「ハンターナイトツルギを斬る…!」
データ
別名 | 宇宙剣豪 |
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英表記 | Space Great Swordman ZAMUSHAR |
身長 | 53m |
体重 | 5万5000t |
出身地 | 宇宙のどこか |
CV | 菅谷勇 |
概要
第16話「宇宙の剣豪」にて初登場。
優れた剣術の使い手で、己が剣を高みへ至らしめるべく強い相手を求めて宇宙を放浪し、行く先々で血の花を咲かす求道者のような異星人。
隻眼の野武士のようないかめしい風貌をしており、日本刀によく似た名剣“星斬丸”を佩く。
その実力は「圧倒的」の一言に尽き、直径約7kmあるオオシマ彗星を一刀両断し、並の異星人では遊び相手にすらならず、ウルトラ戦士とも互角以上に立ち回る猛者。
オオシマ彗星に乗って地球にやって来たが、その目的はなんとウルトラマンヒカリことハンターナイトツルギとの死合い。怨敵ボガールを追う道すがら、凄腕の剣客として名を馳せていた彼を倒し、名声と剣の冴えを両得しようという肚であった。
(ちなみに彼が地球にいるという話はファントン星人から聞いたらしい。)
その行動理念ゆえに見定めた相手と戦う事以外には一切興味を示さない一方、一人の剣客としての矜恃から、実力を認めた相手に対しては彼なりの敬意を払う。
行動記録
第16話「宇宙の剣豪」
自身を倒して名を上げようと挑戦してきたマグマ星人兄弟を迎え撃ち、これを瞬殺。
戦いの影響で自身が乗っていたオオシマ彗星が地球を直撃する方に軌道を変えてしまい、無数の破片として日本上空に降り注ぐこととなったため、前回の戦いの影響で使える戦闘機が限られていたGUYS JAPANは宇宙人の対処をガンブースターに乗ったミライに任せ、対空光線砲「シルバーシャークG」を使って急遽地上から迎撃することとなった。
その後、やはり自分を狙ってきたバルキー星人ともども地球に降下。フェニックスネストのすぐ横で戦闘を繰り広げ、程なく斬り捨てるが、決闘の余波で2本のシルバーシャークの内一本が斬り倒されてしまう。
対処に現れたミライに目的を語った上で「ツルギを出せ」と迫り、対空砲に刃を向けたためメビウスに制止され、戦闘となる。メビュームブレードを手折り、彼を「弱い」と評する。
そこへヒカリが出現し、一騎打ちの末に星斬丸が折れてしまう。愛刀を手折る一撃を見舞っていたのはメビウスだった事、彼の強さの源が「守る」という一途な意志にある事をヒカリに告げられる。
潔く負けを認め、メビウスの名を胸に刻みつつ、「俺には守るものなど何もない」とこぼすが、「いつか必ず己の力だけで勝ってみせる」と再戦の誓いを立て、地球を去った。
なお、オオシマ彗星の破片はGUYSによりすべて破壊され、地上への被害はゼロであった。
第49話「最終三部作II 絶望の暗雲」
その後、小説ウルトラマンメビウス外伝「守るための太刀」にて、サイコキノ星人カコやファントン星人との出会いと行く手を阻む邪悪なアテリア星人との対決、更にある存在が与えた試練によって星斬丸が修復された過程が描かれた。
そうしてメビウス達に再挑戦するべく彼等と共に地球を再度訪れ、インペライザーを切り捨てGUYSのピンチを救い出した(その際のセリフはまごうことなきツンデレである)。
しかしエンペラ星人の降臨により状況は一変し、ツルギと共闘してこれに挑むも全く歯が立たず、最後はフェニックスネストを庇って致命傷を負い、メビウスから伝えられた「守る」という事の意味を真に理解しながら倒れ、光となって消滅してしまった。
死後はヒカリが星斬丸を扱い、エンペラ星人に対して一太刀浴びせる事に成功している。
大怪獣バトルシリーズではメビウス作中で見せなかった奥義の数々を披露しており、回転して相手の不意を突き、素早く切り裂く「星斬丸-閃-」、乱れるように敵を切り裂く「星斬丸-乱-」*、大地を抉る用に切り裂き、衝撃波を放つ*「星斬丸-奥義惑星断-」*の3つが登場。
