!?(獰猛に悶絶)……頭が痛いぜ……(怨みつつ敗北)」


こうして、人間から感情を搾取していた寄せ集めの王は撃破されたが、既にデーボスは十分な力を身に付けており巨大化した状態で王様らの前に出現。爆散したセンキングより飛び散ったブレイブを我が身に取り込んで……。

結局、ブレイブを収奪するのはデーボスも自前で出来た様で、センキングの役割はその実、地球人一人一人に散らばったブレイブを主人に代わって各地を巡って奪い、集積する補助装置でしかなかった様子。


余談

  • 名前の由来はそのまま「戦騎+キング」から。

  • 種類が違うとはいえほとんど一般怪人が登場しない第二部に入って実に8話ぶりに登場した一般怪人である。同時にキングオージャーが戦う怪人としては初の生物以外がモチーフの怪人でもある。また、彼が登場した回から公式サイトの表記が「バグナラク害虫記」から「宇宙害虫記」に変更されている。
    • 公式サイトでは宇宙害虫記に記載されているが、所属はおろか成り立ちも違う為、デーボモンスターや戦騎達のフォーマットを意識した文面となっている。

  • 三人神官の内、出番がデーボモンスターと同程度の雑魚神官閃光の勇者になった欠陥品の裏切り者神官は含まれていない。ぼっち神官カオス…。
    • しかし裏切者の方は言わずもがな、もう一方は実質カオスに従順な傀儡でしかない、そして原典のカオスはひたすらデーボス復活を優先し戦騎との繋がりも最低限にしか築かず挙句は冷淡に切り捨てる、最後は裏切者の弟と同じ道を選んだキャンデリラに躊躇無く討たれた結果を迎えると、結局は孤立した立場となり誰にも顧みられず散ってしまった
    • センキングの中核部分がカオスな事、一人デーボス軍とも呼べるポジションなのはこうした、カオスの主君に忠実だがそれ以外の同胞へ酷薄だった本性の再現、そして『デーボスの地球滅亡の道具として使い捨てられる』と言うデーボス軍のブラック極まる実態の象徴とも評せる。

  • 更に言うと戦騎も全員含まれている訳でもなく、新•喜びの戦騎キルボレロと新•哀しみの戦騎アイスロンド、後悔の戦騎アースレバンもハブられている。
    • ただしキルボレロとアイスロンドは、原典終盤でカオスが実行した戦騎の大幅なリストラを行う布石として秘密裏に産み出して暗躍させていた事、センキングの右腕になったアイガロンが原典のストーリー中盤でカオスに動く死体として蘇生されていた事実から、この両名はセンキングの両腕にモチーフを統合されているとの解釈が可能である。
    • 一方、かつてキョウリュウジャーと争った方とは別個体であるデーボスが産み出したので、そちらの怨念の化身ともいえるアースレバンの意匠は無いと考えられる(※あちらは100年越しに行動を開始するので、まだこの時点では誕生してない可能性もある)。


  • デザインはデーボス軍のデザイン原案者その人であるK-SuKe氏。戦隊怪人デザイナーとしてその頭角を一気に現した作品のセルフリメイクに相応しく、デーボス軍の主要怪人らとその本拠をお得意のジオラマ構成で各々の特徴を押さえつつ一人の怪人に再構成した、大変秀逸かつ氏の怪人デザインワークキャリアの足跡を象徴した一体となった。

  • カグラギが知り合った農家の男性はアミィ結月執事ジェントルその人であり、ちゃんと島津健太郎氏が演じている。ただし、何故農家になっているかは不明。
    • 他にもモブ高校生の制服がソウジの母校である霧咲高校の物であったりと、32話はキョウリュウジャーにちなんだ小ネタ満載である。

関連タグ

王様戦隊キングオージャー 獣電戦隊キョウリュウジャー

デーボス軍

デーボモンスター

てんこ盛り 合体怪人

胸ライオン


ヤラネーダ2年前のプリキュアに登場した人間のやる気を奪う怪物。


アキャチューガ6年前の敵幹部キマイラ怪人繋がり。デザイナーも一致しており、合成元やモチーフ等の配置とそれを上手く人型に纏めたジオラマ構成の秀逸さはこちらも劣らない。

ドン・アルマゲ最終形態:こちらは宇宙一つ分の住人を体内に取り込み、苦しめ嘆かせて捻出させたマイナス感情をエネルギーとして蓄積・使用した。こちらもデザイナーが一致しており、インドの宇宙観(天動説)を外見全体に落とし込んでいる。


ヒトツ鬼前作の一般怪人枠で、歴代戦隊の要素をディスペクトした上で再構成したデザインアプローチが酷似する。なおキョウリュウジャーモチーフのヒトツ鬼とヒトツ鬼ングとして、獣電鬼獣電鬼ングが登場している。

ガニマ・ノシアガルダある戦隊のモチーフを継ぎ接ぎにしたキマイラの如き姿を持った戦隊怪人で、コンセプト的には先輩に当たる。


ライノダブラー11年前の戦隊にて、こちらとは逆に戦う相手としては初の生物モチーフ。


クライマックスフォームジオウトリニティ:向きこそ違うが両肩と胸に顔が有る、ある意味先輩もしくはデザインの模倣元。更にクライマックスフォームは両膝に顔がある形態が、雑誌限定ではあるも存在はしている。


憎珀天:喜怒哀楽が合体した繋がり。因みにセンキングの中の人は、喜の個体を演じている。

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