以降の作品での登場
上記の渋い活躍もあってか『メビウス』における怪獣枠の中では非常に人気が高く、ショーやイベント等では度々登場している。口元が露出しているそのデザインから、イベントではMCを務めることも多い。
先述した外伝小説「守るための太刀」では、若かりし日のガルタン大王やテロリスト星人の戦士と刃を交え、ツルク星人の大群相手に奮戦するなど、大暴れしていた過去が描かれている。
更に『ゴーストリバース』では彼そっくりの人型ロボット「メカザム」が登場しており、設定的な関連は無いもののザムシャーの人気ぶりが窺える事例となった。
なお、上記のキャラクター設定故に悪役として登場する事はあまりないが、例外として『ウルトラマンプレミアステージ2』や『ウルトラヒーローズEXPO2016』等に悪役として登場している(後述)。
ウルトラマンフェスティバル2006
第1部で登場。
マックスと交戦し、ギャラクシーによる必殺の一撃に敗れる。戦士としては高潔であり、ジュダの誘いにも耳を貸さなかったが、バットキャリバーの魔力で無理やり操られ、ジュダ復活の傀儡にされてしまう。メビウスブレスのエネルギーからジュダを再生した後は用済みと見做されて殺害された。
ウルトラマンプレミアステージ2
フロス星のフロスエナジーを利用してアーマードダークネスを復活させようとする悪の宇宙人軍団として登場。
ナイスやゼアスのギャグに乗せられる辺り、どこか抜けているが、その本性は残虐でフロス星の兵士ザックスを切り捨て、ヴィオラ姫を人質に取ることも辞さない卑劣漢。
最終決戦ではアパテー、ミーモス、ゴルザ、アルギュロスを引き連れてウルトラマンガイアを袋叩きにするが、ガイアの救援に現れたウルトラマンアグルの登場で形勢が逆転。怪獣軍団をリキデイターとフォトンスクリューで蹴散らされ、最期はメビウスのメビュームシュートとガイアのクァンタムストリームで撃破されたかに見えたが、しぶとく生き延びており、宇宙人軍団と共にアーマードダークネス復活の贄となった。
ウルトラヒーローズEXPO2016
闇の波動によって出現した怪獣軍団の一部として登場。
先行して現れた怪獣軍団を撃破したセブン、タロウ、メビウスの前に、なんと3体も出現。
星斬丸に対抗し、アイスラッガー、ブレスレットランサー、メビュームブレードを駆使して戦い、これを撃破。
大スクリーンに桜吹雪が舞い、和風なBGMが流れる中チャンバラを行うその様は必見である。
大怪獣バトルウルトラコロシアム
『メビウス』とは別の個体が登場。外見こそ瓜二つだが、
性格に若干差がある。
メフィラス星人と並び、ドラマパートではよく喋ってくれる。
旅の途中にモーン・スターに立ち寄り、主人公を追い詰めたバルタン星人三人衆を難なく斬り捨て、戦士の素質を見出した主人公も星斬丸の錆にしようとするが、突如良からぬ気を肌で感じ、勝負を預けてその場を去る。
その後、謎の異空間で邪気の元凶と交戦するが、返り討ちにされてしまい、止む無く主人公に後を託す。
その後は何とか生きていたようで、預けていた勝負を主人公に挑む。勝利すると主人公の腕を認め、ピンチの時に必ず助太刀に参上すると約束して去っていった。
ウルトラゾーン
ミニコーナー『怪獣English』で登場。
この世界でも宇宙的に有名な剣豪らしく、強さを追い求める点は相変わらず…なのだが、『強い怪獣がいたら私に連絡してください』という最後の一文で全てが台無しになっている気がしないでもない。放浪の剣士とは一体…。
ロストヒーローズ
リジェス・ファイトの参加者であり、原作通りにバルキー星人を打ち破った。
ヒーロー達との戦いに敗れ、ヒーロー達の強さが『守る者が存在する』事にあると教えられて何処かへ去っていった。
その後、ジェノサイド・キューブとの戦いではベリアルを引き受け、ヒーロー達が恐竜グリードとの戦いに専念できるようにした。恐竜グリードが敗れた隙を狙って不意打ちしようとしたベリアルの攻撃からヒーロー達を庇い、死亡した(本作ではエンペラ星人が登場しない為、このような結末となった)。
大怪獣ラッシュ
『大怪獣ラッシュ』の世界では、ザムシャーはザムシャー族という戦闘民族の出身であったことが判明(ただし、ウルトラ世界とはパラレルワールド、もしくは猛烈に遠い未来の話と思われる)。
上述のザムシャースピリットは、おそらく一族の共通認識の元に受け継がれている独自の武士道と思われる。
ノダチザムシャーやナギナザムシャーだのと言った、大体何の武器を使っているか説明しなくても分かるようなハンターたちのほか、女戦士のユミザムシャーなども登場している。
怪獣酒場
川崎の怪獣酒場のPV『怪獣酒場 復活への道』では、怪獣酒場が閉店に追い込まれた際、用心棒としてバット星人やマグマ星人らと共に雇われている。
しかし、これは宇宙警備隊を欺くための偽りの閉店であり、用心棒の彼らも信じ込ませるための捨て駒だった。
後にバルタン店長は「彼らには悪いことをした」と呟いているが、生死のほどは不明。
スパークドールズ
『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル第2弾』では、一条寺友也の作った電脳空間のアバターとして登場。単なるアバターではあるが、映像作品では『メビウス』以来の再登場である。
久野千草がライブし、ゼットンとゾアムルチを瞬殺するなど圧倒的な強さを見せた。
SSSS.DYNAZENON
同作の第2話「戦う理由って、なに?」では、彼の武器である星斬丸の名前がついたボートが登場。最初は停泊場に停泊したままだったが、怪獣優生思想のメンバーの一人・ジュウガに操られる前の状態のグレージョムによって陸地の方へと打ち上げられていた。
ウルトラ怪獣擬人化計画
Tokyo Otaku Modeにより、擬人化キャラがポストカードなどにデザインされている。
全身イラストはなく、脚部は膝小僧より下がどう描かれているかは不明である。
ウルトラマンブレーザー
第17話「さすらいのザンギル」にて、彼らしき宇宙人の姿が確認される。
直接の登場ではなく、回想シーンの中にのみ登場。
かつてザンギルが宇宙の強者相手に勝負を挑み打ち倒していた時代の彼に打ち勝った強者であり、倒した彼に結晶を手渡し108の怪獣の魂を斬って成仏させる使命を与えている。
劇中で名前が語られることはなく、ザンギルには一貫して「剣の達人」と呼ばれていた。
そのため、今回登場したのが生前の彼本人なのか、それとも単に同種族なのか、もしくは別宇宙の別人なのか、詳細は不明。
余談
序盤でザムシャーと宇宙人たちの決闘の舞台となった「オオシマ彗星」は、『ウルトラマン80』で矢的猛の教え子の1人で会った大島明男(現在は天文学者になっている)が発見したという設定になっている。
なお、第41話で80=矢的猛が同窓会で教え子たちと再会するエピソードが描かれているが、あの場に大島明男もいたかどうかは不明。
当初は前話で初登場したガンブースターとのチャンバラをさせる予定で、その戦いで刃こぼれした刀を青沢峡谷のウルトニウムで研ぐというシーンの予定もあった。
関連タグ
バロッサ星人:ゼットの守る地球に飛来した最初の個体が星斬丸に酷似した刀を使用しており、ファンの間で物議を醸した。
ウルトラマンエース:光の国きっての斬撃使い。直接の絡みは無いが、彼も日本刀似の武器を使う名うての剣士であるため、引き合わせた場合どんな化学反応を見せてくれるのか、興味は尽きないところ。
ジャグラスジャグラー:O-50の英雄の元相棒にして、宇宙をさすらう孤高の剣士。目立った特殊能力を持たず、一振りの愛刀と鍛え抜いた剣技を武器とし、気の向くままに旅をしている点で共通している。しかし、戦いにかける信念はまるで異なっており、彼はあくまで「ウルトラマンを超える」ための力を求めている。